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『ファイアーエムブレム 風花雪月』感想文③ ~煤闇ルート編~

前置き

拝啓  金鹿の学級の皆へ。
前世で散々またな!とか来世で会おうぜ!と言っておりましたが、この度アビスへ行くことに決めました。ごめん。次の世こそ必ず担任になるから。  敬具

『風花雪月』をプレイし花と月を終え、2つの感想文を書いた。
王国と帝国、立場が変わると見えてくる物も違う。その上で世界の謎について分かったこともあるし、分からないままなこともある。それらは恐らく風と雪の話を進めれば明らかになるのだろうと推測している。金鹿はクロードの性格や同盟の立ち位置的にももっと深い所の話になりそうだし、エーデルガルトを『斬る』ルートの先生はセイロス教というフォドラの核の部分と密になる(あくまで予想)。謎を謎のままにしておくのも気持ち悪いし、早く二次創作を漁りたい気持ちもあるので(ネタバレ怖いので封印している)、4ルートを全て終えてからダウンロードコンテンツに手を出す予定だった。発売されたのも勿論その順だし何も問題無いだろうと。
しかし、友人の言葉で方針が大きく揺らぐ。
友人「女性の格闘職増えるよ」
何せ1周目の黒鷲の担任時代カスパルを格闘重視で育ててその機動力と攻撃モーションに惚れ込み、2周目青獅子の担任(レト先)では初期から刀を手放し素手格闘で戦場を練り歩いたのだ。殴る蹴る楽しい!!と1人ではしゃいでいたのだが、ふと気になりウォーマスターについてグー○ルで調べると浮かび上がる『男性専用職』の文字。…なんでや。そういえばベレス先生の時には無かったなこの職…と、心底ガッカリした。金鹿か教会か、どちらかはまたレス先でやるつもりだった。格闘の達人になりたかった。仕方ないからまた槍使いにするかなーと思っていたところに、先の友人からのプレゼントである。
揺らいだ。クロード達の担任になりたい、る選択の末に何があるのか知りたい。ストリートファイターでは神月かりんが好き。
考え抜いた結果、灰狼を選んだ。職のバリエーションが増えるのは良いことだ、あくまでアナザーストーリーだからそんなに影響は無いだろう、他に何か追加されるかもしれないしそしたら来世に活かせるじゃん、という理由だ。
そんなわけで、今回はエキスパンションパスで追加されたルートの感想文をさらりと書いていきたいと思う。



以下はネタバレ含めて言いたいこと言ってるだけの感想文ですのでご注意下さい。
考察は無し。私が思った事を書いてるだけです。



アナザーストーリー。女性主人公。灰狼の学級。

自分がなりたい職は自分で取りに行くぜとベレス先生にしました。
時系列的には1章、天帝の剣をゲットした辺り。未だになんとかの節が覚えられない。一体今は何月なんだ…。
システムとしては全員レベル20からスタート、兵種の経験値は上がらない(職は選べるがすくない)、授業無し、支援値無し、天帝の剣は自動回復、お金に限りがある(?)という説明が入る。素材が無い方が問題では…?と思ってたけど戦闘後に結構もらえた。何章あるのかどれだけバトルするのか分からないので目処がつくまでは節約生活で過ごすことにした。

物語はレア様とアロイスさんが宝杯と四使徒について話すところから始まる。アロイスさん好きなので嬉しい。まさか出てくるとは思って無かった。
四使徒とは儀式に失敗し、歴史から消された偉人。紋章も継がせず、ひっそりと消えた存在。四使徒、儀式。これが今回のキーワードとなる。レア様の語りが実にきな臭い。嘘は言っていないけど全ては伝えていない感じ、セイロス教の闇だろうかとつい疑ってしまう。まぁアロイスさんの本題はそれでは無かったからサラリと話しただけというのもあるだろう。

