第一回サイゼ文学賞(非公式)【20字小説】【エッセイ】
サイゼリヤを初めて知ったのは大学生のときでした。当時、千葉県内の某大学に埼玉から通ってました。
いまでも付き合いのある友人(千葉県民)と大学で出会い、ある日、遊びに誘われました。
「ららぽに映画を見に行こうぜ」
「ららぽ?」
「船橋のららぽーとだよ」
「お、おぅ。行こうぜ」
船橋にでかいショッピングモールと映画館があるらしい、まあ、ジャスコに毛が生えたもんだろうと思っていました。
そして当日。
ららぽーとに行くとそのでかさに驚きました。(ち、千葉のくせに…)
関東ランキング3位の座を争う埼玉県民としては千葉には負けたくない思いがあります。(ちなみに1位は東京、2位は神奈川)
「こんどさ、ザウスができるんだ」
「ザウス?」
「スキー場だよ」
「えっ?スキーができんの?(ち、千葉のくせに?)」
「できたら行こうぜ!」
「お、おぅ。行こうぜ」
映画を見る前にららぽで昼飯を食べる予定でした。
「なにが食べたい?」
「なんにしようかな?」
「サイゼにするか?」
「サイゼ?(また3文字…)」
「サイゼリヤだよ」
ちょっと間が空きました。
「…それ、『ぱっとサイデリア』だろ」
「ちがうの?」
それが、サイゼリヤとの初めての出会いでした。
今となっては初めてのサイゼリヤで何を食べたかは覚えていませんが、安くて美味しかった印象は残ってます。
あと、イタリアンレストランなら『るーぱん』だって負けてないぞと埼玉県民の誇りとして思っていました。
【追伸】
昨年、逆噴射小説大賞2024年に応募した『ヤツはどこだ?』ですが読み返してみると、サイゼファンにしかわからない内容になってました。
よろしければ、こちらもどうぞ。
福島太郎さんの企画に参加しました。
テーマは『イタリアンレストランサイゼリヤに関すること』です。
懐かしい学生時代を思い出すことができました。
ありがとうございます!