見出し画像

読書端末としての中古格安タブレット考 2024年春

いつもKindle Unlimited関係とか、音楽ネタあたりをメインに書いてきましたが、今回珍しくテクノロジー系のお話です。ざっくりまとめると、「読書端末目的で、とりあえず安価なタブレット試してみようかな?」という話題です。


きっかけは週刊新潮

きっかけはKIndle Unlimitedで読める雑誌でした。
週刊新潮とかアスキーPCとか。
これを快適に読もうと思うと、どうしてもある程度画面が大きいタブレット端末が欲しくなるんです。

最初はアンドロイド端末とかを考えました。
iPadはどうやっても高そうだし・・・。

でもそこで、ヤフオクあたりでは今どんな相場観になってるんだろう?、と気になって調べ始めました。去年の春くらいの事です。で2600円くらいで入手したのが「FUJITSU ARROWS Tab QH30」という機種でした。10インチ画面のWindows 10タブレットです。


QH30

この時は「雑誌の電子書籍がどのくらい見えるか、試してみよう」という意図がメインでした。なのでなるべく安いもの、キーボード付きカバーもあるし、ということで、本当に取りあえずでテキトーに入手しました。

実際に手に入れてみるといろいろ分かりました。

・10インチ画面でも、文字中心の雑誌を読むにはやや小さい
・買ってみて気付いたが、32ビットOSのマシンだった
・慣れてくると、キーボード無しでも結構やっていける
・メインPCの「モバイルホットスポット」機能で、隣の部屋と庭先まではWifiが繋がる
・メモリ2Gだと若干厳しい

そこからしばらく、ヤフオクでの出物や相場を眺める日々が続きました。
そこから分かってきたこと。

・富士通のタブレットは出品量が多く、比較的安価で落札されている
・HPの2in1機種は、総じて高めの値段になる
・NECのタブレットも、多くはないが出回っている
・Lenovoは比較的少なく、価格もあまり下がらない

まあそんな感じで、そこそこ使えるな~、としばらく付き合っていたのですが、時々妙な挙動が見られるようになりました。

触っていないのに、画面の特定箇所がクリックされたかのように勝手に反応してしまうのです。本を読んでいるといきなり前のページに戻ったりしてしまうという現象が(笑)。

どうやらタッチ画面ではしばしば起こるらしい、ゴーストタッチと呼ばれる不具合のようです。どうも不定期に起こるんですよね~。筐体を持つ位置?、連続使用時間?、とかいろいろ可能性を考えてみましたが、今のところ不定期としかいいようがありません。

まあ読書時にフルスクリーンにせず、ちょっと小さめのウインドウにすれば回避できる位置だけに発生するゴーストタッチなので、逃げようはあるのですが不具合には違いありません。

となると、もうちょっとちゃんとしたのを探し直すしかないのか~。

富士通のタブレットは、メーカーサイトからドライバや添付ソフトウェアも簡単に入手出来ますので、手に入れた後の対処も容易そうです。

13インチだとどうだろう

そんなこんなで、次は13インチタブレットを入手。

Arrows Tab Q736/Pという機種を3300円くらいで入手。


Q736

実際に入手してみて分かった事。

・13インチの液晶なら、週刊新潮でもかなりラクに読める
・1920x1080の縦画面は、電子書籍を読むにはちょっと細長い。固定レイアウトの雑誌やコミックは問題ないが、リフローの文字書籍はフルスクリーンだとバランスが悪い
・Corei5の第6世代なので動作は機敏。ただしファンがあり、若干の動作音がある。
・タッチペンがあれば、ウインドウのリサイズなど、細かい操作も対応できる。指だと難しすぎた。
・この大きさだと、寝転がって読むには重すぎる(笑)

