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【低学年】給食時間、あと10分欲しい!子どもの食を豊かにする秘訣

食育を推進するにあたって、まずはじめに着手することがあります。
それは、食事時間の確保です。
特に低学年においては、この食事時間の確保は最優先事項といっても過言ではありません。

入学して給食が始まり、「給食嫌い」になる子は意外とたくさんいます。

なぜか?
早く食べることができないからです。


小学校低学年の子が早く食べることができない原因としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 咀嚼力や嚥下力の未発達

小学校低学年はまだ咀嚼力や嚥下力が未発達なため、硬い食べ物や量の多い食べ物を一度に食べると、うまく噛み砕いたり飲み込んだりすることができず、早く食べることができません。

  • 食べ物の好き嫌い

食べ物の好き嫌いがあると、食べたいものを優先して食べてしまい、苦手なものは後回しにしてしまうため、早く食べることができません。

  • 食事に集中できない

食事に集中できないと、食べ物を口に入れてもよく噛まずに飲み込んでしまったり、食べ物をこぼしてしまったりしやすく、早く食べることができません。

  • お腹が空いていない

お腹が空いていないと、食べ物を食べる意欲が低下し、早く食べることができません。

一番の原因は、やはり、咀嚼力と嚥下力の未発達です。
だから、ゆっくり食べる時間の確保が最重要課題なのです。

では、どうやって確保するのか?

それは、給食準備時間をできるだけ短くするのです。
ごちそうさまの時間は学校ですべて決められています。ということは、はじまりの時間を早めるしか方法がありません。

標準的な時間は、だいたい40分です。
この40分間というのは、食べる時間ではありませんのであしからず。
4時間目が終わってから掃除あるいは昼休みがはじまるまでの時間なのです。

仮に、12時20分に4時間目が終わる学校だとすると、13時00分に掃除(昼休み)はじまります。

低学年の給食準備にかかる時間は、20分程度。
片付けの時間を5分とるとすると、残りは15分。

だいたい食事時間は15分なのです。
低学年としては短すぎます。

ではどうしたらよいのか?
給食準備の時間を10分以内でおわるように指導するのです。
そうすれば、10分確保できるので、25分間食事ができます。
もっと時間あったほうがゆっくり、楽しんで食べることができますが、25分あたりが限界です。

低学年のうちは、給食当番を子どもまかせにしないで、担任が積極関与して、食事時間を確保することをおススメします。

なんでもかんでも、自律的に行動させたがる先生もいますが、給食は例外にしていったほうがいいです。
時間を確保するだけで、給食嫌いが減ります。
一度経験した嫌な思いは簡単に払拭できません。

ではどうしたら準備時間が10分以内でおわるのか?
それを次回考えていきたいと思います。

それではまた!

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