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【思考】良い事がない日ほど、周りに目を向けてみる。

ウバといいます。
訪ねていただきありがとうございます。




ボールペンが折れました。

ただ、それだけのことです。とくに高価なボールペンではないのです。市販の、安価な3色ボールペン。それが折れました。

仕事が始まって数分後の出来事です。落としたわたしが悪いのですが、気に入っていたのでショックでした。

ただそれだけの出来事なのですが、わたしのこころは沈んでしまいました。

というのも。

その2日前、わたしは自動車事故に遭いました。対向車線ですれ違ったトラックの荷台から落ちた石が、わたしの車に直撃しました。

次の日に相手の会社から電話があったのですが、態度は横柄ですし「上から謝って来い言われたから謝りに行きたい思ってます」とか言い出す始末。ため息もでません。

8月末には右手を火傷しましたし、ここのところ良い事がひとつもないのです。ただボールペンが折れただけなのですが、それをきっかけにこころがマイナスに向かうのを感じました。

こうなってくると、とことんマイナス思考になるのが人間。すでに2年経つのに、わたしが病気になったことを考えだして更に落ち込む。

病気発覚の1年前には、嫁さんが車で信号待ちをしている時に後ろからぶつかってこられ、廃車になりました。そんなことまで思い出して沈むわたし。

マズイな……とは気付いていました。まだ仕事が始まって30分も経っておらず、このまま沈めば定時まで頑張れる気がしませんでした。


反芻思考(はんすうしこう)というらしいですね。ネガティブな出来事を繰り返し思い出し、くよくよ考え続けてしまう状態のことらしいです。まさにそんな状態でした。

これはよくないな。よくないということはわかっているのですが、解決方法がわからない。どうしようもなく沈んでいく予感。


そんなときです!


いや。そんなときです!なんて言いかたをしたら、とんでもない奇跡が起きた雰囲気ですが、そんな奇跡は起きませんのでスミマセン。



わたしのポケットにはスマートフォンが入っていました。普段は仕事中、スマートフォンは介護の邪魔になるのでロッカーに置いています。

その日は警察から電話がある予定でしたので、仕事中もスマートフォンを持ち歩いていました。

そんなスマートフォンをなんとなく手に取ると、画面には生まれた娘さんを抱っこする息子さんの写真。

息子さんは、娘さんの出産に立ち会い、わたしと一緒にへその緒を切った男です。そして、生まれて間もない娘さんを抱っこしました。

その時の写真がわたしのスマートフォンの待ち受け画面です。その画面を見たとき、ほんとうにその瞬間にこころが緩むのを感じました。

キレイごとではなく、ほんとうに緩んだんですよね。沈んでいたこころが、フワッと、ゆっくり上がろうとするのを感じました。



嫁さんが事故に遭ったとき、お腹の中にいた娘さん。車は壊れましたが、とてつもない大きさの幸せをもって産まれてきました。

その後、病気になったわたし。そんな時も、入院しているわたしのスマートフォンには、まいにち家族からの動画や写真が送られてきました。

入院生活は楽しくなかったし今も後遺症に苦しんでいますが、そのすべての日で家族がわたしを笑顔にしてくれていました。

火傷したときもBBQは楽しかったし、先日の事故も「すごい経験したね」と笑っていました。数秒ズレてたら大事故の可能性もあったのにです。

そうなってくると、ただボールペンが折れただけでここまで沈んだことすら笑えてきました。


なに、凹んでんねんと。


それからはポジティブです。事故の相手からの再電話。午後から用事があるから、会いに来るなら午前中に来いと伝えていたわたしに「11時頃には着くと思う、高速道路代がもったいないですからねえ、えへへへ」と。

ここで怒っても問題ないとは思いました。高速道路代をケチるくだりは、相手に言うこと違うやろうと。ついでにいうと、上から言われたから謝りに行く、のくだりも。

ですが、そんなことすらどうでもよくなっていました。むしろ笑い話だろうと。この記事を書いている今、わたしはポジティブです。


ボールペンが折れた。ただ、それだけのことです。高価でない、市販の安価なボールペン。安価でも愛用していた大事な相棒。

それが折れた。そんな悲しい別れは、今日、こんな記事になりました。身体を張って、ひとつの記事になってくれました。

この記事が面白くないのは、ボールペンのせいではありません。わたしの文章力のせいです。ですが、こんな記事になりました。



ネガティブな反芻思考があるなら、ポジティブだって反芻できるはず。そんな気がします。

嫌なことや悲しいこと、心が沈む出来事があったとき、そんなときは、周りに目を向けてみようと思います。どんなことが起ころうと、その周りでは笑顔で過ごす自分がいるはずです。笑顔にしてくれる誰かがいるはずです。




ここまで読んでいただきありがとうございます。

追記)この記事を書いている最中、事故相手からの再々電話。スピード違反で捕まったから遅れると。上から言われて謝りに行く際中、高速道路代をケチってスピード違反で捕まって遅れるそうです。

さすがに怒ろうと思います。




それでは、佐世保の隅っこからウバでした。






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