場面は変わり賊を見付けた先生と級長ズ。なんか偶然通りかかったリンハルト、アッシュ、ヒルダを引き連れ地下に行くことに。ヤンキーにいちゃもんを付けられ戦闘となるのだけど、級長ズが共闘していることに感動して話があんまり入ってこない。賊に襲われていた時以来の共闘…しかも何戦も戦えるのが嬉しい。戦闘の度にあぁ、級長ズが共闘してる…!ってなった。無駄に連携もさせていたけどマップが普通に難しい。先生は何回か討たれた。

全部説明してくれる親切なバル兄

そしてアビスの管理人で灰狼の学級を作ったアルファルドさんの登場。教会の枢機卿という立場でもあるのにめっちゃ慕われているアルファルドさん。余りにも周りがアルファルドさん!アルファルドさん!言うので逆に怪しいよなラスボスなんじゃない?と思ってた。
先生のお母さんの話を出してくる辺りどうも敵なんじゃないの?と疑ってしまう。賊がラスボスとは思えないし。

アビスの平和のために宝杯確保しとこうと更に怪しい場所へ。あのレバー?左から行って最後が当たりだったんどけど正誤はランダムなのか?コンスタンツェに行ってもらってたけどおかげさまでゴーレム戦がキツい。この戦場が一番天刻使った。
キツいキツいと嘆いていた次のステージ、宝杯ゲット後のゴーレムとの追いかけっこもマジでキツかった。上述したけど先生が何回か討たれたのはこのマップ。序盤のステージで退却してレベリングすれば良かったと後悔。

ホントそれ

必死の思いで帰ってきたらアルファルドさんが誘拐されていた。先に枢機卿って書いちゃったけど枢機卿と分かるのはこのシーンですね。そんな大物をなんの為に?
ヤバさMAXなのでさすがにレア様に報告へ行くと、宝杯は四使徒の紋章がないと封印は解けないから案ずるなと。案ずるなと言われてもそんなん絶対なんか起こるフラグでしかないっすよ。

灰狼の学級四人は紋章持ちでガマ校入学時の資料も改竄されていたという事も発覚。なんかユーリスもユーリスで怪しいお誘いをかけてきた。これはそろそろ終盤の予感…。

!?

もしかしてお母さん!?
まあ先生のご両親がらみの話だとは思ってたけどお母さんそのものをお出しされるとは思ってなかった。亡くなったのが約20年前。こうして綺麗なまま残されていたご遺体…。パパは地上でお墓参りしてたけど…!?

パパもなんか可愛い

しかしベレス先生はお母さんそっくりだね。というか一枚絵多いね。紅花ルートにも分けて欲しいくらい。そう思わないか、エーデルガルト。

……は!?

……は!?なにしてくれとるんじゃ!!
グロ儀式の果てに怪物になってしまったアルファルドさんとママの遺体。本編とはまた違うどうしてこんな事にを味わった。これと戦わなきゃならないの心理的にしんどいんだけど…。

それにしてもアルファルドさんの執着は怖い。死の謎を解き明かすのも蘇生させるのも自己満足でしかないだろう。恋するシトリーの変化もジェラルトとの婚儀も見てきたはずなのに彼女の気持ちは推し測ろうともしなかったのか…。人格者の別の面というより、事実に耐えきれなくなったとか囚われてしまったとかって感じな気がする。想いの強さ故の凶行なのか…それはそれで怖い。

各々諸々あって倒しましたが、灰狼の学級やアルファルドさんやアビスの人たちの思いを見ると、このルートも決して勧善懲悪だけの物語じゃないんだなと思う。
最後では灰狼の学級は解体しそれぞれ別の道を歩み出す。先生もガマ校の生徒達もいい刺激を受け、また地上での学校生活を送る。前向きな良い終わり方だ。「しかしこの数ヵ月後云々…」とここでも戦争に触れたらどうしようかと無駄に心配してました。

長さ的にも難易度的にも私には丁度良かった。残念と思った点は本編のように支援会話や授業が無いことと結局金が余ったことくらいかな。あくまで番外編だから前者は仕方ないこととして後者はただ私の計画性の無さと見込みが甘かっただけですね。せめて強い武器買っときゃもっと楽にクリアできたんじゃないかな。
ではキャラの感想も書いておきます。


