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日常の雑記

10月10日が「体育の日」、というイメージが未だに抜けない。
今は「スポーツの日」、という名称になっているが、やはり周囲でも「体育の日」という名称が浸透している。
平均年齢の高さ、オジン・オバン(あ、こういう言葉はもう使わないんだっけ)ばかりだから仕方がないのかも。

wikipediaによると、1966~1999年までは10/10、2000年からは10月の第2月曜日、2020年から名称変更となったのだとか。へぇー。トリビアだ。
(あ、こういう言葉ももう使わないんだっけ)

2020年。そんな最近だったかな。
一昨日の夕飯すらボンヤリとしか思い出せないので、なんとも言えない。

更に読み進めてみた。
【2020年には「東京五輪・パラリンピック特措法」にはスポーツの日は東京オリンピックの開会式の当初の予定日だった7月24日(金曜日)に変更された。海の日も同特措法により7月23日(木曜日)に移動されたため、続く土曜日・日曜日を含め4連休となった。】

4連休?そうだったっけ?
というか、祝日をそんなにずらす事ってできるんだ?
「特措法」というからにはきっと国会のオジサン達(正確には議員さんか。失礼しました)が「変更すれば4連休だぞ!」って大勢でゴネたのかもしれない。そういう国会中継ならテレビにくぎ付けなのに。

当時の事がさっぱり思い出せない。4連休?あったかな?

思い出すために、スマホで検索してみた。
スマホの「フォト」を開き「2020 7」と入力する。
こうすると2020年7月内に撮影した写真が出てくる。

ふむふむ。
どこかのお店の料理の写真と、仕事のメモと、買い物の際、間違えないように現在の使用消耗品を撮影したのと、愛車のメーターが123456kmを記録した写真しかない。我ながらガッカリだ。

スポーツの思い出に関して、脳内で検索することにした。


201X年。
当時勤めていた職場で、健康に気を遣っている女性がいた。背が高くスマートで、週に何回かジョギングをしているという話も聞いていた。
曰く、「元々体を動かすのが好きだし、子供と走り回れるように鍛えていたら自然とそうなった」のだとか。羨ましい限りだ。

彼女の目からは、私は非常に自堕落で不摂生で不健康に生きているように見えたらしい。仕事が忙しすぎて、昼食はいつも向かいのコンビニで買った菓子パンばかり。丸みを帯びた体だったからだ。

「運動したこと、あるんですか」
突然、鋭いストレートを投げつけられた。彼女は目力も強いのだ。

食べていたファミマのミート&チーズを落としそうになった。
「あ、あります」
しどろもどろに答えた。
「本当ですか。運動というのはフードファイトの事ではありませんよ」
なんて言い草だ。失礼にもほどがある。それくらい理解している。
・・・本音を言うと参加はしてみたいが。

「今度、こういうものがあります。参加は無料です。出ませんか。私は旦那と子供たちと出ます。」
と、パソコンの画面を見せられた。

盛岡市民の健康促進支援なんとか。
無料で、体力テストを受ける事ができるらしい。
日曜日。場所は盛岡体育館。すぐに行ける場所だ。

無料なら、やってもいいのかも。
と家に帰り、学生時代に着ていたジャージやフットサルシューズを出してみる。体型が変わっても、足の大きさは変わらないのは助かる。
まぁ、これで大丈夫だろう。


当日。
盛岡体育館に来るのも学生の時以来だ。
靴を履き替え、エントリーをする。身長・体重・血圧・握力・その他もろもろを計測する。
続いて実技だ。反復横跳びに立ち幅跳び、ハンドボール投げ。
年齢・性別の平均値が不明だが、こんなものなのかな。

年に1回なら、こういう機会があってもいいのかも。
やっていて、なんだか懐かしいのだ。学生時代を思い出す。
持ってきたウーロン茶を飲みながら、知らないおばあちゃんと楽しく過ごしていた。

笛の音が数回鳴り、係員の誘導のままに横一直線に並べられる。
「それでは最後に、シャトルラン。やりますのでね。」

シャトルラン。悪魔の言葉だ。
学生時代に女子にイイトコ見せようと無理して吐いた生徒もいたっけ。

周囲の空気が殺気立ったのを感じた。
さっきまでニコニコしていたおばあちゃんはもういなかった。
上着を脱ぎ、本気モードとなったおばあちゃんだった。目つきが違う。

「まぁそのですね。競うようなものではありませんので。あくまで自分のペースで走ってくださいね。無理せずに、自分のペースです」

おそらく係員の声が届いているのは3割にも満たないと思う。
ヤンキー漫画のごとく、睨み合っているおじいちゃん達もいた。

スタートの笛が鳴った。
20mをひたすら往復するシャトルランは、最初こそ緩やかではあるが、かなりツライ持久走なのである。

結果はというと、お察しの通り。2番目か3番目に早くリタイヤした。
目の前が真っ白になり、まっすぐ歩けない。完全な運動不足だ。
椅子に座り込み、冷静を装っているが心臓がバクバク鳴っている。

呼吸が落ち着いたので、参加賞をもらって帰ることとした。
結果は後に郵送されるらしい。

お昼に寄ったラーメンの美味しい事!
汗をかいたから実質カロリーゼロである。テレビでもよく聞く言葉だ。

当然、そんなわけはないのだが。

翌日、出勤して「帰りに食べたラーメンがとても美味しかった」と話しかけたら、「そういうとこですよ・・・」と白い目で見られてしまった。
軽率な行動だったと猛省している。


書いていて、ふと部屋の隅に目をやったら「高級洋服掛け」と目が合った。
数年前に通販で買った折り畳み式エアロバイクである。

久々に漕いでみようかな。もちろん、無理はしない程度で。

閲覧、ありがとうございました。

















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