【ラグビー】リーグワンプレーオフ準決勝 埼玉ワイルドナイツ対横浜キヤノンイーグルス
2019年に日本でラグビーワールドカップが開催されました。日本代表の大活躍をテレビ観戦してからラグビーは気になる存在になっていました。
当時はトップリーグが開催されており、2022シーズンから地域に密着した『リーグワン』がスタートしました。
地元埼玉のチームを調べたところ『埼玉ワイルドナイツ』が熊谷を本拠地にしていることがわかりました。これは応援するしかないです!
選手を調べて見ると(選手名敬称略)稲垣啓太、ヴァル アサエリ愛、堀江翔太、坂手淳史、松田力也と日本代表の面々がそろっている強豪チームでした。
ワールドカップで一番魅了された、福岡堅樹も所属していましたが前身のトップリーグの最終戦でMVPに選ばれて、医師を目指すとのことで引退されました。
『リーグワン』2022シーズンはコロナ渦の影響により試合中止も度々発生しながらも『埼玉ワイルドナイツ』は初代王者になりました。
そして、2連覇を目指した2022-2023シーズン、リーグ戦は15勝1敗の勝ち点66で2位の『クボタスピアーズ船橋・東京ベイ』に勝ち点差わずか1で首位となりました。
プレーオフはリーグ戦の1位と4位、2位と3位のチームが準決勝を行い、勝者が5/20(土)国立競技場での決勝戦に進むことになります。
今回観戦したのは1位『埼玉ワイルドナイツ』対4位『横浜キヤノンイグルス』のプレーオフ準決勝でした。初めてのラグビー観戦でワクワクしました。
秩父宮ラグビー場の天候はあいにくの雨でした…
コンコースで雨具を着用していざスタンドへ。
今日はここから。幸いにもメイン後方席には屋根があり雨具は不要でした。
試合前のウォーミングアップ。ピッチが非常に近くて稲垣啓太選手や堀江翔太選手はすぐに見つけることができました。
チケットを購入するときに『埼玉ワイルドナイツ』はどちら側の席になるのか調べてみましたがよくわかりませんでした。秩父宮ラグビー場では北側がホームチーム(上位チーム)になるようでしたのでメインスタンドの北側の席を確保しました。
ラグビーの観客席は「ホームアンドアウェイ」ではなく「ホストアンドビジター」のようです。つまり相手のファンもラグビーファンも迎え入れるという感じでしょうか。指定席では両チームのファンが入り乱れて観戦していました。
これまでプロ野球やJリーグのように完全に「ホームアンドアウェイ」に別れた状態で観戦してきた自分にとってはとても不思議な光景でした。
良いプレーにはチームに関係なく、そのプレーに対してほどんどの観客が拍手を送っており、贔屓のチームを応援する以上にラグビーを愛して応援しているように現地で感じました。
危険なプレーがあったり、トライを正確に確認するためにしばしば『テレビジョン・マッチ・オフィシャル(TMO)』が行われました。電光掲示盤の前にレフリーが集まり映像をチェックします。サッカーのJリーグでも『ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)』が導入されていますがどちらかと言うと閉鎖的で、ラグビーのTMOはなんとも牧歌的に感じました。
牧歌的といえば、インプレー中に選手が負傷した際に試合を止めずにスタッフがピッチ内に入って手当をしているところにもそのように感じました。
でもこの『牧歌的』な雰囲気がラグビーの文化でありノーサイドの精神につながっているのではないかと思いました。
ラグビーは激しいコンタクトスポーツですので、完全に『ホームアンドアウェイ』にしてしまうと加熱しすぎて収集がつかなくなってしまうのではと感じました。
雨の降る中、16,237人集まりました。もっともっと来て欲しいです。
結果的には埼玉ワイルドナイツの圧勝でした。
しかし、前半は厳しい内容でした。試合開始早々にイエローカードで10分間の退場者が発生して劣勢になり、なかなか調子を戻せずトライを2つ取られてしまいました。それでも我慢強くペナルティゴールを着実に決めて徐々に点差を縮めていきます。そして松田力也選手が意表をついたドロップゴールを決めると、横浜の田村優選手も負けずにドロップゴールでお返しするなど15対17で折り返しました。
後半は横浜にイエローカードが1枚、レッドカードが1枚出され、完全に埼玉ペースになり、結果的には圧勝したのでした。
この試合で好きになった選手は横浜のファフ デクラーク選手と埼玉のマリカ コロインベテ選手です。
ファフ デクラーク選手は南アフリカ代表でワールドカップでも活躍していました。トリッキーなプレーが多く2つめのトライのときはデクラーク選手の素早いリスタートがきっかけでした。華のある選手でボールを持っただけでスタジアムが湧いていました。
マリカ コロインベテ選手はフィジー代表で182cm、96㎏のとてもでかい選手なのですがものすごく足が速くて迫力がありました。試合終盤にスタンドに激突してしまい心配ですが、歩いてベンチまで戻ってきましたのできっと決勝でも活躍してくれるでしょう!
試合終了後、横浜の川村慎選手の100試合出場記念セレモニーが行われていました。両チームとも混ざって記念撮影を行っていました。まさにノーサイド!
初めてのラグビー観戦は迫力があってとても楽しかったです。次シーズンは『埼玉ワイルドナイツ』の本拠地である熊谷ラグビー場で観戦したいです!
【追伸】
試合当日は赤色のシャツを着ていました。『埼玉ワイルドナイツ』のチームカラーは青、横浜は赤でした。そこでハーフタイムに埼玉ワイルドナイツの青いタオルマフラーを購入して、ストールのように肩に巻いて観戦しました。
さて翌日はJリーグ第13節、浦和レッズ対ガンバ大阪の試合です。ガンバ大阪といえばパナソニックブルー。
あれ?埼玉ワイルドナイツもパナソニックブルーだな…
ということで、埼玉ワイルドナイツの応援は一旦切り替えて、また赤に戻ります。