「ちょイケじぃじぃの独り言」: 日経ビジネス『介護離職クライシス』【その支援策では救えない】
1 はじめに
私は「日経ビジネス」を定期購読し、自由時間は十分あるので、気になった
記事を整理しました。
2 今回の特集 : 『介護離職クライシス』【その支援策では救えない】
(1) 2025年、「団塊の世代」が全員75歳以上の後期高齢者となり、激動の戦後
を生き抜いた約600万人を支える「大介護時代」が始まる。
4月には改正育児・介護休業法の施行が控え、企業は社員に対する仕事と
介護の両立支援の強化を義務付けられるが、現実は厳しく、介護が社員(ビ
ジネスケアラー)を離職へ追い詰めかねない。
* 「75歳」は高齢者医療の節目で、「要介護状態」として認定される人の
割合が3割を超え、それ以下の年代よりも一気に介護リスクが高まる。
(2) この世代の親の介護に直面するのが団塊世代の子供達「団塊ジュニア世代(
現在50代前半)」で、多くが若手経営層や管理職、現場のベテランとして企
業の中核を担い、親の介護と仕事の両立に悩む時代が目の前に迫っている。
本誌の40代以上のビジネスパーソンを対象にしたアンケート調査では、勤
務先を「辞める」「辞めることを悩んでいる」と回答した人が半数近くを占
め、自由回答欄では「介護は突然始まる」「親の面倒を見るストレス」「会
社は頼りにならない」「抱え込んではダメ」「何とかやっている」という記
事が多かった。
(3) 本誌は、「自力での親孝行」は禁物で、呪縛を解く5つの心得として、①介
護は撤退戦②自力でやらない③「地域包括支援センター」を入り口に公的支
援につなげる④支援要請に親の了承は不要⑤親と適切な距離を取ることを
あげている。
(4) 日本の介護が直面する危機には「担い手不足」もあり、厚生労働省は2026
年に25万人、2040年には57万人の介護職員が不足すると推計し、また、人
手不足に物価上昇も重なり介護事業者の破綻も増加の一途である。
(5) 介護を「社員の課題」から「会社の課題」に変えるには長い時間を要し、担
当者の熱意と、それを力強く支える経営層のバックアップが必要で、それに
取り組む会社の事例を紹介している。
3 「ちょイケじぃじぃの独り言」
私が初めて介護を経験したのは、ある日、母親の家の近くに住む姉から「仕
事で中国に行くので、母親を1週間に1回(午後から4時間程度)ぐらい、様子を
見てもらいたい」との話があり、約1年間ぐらい母親の面倒をみることになった
久しぶりに会った母親(父親が死んで一人暮らし)は、以前と変わらず元気そ
うに見え、「この頃は、どうしているの」と私が聞くと、「足のくるぶしが腫
れて、なかなか外に出れなくなった」(母親は、エレベーターの無いアパートの
3階に住んでいた)と、母親が悲しそうに言ったのが、最初に気になった。
私が母親の家に行くと、母親の買い物に付き合ったり、父親の墓参りに行っ
たりして、なるべく体を動かすようにしたが、同じ話が続いたり、物忘れが多
くなったり、明らかに、痴保が進んでいることがわかってきた。
同じ話が続いた時などは、私もイラッとして厳しい口調で話すことがあり、
その時の母親の悲しそうな顔を見ると、私も辛くなり、「介護はストレスが溜
まり、なかなか大変だ」と実感した。
そんな感じで長い時が経ち、ある日、母親の家の1階下の人から私に電話が
あり、「母親の家から水が漏れて、困っている」と、私はすぐに車で母親の家
に行くと、お風呂から水が漏れていたようで、母親に聞いてもらちはいかず、
私は1階下の人に「今後のことは、全て私が対応する」と謝った。
これで、母親が一人で生活するのは難しいと思い、兄と姉と相談して介護施
設に入ってもらったが、介護施設の母親を見ると、安全・安心な生活ができて
いるようでベストな選択をしてよかったと思った。
私も71歳で、今後「介護される」側になるわけであるが、とりあえずは運動
などをして「自立して生活できる」ように心がけたいと思う。
また、機会があれば(今言うと、余計に心配させるから)、娘に「何かあった
ら、介護施設に入れて」と言っておきたい。
今、私が最も気になるのは、介護職員の「担い手不足」で、調べてみると、
介護職員の離職率は、約13.1%と全産業の平均離職率(15.4%)を下回っている
が、介護職員の平均年収は、約362万円と日本人の平均年収(約445万円)を下
回り、介護職員の待遇改善が大きなテーマになるような気がする(なかなか、難
しいテーマであるが)。
最後に、私は運動での「体」の筋トレと資格学習やnotoでの「頭」の筋トレ
で「老いと闘える最後のチャンス」である私の70歳代を、運に全てを任せ、ハ
ッキリした姿勢と「まぁ、いいか」という気楽な気持ちで力まず過ごす一方、
「宝物の孫」の世話をし、働きながら子育てをする一人娘をサポートしていき
たい。