東京駅激安店ジェットストリートアタック【食べ歩き】番外編
『第24話 追撃！トリプル激安店』
地球世紀0024年
地球上では激しい物化高が進行していた。人々は安価で美味しい食材を求めて東京駅の地下街を彷徨っていた。
連邦軍はその食材としてラーメンに活路を求めていた。八重洲口の北東方面に醤油、味噌、つけ麺、油そばなど、なんでも揃っている『ラーメン横丁』が存在するという情報を入手していた。連邦軍はカムロ隊員をその潜入調査員として選抜していた。
「カムロ、行きまーす！」
その頃、ギオン軍では連邦軍の進行を阻止すべく新型の激安３連店を配置していた。
「カムロが来たぞ！コルテガ、モッシュ、ジェットストリートアタックを仕掛けるぞ！」
一番店『すし横』のザイヤがカムロに襲い掛かった。
「昼寿司『おまかせ１.５人前にぎり』を1,150円で提供だ。更に、立ち食いだと100円値引き、飲み物も一部半額だ！」
「す、寿司だとっ！親父にも食べさせてもらったことがないのに！寿司が千円ちょっとで食べれるのかもしれないけど、ランチに千円以上も払える訳ないじゃないかっ！それに平日のみじゃないか！」
カムロはザイヤの攻撃をかわした。間髪入れずに二番店『梅もと』のコルテガがカムロに襲い掛かる。
「当店人気No.1のかき揚げ天そばが430円だぞ。醤油ラーメンも同じ430円で、500円以下の価格設定だ。ミニ丼セットもあるぜ」
「な、なんだって。ワンコインでお釣りがくるのか！それにラーメンまで。だけど、今回のミッションはこの先のラーメン横丁だ」
「おお、俺を踏み台にした！？」
カムロはコルテガの攻撃を紙一重でかわした。隙を与えず三番店『アルプス』のモッシュが襲い掛かる。
「ビッグカツカレーを650円で提供だ！量産型カツカレーなら500円だ。チキンカツ、ハンバーグもあるぜ！ラーメンとは違うのだよ、ラーメンとは」
「な、なんだって。カツカレーがワンコインだって。あ、圧倒的じゃないか。いや、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ！」
なんとか、ジェットストリートアタックを回避したカムロは目的地であるラーメン横丁を発見した。
「な、７店舗もあるぞ。こんなにラーメンの種類があるなんて。補給部隊に報告したら、ヤチルダさんが喜ぶぞ。ひゃっほーい！」
東京駅の激安ランチのご紹介でした。
現場からは以上です。
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