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FX(外国為替)/暗号資産(仮想通貨)など『金融仲介』*日本経済68業界

日経平均株価(225銘柄)で登場する
合計68業界の動向を紹介します。

金融の『金融仲介』

金融商品には、
株式、債券、投資信託などの証券以外に、
FX(外国為替)や暗号資産(仮想通貨)などがあり、

投資家は、金融仲介業者(代理店)である
銀行や証券会社などに預託します。

*時価に応じて売買する通常の現物取引以外には、
 未来の取引額を事前に決める商品先物取引
 (為替、証券、国債、金、石油、電力など)があり

 取り決めた金額で取引する「先物取引」と
 定められた金額で取引する「オプション取引」
 2種類があります。

*他には、レバレッジ取引があり
 元手の数倍の金額で取引できることが特徴です。

 現物取引:10万円の資金で
 ・1ドル100円の時に1000ドルを購入し
  1ドル110円の時に売却して
  11万円戻るため1万円の利益を得られます。

 レバレッジ取引:5万円の証拠金で
 ・1ドル100円の時に1000ドル分を購入し
  1ドル110円の時に売却して
  差額分1万円の利益を得られます。
  
  資金がない場合でも取引できますが、
  損失時のダメージも大きくなります。

▼業界動向
2014年→2019年    下落
2020年→2022年    横ばい
2023年      成長(2017年水準)

▼業界平均
・売上高   :1331億円
・営業利益率 :8.23%
・自己資本比率:1.61%
・ROE          :10.50%
・ROA          :0.10%

※用語の詳しい説明は文章下段の
 【経営の基礎知識】から確認できます。

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1位 SBIホールディングス株式会社
増収増益:売上1兆2105億400万円/24年3月期

SBI証券と楽天証券は、2大ネット証券。
SBI証券は2024年オリコン顧客満足度調査の
ネット証券ランキングで総合1位になりました。

株式会社SBI新生銀行などSBI新生銀行グループ、
SBI証券などの金融サービス事業が寄与。

資産運用事業や、
暗号資産(仮想通貨)事業も伸びています。

株式会社Preferred Networksと
次世代半導体の開発・製品化で資本業務提携を締結。
100億円程度の出資を予定しています。


2位 GMOインターネットグループ株式会社
増収増益:売上2586億4300万円/23年12月期


1991年、マルチメディア事業を目的とした
株式会社ボイスメディアとして設立。

1995年、インターネット事業に参入し
インターキュー株式会社に社名変更。

その後、子会社設立や買収を繰り返し、
2001年、グローバルメディアオンライン株式会社
2005年、GMOインターネット株式会社
2022年、GMOインターネットグループ会社へ。

現在では、
ネットインフラ(ドメイン名登録/レンタルサーバー)、
ネット広告、ネット金融(銀行/証券/決済)、
FX、暗号資産、金融ネットゲームなどの事業を行う
子会社を有する事業持株会社になっています。

*事業持株会社は
 子会社の株式を持ち管理しながらも
 自らも生産活動などの事業を営む持株会社

ネットインフラやネット広告が主力事業でしたが
2016年、ネット銀行事業進出に際して、

株式会社あおぞら銀行の完全子会社だった
あおぞら信託銀行株式会社の
第三者割当増資を受けて株式14.9%を取得。
(GMOあおぞらネット銀行株式会社に社名変更)

*第三者割当増資は
 新たに株式を発行する資金を調達する手法

2016年、
GMOインターネットグループの子会社である
GMOフィナンシャルホールディングスに
GMOあおぞらネット銀行の株式7.43%を譲渡。

ちなみに、
GMOフィナンシャルホールディングス株式会社
(旧・GMOクリックホールディングス株式会社)は、
2012年にGMOクリック証券株式会社の
株式移転により設立されており、

・GMOクリック証券株式会社(証券)
・GMO外貨株式会社(FX)
・GMOコイン株式会社(暗号資産)
などを傘下に有しています。

2015年、
親会社のGMOインターネットグループは、
業務提携を視野に、
GMOフィナンシャルホールディングスの
株式9.6%を株式会社大和証券グループ本社に譲渡。

大和証券グループ本社の持つ
経営基盤や証券ビジネスのノウハウと、
GMOフィナンシャルホールディングスの持つ
システムの自社開発力や高いマーケティング力を
組み合わせることで先進的な金融サービスを提供。

同じく2015年、
ECサイト拡大に伴う決済代行を強化するため
株式会社三井住友銀行と
GMOペイメントゲートウェイ株式会社により
SMBC GMO PAYMENT 株式会社を設立。

