## 徒競走の極意:競馬のブリンカーに学ぶ視界を集中させる効果的な方法
みなさんこんにちは!
徒競走についてお話していきます。
前回は、出遅れないためのコツについてお話しました。
今回は、出遅れると何が問題なのかについて考えていきたいと思います。
子どもの頃の徒競走を思い出して下さい。
隣の子が気になって横を向いてしまった経験ありませんか?
ところで話が変わりますが、競走馬には、ブリンカーという装具をつけて走る馬がいます。
競馬をやっているなら当然知っていますね。
こんな覆面のようなものをかぶって視界を遮る道具のことです。
これをつけると前方しか見えないようになっています。
馬は非常に繊細な動物です。
だから周りが気になるのです。
気になって走ることに集中できない馬には、このブリンカーをつけます。
人間だって同じです。
走っている時に人が見えたり、近くで走っていたら気になります。
ただその程度に個人差があるだけです。
特に自分の視界に、他の人が入ってしまうとどうしてもレースに集中できません。
だからといってまさか、ブリンカーをつけて走るなんてことはできませんね。
ただ、本当に特性が強くて、隣が見えると気になって走れないという子がいたとしたら、そのような視界を遮る手立てを考えていかないといけません。
一番端のコースにして隣のコースはあけるなどの合理的配慮が考えられます。
話を戻します。
ではどうするか?
まっすぐ前を向けて走るように指導するのです。
あまった等賞旗などを使って、ゴールの先に目標となるものを視線の高さに置いておきます。
「その旗だけを見て走りなさい」
この一言。
あとはスタートダッシュできるよう、練習をしていくのみ。
前回紹介したスタートはこちら
スタートからはじめの10歩を徹底的に練習してみましょう。
50m走だからといって50m走ってもほとんど効果はありません。
練習はどこに問題があるのか、分析し、局面を限定して指導することが大切です。
これはどの運動においても言えることです。
授業においても同じです。
自分の授業の問題点に気づかずに、いろんな実践を取り入れてみても、授業はうまくなりません。
問題の所在を明らかにし、局面を限定して、授業改善をしていかなければいけません。
参考になる方がいたら幸いです。