まあ何事も経験だ!、と(笑)。

しかしこの端末には大きな欠点がありました。
どうもマザーボード側の問題らしいのですが、バッテリへの充電が始まらないのです。なんと!
一度たっぷり充電できたところから、数時間はバッテリ駆動で動くことは確認出来たのですが、今度は充電できないという(笑)。
試行錯誤して、時々は充電されるようだったので、電源を入れたり差したり、差しっぱなしにしてみたりとかで、100%までなんとか持っていきました。でも電源が刺さっていても92%に落ちたり(笑)。非常に不安定で、電源ケーブルから離れられないという欠陥が・・・(笑)。

辛うじて修理可能期間内の機種なのですが、マザー交換になると8万円弱掛かるみたいなので(笑)、とても引き合いません。多分機種固有の問題なんでしょう。ううむ・・・。もう雑誌専用端末とでも考えるしかなさそうです。性能はいいので、動画も快適ではあるのですが・・・。液晶もノングレアで指紋が付きにくいのもいいところ。

ということで、せっかくの新アイテムも少々ケチがついたので、その後も3000円以下を条件に、ずっと相場を眺めていました。

そうしたら、思いがけなく安価で落札できてしまった品が。

小難ありだが利点もある

Arrows Tab Q555/K64


10インチ液晶、メモリ4G、SSDは128Gのモデルが2300円。
まあこの値段ならいいか~、と(笑)。
典型的な「安物買い」のセリフですが、果たして銭は失われるのか?(笑)

最初に入手したQH30という機種は個人向けだったようで、今回のQ555は法人向け。筐体の頑丈さが違います。バッテリーは元気で、その後試したところ10時間以上は持ちました。

しかし・・・、こいつには大きなクセがありました。
販売時はWindows8モデルしか無く、アップグレードでWindows10になるんですが、無線LANのドライバに少々問題があったのです。
使われているのがBroadcom 802.11abgn Wireless SDIOAdapterという
チップだったらしいのですが、こいつのWindows10ドライバがどうも調子が悪いらしいのです。

私のところで起こった現象は、親機のモバイルホットスポットに接続出来ないという現象です。「このネットワークには接続出来ません」となってしまいます。

いろいろ試してみて分かったことは、
・Intel Dualband Wireless-AC 8265のホストには繋がらない
・Intel Dualband Wireless-AC 3165のホストには繋がる
・スマートフォン Arrows FCG01をWifiアクセスポイントにすると繋がる

ということでした。
ネットの情報を頼りに、様々なバージョンのドライバを試したり、多くのユーザーの嘆きを読んだりと、数日悪戦苦闘するハメになりました(笑)。

結局、
・繋がるホストはゼロではない
・スマホ経由で取りあえずWifiは可能(凄く遅い)
・USBメモリやMicroSD経由でデータは送れる
・epubファイル程度なら、Bluetoothの近距離通信でも転送できる
というあたりは分かったので、なんとか実用には持って行けそうです。

・・・ということで、このQ555という機種、Wifiに弱みを抱えているのは確かなんですが、優れた面もあるんです。それが解像度。

1920x1200なんです。
タテヨコ比が1.5。
この比率だと、フルスクリーンにしても、書籍を読むにはちょうどいいんです。

調べてみると、この画面比率の機種は、少数派ですが他にも存在しています。読書端末にするなら、細長すぎないこの画面は大きなメリットです。

いや~、微妙に人気がないのか、このQ555ってそこそこ出品される割に低価格で落ち着く傾向が見られます。時には1000円以下、つい先日はなんと200円で落札されるという現象が(笑)。

ちょっと落ち着いて考えてみれば、私は普段KindleやらKoboやらを機内モードで使用しています。つまり読書中はネットに繋がらないことは、大してデメリットにはならないはずなのです。なまじWindowsタブレットだからWifiが繋がらないとイラっとしてしまうのですが、読書に集中するためには役立つかも知れません(笑)。いやまあ、不具合であることは確かなんですが・・・(笑)。ただ用途と使い方を割り切れば、相当にお買い得な機種かも知れません。使用感はかなり快適なので。

