英検1級2次 SHORT SPEECH対策
結論から言うと、英検1級2次試験スピーチの対策をしたいのならば、以下の本と動画がおすすめです。僕は、これで全体の流れとポイントをつかみました。
↓英検面接大特訓
↓この人は(いい意味で)変態だと思います。
さてここからは、僕個人として大切だと思うことを書いていきます。
ポイント
SHORT SPEECHで必要となる力は5つです。
背景知識
背景知識を説明する英語力
1分で議論を構築する
書き言葉と話し言葉の違いを理解する
自分が2分で話せる単語数を理解する
まず、背景知識がないと英検1級2次試験は太刀打ちできません。こればっかりは本を読むしかないと思います。背景知識がなぜ大切かというと、一つには、2分間のスピーチの準備時間は1分以内なので、背景知識があるほうが有利だからです。他には、試験官の質問が予測できるというのもあります。基本、英検1級2次試験は、グレーなトピックが出題されます。なので、トピックを知っていれば、ある程度質問を予測することができると思います。
僕の本番の試験の経験を基に、具体的に話していこうと思います。本番では、(うろ覚えですが)以下のような質問がされたと記憶しています。
”Should the government help under-performing industries?"
僕は経済学部なので、この手の質問は古典的だと感じましたが、背景知識がない人はどこが答えるポイントなのかがわからないと思います。逆に、経済の問題がなければ僕は爆死していたと思います。(笑)
このトピックのポイントは、政府の市場介入に対して賛成するかどうかです。新古典派の経済学者は、(いくつかの例外を除いて)政府はできるだけ、市場に介入するべきではないというスタンスを取ります。しかし、ニュー・ケインジアンの視点からでは、政府の役割は、短期の経済不況の影響を少なくすることなので、政府は積極的に市場に介入するべきだと考えれれています。
これらの議論を知らないと、面接官がどう聞いてくるか想定できません。僕は、政府の市場への介入に対して反対の立場で議論をしました。その後の質問は、コロナ禍での政府の資金提供関連の話や、農業への協力金関連の質問をされました。ある程度面接官の意見に譲歩しながらも、あくまでも原則として政府は市場介入するべきではないという話をしたと思います。
背景知識が頭に入っていれば、面接官の質問を整理でき、効果的な主張ができ、面接官の質問もある程度予測できます。そのため、背景知識は非常に重要だと思います。
2つ目のポイントは、背景知識を知っているだけでなく、それを英語で説明できる英語力が英検1級の面接では求められていることです。時間制限がかなり厳しいので、日本語で考えていると間に合わなくなるとおもいます。コツは、普段から、様々なことを自分で考えて、英語で説明することだと思います。
3つ目のポイントについては、ほかのサイトや書籍でも話されているようですし、ライティングでエッセイの構成は練習すると思うので、端折ります。
4つ目のポイントである、書き言葉と話し言葉の違いですが、基本的に複数の単語で説明すると話し言葉っぽくなり、一つの単語で説明すると書き言葉っぽくなります(らしいです)。これは感覚なので、僕も取り組んでいる最中です。
たとえば、
"The government should regulate the amount of sugar consumption."
というよりも、
"The government should crack down on the amount of sugar consumption.”
といったほうが口語っぽくなるので、英検1級2次では積極的にphrasal verbだったり、口語っぽい表現を使うように心がけていました。
最後に、単語数についてですが、2分間で話せる単語量を練習して、認識しておくとよいと思います。自分の場合は音読すると100words/minぐらいで英語を話しているようだったので、2分間で200wordsぐらい話すことを目安として、スピーチの原稿を書いたり、練習していました。
トレーニング方法
トレーニング方法は、普段の英語力を伸ばすためにすることと、面接直前のテクニックの二つに分けられると思います。
普段の英語力を伸ばすには?
まず、普段の英語力を伸ばすトレーニングとして、英語のニュースに触れる必要があると思います。新聞は読んでいるときりがないので、podcastsで国際的なニュースをよく聞いていました。英検1級受験の2年前ぐらいから30分程、気分が乗るときに耳を傾けていました。英語のListening トレーニングとして、精聴、意味に集中して聴くもの、そして速さになれるためのものの三つがあります。後のほうに書いてある音読をすることで、精聴のトレーニングはできるので、とにかく意味を理解することだけを意識していました。心がけていたことは、脳内でパラフレーズをすることです。例えば、"The U.S. oil price backs below $100 from $120."とか聞こえてきたら、"The oil price in the U.S. decreases by 20$ and now it becomes $100"みたいな感じです。理解するために、知っている単語に置き換えたりしながら聞いてました。
おすすめを以下に列挙します。下に書いているのは勝手な僕の考えです。
NHK world podcasts
アジア視点の国際ニュース。
事実が羅列されているようであまり面白くない。あまり、意見がない。
英語的な負荷は少なめ。(英検1級と比べて)
The Global News podcats from the BBC world service
ヨーロッパ視点の国際ニュース。
とにかく放送されている内容のニュースが日本にあまり馴染みがない。
日本のトピックが出てくると、それだけ国際的なインパクトがあるんだなぁと思う。
ちょっと放送が長め。
一つの放送で様々なトピックをカバーしているので、興味のないところは飽きてしまう。
国際色豊かなアクセント。
英語的な負荷は英検1級くらい?
FT News Briefing
金融関係のグローバルニュース。
短くてちょうどいい。
インタビュー形式なので、面接に役に立つ表現が豊富。
英語的な負荷は英検1級くらい?
The Economists
投資の意思決定に絡んできそうなニュースが豊富。
経済学部の僕にはすごく興味深い内容が多い。本番で一番役に立ったかも。
意見論述型の放送スタイルなので、勉強になる表現が多い。
英語は難しい。
次に、洋書で気になるトピックを読んでおく必要があると思います。やっぱり、多読をすることでよい表現が身につくのではないでしょうか?僕は、大学で読んでいた教科書がすごく役に立ちました。
面接直前期の対策は?
面接直前期の対策は、シンプルです。
トピックを選ぶ。(英検1級 面接大特訓などから)
スピーチの原稿を書く(200words以内)
オンライン英会話で2分間で原稿を見ずに発表をする。
以上を繰り返す。
意外とWikipediaが役に立ちましたね。大学のレポートや論文等と違って英語のテストなんで、ソースは何でもいいんですよね。気になるトピックの全体像をつかむために、ざっと読んで議論のポイントになる点をまとめていました。Wikipediaで満足できないときは、Wikiから文献に飛んで、それを読んで、自分の意見をまとめていました。
あと、オンライン英会話がよかったです。オンライン英会話で、2分間の同じ発表を繰り返すうちに、よく使う表現やパラフレーズが身につき、2分間話すことが肌感でわかるようになったと思います。また、スピーチのポイントだけを覚えて話すという練習をすることで、アドリブが効くようになったと思います。
英検1級スピーチのトピックを選ぶ際には、以下のサイトが参考になるかもしれません。
まとめ
こんな感じでざっと大事そうなところを書いてみました。英検1級2次試験のSHORT SPEECHは広く知れわたっているので、最初に挙げた本と動画で事足りると思います。参考になれば幸いです。