発見記:Judee Sillの物語をコミカライズしたフランスの本
Kindle洋書で音楽書を見ていて、ついでに色々ミュージシャン名で検索している内に、ふとJudee Sillを検索してみました。
70年代初期に2枚のアルバムを残し、79年に薬物使用で死亡。
産み出した美しい音楽とはうらはらに、破綻した、孤独な生活を送ったようです。
一番有名な曲はおそらくこれでしょう。
Jesus Was a Cross Maker
私がかなり好きなのは、1sTアルバム冒頭のこれ。
Crayon Angels
そんなJudee Sillのことを書いた本がフランスで出たようです。
Judee Sill (French Edition) Kindle版 Canales Diaz Juan (著), Iglesias Alonso Jesús (イラスト)
試し読みで冒頭を見てみると、アパートで亡くなっている彼女が警官に発見されるところから始まります。そして恐らくそのあと活躍していた時代の物語になるのでしょう。
絵物語なので、フランス語が読めなくとも買う価値はあるかも知れません。
絵は上手いと思いました。
YouTubeでJudee Sillを探してみると、いくつか動画が残されているようです。
The Lamb Ran Away With The Crown
BBCには出演時の貴重な映像が残されています。
The Kiss
The Pearl
最近、ドキュメンタリーも作られたようで。予告編がありました。
ドキュメンタリー Twitter
https://twitter.com/JudeeDoc
上記Twitterを見る限りでは、これからイギリスやヨーロッパでの公開に向けて進めるが、まだ予定は未定、ということのようです。ネット公開は今のところしていない、と。
日本でも見られるようになるといいですね。
残されたアルバム2枚と、2006年に発売された未発表音源集を聴いた後でも、実はBBC出演音源を集めたソロライブの方が私は好きです。ピアノかギターの弾き語りで、他の伴奏が無い分、彼女の歌声を堪能出来るからです。
The BBC Recordings
1曲目が「Jesus Was a Cross Maker」なので、スタジオ録音と聞き比べてみて下さい。ラジオでヒットする音ではないでしょうけれど、心に染み入るのはこちらではないかと感じます。一番のお勧めアルバムです。このアルバムからなら「時折最高シリーズ」に選曲出来そうです。
KindleでJudee Sillを検索して出てくるのは今回紹介したフランスのマンガと、次の本。
ミニコミ誌のような感じですが、この号はロス・アンジェルスにあったフォーク・クラブに焦点を当てたもの。ここにJudee Sillも出演していたようです。
この書籍になっている情報の少なさを見ても、今回のフランスでの出版はなかなかに画期的な出来事だと思うのです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?