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本物の拡張現実メガネを試してみた!

8,118 文字

はい、みなさん。これはこれまで見てきた技術の未来への最高の展望かもしれません。
実はわたし、2024年に新しく登場した、めっちゃレアな本物の拡張現実メガネを両方とも試せた数少ない人間の一人なんです。MetaのOrionスマートグラスとSnapchatのARスペクタクルですわ。どちらも一般販売はされてへんのですが、その理由はすぐにわかると思います。ただ、両方とも全然違う方向性で、めっちゃすごいんですよ。
数ヶ月前にこの考えについての動画を作ったんですが、見てへんかった人のために説明すると、VRヘッドセットはこっち側にあって、スマートグラスはこっち側にあって、両方ともちょうどええ塩梅のゾーンを目指して競争してるんです。
VRヘッドセットはめっちゃすごくて、たくさんの技術が詰まってて、没入感も抜群で視野角も広いんですが、めちゃくちゃでかいんで、普通は公共の場所で付けて歩き回ったりはせえへんですよね。
一方のスマートグラスは正反対で、普段使いできそうな見た目なんですが、そんなに多くの技術は詰め込めへんので、カメラとバッテリーとスピーカー、それに小さなコンピューターくらいしか入れられへんのです。
そこでVRヘッドセットはどんどん小さくなって、全ての技術を詰め込みながら普通のメガネみたいになることを目指してて、スマートグラスは普通のメガネの見た目を保ちながら、できるだけ多くの技術を追加しようとしてるわけです。そして、その中間地点にあるのが、理想の製品である拡張現実メガネってわけですわ。
でも、今日の技術でそれがどんなもんか、ちょっと垣間見ることができるんです。これがそうなんです。MetaとSnapchatは、この製品を実現するためにめっちゃ違うアプローチを取ってて、どちらも一般販売はされへんのですが、それはたぶんええことやと思います。まだ完全には準備できてへんけど、両方ともめっちゃすごいと思いますし、両方使ってみた今となっては、比較せずにはいられへんのです。
まずはMetaのOrionプロジェクトから見ていきましょう。数週間前に開催されたconnectイベントで発表されて、それ以降何人かが試させてもらってるんですが、実はこれは3つのパーツからなるシステムなんです。顔に装着するメガネと、メガネから4.5メートル以内になければならへんワイヤレスのコンピューターパック、それと腕の電気的な信号を測定する手首用のストラップがあって、これが入力デバイスとして使われるんです。はい、ほんまにそうなんです。
この3つを組み合わせることで、これまで経験したことのないような拡張現実体験が実現できるんです。確かにmagic leapやHoloLensなんかもありましたけど、今回は透明なメガネを掛けてるだけなのに、実際に目の前の現実世界にデジタルなものが重ねられて表示されるんです。まるでSFみたいですわ。
実はこれについての動画を作るのが一番難しかったんです。だって、さっき言うたように、ほんまに透明なガラスを通して見てる世界に重ねて表示されてるだけやから、スクリーン録画みたいなんができへんのです。できる限りのことは、一人称視点の映像を撮って、そこにメガネからの映像を重ねることで、わたしの目にどう見えてるかを再現することくらいなんですけど、実際のすごさを伝えるんは難しいです。
MetaのOrionメガネでは、3つの基本的なデモを体験させてもらいました。最初のは基本的な使い方で、カフェとかベンチに座って、空中に浮かんでるInstagramをスクロールするみたいな感じです。わたしにしか見えへん窓が空中に浮かんでるんですよ。それから、マルチウィンドウも少しやってみて、ビデオ通話を一つの場所でやりながら、メッセージやInstagramの窓を周りに浮かべたりしました。基本的なことですが、めっちゃすごかったです。
メガネはめっちゃ軽くて、約100グラムくらいです。Instagramのリールを見てる時の音声は、耳の上にある内蔵スピーカーから流れてきて、親指でこんなジェスチャーをして、自分の手の上でスワイプすることでスクロールできるんです。
これを見たら、メガネの前面にあるカメラやセンサーが、このジェスチャーを認識してスクロールと同期させてると思うかもしれませんが、確かに手の追跡はしてますが、それはそのためやないんです。このジェスチャーは、パーカーのポケットの中や背中の後ろでやっても認識されます。なぜかというと、手首のバンドを付けてるからです。
このEMGリストバンドは、最近試した中で一番すごい入力デバイス、一番すごい技術かもしれません。EMGは筋電図法の略で、見たらわかるように、織物の中に電子機器が組み込まれていて、Bluetoothでパックに接続される機械学習コンピューターが内蔵されてて、脳から指に送られる電気信号を測定できるんです。
