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「君はロックを聴かない」 あいみょん


少し寂しそうな君に
こんな歌を聴かせよう
手を叩く合図 雑なサプライズ
僕なりの精一杯

埃まみれ ドーナツ盤には
あの日の夢が踊る
真面目に針を落とす
息を止めすぎたぜ
さあ腰を下ろしてよ

フツフツと鳴り出す青春の音
乾いたメロディで踊ろうよ

君はロックなんか聴かないと思いながら
少しでも僕に近づいてほしくて
ロックなんか聴かないと思うけれども
僕はこんな歌であんな歌で恋を乗り越えてきた


この曲好きなんです。
ロック好きな子が、少し緊張しながらも好きな人に自分の好きな音楽を聴かせるという可愛らしい歌詞です。
相手の趣味じゃないのは分かってるから気に入らないかも知れないけれど、それでもやっぱり聴いてみて欲しい。
自分がどんな曲で感動したり救われたりしてきたのかを知って、自分のことをより分かってもらいたい。
心の距離を縮めて、一緒に感動を分かち合いたい。
少し一方的に気持ちを押し付けてるような気もするけど、これこそまさに若さゆえ、青春です。

音楽以外でもありますね。
好きな人に自分の趣味を分かってもらいたいという気持ち。
趣味が一致していて一緒に感動出来たら最高なのですがなかなかそう上手くいかないものです。
逆もつらいですよね。
あるあるですが、趣味じゃない本をノリで借りてしまって一応頑張って読んだけど感想に困ったり。
ちなみに私はそれが嫌なので人に本は強引に貸さないように気を付けています。

私はこの曲を聴くと、趣味が違う人を好きになってしまった時の、理解し合えない少しの切なさを思い出します。
好きな人なのに、この人は別の世界を持っていて、本当の意味で一つにはなれないんだなあと感じた時の寂しい気持ち。
でもあいみょんだってそうだったんだ、皆そういうことはあるんだって思うと励まされるような気がするのです。
勝手な思い込みですが。

「君はロックなんか聴かないと思いながら
少しでも僕に近づいてほしくて」

このフレーズだけでもう切ないです。
でも勇気も沸いてくる、そんな名曲です。






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