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マーク・ザッカーバーグが目指している未来

17,493 文字

「これらの眼鏡、見てみぃひん? 10年間の研鑽の結晶やで。うちのチームの誰かが、『リアルライフのトニー・スターク眼鏡や』言うてました。一つ一つ作るのんがめっちゃ大変でな...
これ見てたら、めっちゃ希望が湧いてくるわ... AIがどんどん賢くなっていく世の中で... これが恐らく、スマホの次の主要なプラットフォームになるんちゃうかな...
母さんと抱き合えへんのが寂しいわ。ほんま、触覚の再現って難しいもんやな...
生成AIによって、ソーシャルメディアの雰囲気はどう変わるんやろ?... まだ限界が見えへんのやな...
平均的なアメリカ人の友人の数が、15年前より減ってるって研究結果があるんやけど。なんでやと思う? そこには、解きほぐすべき複雑な要因がいっぱいあるんやろな...」
ほんじゃ、これからメタのCEOであるマーク・ザッカーバーグにインタビューさせてもらいます。
人類の未来の姿を決定づける力を持つ人物って、そないおらへんと思うんです。今や世界人口の半分近くがメタの製品を使うてはるし、私もつい先ほど、まるでSFみたいな新しい技術をテストさせてもらいました。
これ、めっちゃすごいわ! マーク・ザッカーバーグとメタのチームは、何十億もの人々が実際に暮らすことになるかもしれない未来を思い描いてはるんです。そやから、この会話の目的は、その未来が本当はどんなもんなんかを探ることなんです。
マーク・ザッカーバーグが作ろうとしてる未来の姿を描き出して、皆さんに自分で判断してもらえるようにしたいんです。
ほな、新シリーズ「大きな会話」の第1回にようこそ!
「あ、はじめまして! インタビューに応じてくれてありがとうございます。」
「ああ、楽しみにしてるよ。」
「素晴らしいです。この会話の目的をお伝えしてもよろしいでしょうか。」
「どうぞ。」
「うちらには『もし本当なら凄い』っていう番組があって、科学技術と、私らが作り上げられる可能性のある未来に対してめっちゃ楽観的な見方をしてるんです。毎回、ある技術の未来を突き詰めていったらどうなるかを探ってるんですわ。
そやから、今回の会話の目的は、あなたとメタのチームが作ってはる製品を通して、あなたが思い描いてはる未来を人々に理解してもらうことなんです。
将来的にこれがどんな風になるって想像してはるんですか? 人々がどんな風に使うと思ってはるんですか? そういったことをお聞きしたいんです。」
「いいね。」
「ほな、まずはこれらから始めましょうか。」
「ええよ。そこに10年間の仕事の結晶があるわ!」
「さっき少しデモを見せてもらったんですけど、チームの誰かがこれを『リアルライフのトニー・スターク眼鏡』って呼んでたって聞きました。」
「そうやな、近づいてきてるわ。でも、あなたの言葉で、これが何なのか聞かせてもらえませんか?」
「そうやな、これは世界初の完全なホログラフィック拡張現実眼鏡やと思うわ。数千個ぐらい作ったと思うけど、一つ一つ作るのがめっちゃ難しいんや。
これは10年間の研究開発の集大成なんや。基本的に、めっちゃ小型化して、ヘッドセットやなくて眼鏡に、広い視野角で完全なホログラムを世界に投影するのに必要な全てのコンピューティングを詰め込んだんや。
将来的には、今みたいな会話をしてる時に、たとえば私かあなたのどっちかが実際にここにおらんくても、フルボディのホログラムとしてここにおるみたいな感じになるかもしれへんな。
ただのビデオ通話やなくて、実際に相手と交流できるんや。デモでピンポンやゲームとかやったけど、一緒に仕事したり、ポーカーやチェスをしたりもできるんや。ホログラフィックなカードやボードゲームを使ってな。
めっちゃすごいことになると思うわ。仕事や生産性の考え方から、科学、教育、エンターテイメント、楽しみ、ゲームまで、今日考えられてる多くの分野を作り変えると思うんや。
でもこれはほんの始まりに過ぎへんのや。これは最初のバージョンで、プロトタイプバージョンなんや。次のバージョンを開発するために作ったんや。次は多くの人に売れる消費者向けのものになることを願ってるわ。」
「なんでこれを作ろうと思ったんですか?」
「次の主要なコンピューティングプラットフォームになると思うからや。コンピューティングの大きな流れを見てみると、メインフレームから、基本的に机の上やタワーに置くコンピューターに進化して、今は手に持って行きたいところどこにでも持って行けるスマホになってるやろ。
でもスマホってかなり不自然やねん。周りの世界から切り離してしまうんや。
コンピューティングの傾向としては、より遍在的になって、より自然になって、よりソーシャルになっていくんやと思うわ。周りの人や世界と交流したいと思うやろ? そやからこれが恐らく、スマホの次の主要なプラットフォームになると思うんや。
ほな、これをあげるわ。これは全てを見せる透明なやつや... 全体が特別仕様で、これはめっちゃ特別仕様なんや。
1ミリのスペースもないんや。ここにある全てのもの、ウェーブガイドに光を照射するマイクロプロジェクターとかな... これは特殊なディスプレイシステムなんや。
