クソ株オブザイヤー2024 暫定版

こんにちは、とるねこです。
今年もあと一カ月とすこしですね。
12月末決算結果がわかるのは、来年二月ですが、そろそろ決めたいクソ株オブザイヤーということで、自分なりのスコアをつけていきます。なお、ただの仕手株化からの暴落や、もともとクズ株は、クソ株オブザイヤーの定義にはあてはまりません。
クソ株オブザイヤーとは、
1.成長が期待されていたのに、業務不正、会計不正、環境変化による前提シナリオ崩壊、会社の公式煽りからの現実乖離といった、投資家への期待の大きな裏切り
2.倒産危機や最低でも無配への財務悪化
3.会社の不誠実な対応、ならびに年初来高値からの25パー以上の株価暴落

これらがノミネートに必要要件とさせてもらいます。では早速ノミネート上位5位を発表します!スコアは5段階評価で、5が最大になります。

第5位 バードマン

投資家への期待裏切りレベル 2
社会的影響レベル 5
倒産危機レベル 4
総評 こちらの会社、広告業と芸能事務所みたいなことやってましたが、あまり聞いたことがない方がおおいかもしれません。しかし、この会社、社会的影響レベルで、群をぬいたスコアとなりました。
主催イベントで死者をだしてしまいました。
その結果イベントは中止,多額の損失を生むこととなりました。ドタバタの中で社長は株を売り抜け、今は業務しているのかどうかもよくわからないレベルです。年越しは難しいかもしれません。

第4位 edp
投資家への期待裏切りレベル 5
社会的影響レベル 2
倒産危機レベル 5
総評 こちらの会社、nedoから、人工ダイヤモンド製造法の特許をかりて、人工ダイヤモンドの種を作ることを業務としています。好調時には社長自ら作れば作るだけ売れるとインタビューで豪語し、新工場も増設していきました。
それにのるように、皆株をかっていきました、、しかし、蓋を開ければ、輸出規制でまったく売上がたたなくなり、それが終われば利益がでると、豪語した中期経営計画を大きく裏切る大赤字、最悪なことに、粗利益が赤字という製造業では致命的なことをやらかしました。
つまり、原価割れでしかうれない、ということです。さらに最悪なことに合成ダイヤモンドは品質の差別化が個人の宝飾向けであるため、ほぼありません。他の国ははるかに安い価格で、合成ダイヤモンドをつくることができ、合成ダイヤモンドの需要も実需人口(高い商品が買える人口)がふえることはないので、詰んでいます。にもかかわらず、なぜかダイヤモンドを個人に売るための子会社を設立するという意味不明な戦略をとっています。販売会社をつくるということは経費が爆増します。そして、さらに在庫をふやすことになります。どこにそんな資金があるのでしょうか?まともな経営戦略を考えているのでしょうか?理解に苦しみます。

第三位 サンバイオ

投資家への期待裏切りレベル 5
社会的影響レベル 5
倒産危機レベル 4

総評 はい、みなさんお馴染み、サンバイオ。11/15で、他社を押し除け急浮上しました。
バイオでクソ株は、クオリプスだったのですが、倒産危険度で、上回りました。
サンバイオショックで名を馳せましたが、今年はゴリ押しで、pmdaの仮の仮承認をもぎとり、
世界初の脳治療再生薬品として、承認をえた(誰も承認したとはいってない)、グローバルリーダーとして、ここから始まる、脳梗塞を米国で再チャレンジする、と社長はいきまいてました。これに投資家は熱狂、アクーゴの情報が出るたびに株価は上昇していきました、、
しかし、投資家達には、一つ不安なことがありました。この承認、仮の仮承認といわれてるのは、審査した薬と、当初申し込みのあった薬とで、製造方法がことなることから、同等性、同質性はあるのか?という、審査会からのクレームでした。これをサンバイオ側が証明しないかぎり、仮販売は一切みとめられません。
ところが、サンバイオは、証明は容易にクリアできる、2025年1qには販売できると主張してはばかりませんでした。
そんな中迎えた、11/15、突然の訃報がホルダーを襲いました。2回分のロットを合格させなければならないのに、一回目で不合格となりました。まぁ、不合格はよくあるので、そこまではまだよかったんですが、最悪だったのは、追加説明で、不合格になったのは、想定された不合格(なにいってんだ、こいつ??)、2回目はすでに製造中であり問題ない(製造法1回目と同じなのに問題ない根拠は??)、3カ月販売が遅れるだけ(もう一回ロットつくらなきゃならんのになんでそんなに早く売れるとおもえんの?サンプル法てご存知ない?二回連続成功を一回でも失敗したら、他で4回連続成功しないとだめなんだが??それ以前に、pmdaが承認してくれる保証がどこにある??)
と、やらかしたあとの不誠実対応は、他社を圧倒的に上回る会社の嵌め込みir、ここまでくると逆にその厚顔無知ぶりに惚れ惚れします。
さらに、当期の債務超過は避けられそうもなく、当期も来季も債務超過なら、上場廃止となります。おそらく上場廃止にはなるでしょう。
唯一、ならずにすむとすれば、販売承認がおりて、かつ第三者割り当てができるパターンだけです。ワラントでは間に合いません。あとはmscbしかないですが、行使してくれるかは分かりません。そうなると、債務超過を解消できません。終わりです。また、このままだと単純に来年には資金ショートも免れません。
なぜ、アクーゴ仮承認ですぐにワラントしなかったのか、理解に苦しみます。

