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結論

◎ チェルヴィニア
〇 ショウナンマヌエラ
▲ ライトバック
△ サフィラ


予想ポイント

①アルテミスSのラップ傾向
②重要データ
③各馬の能力比較

①アルテミスSのラップ傾向

以下は2018年から2022年のレースラップとその平均ラップを示したものです。縦軸は1Fごとのラップタイムを示していて、上に行くほど遅いタイム、下に行くほど早いタイムになっています。

アルテミスS過去5年分のレースラップと平均ラップ

同時期に行われるサウジアラビアRCと同様に、将来有望な2歳牝馬が集まることで、時計的にハイレベルになりやすいレースとなっています。全体時計は1:33秒台~34秒台の早い時計が出やすく、早い上りが求められます。

過去5年の前後半平均は

前半3F 35.5
後半3F 34.3

であり、1.2秒の後傾ラップ(前半が遅く後半が早い)となっています。
傾向は非常にわかりやすく、後半重視のスピード勝負になることが明らかなレースです。

②重要データ

今回から、各レースにおける重要データを一つ紹介していこうと思います!早速結論となりますが、

アルテミスSで重要となるのは、
1800m以上のレース経験 です。

アルテミスSが重賞に格上げされた2014年以降、勝ち馬9頭の内7頭が1800mのレースで3着以内に入った経験を持っていました。

2014年 ココロノアイ(新馬戦 2着)
2015年 デンコウアンジュ(未勝利戦 1着)
2016年 リスグラシュー(未勝利戦 1着)
2018年 シェーングランツ(未勝利戦 1着)
2020年 ソダシ(札幌2歳S 1着)
2021年 サークルオブライフ(新馬戦 3着)
2022年 ラヴェル(新馬戦 1着)

理由は1800mのレースは牡馬混合戦が基本であり、この時期は1600mよりレベルの高いレースとなりやすいことだと推測します。また、この時期の1800m戦はスローペースからの上り5Fのスピード勝負になり、アルテミスSのラップにも合致するレースが多いことも挙げられます。よって、このデータを重要データとして考えます。

③各馬の能力比較

・1800m戦の経験
・経験したレースの時計的価値の高さ
以上の要素を主に考えていきます。

・1800m戦の経験
今回のメンバーで1800mで好走した経験を持つ馬は以下の通りです。

ライトバック (新馬戦 1着)
チェルヴィニア (未勝利戦 1着)
ミエノブラボー (新馬戦 3着)
エリカリーシャン (新馬戦 1着)
サフィラ (未勝利戦 1着)

・経験したレースの時計的価値の高さ
まずここで述べたいのは今年の新潟2歳Sについてです。以下の記事でふれているのですが、今年の新潟2歳Sは例年と比較すると時計的にレベルの高いレースだったと考えています。

2着だったショウナンマヌエラはペースに恵まれましたが、それでも先行して早い時計で走れているので、このメンバーの中では実績は抜けていると判断してよいと考えます。

それ以外の馬で、時計的価値の高いレースを好走した馬は以下の通りです。
・チェルヴィニア
・サフィラ
・ライトバック
・スティールブルー
・ラヴスコール

この中でも内容・時計的にとびぬけているのはチェルヴィニアです(詳細は後述)。人気を集めることが予想されますが、個人的に1倍台でも買いたいと思える馬であり、本命はこの馬とします。

それ以外の馬については、これまで触れてきた内容から総合的に判断し、印をつけました。


各馬の短評(ピックアップ馬のみ)

4. チェルヴィニア

◎ 本命
未勝利戦の時計はG1レベルと考えています。このレースの後半5Fは57.7であり、新潟1800mの2歳戦ではダントツの1位です。さらに、この馬は直線で鞭を使わずに軽く追われただけであり、能力の底を見せていない中での圧勝でした。現状最もハイレベルと考えているボンドガールが勝利した新馬戦の2着馬でもあり、このレースでも後半5F 57.5を記録しています。これほどの後半スピードを見せている馬は過去にも例が少なく、この馬がG1馬になる確率は非常に高いと考えています。 脚質や経験から内枠も不利にはならないとみています。

2. ショウナンマヌエラ

〇 対抗
新馬戦は時計的に評価できませんでしたが、多くの馬が次走以降で好走しているハイレベルレースでした。前走は前半3F 35.4という2歳戦にしては早めのペースで逃げて最後まで粘ることができています。全体時計1:34.0、上り3F 34.2という数字は非常に優秀な数字です。ゴール後の様子を見てもばてている様子はなく、持続力に長けた馬であるとみており、今回も同様に早めのペースで逃げることができればかなり有力な存在だと思います。調教からも調子のよさが伝わってきます。

1. ライトバック

▲ 単穴
前走は超スローの前残りレースでした。この馬は直線で最後方に位置しており、進路を探して追い出せたのは直線の後半部分。その中で大外から全馬を差し切って着差をつける非常に強い勝ち方でした。スピードに乗ったのが遅かったので上り5Fの数字は平凡ですが、追い出してからの上り3F 32.8は素晴らしい数字です。上り2位が33.5、レース上り3Fが33.6であり、それらの数字を大きく上回っていることからも、この馬の能力がとびぬけていたことを示しています。今回は遠征になりますが調教から仕上げに抜かりはないとみます。

8. サフィラ

△ 連下
この馬は新馬戦で大きな不利を受けて3着となり、次走の未勝利で快勝してここに挑んできます。前走未勝利戦では、着差0.6をつけており、出走メンバーでは力が違う勝ち方を見せています。特筆すべきは上り33.7、レース上りラスト2F目が11.0という数字を記録していることです。またどこかで詳細について触れたいと思いますが、坂のある阪神コースでラスト2F目に11.0以下を記録できる馬は強い可能性が非常に高いです。この血統のクラブ馬ですので、ここではしっかりと仕上げて挑んできていると予想しています。鞍上・厩舎の期待も高く、秘める素質を存分に発揮してほしいところです。



最後までお読みいただきありがとうございます!
みなさんによってよいアルテミスSとなりますように!

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おず




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