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ローン借入額の目安(資産と負債編)

いったいローンはいくらまでなら借りても良いのでしょうか?

よく「収入の〇倍を目安に」とか言いますけど、単純化された危険な指標と思います。かと言って他に良い指標も無いのですが、少なくともこの辺りのことは考えておかないと大きなミスをするかもしれない。ということをいくつか話していきたいと思います。

「収入と支出編」はこちら

今回は資産と負債で考えます

簡単に言うと手持ち戦力の話です。

まず資産ですが、預貯金・貯蓄型保険(解約返戻金で評価)・金融資産(株や債券など)・自動車・不動産などがあります。保険の解約返戻金のように保険屋さんに確認しないと分からないような資産も有ると思いますが、頑張って確認しましょう。

不動産や自動車は売却価格で評価すると良いです。不動産サイトや中古車サイトなどで近い条件の物件の売却価格を参考にする、ということでとりあえずOK思います。

続いて負債です。良くある負債はカーローン・奨学金とかでしょうか。この辺り、大抵の方は把握されていると思うので、そんなに難しい話ではないでしょう(秘密の負債は違う意味で難しい話になります・・・)。

事例で考える

家づくり前の資産が以下の状況とします。

・資産 :1000万円(預貯金1000万)
・負債 :150万円(カーローン150万)
・純資産:850万円(1000万-150万)

この方が5000万円の家を購入したとします。家の評価額は仮に4000万円としますが、具体的な間取りを検討中の方は不動産サイトで建築地と規模が近い築浅物件の価格を参考に評価額を設定しましょう。
残念ながら売却額は購入額より低くなりるケースがほとんどです(一部の都心のタワマンのような例外も有りますが)。

この事例を頭金を変えて考えてみましょう。

①頭金1000万円で購入した場合
・資産 :4000万円(住宅4000万)
・負債 :4150万円(カーローン150万・住宅ローン4000万)
・純資産:▲150万円

②頭金なしフルローンで購入した場合
・資産 :5000万円(預貯金1000万・住宅4000万)
・負債 :5150万円(カーローン150万・住宅ローン5000万)
・純資産:▲150万円

手持ち資金の余裕を考えよう

①②の純資産額は同じです、では負債が少ない①が良いのでしょうか・・・?私の意見は違います。
①は手持ち資金(預貯金)がゼロのため、ワントラブルで追加の借金が必要な状態です、おすすめしません。私は手持ち資金を残せる②を推奨します。

手持ち資金で運用益が出せれば尚よいです。超手堅い運用アイデアをこちらに書いてますので確認頂ければと思います。

純資産はどうか?

純資産が150万円のマイナスとなっています。これ、どんな状態かというと、全て清算すると150万円の負債のみが残る状態です。150万円程度なら何とかなるかもしれませんが、基本的に純資産がマイナスとなる家づくりは推奨しません
そんなリスクを負う価値は無いでしょう。

まとめ

借り入れ額を資産と負債で考えてみました。もちろんこれだけで決めることはできませんが、純資産で捉えるという考えは、家計の基本の「き」と思います。
他にも応用できる考えなので、ザックリとした計算で良いので是非トライしてみてください。

次回は収入と支出の切り口で考えてみたいと思います。


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