これは普通のディスプレイやないんや。何十年も人々が作ってきた携帯電話やテレビ、コンピューターにあるような普通のディスプレイやないんや。ウェーブガイドシステムなんや。
基本的に、光を照射するプロジェクターがウェーブガイド全体にあるナノエッチングに入って、それがホログラムをキャッチして作り出すんや。
それを見ている方向と同期させるために、アイトラッキングと小さなカメラがあって、目を照らすんや。もちろん、基本的に必要なものは全部入ってるわ。全てを動かすための計算機やバッテリー、マイクロフォン、スピーカーも入ってる。音を再生して話せるようにせなあかんからな。
そして周りの世界のものを見るためのカメラやセンサーもある。そうすることで、世界にホログラムを配置する時に正しい場所に置けて、あなたがどこにいるかを理解できるんや。
これでも全てを網羅できてへんかもしれへんな。だって、携帯電話やテレビみたいに単一のディスプレイやなくて、2つのディスプレイのホログラフィック画像を同期させるのに必要なものがたくさんあるからな。動き回るし、物理的なものは難しくて同期せなあかんのや。
他のコンピューティングデバイスと通信して重い計算をするための無線機もあるし、多分試してもらった手首につける神経インターフェースもあるな。
これら全てを小型化して、普通の眼鏡に収めたんや。10年前にチームにこれをやると言うた時、できるかどうか分からんかったんや。でも、できるだけやなく、もっと安く、高品質で、さらに小さく、よりスタイリッシュにできると思うわ。めっちゃすごい未来になると思うわ。」
「物理的な空間にデジタルオブジェクトを置くっていう似たようなアイデアを実現しようとする試みは色々ありますよね。例えば、頭の動きに合わせて動くヘッドアップディスプレイの眼鏡とか、私が動いても動かないデジタルオブジェクトを物理的な空間に作り出す眼鏡とか、今回のこれとか、最近発表されたSnapchatのSpectaclesとかがあります。
一方で、QuestやApple Vision Proみたいなヘッドセットは別のカテゴリーに入るように思います。
人々がこういったツールを近い将来、実生活でどう使うと思うか、この業界の状況をどう整理するか、お聞かせください。」
「そやな、約10年前にこれを始めた時、こういうものが最終的に全ての人のための究極の製品になると思ってたんや。普通の眼鏡に見えるけど、完全なホログラフィック画像を持てるものをね。これをどんどん改良していくつもりや。めっちゃパワフルで、みんなが望むSFの未来やと思うわ。
その過程で、他のアプローチもいくつか試してん。例えば、ディスプレイのない眼鏡を作って学ぼうとしたんや。今あるスタイリッシュな眼鏡に、できるだけ多くの技術を詰め込んで、本当にフォームファクターに焦点を当てたんや。それがRay-Ban Metaの眼鏡で、めっちゃうまくいってるわ。
最初は、これを学習するための入門製品やと思ってたんやけど、今はっきりしてきたのは、恐らく永続的にこの製品の方がずっと安くできるってことや。
そやから実は、我々が取ってきたこれらの異なるアプローチの多くが、人々が選べる永続的な製品ラインになると思うわ。
ディスプレイのないRay-Ban Metaみたいな眼鏡がどんどん良くなっていくと思う。AIには最高やで。ディスプレイはないけど、話しかけられるし、答えてくれる。
これらの中間的なものも出てくると思う。基本的にヘッドアップディスプレイやな。70度の視野角やなくて、20度か30度の視野角のものや。
これは人の完全なホログラムを置いたり、周りの世界と相互作用したりするのに欲しいものやないけど、AIと話す時に声だけやなくて、AIが言ってることを見るのにも最高やろ。
手首の神経インターフェースで誰かにテキストを送って、そのテキストが音声で読み上げられるんやなくて表示されるとか、道案内を受けるとか、情報を検索するとかにもな。
ヘッドアップディスプレイには多くの価値があって、ディスプレイのないものよりは少し高いけど、これよりはずっと安くなると思う。
そして、これが出てくる。恐らく眼鏡製品の中で最もプレミアムで高価なものになると思うけど、それでもコンピューターみたいに世界の大多数の人々が一般的にアクセスできるものになればいいと思ってる。
これら全てが出てくると思うし、人々はそれぞれを好むと思う。混合現実周りで人々が使ってるヘッドセットも続くと思う。だってこの技術をどれだけ小型化しても、フルヘッドセットにはより多くの計算能力を詰め込めるからな。
基本的に、我々のミッションは高度で一部の人しか使えないものを作ることやない。最後の一マイルまで行って、全ての人が使えるようにするための革新をすることや。
新しい混合現実ヘッドセットのQuest 3Sを発表したばかりや。基本的に299ドルで高品質な混合現実を提供してる。
去年Quest 3を出した時、本当に誇らしかったわ。初めての本当に高品質で高解像度のカラー混合現実デバイスを500ドルで提供したんや。競合他社の製品の何分の一かの価格で、多くの面でより高品質なんや。そして今、それをさらに推し進めたんや。
