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「じぃじぃの独り言」: 日経ビジネス「徹底予測2024 (国内・産業編)」【人手不足が日本を潰す】

1  はじめに

  私の頭の老化防止のため、関心があった「日経ビジネス」を定期購読してい
 て、自由時間は十分あるので、気になった記事を整理しました。

2  今回の特集 :   「徹底予測2024(国内・産業編)」【人手不足が日本を潰す】

 (1) ①「物流2024年問題(トラックドライバーの残業規制など)」②ドライバー
  の半数が50代以上③ドライバーの年間所得額が全産業平均より低いなど労働
  条件の悪さでの人手不足で、今まで1人のドライバーで運べていた長距離輸送
  が不可能になり、物流に深刻な影響が出ると懸念されている。
   バス・タクシー業界や建設業界にも、2024年4月から時間外労働の上限規
  制が適用され、人手不足が影を落とす。路線バス会社の8割以上が減便や路線
  廃止を検討している。
 (2) 全国147万社の企業情報を徹底分析し、今後、成長または衰退する国内の企
  業・産業や地域をあぶりだしている。
  ① EV時代に向けたEVシフトの恩恵を受けるのはごく一部の企業に偏り、自
   動車産業に従事する働き手のおよそ10人に1人に、何らかの形でマイナスの
   影響が及ぶ恐れがある。
  ② 日本経済の持続的な成長で重要な鍵を握るのがスタートアップの動向で、
   高成長企業の6割は「サービス業」で都心3区に伸び盛り企業が集っている
  ③ 「AI」や「IoT(モノのインターネット)」分野では成長が期待できるが、次
   世代車、調剤薬局やペットビジネスでは厳しい。
  ④ 2024年の倒産を巡るキーワードは、1️⃣人手不足の影響の深刻化2️⃣物価高
   の影響3️⃣新型コロナウイルス禍での緊急融資の返済の本格化で、産業での
   倒産企業数の増減にはばらつきがある。
  ⑤ 自動車のEV市場で中国メーカーが価格競争力を武器に存在感を示す。日本
   メーカーは、EVではなお我慢の時で好業績をテコに技術開発を急ぎ、全固
   定電池等の開発で「ゲームチェンジ」を狙う。
  ⑥ 鉄鋼・化学等の素材産業は、需要低迷で設備を使い切れておらず、再編機
   運が強まる。
  ⑦ 米アマゾン・ドット・コムが各地の有力スーパーと次々提携し、「イオン
   VSアマゾン」の戦いが激しさを増す一方、物価高を追い風にスーパー業界
   ではディスカウント勢が存在感を増している。

3  その他の内容

 (1) 円安で割安感が強まり、国際線定期便の回復も追い風に、日本を旅先に選ぶ
  海外観光客が急増し、200万人越えは5ヶ月連続で10月単月で初めて新型コ
  ロナウィルス禍前の水準を上回った。ただ、「観光立国」を支える人手不足
  は深刻で、「オーバーツーリズム(観光公害)」対策も急務である。
 (2) 2022年、出生数は80万人を下回り、婚姻率の減少理由として、経済力の不
  安が挙げられている。不安解消のためには賃金の全体的な底上げをはじめ、
  男女の賃金格差を是正することが重要となる。一方、実は女性の所得が高い
  ほど婚姻率は下がる傾向にあり、女性の婚姻率上昇には効果があまり見込め
  ないと話す専門家もいる。
 (3) スペインの研究で、歩きながら別の課題をこなす「ながら歩行」の能力は5
  4歳以降に徐々に低下し、そこには認知機能低下が関与していることが明ら
  かになった。

4  「ちょイケじぃじぃの独り言」

  新たな人手不足・物価高等対策を考えると、2024年の日本経済も厳しくなる
 ような気がする。
  日本経済を「終わりのないマラソン」で例えると、戦後の高度成長期・バブ
 ル期はグループの先頭集団で元気よく順調に走っていたが、「バブルという大
 きな傷」で体調を崩し、それからは「止まって休憩」したり「よちよち歩き」
 で、今になると中盤集団からも次々と抜かれ、先頭集団との差も広がる一方で
 昔の面影はどこにもなく、残念ながら「暗くて元気のない」日本社会・経済に
 なった気がする。
  日経平均株価も5・6月の「消去法」の海外投資家の買いなどで11月末では年
 当初比で約28%上昇していたが、12月に入ると、米国の主要株式指数が順調に
 上昇する中、一転、下落基調になったことが気になる。
  私は今年の7月で70歳になり、「70歳代の10年間」は「老いと闘える最後
 のチャンス」で、70歳代の過ごし方が、その人が「どう老いていくか」を決
 めると言われている。
  私は十数年間、早朝運動で「体」を鍛える一方、最近、資格試験の勉強も始
 め、「これからの残された人生」は「自分のために生きよう」と思い始めた時
 ネットで、フランスの哲学者モンテニュが、老いという現象を「もう十分生き
 た証拠」だと位置づけ、「老年期は自分のために生きよ」つまり「老年期の目
 的は自分で楽しむこと」と言っていることを知り、ホッとした気持ちになった
  最後に、私は運動での「体」の筋トレやnotoでの「頭」の筋トレなどで健康
 寿命を伸ばす一方、「宝物の孫」の世話をして、働きながら子育てをする一人
 娘(夫は単身赴任中)を私なりにサポートしていきたい。

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