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出産より辛い!?妊娠中の痔に悩まされた話
2024年夏に第一子を出産し、やっと育児にも慣れてきました。
妊娠〜出産まで様々なマイナートラブルがありましたが、中でも断トツで苦しめられた“痔“の話を共有したいなと思います。
この記事を書こうと思ったのは、
自分自身が痔に悩まされている時、ネット検索で情報を得ようと必死になっていましたが、なかなかいい病院が見つからなかったこと。
そして同じような悩みを抱えている人の発信が少なく、自分だけなのかもしれないと心細さを感じたからです。
もし自分と同じように悩みを抱えていらっしゃる方がいたら、
私の体験談が少しでも参考になれば幸いです。
少し長めの記事になってしまうので先に結論を!
現在妊娠中で痔に悩まれている方⇩
肛門科を専門に扱っている病院を探すことが大事。ちゃんと診れる先生はごくわずかです。私がお勧めするのは東京都葛飾区にある小村肛門科医院です。(記事中にリンクあり)
現在妊娠前で痔を持っている方⇩
まずは肛門科で手術をした方がいいのか相談してみた方がいいと思います。
再発の可能性があるとはいえ、妊娠中にひどく痔が悪化すると本当に厄介です。
妊娠前から痔持ちでした
私自身、妊娠前からお腹が弱く、痔の症状(いぼ痔・切れ痔)を抱えていました。ただ、日常生活を送る分には全く問題なく、身体の疲れやストレスが溜まったりすると症状が出てきて、注入軟膏や痛み止めの薬を飲んで対処するという感じでした。
知識として妊娠出産で痔が悪化するというのは知っていたので、子供を考えたタイミングで当時通院していた大腸肛門科にその旨を伝え手術をしたいと相談しました。
ですが、急いで手術するほどの状況ではないこと、そして手術をすることでできる傷のリスクの方が大きいこと、手術しても再発する可能性があるということを説明され、結果手術の必要はないと判断されました。
(たらればでしかないですがこの時それでも手術をしていれば何か違ったのかも、、と思ってしまいます泣)
そのまま手術することなく妊娠期間が始まりました。
妊娠後期、症状が悪化
妊娠8ヶ月に入った頃、原因不明のひどい下痢に悩まされるようになりました。変なものを食べた記憶もないし、どちらからというと食生活にはかなり気を遣っていた方だと思います。
食事をすると急激にお腹が痛くなり、水下痢が一日何回も続くといった感じでした。
そのせいで、それまで症状がなかった痔がひどく悪化し、痛みがひどく何も手につかない状況に、、
急いで妊婦健診を受けていた病院に連絡して診てもらいましたが、
ウイルス性のものだった場合出し切らないと危険なので、今すぐ下痢止めなどの処方薬は出せないと言われ、整腸剤を処方されました。
そして痔の症状は過去最高に悪化してしまい、
排便後に味わったことのない強烈な痛みで動くことができない、、
よろよろの状態でタクシーに乗り近くの大腸肛門科を謳う病院にもいきましたが、それまでも使っていた注入軟膏を出されて終わり。
「妊婦なのでできることはないよ」と言われ、そんなことは分かっているけど、
この耐え難い痛みを誰かどうにかしてくれ!!と精神的にギリギリの状態になっていました。
その後も下痢の症状は一向に良くなることがなく、食べられそうなものはお粥か経口補水液だけで、1週間で2〜3キロほど体重が落ちてしまいました。
これはまずいと焦り再度産院に連絡し、その旨を伝えて急遽診察してもらうことに。
下痢の症状が長引いているのでウイルス性の可能性は低いということで、
ここでやっと下痢止めを処方してもらえました。
そのおかげでお腹の具合は良くなったのですが、
その後もひどい痔の痛みは続きます。
やっと出会えた肛門科
下痢の症状は治ったのですが、その後も痔の痛みは全く良くなりませんでした。朝に排便があった直後から痛みで身体が震えてしまい、夕方頃まで寝たきりという生活が2週間ほど続いたのです。
