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カタツムリの彼

最近では一番長く付き合って
半年前に別れた彼。

その間
何度も別れては元に戻りを繰り返した。

ではなぜ
別れても元に戻ったのか

それは何となく共有してあった
前世の記憶みたいなものがあって。

私たちは虫だった笑笑🤣

彼はカタツムリ🐌
私はてんとう虫🐞

ゆっくりゆっくり進むカタツムリが
歯痒くて
早く早くとてんとう虫の私が急かす

お日様の眩しさや
葉から落ちる瞬間の雨の雫

今 人間である感覚を
そのままに感じていたかは
疑問だけど
そんな美しさや刹那の瞬間を
感じる視点は
出会ってからも同じだった
昔も今も
それを共に見れることが
幸せだった

喧嘩してしばらく話さないでいて
久しぶりにメッセージすると
その感覚が蘇り
彼もまた懐かしく思うという

また喧嘩して
しばらくぶりに会うと
やっぱり私も
一緒の空気が心地よいと思う

何回か繰り返すうち
やっぱり
彼はカタツムリで
私はてんとう虫
なのだと気づく。

種が違う。

スピードも違う。

彼はゆっくりで
私は飛べる。

彼はじっくりとマイペースで
あとでできることは後回しにしがち。

私は飛ぶようにテンポも速いし
移動も苦にならない。

旅行へ行こうといっても
なかなか実現せず
結局行けたのは別れる間際の頃だった
でも行けてよかった
それがほんとうに
お別れとなるきっかけになった

私たちは種が違う
ずっといっしょにはいられないのだ

私がみていたのは
雨でも美しい観光地

彼から見えていたのは
せっかく長距離移動したのに
雨で残念な観光地

今までは
彼のテリトリーだからこそ
共有できた美しさだったのかもしれない

旅好きの私と
お籠もり好きの彼

仕方ない。
種がちがうのだ…

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