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事前予想


メモ

✅外差し有利の馬場
✅例年より少し早めの時計が出る馬場だった
✅ほかのレースでも上り3F 33秒台が出ていた
✅前半3F 35.4
✅後半3F 34.0
✅1.4秒の後傾ラップだが前半3Fは過去平均より0.6秒早い
✅アスコリピチェーノの勝ち時計1:33.8は過去10年で2位タイ

素晴らしいスタートを切った6番のショウナンマヌエラが逃げる展開。前半3Fは35.4、前半5Fは59.8で例年より早いペースで流れました。それでも後半3Fは34.0で例年通りの後半スピード勝負となり、新馬戦で見せた瞬発力をここでも順当に発揮したアスコリピチェーノが勝利。このメンバーでは瞬発力勝負となると能力が抜けていたかなと思います。前半ペースがやや早めに流れたことで2着のショウナンマヌエラが前で残る形となりました。

レースの結果を大きく左右したのは直線に入った直後のポジションであり、前半が早くなった分、結果的に4コーナーで比較的前にいることが求められたと考えています。以下の画像は直線に入った直後の位置取りを示しています。3着クリーンエアは少し内に入ったことで追い出しが遅くなり、ショウナンマヌエラを差せませんでした。5着のシリウスコルトも自身の上りは33.2で追い込んできてはいますが、内の後方にいたことで届きませんでした。ペース、馬場、馬自身が使える上りを把握したうえで差してくるのは騎手の技量が大きく問われるのだろうと推測します。

直線に入った直後の位置取り

アスコリピチェーノの勝ち時計1:33.8はこの時期の2歳馬にしてはかなり早い時計です。斤量55kgでの時計なので価値は高く、今後に期待ができる勝ち方でした。


馬場状態

クッション値:9.9(標準)
含水率(芝ゴール前):12.7%
含水率(芝4コーナー):12.3%
使用コース:Aコース
芝の状態:
向正面直線から内・外回り3コーナー、4コーナー、および正面直線の内側に少々傷みが出ている。それ以外の箇所は概ね良好な状態。


レースラップ

過去5年の平均ラップと2023年新潟2歳Sのラップ比較


レースレベル

朱鷺ステークス 過去5年
新潟2歳S 過去5年

同日10レースに行われた朱鷺Sと時計的な比較を行うことでレベルの判定を行います。今年の朱鷺Sは過去5年で最速のタイムでした。しかし、過去5年の朱鷺ステークスの勝ち時計に大きな差はないため馬場的には例年より少し早いくらいだと判定します。それに対して新潟2歳Sは、セリフォスが勝った2021年が抜けて早く、この年のレースレベルが高かったことがわかります。今年の勝ち時計はそのセリフォスと同じ時計でありますが、上りの数字が劣っているため過去5年では2番目のレベルだと考えることにします。


ピックアップ馬

1着 アスコリピチェーノ

大外からある程度のポジションをとって直線で前を差し切る王道の競馬で勝つことができました。初戦で見せた能力は重賞級であったことを証明してくれました。体重を増やし、乗り替わりで勝ち切ったことも価値が高く、今後の牝馬マイル路線の主役を張れると思います。今年は他にも牝馬の有力馬が多く、今後誰がこの馬に乗るのかで陣営の期待値がわかりそうなので要注目です。ゴール後の脚を見る限り距離は1600m以下がベストの馬だと思うので、前半が早くなるマイル戦で同じ脚が使えるのか?というように疑うことで妙味が生まれるかもしれません。

2着 ショウナンマヌエラ

素晴らしいスタートを切ってスムーズに自分の逃げのペースに持ち込めたのが最大の好走要因かなと思います。ペース的には新潟マイル戦として少し早めでしたが、結果的に後ろの馬がさせない絶妙なペースになったとみており、鞍上の石橋騎手の好騎乗もひかりました。レース前の坂路での乗り込み量は十分で、調子はかなり良かったのではないかと推測します。この時期の牝馬は調子が大切であり、新潟マイルは牝馬が好走しやすい条件であることもプラスに働いたのかなと思います。ゴール後はアスコリピチェーノを抜いて再度先頭に立っておりスタミナもありそうなので、どこかで逃げた際にまた穴をあけるかもしれません。

3着 クリーンエア

スタートはよかったのですが位置を下げて折り合いに専念。直線では勝ち馬より後ろのポジション。追い出すタイミングも後手を踏んだ形になり、その分2着までは届きませんでした。この部分は騎手の判断の差とみてもよいかもしれません。それでも前走以上のパフォーマンスを発揮し、33.6の上りを使えているのは素晴らしいです。ただし、馬主ゴドルフィンの馬はこのレースと相性がよく、ここへ向けて仕上げていたと思われます。今回のレースでの好走で次走以降人気になる場合は嫌うことで妙味が生まれそうです。

5着 シリウスコルト

レース後のコメントや新馬戦で1200mを使っていることから、距離への不安があり後方からレースを進めたと思われます。その位置取りの分、上り3F 33.2の上りを使っても届かず5着となりました。結果論ではありますがもう少し外から前目につけていれば3着はあったかもしれません。この馬は前走福島1200mでおこなわれた新馬戦にて、内前有利の馬場を一頭だけ外から差し切る強い競馬をしており、ここでも能力は通用することを示しました。今後1200mに距離短縮した際に穴となる可能性もあるので注目したいと思います。

7着 エンヤラヴフェイス

レース後の菱田騎手のコメントは次の通り。「他の馬に前に入られたら、推進力がなくなってしまいました。他馬を気にして、そこからの挽回が上手くいきませんでした」エイシンヒカリ産駒は気性的に難しいイメージが強く、今回の敗因もそこに求めるのが妥当かなと思います。おそらくですが早い上りの瞬発力勝負もこの馬には向かないと思います。(厩舎の特徴、産駒の特徴からも可能性は高いと考えています。)新馬戦においては2歳中京マイルではかなり珍しい後半5F 58.0を記録しているように、秘めている素質は素晴らしいものがあると思うので、今後人気に注意しながら見守りたいと思います。


独り言

本命に推したアスコリピチェーノが期待通り差し切り勝ち!今後のマイル路線が楽しみになる勝ち方でした(^^)この馬は血統的な面から考えるとマイルに絞って使われると思います。気が早いですが来年のNHKマイルカップで最も期待したいです。(もちろんその前の阪神JF、桜花賞も!笑)

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おず




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