フリームファクシ考察 ~サトノダイヤモンド級の能力の持ち主!?~
前書き
いきなりだが、
この馬はサトノダイヤモンド級の力があるのでは?
と思っている。
理由は、フリームファクシの阪神未勝利戦のパフォーマンスがサトノダイヤモンドそっくりだったから。
ディープインパクト産駒とルーラーシップ産駒のどこが似ているんだ!と突っ込まれそうだが。。。
実際フリームファクシは気性的に問題があり、レース中も頭を上げたり課題も多いのに対して、サトノダイヤモンドは若いころから利口で優等生タイプの馬だと認識している。
そんなタイプ的には正反対に思える2頭だが、私が似ている思った最大の理由は2歳時の阪神2000mのパフォーマンスにある。
未勝利戦のパフォーマンス
阪神2000mで行われたフリームファクシの2歳未勝利戦。
前半5Fは64.1秒でかなり遅いため全体時計は2:03.9と目立たない数字で一見レベルは低いのでは?と思った。
さらに同日の新馬戦が全体時計2:02.2だったのでやはりレベルは低いとその時は考えた。
しかし、過去のデータと見比べてみると、上りの数字がとても素晴らしいことに気付いた。
上り3F 33.6という数字自体は近年珍しくは感じないが、実は阪神2000mではかなり早い部類に入る。
阪神芝2000mのコース形態・ラップ
よく知られたことだが阪神競馬場はゴール前に坂があるのでほとんどの馬が失速するラップになる。
以下はコースの高低断面図。
ゴール前の200mから2mの急な坂を登る必要がある。
なのでラストの2Fが速く、さらに同速もしくは加速ラップで走れる馬は強い馬の可能性が高いと個人的に考えている。
実際にオルフェーヴルやキズナ、プログノーシスなどもこの特徴に当てはまる馬たちである。
この仮説に基づいて、自分がデータを調べられる2012年以降の阪神芝2000mの2歳戦データを眺めてみた。
"上り3Fが33秒台"かつ"ラスト2Fが加速ラップ"で走れた馬を調べたところ以下の2頭が該当した
なんと2頭ともG1馬…
このことからも強い馬との相関度は高いのではないかと考えている。
フリームファクシとサトノダイヤモンドの比較
話を戻して、フリームファクシは未勝利戦のラップは以下の通り。
ラスト2Fを11.3-11.3で走っている(レースラップ)。
しかもこの時直線で少しよれる小さな不利があった上に、騎手は一度も鞭を使わずに走り抜けている。
つまり、本気で追っていた場合さらに早い数字が出ていたと思われる。
個人的には上記のG1馬2頭に匹敵するパフォーマンスだったのではないかと考えている。
そしてそのG1馬の内の一頭、サトノダイヤモンドが走った阪神2000m 2歳500万下のラップとフリームファクシの未勝利戦のラップを重ねたものが以下の図。
2頭はかなり近いラップで走っている。
全体時計はそれぞれ2:03.9と2:03.8、上り3Fは33.6と33.9でほぼ同じ。
2頭ともかなりの大外から差し切って差をつける強い内容だった。
サトノダイヤモンドは稍重でこの全体時計なので、総じてみるとこちらの方がパフォーマンスは上かもしれない。
それでも、この後きさらぎ賞を勝って皐月賞に挑むローテーションまで同じであれば何かを感じざるを得ない。
サトノダイヤモンドは京都1800mのきさらぎ賞を素晴らしいパフォーマンスで勝っているが、フリームファクシも負けてはいない。
2023年の中京2000m戦では一番早いタイムで勝っており、
2着に破ったのは世代屈指の瞬発力を持つオープンファイア。
道中あれだけかかっても抜かせない持続力はG1に手が届くのではないかと思わせた。
最後に
サトノダイヤモンドは皐月賞で1番人気に評価されたが、3着に敗れた。
フリームファクシは1番人気にはならないとみるが、2023年混戦のメンバーの中で秘めるポテンシャルは1番高いと信じており、このデータも覆してくれるはずだ。
他にもここまで素晴らしいパフォーマンスを見せている馬もいるが、2023年の皐月賞はこの馬と心中して当たることを祈りたい!
長い文章を最後まで読んでいただきありがとうございました!
みなさんよい皐月賞となりますように!
おず
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