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結論

◎ フリームファクシ
〇 タスティエーラ
▲ ベラジオオペラ
☆ ホウオウビスケッツ
△1 ファントムシーフ
△紐 タッチウッド
△紐 トップナイフ
△紐 グリューネグリーン

※〇▲☆△1はほぼ横並びの評価


予想ポイント

✅ 新馬・未勝利戦の時計・内容など総合的なパフォーマンス
✅ 前哨戦の内容
✅ ラップ、騎手、厩舎などのデータ

※上から順番に重視


各馬の短評

1. ソールオリエンス

× 消し
東京1800m新馬戦組では内容含めてタスティエーラを上にとる。2着馬も強いと思うが差をつけられておらず、同日のトラマンダーレも早い上りだったことからも過剰に評価されている印象。京成杯もラップを冷静に見ると去年のオニャンコポンの方が強いとみる。

2. ワンダイレクト

× 消し
新馬戦は特筆する時計・内容ではななかった。弥生賞の内容からタスティエーラ、トップナイフよりも下の評価。若駒ステークスは勝ち馬マイネルラウレアと同等の評価だが素質は向こうが上。内をうまく立ち回れば3着の可能性はあるがそのような競馬ができるタイプには思えない。

3. グリューネグリーン

△ 紐
新馬戦はこの世代の中でもトップレベルの相手であり、そこで善戦したことは強く評価。未勝利戦の時計は14年以降の東京1800m2歳未勝利戦で最速。京都2歳のラップも皐月賞の平均ラップと似ていることもプラス評価。ハイペース戦で前が残るなら2, 3着で評価。

4. ショウナンバシット

× 消し
新馬戦の内容からベラジオオペラを着順通り上にとる。ただし新馬戦のレベルはかなり評価できる。重馬場の1勝クラスも強く評価できるが阪神2000m若葉Sの内容・時計は歴代の馬と比較して評価は低め。21年アドマイヤハダルより下とみるならここでは買えない。

5. フリームファクシ

◎ 本命

上の記事でふれたとおり素質を今年のメンバーの中で最上位評価している。記事では触れなかったが新馬戦は今年の東京新馬の中でも3本の指に入るハイレベルレース。負けはしたが勝ち馬のミッキーカプチーノは順調なら皐月賞1番人気になるほどの素質があると考えており、その馬に最後まで譲らない強い内容だった。

6. ウインオーディン

× 消し
新馬戦はハイレベルなダノントルネード組だが、ダノントルネード、シャザーンより内容・着順共に下の評価。未勝利戦も特段評価できるものではなく現時点での素質はメンバーの中で下の評価。共同通信杯も内有利を活かしてのものであまり評価できない。軽い馬場しか経験していないことも大きなマイナス。

7. ファントムシーフ

△1 対抗格
この馬については野路菊Sを最上位評価している。全体時計は2歳の中京芝2000m戦で歴代1位。なにより上り33.8は2歳戦ではワグネリアン、オープンファイアの次に来る数字。オープンファイアは世代上位の素質と評価する馬なのでファントムシーフも同様に素質は高いとみている。ただしホープフルSの内容を見る限り左回りの方がよいタイプで舞台設定はマイナス。鞍上配置と過程から、皐月賞を狙っていると思うが上り目の少なさから対抗格までの評価。

8. トップナイフ

△ 紐
萩Sが非常に優秀。1日後のプログノーシス2着と変わらない時計で上り33.9は早い。京都2歳Sも勝ちに等しい内容。位置が取れるのも強みで今年のメンバーで前哨戦を勝たなくてもいいスタンスで臨めたのはこの馬しかいないので軽視は困難。東京未経験がマイナス材料。(近年は東京を走った馬が上位を占めており、特に左回りで後半5Fの速いペースを好走できた馬が上位に来ている。トップナイフがこの特徴に当てはまらない。)

9. ホウオウビスケッツ

☆ 対抗格
人気的な穴ならこの馬。新馬戦は最初映像を見たときには強いと思わなかった。しかし数字を精査すると2歳中山1600m歴代新馬戦の中で全体時計1位と非常に優秀だった。フリージア賞は周知のとおりラスト5F 57.7。14年以降2歳東京1800・2000m戦の中で5位の数字。上にはコントレイル、ジオグリフ、サリエラ、イクイノックスしかいない。(サリエラもおそらく今後G1で好走する素材と考えている。)スプリングSは稍重ながら前半5F 59.4。この数字は14年以降の中山芝2, 3歳1800m戦の中で2位の数字。1位はアブレイズのフラワーカップ、3位はステルヴィオ、エポカドーロのスプリングSであり強い馬たちが経験したペース。これだけのハイペースを馬場の悪いところで前目の競馬をして2着なので相当強い内容で走ったとみている。3戦すべてで重賞級の力を見せていることからこのメンバーでも素質はトップクラスだろう。