そやから、これら全てが長期的に重要な製品ラインになると思う。ディスプレイなし、ヘッドアップディスプレイ、完全なホログラフィックAR、フルヘッドセット。全部重要になると思うわ。」
「もし全てが、あなたやチームの最も野心的な夢通りに進んだとしたら...今話してたハードウェアだけやなくて、LlamaモデルやMetaのRay-Ban、Quest、Orionも含めて...その未来がどんな感じになるか、ちょっと描写してもらえませんか?」
「そうやな、我々が提供しようとしてる主な価値は2つあると思うわ。
ARと混合現実の側では、主に提供しようとしてる価値は存在感っていう感覚や。他の人と物理的に一緒にいるっていう、今日のどんな技術でも得られへん深い何かがあると思うんや。
人々が仮想現実や混合現実を体験した時に本能的に反応するのは、技術を通じて初めて、その場所に人と一緒にいるっていう存在感を実際に感じるからやと思う。
20年間、ソーシャルアプリや体験のデザインに力を入れてきたけど、それはある意味で聖杯やったんや。この深いソーシャルな存在感を届けられる技術プラットフォームを作ることがね。
もう一つの大きな流れは、パーソナライズされたAIの周りや。そこにLlamaやMeta AIなんかが入ってくる。モデルをどんどん賢くしていく開発が色々行われてるけど、これが本当に魅力的になるのは、あなた個人用にパーソナライズされた時やと思う。
パーソナライズするには、あなたの人生で起こってることをグローバルなレベルでも、今この瞬間に物理的に起こってることでも、文脈を持って理解せなあかん。
そのためには、眼鏡が理想的な形態になると思う。顔に装着するから、あなたが見てることや聞いてることを見聞きできる。これらは我々が情報や世界の文脈を取り入れるのに使う最も重要な感覚やからな。
これは全て、めっちゃ深くて重要なことになると思う。基本的にはその2つや。存在感っていう感覚と、あなたを助けられる本当にパーソナライズされた知能っていう能力や。」
「その2つについて、もっと詳しく聞かせてください。まず存在感についてですが、私はオンラインでつながれることに感謝してるんです。今の仕事も、定義上そういうものですし、家族とのつながりもそうです。
両親は私の近くに住んでないんです。よくビデオ通話をしてるんですけど、電報から電話、ビデオ通話、そして目の前にいるかのように感じられる誰かとの存在感まで、こういった技術の進歩のタイムラインを考えると、めっちゃ楽観的な気持ちになるんです。
母とスクラブルで負けて、本当に目の前にいるように感じられる未来があればいいなと思います。」
「そう思うわ!」
「そして、それはそう遠くない未来のような気がするんです。」
「その通りや!」
「でも、母を抱きしめられへんのは寂しいよな。その寂しさはなくならへんと思う。」
「そやな、触覚の再現は難しいわ。」
「そこで質問なんですけど、目と目を合わせることや、物理的な触れ合いなど、人と人とのつながりに大切な、我々の猿の脳が価値を置いてるものについて、どう考えてはりますか? 本当の物理的な存在感が、何か特別で違うものであり続ける未来を想像するのが難しくて...文字通り母を抱きしめられないのが寂しくなくなる未来を想像するのが難しいんです。」
「そやな、目と目を合わせるのは、触れ合いの部分よりずっと早く実現できると思う。触覚に関しては進歩はあると思うけど、そこにも明らかにスペクトラムがあるわ。
人間の感覚の大部分を占めるのは手やから、そこから始めるのが一番大事やと思う。今日のコントローラーでも大まかなバージョンはあるやろ。それがどんどん良くなっていくと思う。
ピンポンをするデモがあって、そこではコントローラーを持ってるんやけど、デジタルのボールがピンポンのラケットに当たった時、本当にラケットに当たったかのように感じるんや。どこに当たったかも分かるし、めっちゃすごいデモやった。
そういうのが少しずつ出てくると思う。この極端なバージョンは、力のフィードバックが欲しいってことやな。多くのスポーツでは、今日でもボクシングの良い近似はできるし、手に良いフィードバックも得られる。
でも、柔術みたいな、誰かと組み合って本当の力のフィードバックが必要なものの仮想現実バージョンを作るのは難しいやろな。でも、そこまでいつかは行けると思う。
ほとんどのSFと同じで、ある日突然目覚めて「おお、全ての夢が実現した!」みたいにはならへんけど、これらのプラットフォームは、人々が特別だと感じる存在感のほとんどの側面で、初めて現実的な存在感を感じられるものになると思う。
最も物理的なものは除くけどな。でも基本的な物理的なものもいくつかは実現できると思う。でも、まだまだ長い道のりがあるわ。
匂いも人間にとってめっちゃ重要やしな。記憶に関して不釣り合いなほど重要やと思う。でも、これは今後数年で、これらのデバイスのどれかに本当に入ってくるとは思えへんな。それ自体がめっちゃ難しくて挑戦的なことやからな。」
「その中で、あなたが最も興味を持ってはるのはどの部分ですか? 頭の中でよく考えてはる部分は?」
「これを開発する上で厄介なのは、存在感っていうのが、人工的に届けようとする時、ある意味で人に錯覚を与えようとしてることなんや。
存在感を与える何か一つのものがあるっていうより、むしろ何か一つのことが間違ってると存在感が壊れてしまうんや。
