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2023年菊花賞振り返り
事前予想
メモ
✅上り32秒台が出るような高速馬場
✅内が少し荒れて外有利の馬場
✅前半5F 60.4
✅後半5F 58.6
✅中盤5F 64.1
✅前半5Fはややハイペース、中盤5Fでかなりスローペースに
✅中盤から後半にかけてのペースアップについていけた馬が上位に
✅結果だけ見るとドゥレッツァの圧勝
✅3着以下は着差0.1~0.2の接戦
良馬場、時計の早い開催でのレースとなりました。同日10レースのマイル戦では上り3F 32秒が出ており、直線の馬場は綺麗な状態が維持されていたと考えられます。やや内が荒れていたため、内をあけて走る馬が多く、直線ではその傾向が顕著でした。
レースでは大外からドゥレッツァがハナをきる意外な展開。前半5F は60.4とこの距離にしてはかなり早いペースでした。その後はルメール騎手の巧みなペース配分と折り合いにより、直線でも全く脚が衰えなかったドゥレッツァが抜けて一着。それにダービー馬と皐月賞馬が続くという結果になりました。
今回のレースの最大のポイントは、中盤のレースペースにあると思います。今回の中盤5F(6F~10F)のレースペースは64.1であり、過去比較ではかなり遅い数字です。ちなみに、比較のため他の年を例に挙げると、
2019年 62.9 勝ち馬:ワールドプレミア
2020年 62.6 勝ち馬:コントレイル
のように、例年より1秒以上遅くなっていることがわかります。おそらくルメール騎手はスタートからスピードを上げたことで他の騎手にハイペースを印象付けることで上手く中盤のペースを落とし、ドゥレッツァの最大の強みである後半のスピード勝負に持ち込もうとしたのではないでしょうか。
そして、ルメール騎手の思惑通り後半5Fは58.6という3000mという距離にしてはかなり珍しいほどのハイスピード戦となりました。
2着のタスティエーラ、3着のソールオリエンスはどちらの馬も後半のスピードに強みを持つ馬であり、この世代のトップホースたちです。ドゥレッツァが上り3F最速の脚で2着タスティエーラより0.6秒も早くゴールしていることから、これら2頭を能力で上回ったと考えるのが妥当だと思います。
また、4着に先行したリビアングラス、5着に道中位置を押し上げたサヴォーナが来ていることから、後方にいた馬は位置取りの差で3~5着馬に負けたとみてよく4着以下の能力差は小さく、今後の逆転が考えられます。
馬場状態
10/22(日)7:00
クッション値:9.8(標準)
含水率(芝ゴール前):10.0%
含水率(芝4コーナー):8.7%
使用コース:Aコース(内柵を最内に設置)
芝の状態:向正面中間地点から3コーナー、4コーナーの内側に部分的な傷みがある。その他の箇所は概ね良好な状態。
レースラップ
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レースレベル
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比較可能な同日開催の芝のレースがなかったため、過去の菊花賞と比較することでレースレベルについて考えます。
今年は同日他のレースでも早い時計・上りがでる馬場での開催であり、菊花賞の勝ち時計が早いことは当然の結果かなと思います。2018年フィエールマンが勝利した年は後半の上りが早くなるスピード勝負になったのですが、今年はそれ以上に後半のスピード能力が試されるレースとなりました。実際に、後半5F 58.6という数字は、京都開催過去10年で最も早い数字です。これまでに菊花賞を勝利した馬は、古馬になってからもG1を勝つような名馬が多く出ており、ドゥレッツァも過去の名馬と同等以上の勝ち方をしたといってよいでしょう。
ピックアップ馬
1着 ドゥレッツァ
ルメール騎手の好騎乗もありましたが、クラシック上位組が揃った中での圧勝であり、勝ち方も非常に優秀なものでした。これまで東京競馬場を主に使われており、初の関西遠征、2回目の右回り、3000mという条件に全て完璧に対応してきました。この辺りは生産者を含む陣営のレベルの高さを感じさせます。もともと前走後のコメントから、菊花賞への出走は距離的になさそうな様子でしたが、一転してルメール騎手での出走が決まったという背景がありました。同馬主のレーベンスティールを優先した使い分けかと個人的に考えましたが、その考えは誤りでした。おそらく前走後の成長があり、状態も素晴らしかったことで自信をもってここに送り出してきたのではないかと思います。次走がどこになるかまだわかりませんが、東京競馬場で上り5F 57秒台で走れる馬なので、来年の天皇賞秋、JCなどでは最有力として出走してきそうです。
2着 タスティエーラ
小さな頓挫もあったことでダービー以来の走りとなりましたが、全く問題なく好走を見せました。馬体重に大きな変化はありませんでしたが、調教時計を見る限り明らかに春より成長しており、今回の2着も3着以下を0.3秒も引き離しているため、今後に大いに期待ができる結果でした。今回は鞍上がロスなく進路を選んでおり、ソールオリエンスとの力量差を着差通り受け取るのは危険かと思います。しかし、戦前の人気や評判からも、明らかにこの馬が過小評価されている印象を受けたため、今回の走りで同等以上の能力を持っていることがやっと認知されたのではないでしょうか。現状前目で競馬↓皐月賞の走りがベストとみているので、東京競馬場の早い上り勝負ではキレ負けする可能性もあるとみます。適性的には次走有馬記念に使うようであれば本命級の評価が必要かもしれません。
3着 ソールオリエンス
2着とは0.3秒差、上り3Fの数字も0.3秒差と、今回の結果では2着馬タスティエーラには完敗という内容です。位置取りの差、通ったコースの差も勿論ありますが、この馬には長距離は向いていないと思われます。京成杯や皐月賞の勝ち方が素晴らしかった影響でここまでのレースすべてで2倍台以下の人気を集めていましたが、今回初めて連対を外したことで次回以降はある程度人気落ちするのではないかと推測しています。現状の評価は世代2, 3番手とみておくのがよいと個人的には考えることにします。キタサンブラック産駒の大きな特徴として、重馬場でパフォーマンスを大きく上げることが挙げられるため、今後皐月賞と似たような馬場となるレースに出走してくるのであれば最大級に評価したいと考えています。
独り言
今回は巷でも言われている通り、ルメール騎手の手綱さばきが見事すぎましたね~!ドゥレッツァはかなり評価していたのですがほかに
買いたい馬がいたので強い印は打てませんでした(´;ω;`)
おそらくこのオッズで今後買えることはないのでその点は残念です(´;ω;`)
本命サトノグランツは直線で脚を使えているのですが、相変わらずのズブさで最後のスピード勝負に負けてしまいました…(´;ω;`)
レース後のコメントではまだまだこれから、というニュアンスも感じたので信じて今後も成長を見守りたいと思います!🎁
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おず