2023年秋華賞予想
結論
◎ リバティアイランド
〇 マラキナイア
▲ ヒップホップソウル
△ マスクトディーヴァ
△ ラヴェル
△ ハーパー
△ コンクシェル
△ ドゥーラ
△ ドゥアイズ
予想ポイント
①秋華賞のラップ傾向
②各馬の能力比較
①秋華賞のラップ傾向
以下は2016年から2020年のレースラップとその平均ラップを示したものです。縦軸は1Fごとのラップタイムを示していて、上に行くほど遅いタイム、下に行くほど早いタイムになっています。
年によってばらつきがありますが、どの年にも共通していえるのは、ラップの急激な変化が見られないことです。これは、京都2000mというコースの特徴が大きく表れています。多方面からコメントが出ているように内回りの非常にトリッキーなコース。位置取りや道中のペースが重要になりそうです。
過去5年(2016-2020年)の前後半平均は
前半5F 59.3
後半5F 60.3
であり、1.0秒の前傾ラップ(前半が早く後半が遅い)となっています。上述の通りトリッキーなコースで年によってラップのばらつきが大きいですが、前が早くなりやすいという傾向には注意したいところです。差し馬が上位に来る傾向があるレースですが、直線を向いたところで中段より前のポジションが必要となります。そして、3冠をかけた馬が出走し来た際はそれより後ろから漁夫の利を狙う馬が恵まれることも頭に置いておくと3連系の馬券がとりやすくなるかもしれません。
②各馬の能力比較
基本的に秋華賞の前哨戦はローズS、紫苑S、オークスの3つに絞られます。今年の出走メンバーも18頭中16頭がそのいずれかのレースに出走しています。よって、この3戦の内容を精査することで能力比較を行います。
● オークス
↓オークスの回顧記事
回顧でもふれている通りこのレースは圧倒的にリバティアイランドが強いレースでした。レース自体のポイントは中盤ラップが締まって前不利、後ろからの差し有利となったことです。前で粘ったラヴェルは着順以上に評価できる内容。最後方に近い位置から差してきたドゥーラはスタミナ寄りの適性が大いに生きたとみており着順以下の評価。早仕掛けで上位に来ているハーパーとヒップホップソウルをこのレースの2番手評価とします。レース自体のレベルを考えます。2着以下は1秒離されていますがそれでも同年のダービーより全体時計が早いことには注目すべきかと思います。ただし、このレースは上りがかなりかかるレースとなり、2着のハーパーでも上り3F 34.8を要しています。よって、2着以下はスタミナ適性が要求されるレースとなったことで普段のレースより長距離への適性が求められたのではないかと考えています。つまり、例年より秋華賞につながりづらいのではないかと推測しています。
<評価順>
1 リバティアイランド
2 ハーパー
2 ヒップホップソウル
3 ラヴェル
4 ドゥーラ
5 ドゥアイズ(出遅れてほぼ参考外)
その他
● 紫苑S
↓紫苑Sの回顧記事
このレースも超ハイペースで前不利、差し有利のレースとなりました。全体時計は非常に早いですが、この日は稍重の馬場ながら時計水準はかなり早かったため過剰評価は禁物です。その中では唯一前で残って最後まで粘ったヒップホップソウルが最も強い競馬をしたと見てよさそうです。今回の秋華賞の人気を考慮すると、明らかにこの組ではヒップホップソウルを買うべきだと考えます。前でつぶれてしまったグランベルナデットやソレイユヴィータは今回人気が急落するので狙い目になるところですが、ヒップホップソウルとの比較では能力的に下と評価します。勝ち馬モリアーナは恵まれたとはいえ鮮やかな勝ち方で今回も注目必須ですが、適性や陣営を考慮した総合的な評価が京都2000mという条件で好転することはないため、ヒップホップソウルを上にとります。
<評価順>
1 ヒップホップソウル
その他
● ローズS
↓ローズSの回顧記事
今年のローズSはかなり時計の早い馬場で開催され、コースレコードを大きく更新する素晴らしい時計が出ました。阪神外回り1800mの高速戦ということで、秋華賞につながるかというと疑問はあります。しかし、この時のメンバーレベルは高かったとみており、競馬の内容からもここで上位にきた馬は強いと考えます。特に勝ち馬マスクトディーヴァの内容はかなり強いのですが、血統からこの時の条件がベストだったとみており、そのまま秋華賞での評価をするのは安易ではないかと考えています。3着マラキナイアは、直線で不利がありながら3着。血統的には高速馬場以外への適性も高いとみているため純粋に能力で上位に来たとみています。ハイペースの犠牲になった組として、コンクシェル、ラヴェルは今回の巻き返しにも期待できると思います。
<評価順>
1 マラキナイア
2 マスクトディーヴァ
3 ラヴェル
4 コンクシェル
以上の3レースの評価順と、秋華賞での世間的な評価とのずれも考慮し、冒頭の印を打ちました。
各馬の短評(ピックアップ馬のみ)
6. リバティアイランド
◎ 本命
この馬については多くの媒体でその強さが語られているのであまり触れる必要はないでしょう。私は "現時点での" リバティアイランドは歴代1位の牝馬だと評価しています。出走したどのレースも素晴らしい内容を見せているのですが、最も評価したいのは桜花賞の走りです。前有利の馬場で1頭だけ最後方から32秒台の上りを使って差し切ったパフォーマンスは異次元といってよいと思います。ここは通過点として、3冠を達成してほしいと切に願います。
3. マラキナイア
〇 対抗
この馬は新馬戦から素晴らしい時計で走っており、厩舎や鞍上の期待も大きかった馬です。チューリップ賞の内容、1勝クラスを勝ったときの数字は素晴らしいため、阪神でのパフォーマンスが現状ベストとみています。ローズSの結果から考えてもその可能性は高いのではないでしょうか。血統的にタフな競馬にも適性があるとみており、馬場が重くなった京都2000mでも能力を発揮できると思います。前走で馬体重を大きく増やし、今回の調教内容からレコード決着の疲れも考えなくてよさそうなのも大きなプラスポイント。個人的にマスクトディーヴァとの人気差も魅力に見えます。ここでは人気以上の激走を期待します。
15. ヒップホップソウル
▲ 単穴
紫苑Sの回顧でもふれていますが、前走の競馬はかなり強いと考えています。ハイペースを唯一粘ったこと以外にも、高速馬場に対応したことも大きいと思います。これまで中山不良馬場での競馬がベストとみていて、父産駒の典型例だと考えていたのですが、この時期での成長を大いに感じました。初の関西遠征は大きなマイナスとなり得ることを考慮して一つ印を落としましたが、この厩舎は近年関西での実績も豊富で心配は杞憂に終わる可能性もあります。鞍上も外枠から積極的なレースをすると考えており、ペースに大きな間違いを犯さなければ前で面白い競馬を見せてくれると期待しています。
最後までお読みいただきありがとうございます!
みなさんによってよい秋華賞となりますように!
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おず
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