見出し画像

【美術鑑賞】ベスト睡蓮に出会えた「印象派モネからアメリカへ」

念願の『印象派モネからアメリカへ』(東京都美術館)に行ってきました♪

「印象派モネからアメリカへ」東京都美術館 入り口撮影可能箇所

【感想】

「モネからアメリカへ」というサブタイトル?通り、パリの印象派からアメリカの印象派が展示されています。アメリカの印象派は意識してちゃんと見たことなかったので、とても気になっていました!

また、アメリカに印象派を広めた立役者メアリーカサットは名前は知っていて、僕が大好き原田マハさんの小説にも登場しております。

当時、今より偏見が固定観念があった時代に、アメリカで裕福な家庭に生まれ女性が絵を描くというのはかなり苦労があったと思います。
そんな画家がどのような絵を描くのかずっと気になっていました。何度も印象派展やその時代の展示に行っても実際に作品を見たことがなかったため、初めて作品を観れると知ってワクワクが止まりませんでした‼︎

結果は大満足です!

第1回の印象派の作品からピサロ、カサット、ルノワール、モネ、モリゾ、シャニックまで様々な作品があり、日本からは黒田清輝などの作品も展示されており、今まで僕がよく観ていた印象派とは違う印象派が観れて面白かったです!

特にアメリカの印象派の作品を観れたことがよかったです!
印象派で題材にした雪の反射やリンゴ園の絵はよく見るフランスなどのヨーロッパの風景と違った構図や景色が描かれていて面白かった!!
個人的な印象ですが、アメリカの印象派は細かい描写というよりダイナミックに書いていると言う印象を受けました。

それにしても、印象派の風景画にでてくる人や物は近くで見ると線の組み合わせに見えるのに、少し遠くで見るとどういう動きで何をしようとしているか、感情などがわかる気がして面白い!

今回映えスポットが至る所にあったのはよかったです。本ブログにも撮影可能でSNSにあげてくださいという写真を載せました。
展示絵画が撮影可能だと集中できないからあまり好きではないのですが、東京都美術館のようにエスカレーターで階を変更する時の踊り場にあるのは鑑賞者の邪魔もしないしいい取り組みで展示方法が良かったです。
1人で行ったので見ず知らずの方に撮ってもらいましたが、そういう体験もなかなか今はないのでいいですね!笑

【僕が気に入った3作品】


「印象派モネからアメリカへ」東京都美術館 出口撮影可能箇所

●『アルノ川の眺望、フィレンツェ近郊』

トーマス・コール(1837年)油彩、カンヴァス、84.5×135.3㎝、ウスター美術館

菱形の角を切り落としたような形の中に風景が描かれている不思議な風景画です。おそらく建物のかから描かれており見晴し台になっているのでしょう。ディズニーで上に登り切ったときに見える息を呑むような風景に主人公が感動するシーンを思い出させるような感じを受けます。初めて聞く画家の絵ですが感動しました。
グランドツアーが流行った中世紀のクロード・ロランと印象派を混ぜたような絵画です。空の明るさや目の前にある貴族が乗っていそうな遊覧船があるため夕日だと推測しています。夕日が山に沈んでいく時の空のぼやけ方や空のグラデーション。川に反射した夕日の色が僕好みです。舟や川に波がないことから優雅で平和な日常を想像させられます。見ていてい何かホッとする1枚です。

●20『裸の赤ん坊を抱くレーヌ・ルフェーヴル(母と子)』

メアリー・カサット(1902ー03年)油彩、カンヴァス、68.1×57.3㎝ 、ウスター美術館

見た瞬間に赤ん坊を抱く母親と抱かれている赤ん坊の幸せさが伝わってきました。赤ん坊のもちもちした肌かんや髪の毛の柔らかさが表現されています。母親の服の素材の柔らかさや質感もわかります。メアリー・カサットの人の良さが出ており、人が好きなんだなということが伝わってきます。私は基本人物画は見ないで風景画ばかり見ていますが、この作品はなぜか心奪われる人物画でメアリー・カサットを一眼で好きになりました!!

●23『睡蓮』

クロード・モネ(1908年)油彩、カンヴァス、94.8×89.9㎝、ウスター美術館

この睡蓮の絵は、僕がみたモネのなかで一番好きな睡蓮の絵でした!!
水辺の水の色が透明でそのまま飲めそうなくらい透き通っていると想像してしまい喉が渇きました。笑
左下の睡蓮も表現できないですが、葉っぱが寄り添っている中に紫ピンク?がとても可愛くて微笑ましく感じます。
また、水面に映った木も本当に綺麗です。水に浮かんだ睡蓮と映った木々の境界が綺麗に描かれており、浮かんだ睡蓮は正に絵の上を浮かび、映った木は絵に沈んでいるようでした。絵を描いたことない私は、どうすればこんなに目に見たままを境界を分けて描けるのだろうと感動しました。そして、いつまでも見ていたいなと思いました。紅茶を飲みながら風を感じ、緑の匂いと水の音を想像してみていました。

【番外作品】

「印象派モネからアメリカへ」東京都美術館 途中の撮影可能箇所


なぜか惹かれる作品がアメリカの風景画が2作品ありました。

●『ハーミット・クリーク・キャニオン』

デウィット・パーシャ(1910−16年)油彩、カンヴァス、114.3×127㎝、ウスター美術館
まず1作目は、グランドキャニオンを描いた作品です。この作品を見た時に、なぜか天空の城ラピュタのパズーの部屋にかかった写真を思い出しました。天空に突如現れた城ラピュタをお父さんが撮った写真です。グランドキャニオンなのに天空?ってと思われるかもしれませんが、見るとなんとなくわかると感じてもらえるかもしれません。ちなみに、周りの人に話して写真を見せたらなんとなくわかってもらえました。(みんな優しい泣)

●『リンゴ園』

ジョセフ・H・グリーンウッド(1903年)油彩、カンヴァス、50.8×76.2㎝、ウスター美術館
この作品に映った瞬間、鮮やかな花に息をのみました。こんな時代から海外に桜があるのかと思いましたが、りんごの花でした!りんごの花を知らなかったのですが、調べてみたら本当に桜の木と似ていました。蕾と花の形、色までそっくりでした。作品は印象派というべく印象を描いた感じでくっきりと描かれておらず作者の感性がそのまま描かれていてすごい好きな絵です。馬の可愛さや草木の生き生きした柔らかさgいいです。真ん中の青い絵の具が、蝶か鳥に見えてのどかな風景に癒されます。

【開催概要】

僕が行った東京都美術館の「印象派 モネからアメリカへ」は、2024年1月27日から4月7日まで開催されています。ウスター美術館所蔵の作品をぜひ堪能いてみてください。

「印象派モネからアメリカへ」東京都美術館 退場後の撮影可能箇所

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?