## 小学校 運動会リレーで勝つための戦術とポイント解説
秋の運動会のシーズンがやってきました。
2学期になると小学校の先生は忙しいです。
2学期早々に100m走のタイム測定を行います。
なぜか?
リレー選手を決めるためです。
このリレー選手が決まらないと、赤白分けができません。
あと応援団も同様に決めないと、赤白分けができません。
高学年に限っての話ですが…
これが決まらないと、クラス全員の赤白分けができません。
その後、クラス全体で運動会の係決めをしていきます。
リレーは運動会の係というわけではありませんが、担当になった先生方のために、リレーについてお話していきたいと思います。
リレー必勝法です!
小学校のリレーにおける
必勝法は、ずばり!先行逃げ切り
につきます。
しかし、これは、どのチームも力が均等に分けられている前提の話です。
走力が明らかに違う場合には、一切あてはありませんので…
小学校のリレーでは、スタートから第2コーナーまでをセパレートコースで走らせ、バックストレートからオープンコース(自由にコースを選択できる)で走らせます。
このコース設定が最大のポイントです。
仮に4チーム(A,B,C,D)で走ったとします。
第1走者、第3コーナー通過時点で、Aチームが先頭だったとします。(以下2位B、3位C,4位D)
第2走者はバトンゾーンで待ちます。
その順番は1コースA、2コースB、3コースC、4コースD。
当然、Aチームは1コースにいるので練習通りに余計なこと考えることなくバトンパスができます。
ところが、2位のBチームはどうでしょう?
第2走者は2コースにいます。
このままバトンパスするとしたら、第1走者は2コースを走っていないとバトンパスができません。
そうすると約1M外側を走るため円周部分を走っていたら、円周分余計に走ることになります。
詳しくはこちらをご覧ください↓
では、もし第2走者が2コースから1コースに移動して、1コースでバトンパスをしたらどうなるでしょう?
第1走者は、第2走者が1コースにいると分かっていれば、問題なく練習通りにバトンパスできそうに見えます。
がしかし、無理です。
なぜか?
考えてみて下さい。
2コースにいた子は、ギリギリになって1コースにコース変更するのです。
そんな状態で練習通りにバトンパスできると思いますか?
毎日何時間も練習していたらできるかもしれません。
ほとんどの場合、スタートが遅れ、スピードがつく前にバトンパスがおこなれます。
3位、4位のチームも同じです。
では、混乱しないように、着順通り、2コースに残ったままバトンパスをしたらどうなるでしょう?
もちろんバトンパス自体はうまくいきそうです。
しかし、第1走者は2コースを走り続けるので、ロスが生じます。
仮に半円を走ったら、約3mのロスです。
1周外側走ったら約6mのロスとなります。
いくらバトンパスがうまくいっても、3mのロスは厳しいです。
さらに、これは第1走者が気づいていた場合にのみ成功する方法です。
もし第1走者が、1コースを走っていて、第2走者が2コースにいたらどうなりますか?
完全にバトンパス失敗です。
第2走者とぶつかってしまったり、バトンを落としてしまったりします。
まだあります。
3位のチームCの第2走者が内側(2コース)につめてきたらどうなるでしょう?
2コースでやりたくても1コースに移動しないといけなくなります。
そうするとやはり落ち着いてバトンパスができないで終わります。
つまり、オープンコースを採用すると、バトンパスが複雑になりすぎて、うまくいかないのです。
うまくいくのは1位通過のチームだけ。
だから、走っているだけでどんどん差が開いていくのです。
1位通過のチームが負けるときは、
単純なバトンパスミス。
2位との差が縮まって接戦となりあせってしまってバトンパスミス
1位通過で、バトンパスを練習通りできれば勝つことができます。
そのためにはどうするのか?
第1走者はチームの中で一番足の速い子にするのです。
そうすれば、1位で通過することができます。
他のチームも同じこと考えたらどうなるの?
そうなったらこの作戦は失敗です。
しかし、子どもの心理として、足の速い子は第1走者になることはまずありません。
ほとんどがアンカーを選びます。
仮に第1走者が有利だよと教えたとしても、アンカーを選びます。
なので、練習でいつも負け続けているチームにこの必勝法を授けるのです。
ただ、走力の差が明らかに違う場合には効力はありませんので…
参考になる方がいたら幸いです。