キャラ感想

・先生(女主人公)

人を導けと皆が言う

イケるだろうという謎の自信により当たって砕けまくる鉄砲玉。自分の撤退を何回も無かったことにした。レベル1から育ててぇ~…!!
お母さんの件はもっと怒っていいと思ったけどこの時の先生はまだ感情希薄なんだっけ…。せめてジェラルト呼んでこようよ、誰もいないお墓参りさせるの止めよう。

灰狼の学級。支援会話で分かることも多そうなので本編でもスカウトするのが楽しみです。
・ユーリス

二人目の女子級長か?と思ったら男性でした失礼しました。トリックスターという職を活かしたかった(無理だった)。回復より敵を減らしてもらう方が良いなと思ったので常に前線で主に削り役。結構回避高くて助かった。
絶対切れ者だし絶対終盤なんか敵対ムーヴ仕掛けてくるだろうなと思ってたら案の定。まさかレア様とも手を組んでいたとは驚き。他の三人もだけどアルファルドさんに世話になった恩は忘れずに、だからこそ止めようとしてくれているのが良い。

彼に仲間認定されるのは嬉しい

貴族の養子という立場からアッシュと仲良くなりそうなので支援会話に期待する。アッシュと違って養子先の家とは上手くいってないみたいだけどそこらが深掘りされるのかな?

・バルタザール
バル兄の職の女性版が欲しいんだよとよく観察させて頂いた。それなのにほっとんど回復はせずに殴らせてばっかりだった。あ~クリアできね~~!!って時は大体バル兄に任せていた気がする。サンキューバル兄。
キャラとしてはわりと見たまんまというか、借金してそうと思ったら借金してたし、意外と思慮深そうと思ったら意外と思慮深かった。このゲームの豪快な人は見てて気持ちがいい。

そしてバル兄の事を知れば知るほどホルスト兄さんの事が気になる。ゲームバランスが崩れるから出てこないのかなホルスト兄さん。

・コンスタンツェ=フォン=ヌー↑ヴェル!!
高笑いがお上手な灰狼のおもしれー女。思い出すのは勿論フェルディナント=フォン=エー↑ギル!!是非一緒の陣営にしたい。攻撃魔法枠として使ってたけどなんか…サンダーストームが当たらない。当たれば強かった。この子もレベル1から育ててぇ~!

豹変時

お家の復興が目的なのにどうして地下に…と思ったら日向と日陰で性格が変わると。難儀だな、でも頑張って欲しい。エガちゃんに懐きそうなので是非帝国ルートでスカウトしたい。

・ハピ
ダウナー系女子。魔獣召還もそうだけど闇魔法が使える子は色々勘ぐってしまうね。特殊技能で魔獣を副官みたいに出来るかなと思ってたらそんな事は無かった。残念。ユーリス以上にどう使っていいのか分からずよく戦線離脱させてしまった。ごめんね。

この子も難儀

最後家族の元に帰ろうかなと言っていたから天涯孤独では無いのだろうけど、体質故に一緒に居られないのかな。なんか色々抱えてそうなので来世で深掘りしたい。一緒にお茶しまくろうね。

課外活動に参加したガマ校の生徒さん。頑張ってくれたから内申点あげたくなる。
・級長ズ

コレが見たかったんですよ

アビス(弱き者の居場所)についても三者三様の考え方をしてて、ここでも政治的観点の微妙な違いが見える。ディミトリだけが「良い場所」とも評していたのも印象に残る。
それはそれとして、共闘してくれたのが単純に嬉しい。まだ全ルートクリアしてないから分からないけど、どうしたって敵対してしまうのだろうからこうして連携出来るのが本当に感慨深い。本編もずっと共闘しよう?戦争なんてしないでみんな一緒に闇うごを殴りに行こう?

