資格のススメ③:一級土木施工管理技士
建設系の最高の資格である。かなりコスパが良い
区分:国家資格(国土交通省)
難易度:難 543②1 やさしい
私の勉強時間:60時間
合格率:30~40%
受験料: 24,000円
テキストなど費用:1,400円
出題傾向:過去問から多く出題される。独学でもいける
市販テキスト:豊富
特徴
慢性的人手不足の業界でひじょうに重宝される資格である。資格手当は当然のこと、給与水準も高い。ただし仕事は楽ではない。
また建設系の最上位資格のわりには難易度はそれほど高くはない。ひじょうにコスパが良い資格と言える。
2021年、私は二度めの受験で合格した。
通常は二級合格➡経験を積んで一級という段階を踏むことが多い。しかし二級と一級で難易度がかわるところはマークシートか記述式かという点で、出題自体の難易度はそれほどかわらない。あなたに受験資格があるのなら遠慮はいらない、飛び級で一級から挑もう。
一度目のときに落第した原因は経験記述だった。人見知りの私は先輩に相談するのが苦痛で、偉そうに指導されるのもイヤだったので自分なりに経験記述の文章を考えて試験にのぞんだ。結局はそれが原因で不合格となった。二年目は頭をさげて指導を受けて無事に合格することができた。
あと、試験会場にはおじさんがとても多い。
【試験概要】
近年、試験概要がかわっている。
6月、一次試験(学科試験)
10月、二次試験(実地試験)と経験記述
【勉強方法】
試験対策本が豊富にある。学科試験、実地試験ともにそれを活用した独学で十分である。過去問を数年ぶんこなせば、同じ問題が何度も出題されることがわかるだろう。
しかし経験記述については別である。あなたがよほど経験を積んだベテランのセコカンで、そのうえ小論文の作成に自信があるのでなければ独学での合格は厳しいだろう。これについては社内の先輩か、有料の試験対策講座で添削をしてもらうことをオススメする。
【特徴】
同種の施工管理技士のなかでは難易度はやさしい。その一方で慢性的に人手不足の業界であるため、求人も多いし資格の必要性もかなり高い。
2024年、かねてから予告されていた通り、経験記述の内容がガラリとかわった。会場で面食らった受験者も多かったのではないかと思う。問題視されていたのは、小論文のつかいまわしである。受験参考書に載っている見本をそのまま暗記する、先輩が合格したときの小論文を社内で代々受け継ぐなどのテクニックが当たり前のようにおこなわれていたのだ。そういったことができないように、経験記述の出題方法が改訂されたと言われている。
この種の話はほかにもあり、とにかく試験にまつわる違反者が見つかることが多い。本来であれば実務経験が足りない者を会社が経歴を水増しして受験させたり、受験予備校の講師が生徒になりすまして替え玉受験をしたり、ということが発覚してニュースになっている。どうも土木業界には、ルール違反をしても見つからなければよいという風潮がある気がする。なげかわしいことである。
【必勝法】
過去問の周回が有効である。
意味が解らなくても過去問を解いて、正答を覚えてしまえばよい。問題を何度も解くうちに単語をおぼえ、ルールが身につくだろう。そしてその内容は、受験後、あなたの実際の業務でかならず役にたつはずである。