考えてみるとめっちゃすごいですよね。腱は腕を通って神経系を介して脳につながってるわけで、このジェスチャーをする時の腱を通る電気信号のパターンは、別のジェスチャーをする時とは全然違うんです。リストバンドはその電気信号を手に向かう途中で測定して、コントロールにマッピングできるんです。
このプロトタイプバージョンでも、約80%の精度で認識できてて、正しく認識した時には触覚フィードバックもありました。MetaのCTOのBOSを含む社員の話によると、これを新しい入力方法として非常に可能性のあるものとして捉えていて、時間とともに大きく発展する可能性があると考えてるそうです。
例えば、空中で想像のペンで文字を書くような動作をした時の電気信号を、実際の手書き文字としてテキスト入力に変換できるところまで行けるかもしれないって言うてはりました。めっちゃすごいですよね。
とにかく、メガネを通してInstagramを見ながら、目でInstagramアプリを見て、それをコントロールしてることを確認しながら、ジェスチャーでスクロールするのが機能してるんです。それだけでもすごいんですが、まだまだありますよ。
2つ目のデモは、材料がたくさん置いてあるテーブルに近づいて、それを見てジェスチャーをして、これらの材料で作れるスムージーは何かを内蔵AIに尋ねるというものでした。もちろん、前面のカメラがあって、MetaのAIがカメラの映像を見て、はっきりとラベル付けされた材料と、コントラストのあるテーブルの上に置かれた史上最も認識しやすいフルーツを見て、抹茶入りパイナップルスムージーが作れるって判断したわけです。
でも、それが一番すごかったわけやないんです。すごかったのは、テーブルの上の材料にラベルを付けた青い点が現れて、わたしが動き回って見回しても、その場所に追従し続けるというARの素晴らしい演出でした。ほんまに些細なことなんですけど、大きな違いを生み出してました。
この動画ではうまく伝わらへんかもしれませんが、実際の体験では、メガネ越しに物を見てるだけで、そこにラベルがポップアップするように表示されるんです。まるでSFみたいで、めっちゃすごかったです。
そして3つ目の最後のデモが、たぶん一番すごかったです。共有スペースのデモやったんです。2人がメガネを掛けて、部屋の真ん中にあるQRコードに近づいて数秒見つめると、それが3D空間での共有体験のアンカーポイントになるんです。
今回の場合は3Dポンゲームで、前面のセンサーが空中での手の動きを視覚的に追跡して、それをパドルにマッピングして、このボールを打ち合うことができるんです。ちょっと上手くなってきたんですが、申し訳ないですね、エリス。競争は競争ですから、めっちゃ本気でやっちゃいました。
でも、これはメガネを掛けてる人にしか見えへんポンゲームなんです。わたしたちはこのゲームをやってる時にはかっこええと思ってましたが、メガネを掛けてへん人から見たらこんな感じです。そんなに楽しそうには見えへんですね。
これらのメガネを機能させるためには、複雑な技術と材料科学が必要なんです。前面と後ろについてる目や現実世界を見るためのセンサーから、内部のマイクロLEDプロジェクター、ウェーブガイド、歪みなしで極端な角度で光を屈折させることができる炭化ケイ素材料まで。MetaのCTOのBOSとめっちゃ詳しく話し合ったんですが、その内容は全部waveformポッドキャストで公開する予定です。この動画を見る頃には公開されてるはずなので、詳しい内容を知りたい人はwaveformを購読するためのリンクを下に置いときます。
でも、ここで理解しておくべきなのは、これがめっちゃぎっしり詰まってるってことです。目と環境のトラッキングのために特別に設計された7つの小さなセンサーとカメラがあって、全てのデータを統合するためのカスタムシリコンがあって、顔の両側に均等に重さを分散させるためにバッテリーが分割されてて、スピーカーもあって、フレーム自体はマグネシウム製なんです。
これはレンズを適切な位置に保つために十分な剛性が必要やったことと、内部のコンピューター全体のヒートシンクとして優れた熱伝導体になるからです。実際に、中身がどれだけぎっしり詰まってるかを理解してもらうために透明なバージョンも作ったんですが、透明なプラスチックは熱シンクとしての性能が劣るため、より早くオーバーヒートしてしまいます。
つまり、今日の技術では、これらのメガネは完全に熱制約があって、バッテリー寿命は2〜3時間くらいなんです。それに、アプリのロジックをオフロードしてるコプロセッサーを搭載した完全に別個のコンピューターパックのことはまだ触れてへんですけど、これも技術の粋を集めたものです。
