芋づる式観劇 「SHINE SHOW !」その⑤
演劇との最初の出会いは学生時代に、演劇ファンの知人から三谷幸喜さんの演劇のビデオを借りたところから始まりました(タイトルは忘れてしまいました…)。
とても面白かった記憶が残り、その後、三谷作品を意識するようになりました。
コロナ渦が始まった頃、「佐久間宜行のANN0」で、近藤芳正さんが発起人となり「12人の優しい日本人を読む会」がYou Tubu Liveで生配信されることを知りました。
「12人の優しい日本人」と言えば三谷作品の代表作のひとつであり、映画で見ました。
そして、このYou Tubu Liveの演出が三谷幸喜フリークのアガリスクエンターテイメント主宰の冨坂友さんでした。
コロナ渦の初めの頃で先の見えない閉塞感のなかで「12人の優しい日本人を読む会」を見れたことは最高のエンタメ体験でした。
今度は冨坂さんのアガリスクエンターテイメントの演劇を生で見たい!と思い、常にチェックしていました。
そして、満を持して見に行ったのが「SHINE SHOW !」でした。
題材は会社対抗のど自慢大会で、つまり「社員ショー!」です。
西新宿にある高層ビルで実際に行われているのど自慢大会がモチーフになっていて、のど自慢大会の進行に合わせてトラブルが多発する、バックヤードでの運営側のドタバタ劇です。
まさに三谷作品の「ショー・マスト・ゴー・オン」であり、一度開催した
ショーは最後までやり遂げるハラハラドキドキの内容でした。
シアターアルファ東京はこじんまりとした小劇場で舞台が近くてとても迫力がありました。
舞台をステージ、バックヤード、観客席と大きく3分割して、ライトや役者さんの演技力で使い分けていて、とても工夫されているなと思いました。
ストーリーが良くできていて、観客との一体感もよく、疾走感のあるとても楽しい観劇でした。