見出し画像

私 と 私たち について

こちらは「2次元のキャラクターに対し、恋愛感情およびその他の好意を寄せている」当事者が、それらに関して思うことを書いた記事です。閲覧はご自身の責任でお願いいたします。

ご無沙汰しております。
今日はこんなタイトルで、改めて私たちについてご紹介ができればと思って筆を執りました。
これまで、別のアカウントで一度いわゆる自己紹介の記事を書いたことはあったのですが(読んでくださった方、ありがとうございます)、こちらに移って来てからはそういった説明らしいお話をしていなかったな……ということに気づき、今さらではありますが、言葉にしてみようと思いました。
拙い文章ではありますが、よろしければ見ていってください。


私 について

私についてです。
名前を、こちらでは「未練日記」と名乗っています。
画面の向こうに大切なひとがいる、ただの人間です。

「人間です」ではなくて男です、とか女です、とか書こうとも思ったのですが、身体の性別はともかくとして心の中の性別ははっきりと決めずに生きているので、畏まった場ではなければこんなふうに「○○な人間です」というふうに自己を紹介することにしています。
ここまでを纏めると、ノンバイナリーでフィクトロマンティック(先ほどの「大切な」≒恋愛感情も込みのため)ということになるかもしれません。

大切なひと、「彼」を好きになって、現時点でだいたい8年以上が経過しています。具体的にいつから好意を寄せていたのか、あまりはっきりとは覚えていなくて、気づいたら目で追ってしまうようなゆるやかな好意でしたので、始まりは些かぼんやりとしているように思います。ただ一つ覚えているのは、感情を多くは語らない彼がどんな世界を見て何を考えているのか知りたかった、そう思っていたと記憶しています。

好きなことは音楽鑑賞と水族館・博物館・美術館巡り、空を眺めること、文章を書くこと。彼がいなくとも1人でぼーっとする時間も好きです。
最近は競馬場へも足を運ぶようになり、ときどき彼も誘って出かけています。
お化粧をすることも好きです。特に、彼を好きになってからは研究に力を入れています。彼に好ましいと思ってもらいたくてするメイク、自分の好みに寄せて自分を着飾るためのメイク、近所に出かけるためにする簡単なメイク……鏡に映った肌の色を確認しながらポーチの中をひっかき回して、「今日はどの色を使おう?どのコスメを使おう?」と考える時間が好きです。

私の中の「フィクトロマンティック」解釈と「夢女」との使い分け

もしこの現実世界に彼がいて肉体を持ち、彼と一緒に時間を過ごす自分を想像したとき、とても幸せな気持ちになります。
そして、彼が2次元の存在であることを受け止めた上で彼を好いています。また、彼が2次元だったからこそ、彼に真剣に向き合うことができていますし、出会いがキャラクターとこの現実世界に生きる私、であったことに感謝しています。ゆえに、フィクトロマンティックを自称することにしました。

しかし、フィクトロマンティックを名乗るか、そうでないかは場によって使い分けをしています。ここのnoteのようにこの単語を知る人がいるとわかっている場ではそのように自称しますし、この単語を知らない人もいる場では「夢女」としています。

単語を使い分ける理由として、第一に「自分がどんなスタンスの人間であるか、ニュアンスを正確に伝えるためにどんな言葉を用いるのがよいか」という点を考えているためです。
「フィクトロマンティック」は社会的に言葉の認知を広げている段階であり、「フィクト」の指すところであるアニメやゲームといったコンテンツを好きな人でも知らない可能性があるように思います。そうした場でこの言葉を使い、誤解や誤った認識を受けるのは避けたいです。
同時に「フィクトロマンティック」という言葉は「夢女(子)」という言葉に比べ、まだまだ使う人によって定義や言葉の持ちうるイメージがそれぞれで、人々の間で共通のイメージを持ちづらいと想像しています。
それならば、「フィクトロマンティック」に比べて認知度が高くイメージもしやすい「夢女」という言葉で自分を説明するのも良いのではないか、と考えています。

また、「フィクトセクシャル」という言葉も存在しますが、私がこのアカウントで語りたいのは主に「フィクトロマンティック」の方になります。
ただ、これら2つの単語は、どちらも2次元などの架空の存在を対象としている点において共通しているため、「フィクトセクシャル」について調べている方々の目にも留めていただけたら嬉しいという思いから、この言葉をタグとして記事につける場合もございます(本記事は私と私たちについての紹介ですので、このタグはつけていません)。
これらの言葉の意味の違いと使い分けについて、ご理解の上お読みいただけたら幸いです。

「彼」について

彼個人が特定されることにより発生するご迷惑やトラブルを回避するため、あまり多くをお伝えできませんが、彼はとあるゲームのキャラクターです。
出会った当初はまさかこんなに長い間思いを寄せることになるとは思ってもいませんでした。今となっては彼がいるから生活が豊かに感じられますし、日々自分をアップデートしていきたいと思えますし、何よりこれから先の未来も一緒に歩いて行きたいと思えるような、特別で大切な相手です。

彼の性格や雰囲気として、一見落ち着いていて達観したものの見方をするように映りますし、私自身も当初はそんなふうに彼のことを見ていました。
ですが、一緒にいるようになって月日が経過した今、彼はそれだけではなく、愉快でチャーミングで、自分の立場と背負うものに対して愛情と責任を以て真摯に向き合うことのできる素敵なひとだと感じるようになりました。
そんな彼の隣にいられる幸福を噛みしめながら、もっと彼に対して素直でいたいと願うところです。

私たち について

私たちの関係性に、恋人だとか夫婦だとか名前を付けるのは簡単ですし、求められたら「恋人」と答えるとは思います。
しかし、できることなら今在る社会通念や言葉には定めきれない、私たちらしい柔軟な関係性でいたいと思っています。
互いが互いを居場所だと感じ、親愛も恋慕も情景もいくらかのもどかしさも、全部大事に抱えて歩んでいきたい。互いが互いの日常に居る、当たり前のようで特別な日々を大切に生きていきたいと感じています。

おわり

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
恥ずかしながらここしばらくの間、忙しさにかまけて私たちについて振り返ったり向き合ったりする作業を怠っていましたので、この記事の執筆を通じて、今考えていることを整理できたような気がしてすっきりしています。

改めて、彼と私をどうぞよろしくお願いいたします。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?