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結論

◎ ブレイディヴェーグ
○ アンリーロード
▲ マラキナイア
☆ ブライトジュエリー
△ ラヴェル
△ コンクシェル
△ ソーダズリング
△ ココナッツブラウン
△ アリスヴェリテ


予想ポイント

①ローズSのラップ傾向
②各馬の能力比較

①ローズSのラップ傾向

以下は阪神開催で行われた2015年から2019年までのレースラップとその平均ラップを示したものです。縦軸は1Fごとのラップタイムを示していて、上に行くほど遅いタイム、下に行くほど早いタイムになっています。

ローズS 過去5年分のレースラップと平均ラップ

2019年以来の阪神競馬場での開催となります。馬場がきれいな状態で行われるレースということで、全体時計が1分46秒を切る超高速レースになることが多いです。特に後半3Fは34秒台前半から33秒台という非常に早い上りが求められるレースです。一般的に語られる上り3Fベースの瞬発力が最も重要なレースであるといえます。

2014~2019年の前後半平均は

前半5F 59.2
後半5F 58.5

となっており、0.7秒の後傾ラップ(前半が遅く後半が早い)となっています。逃げ馬の影響で前半が早くなる年もありましたが、基本的には脚をためての瞬発力勝負になりやすいレースです。これは阪神芝1800mの平均的なレース傾向とも一致しています。

近年のコース傾向では、ある程度前目のポジションから脚を使える馬でないと勝つことは難しく、位置取りが後ろ過ぎる場合は差しても届かないと考えられるため、騎手のポジションをとる意識も重要となります。


②各馬の能力比較

前述した通り、このレースでは上り3Fを早く走る能力が求められるため、前走までに早い上りを使って勝利した経験がある馬が優位になります。特に、阪神・東京の王道コース(芝1600m以上)であるほどその傾向は顕著です。今回のメンバーで阪神・東京芝1600m以上のコースで早い上り3F(33.5以下)を記録した馬は以下の通りです。

ラヴェル 33.0
アンリーロード 33.2
マラキナイア 33.3
ブレイディヴェーグ 33.3

よって、シンプルにこれらの馬を重視します。

この中で、ブレイディヴェーグは未勝利、1勝クラスで記録した数字が歴代でも上位に来るため、素質面では抜けた存在だと考えています。臨戦過程についても栗東滞在で最終追に騎手騎乗と陣営の本気度はかなり高いため、軸はこの馬とします。

それ以外の馬について、ラヴェル以外は秋華賞の権利取り or 賞金蓄積のために各陣営の本気度が高いと感じるため、多くの馬が横一線で並んでいると考えます。

そのため、適性的に向かないと思われるフローラSで脚を使うことができたブライトジュエリーソーダズリング

上りの早い脚を使いつつ条件戦で好時計を記録したコンクシェルココナッツブラウンアリスヴェリテまで広く抑える形で馬券を構築します。


各馬の短評(ピックアップ馬のみ)

5. ブレイディヴェーグ

◎ 本命
初の阪神競馬場という大きな不安要素がありながら抜けた一番人気となりそうで、危険な人気馬と捉えられると思います。しかし、実力は本物なので人気自体は妥当だと思います。勝った2戦はG1級といってもよいレベルでした。特に前走の勝ち時計は天皇賞秋とも比較できる好時計です。斤量は53kgでしたが最後は流す余裕もあり、着差・上りの数字も優秀でした。元々脚に不安のある馬であり、強い負荷をかけた場合に故障が再発する怖さがあるので負けるとすればその懸念が現実となることかなと思います。このメンバーでリバティアイランドに通用する可能性があるのはこの馬だけだと考えているため、ここでは素直に勝ち負け前提で本命を打ちます。

9. アンリーロード

○ 対抗
この馬については新馬戦の2着が非常に優秀でした。後半5F 57.7という歴代でも上位の数字となった中で勝ち馬のライトクオンタムより早い脚を使っていました。それ以降は順調にはいかずにクラシック路線には乗れませんでしたが、久しぶりとなった前走のカーネーションCでは、レースラップ34秒の後半3Fを自身の上り3F 33.2で差し切る強い競馬。場体重も+10kgと大きな成長を感じさせました。阪神未勝利戦の勝ち時計も非常に優秀であり、チューリップ賞の位置取り+キレ負けを見直せばここでも上位の能力を持っていると思います。現状の人気であれば強く買いたいところです。

10. マラキナイア

▲ 単穴
この馬も新馬戦は素晴らしい数字で勝ちあがり、初期に期待された馬であることを忘れてはいけません。血統から東京が向かないと考えているのですが、前走ではその東京競馬場で1:46.4の素晴らしい時計を記録しています。レースでは進路取りに難があって2着に破れましたが勝ちに等しい内容でした。また、チューリップ賞では出遅れて超スローペースを上り最速33.3の脚で差しての9着。着順に反して勝ち馬とは0.3秒差という僅差でした。距離は1800mでも問題ないと思われるので、鞍上の川田騎手が強気に乗れば馬券圏内に来る可能性は比較的高い馬だと考えます。

15. ブライトジュエリー

☆ 星
これまで左回りの2000m以上しか使っておらず、阪神1800mとは異なる適性が求められるレースで好走してきた馬のためここでは買いづらいのですが、素質は本物だと考えています。初戦は若さを見せながらの強い勝ち方。2戦目でフローラSの超ハイスピードな後半ラップに対応できたことも素晴らしいです。前走のマカオJCTでも不利がありながら好時計で勝ったことも大いに評価できます。乗り替わりでマイナスと考えられていると思いますが、もともと鮫島騎手が高く評価していた馬であり、厩舎と騎手の関係性からもここでは乗り替わりはプラスとみてもよいかと。適性外でも素質だけでなんとかしてしまう可能性もあるとみて☆の印で評価します。



最後までお読みいただきありがとうございます!
みなさんによってよいローズSとなりますように!

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おず




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