でも、全てを合わせると、ほぼ透明で、めっちゃ軽くて、2時間くらいは快適に装着できるメガネになってます。その後は少し温かくなって、耳が少し重たく感じてきますが。重ねて表示されるグラフィックスも、かなりよく追跡されてて、今まで見た中で一番高解像度というわけやないですが、なかなかのもんです。
70度の視野角があるので、ある程度見回しても、グラフィックスはほとんど視界に入ったままです。端の方で少し切れ始めるのが見えますが、これは実際にわたしが見てた通りです。全体的に、普通のメガネよりちょっと分厚くて重たくて、少し色がついてて、少しフレアがある感じですが、スマートフォン以降の拡張現実の未来について、これまで見た中で最も説得力のあるデモを実現してました。
もちろん、今のところそれは重要やないです。なぜならMetaはこれを絶対に発売せえへんからです。新製品を発表して、展示して、デモをして、でも実際には一般に販売する予定がないというのは、テクノロジー企業としては変な動きかもしれません。
でも、これはPRとして考えてください。BOSとの全ての会話を見ることもできますが、基本的にわたしが理解したのは、裏で作ってきたこのものを、パッケージングやマーケティング、最初のものを売ることへの余分な注意を払わずに改良し続けることで、2代目や3代目ではもっとええもんを作れるんやないかと考えてるってことです。理想的には、より明るく、バッテリー寿命もよくなって、より高解像度になって、早期採用者向けの本当に売れる製品になるように、全ての要素を改良していくんです。
特にウェーブガイドと炭化ケイ素、それに価格ですね。このプロトタイプを少量生産するだけでも、めっちゃ高額な価格になると想定されますが、それがアイデアなんです。わたしも実はその考えに賛成です。
さて、これがSnapchatのARスペクタクルです。ぱっと見て、明らかにもっと技術的な見た目のメガネですが、基本的には同じことが起こってるんです。このメガネを通して現実世界を見てるんですが、今ここで開いてみると、皆さんには見えへんメニューがあって、現実世界の上に重なって表示されてて、これがめっちゃすごいんです。
でも、これとMetaのメガネには、めっちゃ興味深い根本的な違いがいくつかあります。まず1つ目の違いは、別個のコンピューターパックがないってことです。全てがこのメガネの中に入ってるんです。だから、全体的にもっと質量があるのは当然やと思います。
Metaのメガネは普通のメガネにもっと近い見た目でしたが、常に別個のスマートフォンサイズのコンピューターと基本的に紐付けられてました。これは確かにスマートフォンと接続できますが、それ以外の追加のハードウェアなしでも動作します。全てがメガネの中に入ってるんです。そのため、確かに顔の上にもっとハードウェアがあることになります。
2つ目の違いは、材料と作りです。ここで見えてる部分のほとんどは、全体的に黒いプラスチックでできてます。これは興味深いところで、作りが悪いとか品質が低いというわけやないんです。実際にめっちゃ剛性があるんですが、これはむしろ重量を抑えるための方策やと思います。
でも、それでも高品質なヒートシンクが必要で、それが各サイドにある金属バンドの理由です。最も熱くなる部品からの熱を、メガネの外の冷たい空気を使って放散できるようになってます。でも、全体で228グラムあって、装着すると、まあ、めっちゃでかいです。
見てわかるように、アームが耳の後ろまでめっちゃ伸びてて、顔の前にもかなりの質量があります。バランスを取ろうとしてはいますが、別個のコンピューターパックがないことへの評価はできますが、まあ、これが今日の技術なんです。めっちゃたくさんのことが起こってるんです。
そして、3つ目の違いは、実際に電源を入れた時に現れる2つの即座の違いです。今はレンズを見てるんやないです、レンズの前のメニューを見てるんですが、解像度と視野角の違いです。これを説明して動画で見せるのはめっちゃ難しいです。
アイトラッキングはなくて、手のジェスチャーだけで操作するんですが、Snapchatのメガネでは、メニューの解像度がめっちゃ高くて、全てがMetaのメガネの少しピクセル化して見える表示よりもずっとシャープです。正直、Vision Proを装着した時に近い感じです。
でも、視野角はめっちゃ狭くて、46度くらいやと思います。Metaは70度ですからね。正直、これはめっちゃ気になります。視野角は普通、真正面に見てるものが途切れるほど悪くないんですが、実際にそれに近いです。
これが、たまたまこの2つのメガネを続けて使うことができた人間として、最も大きな違いの1つです。没入感が適切な言葉かどうかわかりませんが、実際にメガネを使ってる時、何かのアプリやオーバーレイを使ってる時は、視野角のことは考えてへんんです。その作業に没入してて、真っ直ぐ前を見てるだけです。