技術と相互作用してるって分かってはるけど、めっちゃ説得力があるから、ただ受け入れてしまうんや。「ああ、そうや、この人が本当にここにいるように感じるわ」って感じやな。
ピンポンのデモをした時、最後にピンポンのラケットを仮想のテーブルに落としたら粉々に砕けてしまったんや。これは内部開発にとっては最高やないけど、開発の上では勝利なんや。
何かがめっちゃリアルに感じて、そこにあると確信してしまうからな。これを壊すものはたくさんあるんや。
視野角が狭すぎるとか、何かがリアルに感じても、頭を動かしたらそこにないとか、レイテンシーがあるとか、物理法則が現実的やないとかな。
人々が物理的に実在するものとして受け入れられるものも興味深いわ。たとえ実在しなくてもな。
アバターに関してめっちゃ多くの仕事をしてきたんや。Kodakアバターを使って写真アバターを作るワークストリームがあって、これはめっちゃ魅力的になると思うし、人々は大好きになると思う。
でも面白いと思ったのは、写実的なアバターと表現力豊かな漫画的なアバターを、写実的な世界やより漫画的なコンピューターゲームの世界と混ぜられることや。
Kodakの写実的なアバターを、明らかにビデオゲームや漫画の世界に置いても、人々は大体平気なんや。「ああ、それでいいや」って感じで、同様に写実的な世界に、どんどん良くなってる漫画的なアバターを置いても、アバターの動きが本物の人間らしく感じられる限り、実際にはめっちゃ自然に感じるんや。
2Dの静止画で見ると、ちょっとバカバカしく見えるかもしれへん。確かにそれに関連したミームはたくさんあったけどな。
でも実際に中にいると、リアルに感じるんや。基本的に、交流してる人の本物の癖を模倣してるからな。たとえKodakの写実的なアバターやなくて、より漫画的な表現力豊かなものでもな。
そやから、どの部分を解決せなあかんのか、どこを技術的に優れてて一貫性を持たせる必要があるのかを見るのは、めっちゃ興味深いわ。
これは、何か一つのことをやれば良いってもんやないんや。幅広いことをうまくやって、それを全部まとめ上げる必要があるんや。そやから、これらは10年かかるプロジェクトになるんや。」
「人間の脳や、実際に我々が何を大事にしてるかについて学ぶ興味深い方法のように思えますね。
レックス・フリードマンとのインタビューで、平均的なアメリカ人の友人の数が15年前より減ってるっていう研究結果を引用されてましたよね。それにめっちゃ興味を持ったんです。
もし人と人とのつながりがもっと増える世界を目指すなら、これは取り組まなあかん傾向やと思うんです。
ちょっとデータを挙げさせてもらうと、アメリカの時間使用調査では、過去20年間でアメリカの成人が対面で社交する時間が約30%減ってます。15歳から24歳では、公衆衛生局長官によると、ほぼ70%減ってるんです。
このデータを見て思うのは、もし我々がみんなデジタルで社交してるなら、そんなに問題やないんちゃうかなって。それが実際には全然構わない未来もあるんちゃうかなって。
でも、我々が苦戦してるっていうデータもあるんです。親しい友人が一人もいないって言うアメリカ人の割合が、過去30年で3%から12%に跳ね上がってます。」
「ほんま悲しいな。」
「人とつながるためのツールをこんなにたくさん作ってきたのに、つながるのに苦戦してるように感じるんです。なんでこんなことが起こってると思いますか?」
「そうやな、そこには解きほぐすべき複雑な要因がいっぱいあるわ。
その期間中に、経済的にも社会的にもめっちゃ多くのことが変わったし、その多くの傾向は現代の技術が出る前から始まってたんや。
これは多くの学者や専門家が研究してきたことやけど、デジタルな形のつながりを作ることについて話す時、最初に出てくる質問の一つがこれやな。
それは物理的なつながりに取って代わるんかって。特にこういうものに関しては、私の答えは「違う」や。だって人々はすでに、望んでるほどのつながりを持ってへんからや。
これが、何か他にもっと良い物理的なつながりがあるのに、それに取って代わるってもんやないんや。平均的な人は10人の友達が欲しいと思ってるのに、2人か3人しかおらへんのや。
現在の仕組みでは、人々が社交したいと思ってる需要よりも、実際にできる社交の量が少ないんや。別の場所にいる人々と存在感を持って一緒にいられるようにすることで、もっと多くのことができるようになるだけやと思う。
眼鏡をかけたからって、妻と過ごす時間が減るわけやない。国の反対側に住んでる姉とより多くの時間を過ごせるようになるだけや。それは良いことやと思う。人々にはそれが必要なんや。
他の部分に関しては、恐らく何時間もかけてポッドキャストで話せるぐらい、色んな社会経済的、政治的な力学があると思う。
でも、私が見てきた傾向の中で、人々がオンラインで交流してるから、今は物理的に人々と交流してへんっていうのが主な原因やとは思えへんのや。
確かに、物理的にも交流したい人とオンラインで交流することはあるし、それは全体的により豊かな組み合わせの関係になると思う。でも、多くの社会資本やつながりの喪失は、現代の技術が出る前から始まってたと思うわ。