第二位 エネチェンジ

投資家への期待裏切りレベル 5
社会的影響レベル 5
倒産危機レベル 5

はい、やらかした企業10月末までは間違いなくダントツトップを飾っていた、エネチェンジ。このまま逃げ切るとだれもが、考えていた。エネチェンジを上回るクソ株はないだろう、、と。あの企業がくるまでは、、。

さて、やらかした内容は、でました、エンロンスキームといわれるspc非連結スキームです。
いやね、spc非連結とか、連結操作とか、他の会社だってやりますよ?でも、エネチェンジがやらかしたのは、会計ルール上、絶対連結しなきゃならないspcを、社長や役員がぐるになって、監査法人を欺き、連結外しをして、さも業績よいようにだました、この点が最大の問題です。
え?会計不正だけで、そんなダントツていいすぎやん、とるねこさん?て?みなさん、話はここからなんですよ。こんな連結不正くらいで、ダントツクソ株なんてするわけないですよww

エネチェンジのやばいところは、
国民の税金で成り立つjicファンドから不正発覚前に46億円の増資を受けたこと、さらに最悪なことに、jicが、表明保証違反を主張せず、金を回収しなかったこと。これで、みなさんの税金の36億近くが含み損となりました。まぁ、来年には、全損になりますが。はは。
なんで、国会でこの問題が取り上げられないのか不思議でなりません。

そして、本業もまた大問題で、使われもしない充電器を補助金目的でばらまいてます。しかも、割高(1台180万円超)とかの台湾企業の充電器になります。悪いお金の匂いがプンプンしますねw そして、さすがエネチェンジ。経済産業省の元事務次官を天下り取締役に迎えて、国からの訴求バリアも完璧です。設置工事費の全額、機器の半額を税金で補填するというアホな国の補助金制度を利用することが目的なわけですが、エネチェンジはひたすら初期費用0円、利用者no1をノンを使って宣伝してました。
ロンドン橋落ちるのメロディに合わせてw
皮肉ですね。もちろん、その原資もみなさんの税金とsdgs麻薬にどっぷりつかってる金融機関様からのありがたい寄付ですがwww

そんなエネチェンジさん、さらに最悪なことは、会計無知につけこみ、会計理論上まったく根拠のない、補助金入金されたら利益がでるから、純資産回復、来期は黒字という謎すぎる会計理論で株主を未だにはめ込む姿勢です。社長が変わってすこしは、誠実になるかと思いきや、全くそんなことはありませんでした。
会計上、固定資産取得にかかる補助金は、補助金受贈益と固定資産圧縮損を同時に計上しなければなりません。
これをしなくてよい唯一のパターンはすでに補助金対象の資産を減損している場合だけです。
しかし、エネチェンジは3q取得分から、減損しなくてよくなりました。(これも監査法人の判断は意味わかりませんが)つまり、補助金もらえば、利益でるという話はすでに真っ赤な嘘なわけです。さらに、もう一つ、自社で使う固定資産の設置費用は固定資産取得額に含めなければならないのに、会社説明資料は売上原価にしていると謎の説明をおこないつつ、決算短信では売上原価には計上してないという、謎ムーブをしています。本当に説明資料は経理がレビューしてるんでしょうか。
さらに、充電器は増えて、evもふえて、平均充電時間もふえてるはずなのに、まさかの売上の大幅下落、損失悪化というこれまた謎ムーブwwそして、最悪なことにこの理由をまったく触れすらしない会社説明資料wwもはや、悪意の塊でしかありませんwww
もうね、ダントツでクソ株オブザイヤーだったんですよ。ありとあらゆる点で。三月末で倒産するかは微妙なところ(アホ金融機関が金カスかもしれない)ですが、資金ショートも迫っています。債務超過なら文句なしで、上場廃止確定ですしね。sdgsアホファンドが第三者割り当て増資を三月末までにしなければ、上場廃止とおもいます。程なく倒産するとおもいますがね。

さぁ、そんなクソ株大本命エネチェンジを大差で追い込み勝ちをした、今年の生えあるクソ株オブザイヤー 第一位の発表です!!