三井住友フィナンシャルグループの
キャッシュレス決済戦略の強化を目的に、
三井住友カード株式会社の連結子会社となり

・三井住友銀行の顧客基盤、
・三井住友カードの決済ノウハウ
・GMOペイメントゲートウェイと子会社である
 GMOフィナンシャルゲートの最新決済技術

各社の強みを最大限活用できる体制を構築し、
キャッシュレス化の促進に取り組んでいます。


3位 株式会社日本取引所グループ
増収増益:売上1528億7100万円/24年3月期

1949年に設立。
略名はJPX(Japan Exchange Group)

金融商品取引法上、
金融商品取引所の持株会社であり、
以下法人を子会社として保有しています。

・日本最大の証券取引所
 「株式会社東京証券取引所」
 (東証の新区分:プライム/スタンダード/グロース)

・エネルギーの先物取引所
 「株式会社東京商品取引所」

・日本初かつ唯一の総合取引所
 「株式会社大阪取引所」

・情報システム関連サービス
 「株式会社JPX総研」

・清算機関
 「株式会社日本証券クリアリング機構」

金融会社は、投資家が注文した
証券などの商品を各取引所に注文します。


4位 株式会社あかつき本社
増収増益:売上466億8100万円/24年3月期


1950年に木谷商事株式会社として設立して以来、
社名変更を繰り返し、2016年に社名変更。

株式会社黒川証券(1878年設立)と、
木徳証券株式会社が1977年に対等合併して
設立された黒川木徳証券株式会社を
2004年に子会社化。

黒川証券から続く日本最古の証券会社です。

子会社はあかつき証券株式会社
孫会社はジャパンウェルスアドバイザーズ株式会社

主要株主には株式会社SMBC信託銀行
(株式会社三井住友銀行の100%子会社)


5位 アストマックス株式会社
増収増益:売上148億5500万円/24年3月期


1992年に設立以来、
持株会社として金融事業を展開してきましたが
総合エネルギー事業(太陽光や地熱発電)も展開。

電気やガス小売は子会社の
アストマックス・エネルギー株式会社が販売。
(旧・Just Energy Japan株式会社)

主要株主は株式会社大和証券グループ本社


6位 ヒロセ通商株式会社
増収増益:売上107億1300万円/24年3月期


1998年、外国為替及び外国貿易法の改正により
個人でのFX(外国為替)が日本で可能になった。

インターネット普及の追い風を受ける中、
2004年に設立。

1万通貨単位(1万ドル、1万ユーロなど)での
取引が主流の中、2006年にFX業界初となる
1000通貨単位のサービスをスタートした。

現在では、
1通貨単位から取引できるFX業者も登場した。


7位 トレイダーズホールディングス株式会社
増収増益:売上101億300万円/24年3月期


1999年に設立し、FX(外国為替)事業を開始。

2022年、子会社のトレイダーズ証券株式会社が
暗号資産CFD(損益差額のみ決済)サービス
「みんなのコイン」「LIGFT FXコイン」を開始。

*ちなみに暗号資産FXは、
 暗号資産を対象としたレバレッジ取引
 (証拠金取引)のことで、外国為替取引の
 FX(Foreign Exchange)とは異なります。
 
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【経営の基礎知識】これさえ分かれば大丈夫!

[ 損益計算書(PL) ]

売上高(客数 × 客単価)
−原価   :仕入など製造原価、人件費など売上原価
−販売管理費:営業活動費、物流、広告、水光熱など
=営業利益

−営業外損益:銀行利息、為替損益、株式損益など
=経常利益

−特別損益 :突発的な損益、固定資産の売却など
−税金   :法人税、法人住民税、消費税など
=当期純利益

営業利益率(=営業利益 ÷ 売上)
5%〜10%で優良な経営状況といえます。


年間の経営活動で得た当期純利益を
利益余剰金として自己資本(純資産)に加える。

ちなみに、自己資本(純資産)と、
銀行などから借りた他人資本を合わせた
「総資産」が会社のお財布になります。

自己資本比率(=自己資本 ÷ 総資産)
少なくても30%、50%以上で優良な経営状況。


◆-----------------------------------------
[ 貸借対照表(BS) ]

ROE(=当期純利益 ÷ 自己資本)
自己資本(純資産)は、返済不要な資産、
ROEは、自己資本利益率の略になります。
10%以上で投資価値があると判断されます。


ROA(=当期純利益 ÷ 総資産)
総資産は、自己資本(純資産)+他人資本(負債)、
ROAは、総資産利益率の略になります。
5%以上で投資価値があると判断されます。

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