私が一番学びたいのは、将来使う技術をどう構築したら、あなたが思い描いてはるような、より多くの形で人と人とのつながりが増える未来に近づけるかってことなんや。
AIのもう一つの大きな柱について触れてくれたけど、ティム・フェリスとの会話とか、他の会話でも、AIの色んな使用例について話してはったと思うんです。
それらは、ある種のスペクトラムに沿ってるように思えたんです。例えば、自動リアルタイム翻訳、つまり基本的にスタートレックのユニバーサルトランスレーターみたいなものについて触れてましたよね。」
「ほぼそこまで来てるわ!」
「それがスペクトラムの一方の端の例で、例えば誰かが言語を学ぶ可能性が低くなるかもしれへんって主張する人もいるかもしれへん。だって、我々は皆、リアルタイムで違う言語で話せるようになるからです。
でも、だからそんなユニバーサルトランスレーターを持つべきやないって本気で主張する人はおらへんと思います。」
「人々はまだラテン語やギリシャ語を学んでるしな。」
「その通りです。そやから、そのスペクトラムの端には、人々の間の障壁を取り除くことで、明らかに我々の人間性を解き放つような技術があると思うんです。
そして、スペクトラムのもう一方の端には、例えば教育的なことがたくさんあって、そこでは苦労すること自体が目的やったりするんです。筋肉を鍛えるみたいな感じで。
私の人生で、何かをしてる理由が、その結果やなくて、それをしようと必死に努力してることそのものやった時のことを思い出せるんです。
ティム・フェリスとのインタビューで、お子さんたちが感情を言葉で表現するのに苦労してて、大人も同じ問題を抱えてるって話をされてましたよね。そして、AIがそういった感情を言葉にするのを助ける方法について話されてました。」
「そやな。」
「私自身の感情を言葉にするのに苦労した多くの瞬間のことを思い出して、そういう時にほんまに助けが欲しかったなって思いました。
でも同時に、それが本当に筋肉を鍛えてる時やったなって思う瞬間もあったんです。誰かとコミュニケーションを取ろうと苦労したり、相手が私に何を望んでるのかを理解しようと苦労したりすること自体が、私の成長にとって重要やったんです。
そこで質問なんですけど、それをスペクトラムとして考えた時、一方には我々の人間性にとって本当に重要で、障壁を取り除くことが役立つものがあって、もう一方には苦労すること自体が目的で、筋肉を鍛えるみたいに我々の人間性の何かを解き放つために重要で保存すべきものがある。
そういったものの間で、どうやって線引きをするんですか? この未来に向けて我々が鍛えてる筋肉がより強くなって、弱くならないようにするには、どうしたらいいんでしょうか?」
「面白い質問やな。我々はいつも新しい挑戦を見つけると思うわ。他の人とコミュニケーションを取ったり、自分を表現したり、他の人を理解したりするのは、いつでももっと上手くなれるもんやし。
だから、それをより上手くできるようにするツールがあるからって、「あ、これで完璧に全ての人の気持ちが理解できるようになった」みたいにはならへんと思うわ。
多分、これの最も機能的な側面は、すでに多くのAIモデルが人々のコーディングを本当に助けてるってことやな。
一世代前、私が始める前は、ほとんどのコーディングは本当に低レベルのシステムソフトウェアやった。でも私が始めた頃には、そういうのは少し残ってたけど、ウェブサイトやアプリを比較的簡単に作れるようになってた。
20年後、もしくはそれよりずっと早く、子どもたちが欲しいものを単に説明するだけで、信じられないほど複雑なソフトウェアを作れる世界になると思うわ。
そういう世界で、子どもたちは苦労せんようになるんかって? そうは思わへん。彼らは単に創造性を表現するようになって、それはずっと繰り返しのフィードバックループになると思う。
「ああ、これを説明するのに数分かかったけど、眼鏡で見れる素晴らしい仮想世界ができた。でも、これは正確に私が望んでたものやない。だからもう一度戻って編集せなあかん」みたいな感じやな。
分からへんけど、いつでももっとやることがあると思う。これは人間をそんなに優れたものにしてる要因の一つやと思う。いつでももっとやることがあるんや。」
「我々はいつも苦労することを見つけるってことですね。」
「そやな。これを別の角度から見ると、10年後にはツールがもっと良くなってるとして、例えばあなたの子どもたちが高校生になった時、AIを使うことで知的に成長が加速すると思う方法と、AIを使わない方がいいと主張するような方法、あるいは心配する点はありますか?」
「そうやな、自分でできなあかんことはいくつかあると思う。これが多分、人々がこれに関して持つ基本的な恐れの多くやな。
この素晴らしいツールを作ってる間に、基本的なことを自分でする自信や能力から離れてしまうことや。
例えば、電卓を持ってるけど、基本的な計算を頭の中でできるのはまだ良いことやと思う。だって、日々の生活で出てくる多くのことは、単に一般的な数学的感覚が必要なだけやからな。
多くの場合、数字で表現されてへんけど、傾向を理解したり、人々の主張を理解したりするのに、数字がどう組み合わさるかの形を理解する必要があるんや。