でも、いろいろ触り始めたり、頭を大きく動かしたり、目の前のものの周りをもっと観察し始めたりすると、物が切れてしまうんです。実際にMetaのOrionのグラフィックスでも、端の方でUIが切れるのが少し見えますが、これはわたしの目にもそう見えてました。これは70度の視野角があるMetaでもそうなんです。
これはさらに制限が厳しくて、本当に真正面のものしかオーバーレイできへんし、少し向きを変えるだけでも切れてしまいます。ゴルフゲームがあって、少し遊んでみたんですが、楽しいんですが、スマートフォンをゴルフクラブにマッピングして、下を向いてゴルフボールは見えるんですが、他のものは何も見えへんのです。
ゴルフでは周辺視野がめっちゃ重要なので、ホールを見るために上を向いて、クラブを見るために下を向いて、ずっと上下を行ったり来たりせなあかんのです。打った後もボールが視野角から出へんように目で追わなあかんのです。これはこのメガネではめっちゃ気になります。
でも、たぶん一番好きな違いは、ディスプレイというか、ここでのエレクトロクロミックな色調変化です。SnapchatのARスペクタクルには、新しいRivanのサンルーフと同じ技術で作られた色調変化機能が内蔵されてて、透明から色付きに、また戻すことができるんです。
これはメガネにも組み込まれてて、透明から色付きに変えることができ、現実世界に重ねて表示されへんはずのものの視認性とコントラストを大きく改善します。たぶんここでも没入感が適切な言葉かもしれません。
スコアボードが浮いてるだけかもしれへんし、ソーシャルメディアのフィードかもしれへんし、飛行機の中で数本の動画を見たいだけかもしれません。色調を変えると、背景が薄暗くなって、VRヘッドセットに少し近い感じになって、前に浮かんでるものだけを見てる感じになるんです。
このメガネに組み込まれてる技術の量はめっちゃすごいです。そして、たぶん最後の大きな違いは、開発者に関することです。この2つのメガネは、どちらも実際に出荷されて店頭に並ぶような実際の製品やないんですが、片方のMetaのメガネはめっちゃハイエンドなテックデモで、機能することが信じられへんくらいすごいんですが、もう片方のこれは実際に開発者キットなんです。
理論的には、今日でもこれを手に入れて、アプリを作り始めることができるんです。月100ドル払って、最低1年間のコミットメントで開発者プログラムに参加する必要がありますが、そうすればこれを手に入れて、SNAP OSのレンズを作り始めることができるんです。
実際にもうたくさんのアプリが利用可能で、さっき話したゴルフアプリもあれば、ブラウザアプリや音楽作成アプリ、Beat Saberに相当するBeatboxerなど、既に遊べるアプリが数十個あって、さらにすごい共有スペース体験もあります。
Snapのメガネは、QRコードをスキャンする必要もなく、実際に他の人と一緒に部屋を見回すだけで、その場所をマッピングして、すぐにマッチングして、同じ浮かんでる3Dオブジェクトを見たり操作したりできるんです。めっちゃすごいです。
今のところ、ARメガネに関する黄金の質問は、これで一体何ができるのかということです。そういう意味では、Snapの戦略、つまりできるだけ早く人々に届けて、何を作るか見てみようという戦略は気に入ってます。
わたし個人としては、ARメガネの2つの夢のような使用例があります。1つ目は、どんな楽器でも、Guitar Heroのようなビジュアルオーバーレイで学べるようになることです。ピアノの音符が降りてきて、それに合わせて弾くような、あのピアノのやつはたぶん既に見たことあると思いますが、どんな楽器でもそれができたらめっちゃすごいと思います。
もう1つは、飛行機に乗ってる時に、外を見て、かっこええ建造物とか、見覚えのある景色を見るのがめっちゃすごいですよね。聞いてください、メガネを掛けて、飛行機のARアプリみたいなんがあって、飛行機の窓から外を見ると、領土の輪郭とか、州の境界線とかが表示されて、物の大きさがわかって、記念碑やランドマークなんかが飛行機の窓から見えるだけでポップアップするんです。それはめっちゃすごいと思います。
明らかに、どちらのメガネもまだまだ開発が必要です。Metaのメガネは、ポケットに別のコンピューターが必要で、バッテリー寿命は2時間しかなくて、材料のせいで小売価格は推定25,000ドルです。Snapchatのメガネは、バッテリー寿命は45分で、見た目はこんな感じです。
そうですね、この技術は明らかにまだ一般の人に売り出せる段階やないです。でも、このARメガネが実現したら、スマートフォンを見る機会が減るかもしれへん未来を想像せずにはいられへんですね。いつかはそうなるかもしれません。めっちゃええと思います。
見てくれてありがとうございました。また次回お会いしましょう。じゃあね。

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