いざとなればUSB接続のイーサネットアダプタを使うとか、一時的に繋がる親機をホストにするとか、回避方法はあるんですよね。

他のメーカーはどうなんだろう

今回Q555ではハードウェアというかドライバ問題で悩まされました。
じゃあ他のメーカーだとどうなんだろうか、というのが気になります。

ヤフオクだと、何故か他のメーカーの機種は、そこそこいい値段まで上がっちゃうんですよね。HPはいいな~とずっと追いかけていますが、結構高め推移です。

今観察しているのはNEC。
出物はそこそこあるんですが、法外に安くなったりはなさそうです。

Surfaceはなんかイヤなので敬遠。
DellとかLenovoもスペックと価格のバランスがイマイチ?

あとは12.3インチとか11.6インチなんていう、とりあえず手元にないサイズの機種が格安で手に入らないかな~(笑)、なんて思いながら相場を眺めています。でもまあ、10インチを越えると、寝っ転がって持って読むには重いだろうなあ、というのはすでに分かっているので(笑)、もういいかな~とも思ったり。

それより、次に手に入れるとしたら、やはりカラー電子ペーパーのKoboかな~とか。

でも
20000円で新品Kobo買うより、タブレットPCが2~3千円だったらそっちの方が・・・、とか較べちゃうんですよね。

そうか。
カラーE-Inkが出たからこそ、数千円でタブレットPC買えるとしたら、どっちを選ぶ?、というのがテーマとして切実になってきたのかも知れませんね。

2024.05.15 追記

不具合を騙しつつ安い機器でやりくりする、という記事だったのですが、今日になっていきなりQ555のWifi状況が改善されてしまいました・・・。

2024年5月最新のWindows Updateを当てました。
それと、バッファロー WiFi 無線LAN 子機 USB2.0用 11n/g/b 150Mbps 日本メーカー WI-U2-150M/Nという、USB Wifiアダプタを使ってみることにしました。
アダプタのドライバを入れて、アダプタを装着して、ホストに接続してみると・・・、やったね!、繋がった!

・・・ところが接続のプロパティを確認してみると、新しく装着したアダプタではないような・・・・・・。
まさかと思い、USB Wifiを外してみると・・・

繋がってるじゃん!!!

どちらがどう影響したのか不明ですが、いきなり問題児のBroadcomが動いてしまいました・・・。

・・・ということで、Q555がいきなり弱点を克服してしまいました・・・。

本日時点でも、ヤフオクには格安Q555がありますね。
もうっちょっと後の機種のほうが性能はいいはずですが、読書端末としてなら十分すぎるだけの能力はあります。動画再生もスムーズですし・・・。

他の機種については、ウォッチングは続けますが、価格要件は厳しくして、2000円台前半で落札出来たら・・・程度にしておこうかと・・・(笑)

他に使ってる人いないかな~

それと、ふと思いついて、noteで「Arrows Tab」を検索してみました。
ひょっとして同じ機種のユーザーさんがいたりしないかな、と。
するとなかなか興味深い、異なる方向性の記事が見つかりました。

こちらは現役高校生で、現在中古やオークションなどで出回っているQ5010を中学時代に使用されていた方の記事です。最新ちょっと手前くらいの機種ですね。
教育現場ではどう使っているのか?が伝わってきます。

こちらはQ507という機種について書かれています。
読書端末としてなら十分過ぎる性能ですが、PCとして使われていただろうユーザーさん本人の感覚としては「正直Windowsの最低動作環境未満の」低スペックタブレット、ということになります。

こちらは、おそらくはQ508あたりだろうと思われる機種を「イオシスで6,980円」にて入手された方の記事。モバイラーとして、またネットブックやタブレット初期からのユーザーとして、使いこなしスキルも高いようで、「かなり快適に使える」という感想となっています。

道具との向き合い方、道具の使い方について、いろいろあって面白いですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?