そやから、大きな議論の一つは、将来的に今よりめっちゃ強力なツールがあって、信じられないほど複雑なソフトウェアを作れるようになっても、子どもたちにまだコンピューターのプログラミングを教えるべきかってことやな。
その答えは恐らく「イエス」やと思う。だってプログラミングを教えることは、厳密な思考方法を教えることやからな。
たとえほとんどのコード生成をしなくても、そういう風に考える能力を持つことは重要やと思う。それは一般的により良い思考者、より良い人間になるんやと思う。
だから、多分これが今の世代の電卓版やな。電卓は使いたいけど、それなしでも一般的にできるようになりたいってことや。
言語に関しては分からへんな。人によって意見が分かれると思う。これは今の親世代の興味深い質問の一つやな。子どもたちが学校にいる間にも多くのことが変わっていく時代に、子どもたちに何を教えるのが重要かってことや。
言語に関しても似たような議論ができると思う。将来的には、複数の言語を学ぶ機能的な重要性は減るかもしれへんけど、それは違う方法で考えるのを助けてくれるんや。
私が勉強した言語から学んだのは、自分の言語の構造についてめっちゃ多くのことを学べるってことや。文化についても学べるしな。だって、違う場所でものごとがどう表現されるかは、その場所の微妙なニュアンスや歴史と深く結びついてるからな。
そやから、それは全て価値があって面白いことやと思う。でも同時に、一日の時間は限られてるから、人々は何を学ぶかに優先順位をつけなあかんのや。
完璧な翻訳がある世界では...ちなみに、我々はちょうどRay-Ban Metaで発表したばかりや。まずは数カ国語から始めるけど、どんどん増やしていくつもりや。
どこに旅行しても、眼鏡をかけてれば、リアルタイムで耳元に翻訳してくれるんや。めっちゃすごいやろ?
だから、人々は今後、何に焦点を当てるか選ばなあかんと思うわ。」
「AIの開発について話してきたことは、今日ほとんどの人が使ってるソーシャルメディアやプラットフォームとどう交わるんでしょうか?
画像や生成されたテキスト、もしかしたらAIインフルエンサーがいる未来もあると思うんです。生成AIによって、将来のソーシャルメディアの雰囲気はどう変わるんでしょうか?」
「そやな、それは本当に深い質問やな。すでに大きな変化が一つ起きてるんや。
ソーシャルメディアは最初、主に友達と交流するものやったけど、今では少なくとも半分のコンテンツは、基本的に人々がクリエイターや、個人的に知らない人が作ったコンテンツと交流してるんや。
そやからすでにそういうパラダイムがあって、AIはそれをさらに加速させると思う。
これは全ての人々に追加のツールを与えることになるわ。友達はもっと面白いミームやより興味深いコンテンツを作るようになるやろな。それはいろんな方法で実現すると思う。
例えば、友達が眼鏡をかけてて、いろんなものを撮影する。以前なら、それを面白くするために編集するのが難しかったり、めっちゃ手間がかかったり、素晴らしいものを撮影したことに気づかなかったりしたかもしれへん。
でも今はAIが「ねえ、あなたのコンテンツからこんなのを作ったよ」って言ってくれる。「おお、すごいやん」って感じで、人々はそれを楽しむと思う。
クリエイターたちは、もっと専門的なスキルを使って、さらに高度なAIツールを使ってより魅力的なコンテンツを作れるようになるやろな。
でも、全く新しい分野も出てくると思う。将来的には、AIだけで生成されたコンテンツがあるかもしれへん。システムがあなた個人用に作ったものやな。
もしかしたら、外にある興味深いものをまとめたり、単にあなたを笑わせるような面白いものを作ったりするかもしれへん。これは本当に深い分野で、実験することがたくさんあると思う。
AIクリエイターも出てくると思うし、クリエイターが自分のAIバージョンを作ることもあると思う。これは我々がConnectで見せたばかりのことやな。
基本的に、クリエイターにとって大きな課題の一つは、一日の時間は限られてるのに、コミュニティはほぼ無制限にあなたと交流したがるってことや。
コミュニティと交流したいと思うし、それはコミュニティを成長させようとしてるからや。社会的にも、ビジネスの観点からも、コミュニティを成長させるのはクリエイターがすることの重要な部分やからな。
だから、各クリエイターが基本的にAIの作品を作って、コミュニティがそれと交流できるようにできたら...人々にはそれが実際のクリエイター自身やないってはっきり分かるけど、それはほと�デジタルアートの一種みたいなもんや。
対話型の彫刻みたいな感じやな。「これが私が持たせたい文脈で、これが私が伝えたいトピックで、これは避けたいことや」みたいに訓練して、自分がそこにいて全ての質問に答えられへん時に、コミュニティに何か交流できるものを与えるんや。
これはめっちゃ魅力的になると思う。そやから、こういう面白いことがあるけど、AIはインターネットみたいなもんやと思う。
ほぼ全ての分野と、我々が使うほぼ全てのアプリケーションの全ての機能を変えると思う。
大げさに聞こえるかもしれへんけど、本当にそうやと思うわ。最初からそれら全てを列挙するのは難しいけど、これから5年から10年の間に、それぞれの分野での影響を探っていくことになると思う。