クソ株オブザイヤー 第一位

サンウェルズ

投資家への期待裏切りレベル 5
社会的影響レベル 計測不能
倒産危機レベル 5

はい!多くの方は、予測できたんじゃないですかねw 見事、サンウェルズさん、怒涛の追い込みで、圧勝です!!それは、かの出遅れゴールドシップが出遅れ最後方から、の圧勝した宝塚記念を彷彿とさせる勝ちっぷりです!

さて、こちらのサンウェルズさん、パーキンソン病専門介護施設を運営してました。
何故か、他の介護施設運営会社よりもはるかに利益率がよく、なぜか、職員も他の施設より、高給待遇ができてました。
他のホスピス会社は疑問に思ってました、サンウェルズはなんであんな利益率が高いのだろうと。サンウェルズさんの説明は、パーキンソン病は看護を高頻度でやらなければいけないから利益率がたかくなるのだ、という説明でした。
ふーむ、なるほど。でも、保険申請に必要な最低看護時間が行動毎にきまってるわけだから、人件費もかかるはずなのでは、、?


はい、そんな疑問を感じたそこのあなた。
不正検査士の素質ありです!

やってくれました、サンウェルズさん、本来30分以上かけなければ、いけない作業を30秒で終わらせ、30分以上かけて作業したと記録していたみたいです。まだ、事実確認は会社から正式に発表ないですが、まず間違いなくクロでしょう。2月に調査報告書がでますが、黒の場合は、即座に倒産するでしょう。
まず、不正受給は過去5年遡って国に返済しなければなりません。これは売上そのものですから、過去5年分の売上のうち、4割が不正認定されれば、120億以上の流失です。
ですが、問題は、悪質と判断され事業所取り消し処分を間違いなく受けるでしょう。
そして、虚偽財務諸表になるので、訂正作業をうけ、銀行引き上げは避けられません。
もちろん、不正認定には時間がかかりますが、適当な看護しかしない会社をだれが利用したいとなるのでしょうか。ただしい介護をすれば、収益は大幅悪化、人件費はかわらないので、赤字真っ逆さまです。さらに悲しいことに、ストップ安がつづくいまでも、まだ400億以上の時価総額があります。だれもが成し遂げなかった史上初の4倍ストップ安貼り付けがみれるかもしれません。制度空売りできますしね。
しかも、この会社最悪なことに社長が高値売り抜けして、50億以上儲けました。つまり、もう働く必要皆無なわけです。また、社長の夜の街での奔放ぶりも噂されてて、掘れば掘るほど真っ黒な可能性も。最悪、反社とのつながりとかも可能性あるかもしれません、、

念の為ですが、サンウェルズで働いてる一般社員は頑張って働いてます。悪いのは経営陣と見逃した監査法人トーマツ です。絶対にゆるしてはなりません。普通は類似産業の利益率と比較して、高い利益率ならその理由を精査しなければなりません。監査手続きの基本です。
それを怠って適正な調査をしてなければ、トーマツ は断罪されます。
まぁ、今後は施設を他社に譲渡、借金は残って解散ないし、会社更生法でしょう。
あとは、社長責任を法的にどこまで請求できるかですね。

なお、虚偽財務諸表をやらかした企業はもれなく証券訴訟がついてきます。なので、暴落したから底値といって、買ってはいけません。訴訟はあとからくるので。

さて、長くなりましたが、クソ株オブザイヤーを総括し、買ってはいけない株は、
1.根拠の薄い高利益率企業
2.社長や会社が煽る、誠実性のない企業
3.資本脆弱なのに、世界初を目指す企業
といったところですね。

儲かった人も、やられた人も、これからまた頑張りましょう。あ、そうそう、来年からは凄まじいスタグフレーションになるので、オーバーバリュー株や金融株が悲惨になりますよ。

おわり

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