・たまたま通りかかった三人衆

最初会ったときはいや君たちがどうしたんですか?という疑問しか無かった。そしてその理由は明かされなかった。君たちマジで何してたの?
ヒルダはここで使えるとは思わなかった。金鹿プレイ前の予習として前衛に置いておいたらバカ強かったので本格的に使うのが楽しみになった。現時点での先生(私)はヒルダよりホルスト兄さんに詳しくなってる気がする。
リンハルトはほぼ唯一の回復役として活躍。せめてもう一人ヒーラー欲しかった。彼が落ちた時はさすがにリセットした。
今世のMVPは間違いなくアッシュ。最高のタイミングでクリティカル出しまくるので本当に助かった。レベルも一番高かった。弓兵最高。

印象に残った人
・アルファルドさん

教団枢機卿兼ラスボス。分身出てくる最終戦で絶望を味わった。そんなのアリ?

幸せを願っていた推しが亡くなり、しかもそのままの姿で保管されているのを発見してしまった不幸。死者蘇生の術を知っていたからやるしかないと考えてしまった。慕われていたのは事実だし、アビスに対して雑に扱っていた訳ではないからこそ悲しい結末だなと思ってしまう。立場的にも相談できる相手も居なかったのか、というか見付けた時点でレア様を問い詰めれば良かったのでは?はぐらかしまくるかもしれないけどこんな結末は避けられたかもしれないじゃん。風花雪月で足らないのは行動に移す前の対話だよ。

・レア様

まだ2ルートしかクリアしてない身としては大司教様は本当に隠し事が多いな…と感じるばかり。お母さんが生かしてくれたのは本当かもしれないけど心臓のくだりはなんか違くない?えらいもん埋まってるの知ってんだからな。
ちゃんと埋葬しなかったのもまだ何かに使えるかもだったらどうしよう…(猜疑心の塊)

・ジェラルト
名前と一枚絵だけ登場してた先生のパパ。ツラいけどちゃんと出てきた方が良かったんじゃないか?当事者なのになんで肝心なところで蚊帳の外なの?
事実を知って、アルファルドさんを説得して、先生とガルグ=マク脱走ルートでも良かったな。

・シトリー
やっとお名前が判明した先生のママ。一枚絵のママ超可愛い。体が弱い以外は結構普通の感性を持つ人だったんじゃないかな。普通に生活して恋して結婚して、早世してしまったけど決して悪い人生では無かったと思う。
なのにこんな事になってしまったのは気の毒。昔馴染みの変な儀式に巻き込まれ、同一視するのも違うのだろうけど、取り込まれた以上結果としては実の子に討たれた訳だ。
結局ご遺体はあの後どうなったのだろう。せめて今度はきちんと弔ってあげて欲しい。

・ホルスト兄さん
噂の激強お兄さん。無双の方にはいるとお聞きしたので俄然興味が湧きました。

兄妹仲もとっても良さそうなのが伝わりますね

・死神騎士
ちょっと出て来てすぐ帰ってしまった。また何も分からないじゃないか。

・片言のお姉さん
重要そうな気がする…と思ってたらストーリー終わってしまった。

・恋占いとかしてくれそうな部屋
サウナと同じ追加要素かな?好感度上げ部屋?なにここ?




来世に向けて。

女性格闘職に釣られて先に始めた煤闇の章。他にも追加要素として本編で出来る事も増えたので活用していきたいし、何より灰狼の生徒達のキャラが良いのでスカウトしてちゃんと育てていきたい。レベル1(とは限らないけど)から育てたいし技能レベルも上げたいしジョブチェンジさせたい。みんなの支援会話も聞きたいし面白い戦法とか取れるんじゃないかなと期待してる。なんやかんや2ルート終えたこのタイミングで行ったの良かったんじゃないかと思う。
というかこのアナザーストーリー、本編でどういう扱いになってんのかな。灰狼解体しちゃったけどみんなどうしてるの?そこも確認しなきゃ。

さて、今度こそ金鹿だ。
これを書いている時点でロナート卿の反乱付近までは進めている。まだ話もあまり変わってはいないけど本番はまだまだ先だ。今度はどの辺りの謎が解けるかな。謎部屋の謎も解きたい。風花雪月、まだまだ楽しめる。

では、クリアしたらまた感想書きに来たいと思います。