めっちゃすごい量のイノベーションが起こって、本当にワクワクするもんになると思うわ。」
「あなたがそう言うと、私は同時に2つのことを感じるんです。これらのプラットフォームの未来に対して楽観的になりたいと本当に思うし、明らかにめっちゃ急激な変化から多くのものを得てきました。今やってることの全てがそうですからね。
でも実際に感じるのは心配なんです。例えば、私が観客とコミュニケーションを取る方法や、彼らがそれに反応する方法、あるいは人と人とのコミュニケーションが変わるかもしれない方法について、具体的な懸念を感じます。
でも、それ以上に一般的に、ただ変化のスピードに対する恐れや心配を感じるんです。そして、私だけがそう感じてるわけやないと思うんです。」
「あなたが楽観主義者やと思われてるのにな!」
「そうなんです! そこで質問なんですけど、そういう風に感じる人々にどう話しかけるんですか? どの懸念が最も正当やと思いますか? そして、何が一番誤解されてると思いますか?」
「変化のスピードはいつも心配の種になるもんやと思う。将来のことがどうなるか、めっちゃ多くの不確実性があるからな。
我々は皆、趣味や仕事のためのめっちゃすごい新しいツールを手に入れることになる。それによってより良い仕事ができて、より良い人生を送れるようになる。
でも少なくとも仕事の面では、それについていく責任は我々にあるんや。そうせんと、新しい傾向についていくのが上手い他の人々と競争するのが難しくなる。
分かるで。特にクリエイターっていう仕事は、めっちゃ競争が激しい分野やからな。クリエイターたち自身は必ずしも競争だと考えてへんかもしれへんけど、実際はそうなんや。
だから分かるわ。これによって、人々が生み出す仕事の質や、どれだけ面白いか、どれだけ効率的にコミュニケーションできるかが、めっちゃ向上すると思う。
でも、大きな変化が来るって分かってて、それが何かは分からへん時、それはいつも不安な時期やからな。だから分かるわ。」
「クリエイターとしての立場を外して、もし私が若くて、キャリアを始めたばかりで、家族を持ち始めたばかりの普通の人間やとしたら、これから向かう未来に向けて、今どんな風に準備したらいいとアドバイスしますか?
新しいスキルを学んだり、この未来について教育を受けた方法で考えたりするには?」
「そうやな、物事に対する好奇心を持ち続けることが大事やと思う。
でも、これから10年が過去10年か15年と大きく違うってことを言い過ぎるかもしれへんな。過去10年か15年の間にも、めっちゃ多くのことが変わったんや。
これが歴史上唯一の、新しい機会を生み出して物事を変える技術がある時期やないんや。インターネットが成熟して、みんながスマートフォンを持つようになったことで、すでにめっちゃ劇的に物事は変わってるんや。
次の時期がさらに大きな変化になるかもしれへんし、そうならないかもしれへん。人によって感じ方は違うと思う。
でも、これがゼロからイチになるわけやないんや。全てが普通やった状態から、今まさに変わろうとしてるわけやない。技術は時間とともに進化していくもんで、我々が持つ機会も進化し、改善されていくんや。
上手くやる人っていうのは、一般的にそれに対して好奇心を持って、深く掘り下げて、より良い人生を送るためにそれを使おうとする人やと思う。
それに対して何らかの形で戦おうとする人たちは、そうやないと思うわ。」
「一つ本当に聞きたいことがあるんです。オープンソースについてです。」
「うん。」
「その言葉は聞いたことがあるけど、AIの開発にどう影響するのか本当には分からないって人たちに向けて話してると想像してください。この分野の人々が今、合理的に議論してることをどう説明しますか?」
「そうやな、二つの部分があると思う。まず、オープンソースって何を意味するんか? それは人々が色んなものを作れるってことやな。
大まかに見ると、いくつかの会社がビジョンを持ってるんや。OpenAIやGoogleは、一つのAIを作ってる。一般的に、彼らは「これが全てになる」と考えてる。
例えば、あなたが何かとやり取りしたい時は、GeminiやChatGPTを使うことになるって考えてるんや。
でも大まかに言うと、そういう風には世界は進まへんと思う。我々には色んなアプリがあるのと同じように、たくさんの異なるAIシステムができると思う。
将来的には、ウェブサイトや電話番号、メールアドレス、ソーシャルメディアアカウントを持つのと同じように、全てのビジネスが顧客と対話できるAIを持つことになると思う。
物を売るのを助けたり、サポートをしたりするためにな。多くのクリエイターも自分のAIを持つやろうし、多くの人々が色んなものと交流することになると思う。
そこで問題になるのは、全てが基本的にめっちゃ集中していて、全てに対して一つのシステムとやり取りする未来がいいのか、それとも多くの異なる人々が多くの異なるAIやシステムを作る未来がいいのかってことや。
一つのアプリや一つのウェブサイトだけがあるのを望まへんのと同じようにな。色んなものがある方が世界はより豊かになると思う。
これが一つ目の部分で、人々が自分で作れるようにすることや。オープンソースは、誰もがモデルを取って、修正して、その上に何かを作れるようにする。これは閉鎖的で中央集権的なアプローチとは違うんや。