(今振り返っても、ほんとうに地獄のような毎日でした笑)
最初に受診した痔を診てくれた病院の先生が全く信用できず、
傷を確認する際の内診がめちゃくちゃに痛くて発狂しそうになったこと、ろくに話も聞かずに終わったことで、どこかに痔を治してくれるいい先生がいないのか!とネット検索をし続けていたら、この記事を見つけました。
大阪肛門科診療所という病院の先生が書かれた、
「日本の肛門科の歴史と現状〜専門の医師を見分ける〜」という記事でした。
要は、“ちゃんと痔が診られる先生はどこの病院で研鑽を積んだかで分かる“
ということでした。
ぎゅっとまとめて表現してしまったので、是非大阪肛門科診療所の記事を読んでみてください。とても勉強になりました。
東京でこの条件に当てはまる病院がないか調べ、やっと見つけたのが
葛飾区にあるこちらの「小村肛門科」
先生のこれまでの経歴とGoogleの口コミを読んで、これは間違いないと思い受診することに。
予約は毎朝その日の決められた枠を予約できる形式なのですが、人気すぎて予約開始から2.3分で満枠になるという感じでした。
秒針をみて急いで必要事項を入力、無事予約をとることができました。
痛みで歩くこともままならないので、タクシーで40分ほどかけて向かいましたが、ほんっっっっっっっとうにこの病院に出会えてよかったと心から思いました。
まずスタッフの方も先生もとても親身になってくださり、
痛みをなるべく感じさせないように内診してくれる姿に感動しました。
妊娠後期は大きくなる子宮で血流が悪くなり痔が治りにくいということや、傷がどんな状態になっているのかを丁寧に時間をかけて説明してくれました。
薬も、注入軟膏に加え漢方や傷が治りやすくなる塗り薬などを処方してもらい、
安堵して帰宅しました。
その後先生の説明通り薬を使い、1週間ほどで痛みが激減しました。
肛門科の看板を掲げて、しっかりと患者さんに寄り添ってくれる先生が素晴らしく、妊娠中でできることが限られる中、症状を和らげてくれた先生に心から感謝しています。
妊娠中の痔に悩まされている方は、
強くこちらの病院をお勧めします‼︎
出産で痔はどうなったのか
痔の症状が落ち着いた状態で、無事出産を終えました。
私は無痛分娩だったので出産直後も麻酔が効いていて会陰の傷や痔の痛みを感じることがなかったので、翌朝びっくりすることに、、
起きるとお尻に大きな違和感があり、恐る恐るトイレに向かうと、肛門にクッションが張り付いたようにとんでもない大きさのいぼ痔が出て来ていました。
処方されているロキソニンとイブプロフェンを最大量飲んでやっとそろそろと歩けるレベルの痛み。
円座クッションを使っても座れる状況ではなく、痛みで食事が取れずげっそりしていきました。
耐えきれず入院中の診察時に産科の先生に痛みを訴え、飛び出した痔核を中に戻すための塗り薬を処方してもらい、痛みに悶絶しながらやっとのことで押し込みました、、
加えて排便時に痛みでいきむのが怖かったため、便を出す坐薬をもらい、薬に頼ってなるべくお尻に負担をかけないように心がけました。
そのお陰か痔核が中に入ったあとは、注入軟膏でなんとか凌げるレベルの痛みになってきて、日に日に腫れが嘘のように引いていきました。
「産後、痔はよくなる」と小村肛門科の先生にも聞いていたのですが、
ほんとうにその通りでした。
妊娠中と違って強い鎮痛薬を飲めたお陰で、なんとか乗り切ることができました。
まとめ
私の妊娠〜出産後までの痔の経験談を書いて来ましたが、何か少しでも同じ悩みを持つ方の参考になれば嬉しいです。
痔といえども、もう出産まで治らないのではないかという不安と味わったことのない毎日の激痛で、私は精神的にかなり追い詰められました。
ご紹介した病院を強くお勧めするのと、
産後痔は驚くほど改善するから希望を持って欲しい!
そしてもし妊娠前の方で痔を持っている方は、まず病院で相談してみるといいかもしれません。
最後までお読み頂きありがとうざいました!