Dear Mama
母の日にちなんで、お母さんについて書いてみようと思う。
この世に産んでくれて、育ててくれて、どんな時でも見捨てず味方でいてくれて、時には
鼻が曲がるんじゃないかってレベルの渾身のビンタをしてくれて
そんなお母さんに俺は
足を向けて寝れない。
お母さんには頭があがらないなって今、大人になって改めて思う。
俺のお母さんが20代の頃、歌が上手く有名だったらしい。東京の本格的なその筋の各所からスカウトが来たりしてたんだとか。ちなみに歌のジャンルは
演歌。
そしてお母さんは小さい頃からの夢が歌手だったので
約束されたゴールデンルート
が出来上がっていたのだ。
とある日、お母さんは身籠った(俺を。)
そう、妊娠だ。徐々にお腹は大きくなる。そして俺が産まれる前に問題が起きた。俺は当時
お腹の中のベイビー
だったので詳細を細かく把握してる訳じゃなく、今からする話が産まれる目前だったのか結構前々からの話なのか分からないが、とにかくお母さんの妊娠中に大問題が起きたのだ。
お母さんは医者に告げられる
お腹の中に悪い玉がある。
これまた俺は詳細は分からないが、簡単に説明すると
悪性の丸い物体(玉?)がお腹の中に存在し、出産をするにはそれを取り除く手術をしなければならない。場合によっては、お母さんの命に関わると。
つまりお腹の子(俺)を問題なく産む事はできるが、お母さんの身には大きなリスクが生じるという事。産む産まないの選択も可能という状況。
そしてなんと問題はそれだけでなく
その手術~出産の選択をした場合色々な兼ね合いでスカウトを蹴り、歌手の夢を完全に諦めなければならない
という状況もダブルコンボで発生したらしい。
自分の命。歌手になる夢。
その二つと天秤にかけられたのは
俺(ごめん)
俺を産むか産まぬか、その選択の場面にてお母さんは
0.2秒で「産む」と言った
ああ…Dearママ……
自分の命のリスク。小さい頃からの夢。大きな代償があるにも関わらず、一切迷わず
音を置き去りにするネテロ
並のスピードで俺を産む選択をしてくれたらしい。
これが母親というものなんだろうか。この話は俺が自分のお母さんを自慢してる訳でもなく、俺のお母さんが特別と言いたい訳でもない。
母親の我が子に対する愛情とはこういうものなんだろうか…色々考えてのお話。
そこには
野郎には到底分かり得ない
特別な深い感情などが存在するのかもしれない。男は自分のお腹に命が宿るという感覚を永遠に知り得ない。生物的、物理的に不可能だから。
前にたまたま俺の唯一の趣味である
YouTubeサーフィン
をしてる時に偶然観たんだけど、2ちゃんねる創設者であるひろゆきが「母親」に関するお話をしていた動画があってね。ひろゆきは言ってた
「自分の子供の為だったら
●んでもいいと思ってる母親って
口だけじゃなくて本当にいるんですよね」
ひろゆき曰く、男性と違い女性は自分の子を守る為にスイッチが入る場合があると。
普通ならひるんだり、後先の計算をして行動をする様な場面でも、子供に手を出された母親は、子供を守る為なら何でもする、何者にでもなれる…的な話をひろゆきはしていた。
お母さんってすごいんだね。自分は未熟な男ながら、少しこの気持ちは分かる気がする。例えば、自分の子供の様に可愛がってる愛犬を目の前で暴力振るわれたりしたら、相手が誰であろうと絶対に許せずぶちギレる…
海外の番組だったか忘れたが、子供が危険にさらされた際にその子のお母さんが本来の身体能力を超越した力を発揮し、子を助けたというエピソードを観た事がある。
2、3階のマンションのベランダから落下した子供をキャッチする為に、走り出した女性は一般の主婦ながら、アスリートに匹敵する程の脚力を再現し、無事に助けた…みたいなエピソードなど。すごいよね。
俺はこれまで「母の日」を、
5年連続でスルー
してたんだけど、今年は何となく感謝のメッセージをラインで送ったよ。本当は電話がいいんだろうけどね、あっちも忙しい人だから。
俺は普通の人の
8000倍くらい
親に迷惑をかけてきたと思われる。でも今更ごめんと改めて謝るより、ありがとうを伝えた方がいいかなって(照)
メッセージを送り今のところ5時間程経過しているが
既読スルー
の状態が続いている。
ま、まあ…俺のお母さん忙しい人だから…
(送信取消したろか)
なんか恥ずかしくなって、送ったの後悔してきた…
でも、送らない方の後悔をするよかマシだ。
人は何も無ければ歳の順に亡くなる。それに
事故や災害、いつ何が起きるか分からない。
別に母の日じゃなくたっていい。いつだっていい。
後悔しないように、お母さんに感謝を伝えよう👩