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重奏

むすめ。
音楽教室。
先生がスコアを配る。
みた瞬間、むすめのポジションがわかる。
ファーストはあのこ、セカンドサードはあのことあのこ。
この摩れ感、四十路ですから。
それに、ファーストは目立つ。
高音と旋律。
間違えるとかありえないポジション。
ゆえに、ベースを聴く力も必要。
でないと、心地好く旋律を奏でることは不可能。
というか、アンサンブル選抜落選けいけんしゃの自分としては「出していただけるだけでありがたや」。
ただ、わかるのか。
フォース、フィフスあたりの、あのベース感の重要性。
どんなに高いビルも、基礎がないと建たないよ。
自分はベースラブだ。
ベースモードで聴き拾うほど、裏打ち感と安定感の中にある程よい対抗感に、うち震える。
が、齢七歳。
わかる?
その渋さ?
その味の奥深さ??
その土台感!??
メインメロディーじゃないよ。
単独で挽いても、なんのこっちゃわからないはずだよ?
ただ、みんなでやれば、ハーモニーや合いの手感?とか生まれるので、楽しくなる可能性は大きいけれど。
そこまでもってくの、大変だよ。
だからプロの先生の力が要るんだよ。
何らかの玄人テクで、齢七歳の士気を上げ、クラスをまとめて、コンクールまで漕ぎ着くように。
仕事って、そういうことなのかもしれない。
たいへん。
でも、遣り甲斐がある。
でも、ままたいへん。
家練習で癇癪をおこし、煽て、疲れてるなか教えたり付き合ったり、できるようになるまでが、きつい。
できるようになってくれば、上昇気流。
だかすぐ次の課題。
振りだしにもどる。
エンドレス。
人生の縮図。
良くできている。
退屈しないように。
むすめ。
今はまったく気がのっていないですが、
ままの無念を晴らしておくれ。
がんばれ~。


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明日も、生きてみようm(。≧Д≦。)m