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「ちょイケじぃじぃの独り言」: 日経ビジネス【食の2024年問題/物価・人手・中国輸出…危機を超えよ】

1  はじめに

  私の頭の老化防止のため、関心があった「日経ビジネス」を定期購読してい
 て、自由時間は十分あるので、気になった記事を整理しました。

2  今回の特集 :   「食の2024年問題」【物価・人手・中国輸出…危機を超えよ】
 (1) 足元のインフレ率が9%(オイルショック以来47年ぶりの水準)を超え、「日
  本の食」が家計圧迫の要因になっているが、地球温暖化・食糧安全保障・人
  手不足など本当の危機が次々と襲いかかるのはこれからである。
   足元の為替相場は一時151円の円安となり、大量の食品原料を輸入に頼る日
  本には厳しい環境が続く。
 (2) 日本全体の賃上げがインフレに追いつかず、エンゲル係数も限界(32%程
  度)であるため、食品業界は「価格2正面(値上げ・値下げ)作戦」で苦悩して
  いる。
 (3) 小売価格に占める運送費の割合は約22%で、「物流の2024問題」でのトラ
  ック残業規制でコスト増が必至であるため、産地→卸→仲卸→小売店でのバ
  リューチェーン全体でのデジタルトランスフォーメーションが求められる。
 (4) 中国は日本が福島第1原子力発電所の処理水を海に放出したことで、2023
  年8月24日から日本の水産物輸入を停止したことで、中国向けが約50%を占
  めていたホタテ輸出に大きな影響を与え、2024年からの打撃はもっと深刻な
  ものになる。
 (5) 国内農家の平均年齢は68歳を超え、2022年時点で約3万人いる農業分野の
  技術実習生は貴重な存在であるが、①日本側の管理能力の問題が多い②今後
  は東南アジア諸国も経済発展で賃金水準が上がり、先進国へ出稼ぎに行く必
  要性が薄れることで、日本政府は2024年に向け、管理体制強化や実習生の転
  職を可能にする案などを検討している。
 (6) 2023年は地球温暖化による食糧不安が顕在化した年となり、食材の安定調
  達が食品・外食会社にとって喫禁の課題として浮上し、国内外のサプライチ
  ェーン構築だけでなく、農業への支援も重要になってくる。
 (7) 農家は2024年に一段と減る見込みで生産を支える人材が先細り、食糧供給
  を増やすには技術革新が不可欠で、スタートアップが躍動し始めたが、スタ
  ートアップへの投資の増加が課題である。

3  その他の内容

 (1) 国際通貨基金(IMF)は10月、日本の名目GDP(国内総生産)が、人口が日本
  の3分の2であるドイツに抜かれ、世界4位に転落する見通しを示した。一方
  1人当たりのGDPをIMFの2023年の予測データでみると、日本は世界で34位
  になる見込み(英国やイタリアにも下回る)で日本の低迷が際立っている。
 (2) デジタル化の進展によるビジネスサイクルの短縮化や寿命が伸びて働く期間
  が長期化していることが背景にあり、若手からシニアまで世代を問わず「社
  員の自律的なキャリア形成」を人材育成の面で重視する企業が増えている。
   一方で、自分自身でキャリアを描けと言われて戸惑う社員も多く、50代中
  盤の社員を対象に「アンラーニング研修(不必要になった知識や経験をあえて
  捨てる研修)」も始まっている。
 (3) 人手不足や人件費の高騰により、無人店舗や無人駅がじわじわ増える中、万
  引きや不正乗車が絶えず、防犯対策に必要な初期費用の高さもネックとなり
  事業者が対策を講じても「イタチごっこ」の様相である。
 (4) 進化人類学者が、①公的補助など社会保障制度が充実して「子どもを持た
  なくても困らない社会」になったことから、少子化は日本だけでなく世界中
  の先進国を悩ませている②人間は生物学的にも珍しく共同繁殖をする生き物
  で祖父母などといった血縁者や近所の人たちなどの非血縁者も関わらなけれ
  ば子供は育たないため、人を育てるコストは社会で分担するシステムを設計
  することが必要であると指摘している。

4  「ちょイケじぃじぃの独り言」

  足元のインフレ率の高騰は、年金(少額の上、介護保険等の増額で手取り額は
 減少している)生活である私たち高齢者にとって深刻な問題である。
  生活を切り詰めるにも限界があり貯蓄を取り崩しているが、長寿社会の中、
 どこまで貯蓄が持つのか不安な日々を過ごしている。
  私達世代の若い時代は「イケイケの時代」で社会の大きな流れ(例、専業主婦
 時代)に乗っていれば、なんとかなると思っていたが、今振り返ってみると、日
 本社会の「勢い」だけに頼っていたのは間違いだったとように思う。
  私達世代でも堅実(冷静でかつ合理的」な考え方を持つ人もいて、夫婦で協力
 しつつ働いて「不安のない」老後生活を送っている人もいる。
  今思うのに、現役時代でも、日本経済がおかしくなると「一人馬力」では限
 界があり、心の余裕を無くしストレスなどで「しんどい時期」を過ごしたこと
 を思い出すので、私の一人娘を含めて「若い・中堅」の世代の人達には、「10
 0年時代の人生戦略」を踏まえて、堅実(冷静で合理的)な生活を送ってもらいた
 いと思う。
  本誌では、①産地が圧倒的に強く、卸が弱い流通業界の力関係から、レンコ
 ンを岡山県から東京へ、茨城県から大阪へ運び、運賃が通常より約3倍(20万円
 )かかっている②ホタテの中国向けは、業務用の船便で殻付きのまま出荷できた
 ため、日本側の加工能力不足により国内で「殻から外した貝柱」を流通させる
 のが難しいことなど構造的な問題が指摘されていて、「食の2024年問題」の危
 機を超えることは、そう簡単な問題ではないように思う。
  私の家周辺には、圃場整備された広大な田んぼがあり、町内会で組織された
 営農組合で稲・大麦を耕作しているが、組合員の高齢化で維持・管理が難しく
 なり、広大な田んぼが「お荷物:負債」になっている。ただ、この田んぼは交通
 の利便が良いところにあるので、企業が農業への支援として活用してもらうこ
 とで、この田んぼが「資産化」することに期待したいと思う。
  最後に、私は運動での「体」の筋トレやnotoでの「頭」の筋トレなどで健康
 寿命を伸ばす一方、「宝物の孫」の世話をして、働きながら子育てをする一人
 娘を私なりにサポートしていきたい。






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