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4カ月で技術士筆記試験(衛生工学)を通過した話(第4回/全12回)

氷河期世代。なんの取り柄もないので手に職をつけようと重機オペレーターになった男が数年後、なぜか技術士二次試験の筆記試験を通過したノウハウを公開します。再現論文の販売、論文添削も受けつけています。

合格までの勉強時間


1.4カ月間の勉強時間は150時間

 私は3月の試験申し込み前後から試験勉強をはじめました。筆記試験の勉強時間は150時間でした。かなり短いほうではないかと思います。これは個人的に試験の水が合った、もっといえば勘所にはやく気がついたからです。

 ただ私の例は稀有な例ではありません。note で検索すると同じように4カ月で合格したひとが見つかります。試験に適応できるひとには合格可能な時間なのです。


2.一般的な合格までの時間は?(AIに聞いてみた)

Q.技術士二次試験に合格するための勉強時間は?
A.600~1000時間とされています。
この時間は、個人の学習ペースや理解度によって異なるため、あくまで参考値です。
具体的には、以下のような内訳が一般的です
• 受験申込書の作成:50時間
• 筆記試験の対策:400時間
• 口頭試験の対策:100時間

 一発合格できずにその後何度も受験することになると、
1年目150時間、
2年目250時間(プラス100時間)、
3年目300時間(プラス50時間)、どんどん勉強時間が積みあがっていくことになります。

 有料指導サイトなどもこれくらいのニュアンスで触れられているように感じます。技術士二次試験に一発合格するひとはそれほどいないと思うので、AIの回答、筆記試験の400時間は納得できます。


3.光明が見えた日~hosoniumさんのブログとの出会い

 独学での受験を選択したせいで、私はしばらくは「こんな調子だとホントに合格まで400時間はかかっちゃうぞ」と焦っていました。ところが相談できる相手もおらず孤独な勉強を続けていた私に転機がおとずれます。

 それが衛生工学部門で技術士になられたhosonium さんのブログです。彼も参考にする資料もなく孤独な闘いを続けていたのだそうです。そのなかで触れている「振り返れば労力のほとんどを勉強方法(対策)の模索に費やしていた」という言葉が私の状況とまったく同じで、刺さりました。

 この方のブログと出会わなかったら私は筆記試験に通ることはなかったと断言します。ブログも稼働中ですが、別でnote も投稿しておられるのでリンクを貼っておきます。



4.私が合格できたのは山崎恭司著「一発合格のツボ」のおかげ

 そしてhosonium さんが紹介されていた一冊の本が運命をかえてくれました。
 私はこの一冊のみ、山崎恭司先生の「技術士二次試験一発合格のツボ」を購入して、独学で筆記試験を通過できました。私が試験のためにつかったお金はこれだけです。そのなかで勉強時間について解説しているところを読んでみます。

 「一発合格のツボ」には勉強開始のタイミングについてこう書いてあります。
1、前年の7月から勉強開始。合格できる!
2、年末から開始。筆記試験の合格可能性70~90%
3、受験申込時期から開始。可能性40%程度   ←←←私はココ
4、1カ月前から開始。オススメしない

 山崎先生は合格可能性40%と書いています。ただ実際には「この程度の時間ではまず合格は難しいよ」とおっしゃりたいのだと思います。しかし私は実際に合格しました。ムリなスケジュールではありません。

5.私が4カ月間でやったこと

 試験勉強の序盤、3月と4月には技術ノートづくりと、正解の論文を手に入れる方法がないかの調査をがんばっていました。GWからは過去問を毎日解いて、本番と同じように時間をはかって原稿用紙を書いて、書いて、書きまくりました。有料講座や添削は受けなかったのでそちらに時間をとられることもなく、ひたすら自習するだけなので時間は有効につかえました。

3月、申込書作成
4月、勉強方法の模索、技術ノート作成
 ※この期間で約70時間
5月以降、毎日手書きで解答論文を作成
7月15日、試験本番
 ※この期間で80時間

 勉強時間の配分はこんな感じです。前半70時間はどういう勉強をすればいいのか調べるために費やされ、自分のやるべきことに気がついてからの後半80時間はひたすらに過去問の解答論文を書くことに費やしました。毎日1問解いていました。

6.そして「技術士二次試験ってカンタンじゃん」と気づく

 あれは6月ごろだったでしょうか、技術士二次試験という理系最高峰の難関資格に邁進し、毎晩解答論文を書いていた私はふと思いました。
 「なんか思ったよりカンタンじゃね?」

 試験でやることは本に書いている通り、設問を分析して要求された解答を書くだけです。わかってしまえば難しいことはありません。試験の制限時間は短くて頭をフル回転させないといけないし、5400字も書かされて手は疲れる。でもそれだけ。
 そして本番をむかえます。勉強時間は150時間。それだけで私は筆記試験を通過しました。これで「4カ月で技術士筆記試験(衛生工学)を通過した話」は終わりです。

 次回からは合格のための心得、テクニックを公開します。


 紹介した「一発合格のツボ」のリンクです。
 筆記試験に択一式があったころに出版されたものなので現行試験とズレはあるものの、重要なエッセンスは間違いなく通用します。

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