安全性の議論は、これの特定の部分やな。AIがどんどん賢くなっていく世界で、我々が前向きな未来を持つ可能性が最も高くなる方法は何か、そして多くの安全性の懸念を持たない方法は何かってことや。
モデルを閉鎖的に保って、多くの開発者に渡さなければ、悪い開発者がモデルで悪いことをする可能性が減るから、より安全になるはずやって考える人もおるんや。
歴史的に見ると、オープンソースでは実際には逆のことが起こってると思う。これは初めてのオープンソースプロジェクトやないからな。
これは明らかに何十年も業界であったことで、伝統的に見てきたのは、オープンソースソフトウェアの方が安全で安心やってことや。
それは主に、公開することで、より多くの人がシステムの全ての部分を精査できるからや。そして、どんなソフトウェアにも必ずバグやセキュリティの問題があるんやけど、最初はオープンソースにすると、ソフトウェアを公開して穴があると、みんながその穴を利用しに行くんやないかって思われてた。特に悪い奴らがな。
でも、逆説的なことに、システムにより多くの精査を加えることで、穴がより早く明らかになって、そして修正されるってことが分かったんや。そして人々は新しいバージョンをリリースする。我々がモデルの新しいバージョンをリリースするのと同じようにな。
Llama 3、Llama 3.1、Llama 3.2って感じで、みんなアップグレードするんや。だから、ここでも同じことが起こると思う。
逆説的なことやけど、悪い奴らがこれらのモデルで悪いことをするんやないかっていう懸念はあるけど、実際にはより多くの人に公開して、より多くの精査を受けることで、みんなにとってより賢くて安全なモデルになると思う。
そしてその一部として、我々はフィードバックを受けて、モデルをより安全にする。そやから、より多くの人に公開すればするほど、より多くの人が安全に使えるようになるんや。
だから、ソフトウェア業界におけるオープンソースの歴史を見ると、オープンソースの方がより繁栄して安全な未来につながるってことが示唆されると思う。」
「我々の番組は『もし本当なら凄い』っていうんです。つまり、最も楽観的で、でも明白やない考えを検証するってことなんです。
そこで質問なんですけど、今あなたの頭の中にある、最大のオープンな本物の疑問は何ですか?」
「どの分野で? 私はめっちゃ多くの分野に関わってるからな。」
「特にAIとハードウェアの組み合わせについて興味があるんですけど、我々はいろんなことを話してきたんで、あなたがどっちの方向に向かうか気になります。今、あなたの頭を占めてる疑問について。」
「そうやな...多分、AIにもっと特化した疑問の一つは、現在の手法が本当によく機能してるように見えるってことやな。
過去のAIアーキテクチャーでは、AIシステムにある量のデータを与えて、ある量の計算を使うことはできたけど、結局プラトーに達してしまってた。
でも、この5年から10年の間の新しいトランスフォーマーベースのアーキテクチャーの面白いところは、まだ限界が見つかってへんってことなんや。
そやから、Llama 3では1万から2万のGPUで訓練できたけど、Llama 4では10万以上のGPUで訓練できるようになった。Llama 5ではさらにスケールアップする予定や。
これがどこまで続くんかっていう興味深い疑問があるんや。
ある時点で単に限界に達して、以前のシステムと同じように漸近線に達する可能性も全然あるんやけど、その限界がすぐには来ない可能性もあるんや。
もっと大きなクラスターを作り続けて、もっと合成データを生成して、システムを訓練し続けることで、人々にとってどんどん役立つようになり続ける可能性もあるんや。
これは会社にとってめっちゃ大きくて重要な疑問やと思う。だって、我々は基本的に将来のためにどれだけのインフラを構築するかって賭けをしてるからな。
これは数千億ドル規模のインフラの話やからな。だから、私は明らかにこれがしばらくの間スケールし続けるって賭けてる。
でも、これは分野における大きな疑問の一つやと思う。だってそうならない可能性もあるからな。
もちろん、そうなっても人々はいつか解決策を見つけると思う。アーキテクチャーに何か新しい根本的な改良が必要になるかもしれへんけど、それはちょっと長い道のりになるかもしれへん。
多分、基本的なAIの進歩が少し遅くなって、新しい製品を作るのに時間がかかるようになるかもしれへん。
でも、私が賭けてるのは、基本的なAIがしばらくの間進歩し続けるってことや。そして、めっちゃ魅力的な新しい製品が生まれると同時に、技術の風景や可能性が20年くらいの期間、ずっとダイナミックであり続けるってことやな。
これが起こると予想してるけど、今日の産業や世界中の技術にとって、大きな疑問の一つやと思うわ。」
「他に何か言いたいことはありますか?」
「さあな!」
「素晴らしいです。これで終わりにしましょう。」
「ああ、ありがとう。」
「これをしてくれてありがとうございます。」
「いや、こちらこそありがとう...」

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