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[MFゴースト]片桐夏向が出川イングリッシュな件

こんにちは。あんぱんです。今回は軽い検証みたいな記事になります。


はじめに


現在放送中のアニメ、『MFゴースト(第二期)』を毎週楽しみに見ている。

大まかなあらすじとしては、世界中に中継されるカーレース「MFG」に、藤原拓海(頭文字Dの主人公)の教え子である19歳の青年、片桐夏向(かたぎり かなた)が参戦し、86とともに凄腕のドライバーたちに挑んでいくというお話。

車には全く詳しくないのだが、かっこいいことはわかる。特に、前方車を抜き去る時の演出には鳥肌が立ちっぱなしであった。

(アニメ二期予告)https://www.youtube.com/watch?v=gfxvy7Ebtfg


おすすめポイントと今回の議題


私は作品を見る時に、「どういう人におすすめできるだろうか?」と考えることがたまにある。それから、ふと以前、同作品の第一期を見ていて気になったことを思い出したので、それと併せてここに記すことにする。

個人的にMFゴーストをおすすめする要素として、三つ思い浮かんだ。

一つ目は車。これは言わずもがな。物語の大半を占めている。

二つ目は音楽。これは劇中で多くのユーロビートが使用されていることに起因する。言ってしまうと、私自身音楽を楽しみに見ている部分は少なからずある。

三つ目は、出川イングリッシュ。

今回は、この「出川イグリッシュ」と「片桐夏向」を比較してみようと思う。



・出川イングリッシュとは


日テレ系列で放送されている『世界の果てまでイッテQ!』の企画の一つ「出川哲朗はじめてのおつかい」の中で、芸人の出川哲郎氏のみが操る、日本語に英語をねじ込んでなんとか言葉を繋いだ独自の言語。異国の人々との会話を試みるための手段として使われることがほとんど。
ちなみに企画の内容は、日本以外の国に行き、知識ゼロの状態から現地の人たちとコミュニケーションを取ってヒントを得て、その場で出されたミッションをクリアしていくというものだ。


私はこれと似たものを片桐夏向にも感じた。

彼はカーレースに参加する前までは英国で暮らしており、日本語の途中で部分的に英語が挟まるセリフが散見されるのだ。それに既視感を覚えた私は、出川イングリッシュという答えに辿り着き、解剖してみようと思い立ったのである。



・出川イングリッシュと夏向のセリフの比較


では両者を比較してみよう。ひとまず各々の言葉を列挙してみる。イングリッシュなのか微妙なものもあるかもしれないが悪しからず。


(出川イングリッシュ)

1、ガーガーチキン ミッキーマウスはマウス、ドナルドダックはホワッツ

2、ユーのためならダイ

3、ターミネーター、何ネーター

4、ドゥーユーノー は〜い

5、ハウロング メニメニ 生きてください

6、ユーがセイしたから来た

7、コメディアンからクエスチョン

8、マイがセイしたプレジデントの名前

9、私は見ていた ユーはステイ



(夏向)

MFゴースト第3話より

A,あなたは素晴らしいメカニックです

B,エイトシックスは良い車です

C,新しいモバイルを買いました

D,行方不明のファーザーを探すためです

E,アンビリーバボーだ 日本

F,僕も今日はイベントあります



MFゴースト第10話より

G,英国にいたら絶対に見ることができないパシフィックオーシャン

H,日本の5月はまるでサマーバケーションのような爽やかさだね

I,湘南のビーチにはいつもカイトが飛んでいます



{それぞれを観察して考えたこと}

違うところ

出川イングリッシュは一文の中に英語が二つ以上入っている。また、人称代名詞が多用されていたり、動詞にも目がいく。6番の「ユーがセイ」、9番の「ユーはステイ」などを読んでいると、真ん中に接続されている日本語を取れば意外と英語っぽくなるのでは?と思ったりもした。
この言語のすごいところは独創性である。1番の「ガーガーチキン」や3番の「何ネーター」などは、もはやなんだかわからない。出川イングリッシュ使用者に求められるのは、流暢な英語ではなく、なにがなんでも伝えようという強い意思なのだろう。


一方、片桐夏向は一文に英語一個が基本、という印象で(もちろん例外もある。Iのセリフは「ビーチ」と「カイト」の二つが入っている。これは少し出川イングリッシュに近いかも)、ものの名前を指す名詞や感情を表現する時に使う形容詞などを英語で話しているように感じた。出川イングリッシュと比べると、使用されている単語には正確性がある。英単語の意味さえわかっていれば、難なく通じる。出川イングリッシュは「何を言っているのかわからない」と言われる場面が多々あるので、そこは大きく違う。


似ているところ

類似点としては、なるべく母国語を話さないようにしようとしていることだ。

出川哲朗氏からすると、母国語は日本語であって英語ではない。その彼が、一文に二単語以上の英語を織り交ぜながら、オリジナリティーあふれる言語を展開しながら、外国の人と話している。

片桐夏向は彼と逆で、英語が母国語である。日本人の父親がいるという設定はあるが、それでも今まで生活していた場所とは使われている言語が違う。そんな異国の地で、ここまで英語を出さずに日本人と会話ができている。

これらは、その土地の言語に適応しようという努力の表れではないだろうか。



・まとめ

出川イングリッシュ→一文につき英語は二つ以上。言葉の正しさよりも、フィーリングや「伝われ」という気持ちの強さ、独創性がある

夏向イングリッシュ→一文につき英語は一個。言葉の正確さ、伝わりやすさ


はじめこそ「似ているな」から出発したわけだが、目を凝らしてみると意外と違いがあることがわかった。

また、日本語という言語が受け入れる幅の広さに驚いた。その要因としては、カタカナの存在が大きいと思われる。カタカナにしてしまえば大元が外国語であっても、現地の言葉のまま日本語のお面を被っていられるのだ。
そのカタカナにより、執筆の最中、どこまでが日本語なのかわからなくなり、大混乱に陥った。
だから、出川イングリッシュを深く考える時には日本語が迷子にならないように充分注意する必要がある。





あとがき

こんなに出川イングリッシュを真っ向から考えたことが今ままでないので、とても良い機会になりました!笑

まさかMFゴーストとクロスオーバーするとは思わなかったです。

この記事を執筆するにあたってウェブなどで情報を漁ったのですが、出川イングリッシュという項目のWikipediaが発足されていたことにびっくりしました!出川イングリッシュ、恐るべし。

それと、記事の内容とは全く関係ないのですが、MFゴーストのロゴが漫画の表紙とアニメとで少し違うのが気になりました。漫画はMF GHOSTで、アニメはMFゴーストです。


最後に、ここまで読んでくれた方、本当にありがとうございました!長話になってしまいごめんなさい🙏

では、また!



⚠︎あくまで個人の見解です。また、決して人物や作品などを馬鹿にしているわけではありません。ツッコミどころ満載でもご容赦ください。

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