10. ラスハンメル

× 消し
新馬戦はハイレベルなダノントルネード組だが内容は上位2頭より下。前走は前で2着に粘ったがスローペースに恵まれたもので評価はできない。未勝利戦からゆりかもめ賞までのレースも評価できることはあまりないため素質はメンバーの中で下の評価。現状は内をうまく立ち回り、スローで逃げれる舞台なら。

11. シャザーン

× 消し
新馬戦はハイレベルなダノントルネード組で勝ち馬と共にメンバーの中ではトップ評価。左回りで上り32.5は素晴らしい。すみれSはスローすぎて参考外だが、上り33.1は2012年以降の阪神芝2000・2200mの中で一位。素質は侮れない存在だが経験した前半5Fが64秒以上のレースしかない馬が来るとは考えにくい。友道厩舎は皐月賞を取りに来る厩舎ではないこともポイント。

12. ダノンタッチダウン

× 消し
ここではなくマイルG1を勝つ馬だと思う。新馬戦の上り33.6は非常に優秀。中京マイルの新馬戦でこの馬より早い上りで勝ったのはアドマイヤマーズとナミュールしかいない。デイリー杯は時計的にハイレベルなレースであり、そこで上がり3F 33.1を使えたのはG1級だと感じた。朝日杯はメンバーレベルがいまいちだが、外から勝ち馬に迫った内容は素晴らしい。厩舎的にもNHKマイルカップに出てきたら本命候補で評価したい。

13. グラニット

× 消し
展開を握る馬。速いペースで残る競馬をマイル、2000mの距離で経験しているのは強みだが、今回は人気馬に前で競馬をする馬が多く、展開的に恵まれる可能性は低いと考える。素質的に評価できるポイントも少ない。馬券内に来るとすればサウジアラビアRCのような他陣営の警戒が薄いときだろう。

14. タスティエーラ

〇 対抗格
新馬戦の時計・内容を世代No1で評価。ラスト5Fの数字、反応が素晴らしかった。2戦目の共同通信杯は外不利な馬場であり、前に行けなかったことで瞬発力タイプではないこの馬には向かなかったので見直し可能。弥生賞はハイレベルとはいかないが上々の時計で着差0.2をつけたことも素晴らしい。時計水準だけなら前年アスクビクターモア、ドウデュースが走った弥生賞と同等のもの。皐月賞を勝ちに来ていると思われる過程も高評価。(余談だが堀厩舎はヒシタイカンという素質馬がいてダービーを目標に青葉賞に出走予定。)

15. ベラジオオペラ

▲ 対抗格
新馬戦の時計・内容はこの世代の阪神新馬戦の中でNo1に評価している。レース上り2F 22.0はコントレイル級の数字。相手もOP馬(エアメテオラ、ショウナンバシット)で内容も強い。さらに全体時計1:48.0も優秀。セントポーリア賞の時計・内容は正直弱く、それもあって前走は印を下げたがスプリングステークスは優秀な内容。外有利・ハイペースに恵まれたが着差をつける強い競馬であったことは確かである。乗り変りがマイナスとみられているが、差せる馬で中山2000mを任せるなら信頼できる田辺騎手はむしろプラスとみる。人気馬で数少ない差して前哨戦を勝った馬であり、今の不安定な馬場をうまく導いてくれるのではないかと予想する。1点、経験の少ない厩舎の3連続関東輸送もあり本命には押せなかった。

16. タッチウッド

△ 紐
新馬戦の阪神2000mのパフォーマンスが強い。特にラスト2F 11.0-11.2は強い馬しか出せない。2戦目の共同通信杯も強く見えるが前有利の恩恵あり。どちらかと言えば新馬戦の素質を評価しての印。ただしムーア騎手が動かしての内容なので、ここでの乗り変り+騎手のタイプも違うのがマイナスで抑えの紐までとして評価。生涯3戦目で皐月賞という過程は非常に厳しく、イクイノックスでさえ2着だったことを考えても重い印を打つことは難しいと考えた。

17. メタルスピード

× 消し
中山未勝利、1勝クラスのマイル戦を勝った時の時計は歴代の馬と比較しても優秀で見どころはある。しかし東京で上りの速い競馬に対応できていないことが大きくマイナス。前走も展開・馬場・騎手の好騎乗に恵まれての3着。今後中山1800m以下で活躍する馬になるのではないかというのが現状の評価。

18. マイネルラウレア

× 消し
この馬は少し迷った。新馬の加速ラップは歴代でも例がないし、若駒Sの上り33.7はかなり優秀で23年最速。歴代でも強い馬しか出せない数字である。調べられてはいないが、ゴールドシップ産駒かつ中京競馬場の芝で上り33秒台を出せるのはかなり珍しいと思われ、大物の気配を感じさせる。しかし後半5Fが速いレースを走っていないのは大きくマイナス(レースラップで59.5が最速)。ここへ挑む過程も順調ではなかったため陣営は経験を積ませるために出してきたと考える。今後の成長に期待。


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