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報道ヘリは救助の妨げなのか

 お久しぶりです。酔いどれです。ちょいと忙しくて更新できていませんでした。すみません。さて能登地震から2週間近く経ちましたが現地はまだまだ大変な状況のようです。そんな中、警察、消防のヘリや自衛隊の航空機が被災地でレスキューや救援物資を運ぶため頻繁に飛行しています。

被災者を運ぶチヌーク

航空業界での用語というわけではないですが、このような救難関連機をSAR機といいます。何の略かといいますと
Search And Rescueです。

まあ読んで字の如くですね。捜索救難ですね。
そんなSAR機が数多く飛んでいる能登半島を報道ヘリ、飛行機が取材飛行し、お茶の間のTVに映像が写し出される……

取材機邪魔やん!レスキューに影響でないの??

と、思ったりしたことはないでしょうか??

ヘリに付いているカメラ

無秩序に飛ぶと

そりゃ邪魔だし危ないです笑

そのため、現在NOTAMで能登半島に対して飛行自主要請がでています。まずNOTAMとは何でしょうか?
これはNotice To AirMenと昔は呼ばれていて最近はNotice To AirMissionの略で、簡単にいうとお知らせです。
続いてそのNOTAMの以下内容です。
FROM 24/01/02 06:54 TO 24/01/16 14:59EST
E)ALL VFR ACFT ARE REQUESTED TO AVOID FLYING THE FLW AIRSPACE
1.AIRSPACE : WI A RADIUS OF 25NM OF 371736N1365744E
(HIMI-SHI IN TOYAMA,SUZU-SHI,WAJIMA-SHI,NANAO-SHI,
HAKUI-SHI,HOSU-GUN,HAKUI-GUN,KASHIMA-GUN IN ISHIKAWA)
2.EXCEPTION :(1)ACFT ON PATROL MISSION OPERATED
BY POLICE DEPARTMENT OR JAPAN COAST GUARD
(2)ACFT ON URGENT MISSION FOR FIRE FIGHTING AND RESCUE,
JAPAN SELF DEFENSE FORCE
(3)ACFT WITH PRIOR PERMISSION
TEL ***
F)SFC G)5000FT AMSL

ちょいとわかりにくいですね。翻訳するとまず発行時間ですがこれは世界標準時で書いていますので日本との時差を計算し06:54+9時間=15:54となり、有効期限は1/16,23:59予定となってます。
内容は有視界飛行方式で飛ぶ航空機の飛行自粛です。場所については色々と座標が書いてますが要するに能登半島全域です。そして高さの指定もあります。地表から5000ftまでとなっています。どうしても飛びたい場合は電話して調整してねとなってます。

自衛隊ヘリ


これを守って取材する民間ヘリや飛行機は飛行しています。具体的には5000ft以上の高さを保って飛行しSAR機はその下で活動するという棲み分けができています。

これによって安全性が担保され、レスキューの妨げにもならないようになっています。

へぇ〜っと思っていただければ幸いです。
ではまた次回もよろしくお願いします。🍺

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