ノーベル賞受賞は「超シュール」と化学賞受賞者が語る |ABS-CBNニュース
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デミス・ハサビス:
ワイ、もうすでにベストな振る舞いして、賢そうに見せようとしてたんや。そしたら、スウェーデンから電話がかかってきてん。ほとんどの科学者はそれが何を意味するか分かってるやろ。
実際のところ、ワイの番号もワイの嫁はんの番号も持ってへんかったから、嫁はんのパソコン経由で連絡が来たんや。そんで、ワイがお前の番号を教えなあかんかってん。めっちゃおもろいけど、慌ただしい感じやったわ。
もちろん、超現実離れした感じやったな。ほんまに頭の中が真っ白になってもうたわ。
ジョン・ジャンパー:
ワイ、前の晩ろくに眠れへんかってん。目覚めた時に結果が分かるように、何とか寝ようとしてたんや。チャンスがあるってのは分かってたけど、あんまり期待はしてへんかってん。
そしたら電話がかかってきてん。たぶん+36やけど、スウェーデンの番号やってん。もう、ほんまにひっくり返るかと思ったわ。
デミス・ハサビス:
せやな。ワイらがノーベル賞もろたんは、AlphaFoldっちゅうシステムを作ったからや。これが生物学の長年の問題、50年ぐらい続いてた大きな課題を解決したんや。
タンパク質は生命のすべてに関わっとるんや。タンパク質の3D構造、つまり体の中でどんな形してるかを理解するのが、めっちゃ大事なんや。それがあって初めて、そのタンパク質が何をしてるんかが分かるんやからな。
ワイらのプログラムAlphaFoldは、タンパク質のアミノ酸配列、つまり遺伝子配列だけから、その3D構造を予測できるんや。
ジョン・ジャンパー:
ほんま、こう考えたらええかもしれんな。研究者の生物学者さんらが普段やってる作業があるやろ。それに1年以上かかるんや、1つの答えを出すのにな。ワイらのプログラムは、それとほぼ同じクオリティの答えを5分か10分で出せるんや。
インタビュアー:
今や、まるでAIが時代の申し子みたいな感じやな。
ジョン・ジャンパー:
せやな、めっちゃ面白い話やと思うわ。ちょっと慎重になってた部分もあったけど...
デミス・ハサビス:
ノーベルさんが100年以上前に賞を設立した時は、当然コンピューターサイエンスなんてなかったからな。でも、AIが他の科学分野に与えた影響はすごいもんやと思うわ。ツールとしてのAIの力やな。これからもっと見られるようになるんちゃうかな。
ほんまにええことや。ワイらの多くが20年以上、もしくはジェフ・ヒントンさんやジョン・ホップフィールドさんみたいに、もっと長く頑張ってきた分野やからな。やっと、これらの技術やアルゴリズムが現実世界に与えてる影響が認められたんや。これは素晴らしいことやと思うわ。
ジョン・ジャンパー:
ノーベル賞の目的は、科学が社会や世界に与える影響を認めることやからな。AlphaFoldから始まって、理解の入り口にあるツールが、治療法の開発に使われたり、いろんな方法で活用されてるっていう流れを示せたのは、ほんまにすごいことやと思うわ。
これは人々にとって重要なんやって言うてるようなもんや。ノーベル賞は、人々にほんまに大事な科学を称えるもんやからな。今やAIが科学を変えつつあるってことを示してるんや。
ほんまに信じられへんくらい権威のある賞やわ。こんなに早くワイらに与えてくれたことが、まだ信じられへんわ。これは特別なことやと思うで。
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