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「ちょイケじぃじぃの独り言」: 日経ビジネス『物流危機が創る未来』【始動フィジカルインターネット】

1  はじめに

  私は「日経ビジネス」を定期購読し、自由時間は十分あるので、気になった
 記事を整理しました。

2  今回の特集 :   『物流危機が創る未来』【始動フィジカルインターネット】

 (1) 物流業界は、これまでのようにモノが運べなくなる危機に直面していること
  をバネに、荷主と物流業者がタッグを組み、画期的な「未来」の創造に取り
  組み、荷姿の標準化を進め、業界をまたいだ共同配送を強化し、デジタル技
  術で運行計画の最適化を図り、劇的なコスト削減を目指している。
 (2) トラックドライバーの賃金や保管費の上昇などを含め、2030年の輸送費は
  2022年に比べ34%増加する可能性があり、物流費の上昇が日本の荷主企業
  の営業利益率を45%押し下げる可能性がある。
 (3) 国は2022年に、共同配送を含めた従来にない物流改革となる「フィジカル
  インターネットの実現」を目指し、2040年をゴールとする計画を発表した。
 (4) 「フィジカルインターネット」は、荷物の情報を管理しながら、出発地から
  到着地までトラックや鉄道などの輸送手段、物流施設をシェアし荷物を運び
  環境対策にもつながる。
   効率性を十分に発揮するためには、「業界横断のプラットフォーム」の整
  備や「業種・業界を超えたデータの共有」「需要予測に基づくデマンドウェ
  ブ」などの仕掛けが必要になる。

3  その他の内容

 (1) 異常気象により、日本ではコメが不作で在庫が過去最低で、米価が上昇し、
  世界ではオレンジ果汁やカカオ豆、コーヒー豆の不作で、国際価格が最高値
  を更新し、各社は商品の値上げや調達先の分散などの対策を迫られている。
 (2) 中国経済の低迷や政治的リスクなどにより、日本企業が中国事業から撤退
  もしくは縮小するケースが相次いでいる。
   進出より撤退の方が難しいといわれる中国ビジネスであるが、製造業では
  退き方を誤ると重大な「技術流失」に直結し、深刻なのは自動車分野で、完
  成車メーカーが退く中、現地に残された日系自動車部品メーカーを支援し技
  術を守るべきである。

4  「ちょイケじぃじぃの独り言」

  「物流の2024年問題(トラックドライバーの時間外労働時間が2024年4月か
 ら、年間960時間に制限されること)は、2019年4月1日に施行された「働き
 方改革関連法」で決定されいて、現段階で本誌のような現状であれば、ちょっ
 と心配
である。 
  物流費の上昇により、①荷主企業の営業利益率の低下②生活必需品の物価の
 上昇などが懸念される。
  本誌で紹介する取り組みが、仮にうまくいっても、①営業利益率の維持②物
 価の維持などでマイナス面がなくなるだけで、新たなプラス面が生まれるよう
 には思えない。
  日本社会が元気な頃に流行っていた「赤信号、皆んなで渡れば怖くない」
 ふと思い出したが、バブル崩壊後の「長い、長い停滞と衰退」を経た日本社会
 経済の『実行力・スピード感の欠如』を見るに、「日本社会、皆んなで落ちれ
 ば怖くない」という新たな標語を思いついた(ちょっと寂しい気がするが)。
  日本での準富裕層の定義として、純金融資産(金融資産−負債)の保有額が「5
 千万以上〜1億円未満の世帯)」があるが、準富裕層以上が2021年の世帯に占
 める割合は8.8%で、マス層(3千万未満)の割合は77.8%と資産格差は広がって
 いる。
  1970年代から1980年代にかけて、日本社会は「総中流型社会」と言われ、
 多くの日本人が自分を「中流階層」として認識し、安定した収入と生活水準を
 享受していたことを懐かしく思い出す。
  「生活水準の指標」「経済力の比較」「投資判断」などを意味する日本の一
 人当たり名目GDP(2023年)は、約34,000ドル(円安の影響が大きく、前年比△
 15%)で、G7諸国の中で最下位、OECD加盟国(現在、38ヶ国)の中で21位とな
 り、もはや、日本社会は先進国ではないような気もする。
  今週末の日経平均株価は、先週末と比べてほとんど値動きがなく(ただし、日
 毎の値動き幅は大きい)、前月末比△5.3%、前年末比+9.3%となり、今年の1・
 2月で「消去法」として買われ17%上昇した株価も影を薄めた。
  前年末比の株価の上昇率でみると、欧米・インドなどの主要株価指数の伸び
 率を下回り、特に気になることが、米国の主要株価指数との連動が薄れたこと
 である。
  中国の主要株価指数(上海総合)は、海外投資家の見直しにより今週も低調で
 前年末比で約10%減少していて、日経平均株価も欧米の海外投資家が、日本企
 業の「成長率が期待できない」ことで資金を引き上げることが気になる(日本企
 業の株式での資産運用をやめた私にとっては、どうでもいいが)。
  最後に、私は運動での「体」の筋トレと資格学習やnotoでの「頭」の筋トレ
 で「老いと闘える最後のチャンスである」私の70歳代を、運に全てを任せ、ハ
 ッキリした姿勢と「まぁ、いいか」という気楽な気持ちを使い分けつつ、「宝
  物の孫」の世話をして、働きながら子育てをする一人娘をサポートしていきたい

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