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時折最高:015 夕焼けの空 ~ 坂本九 ~「新八犬伝」ED
『新八犬伝』(しんはっけんでん)は、1973年4月2日[1]から1975年3月28日[2]までNHK総合テレビで放送された人形劇。全464話。
子供向け人形劇のために作られた曲。
しかしあまりにもそれで終わらせるにはもったいない、名曲だと思う。
心に染み入る歌詞。
小学生の内にこうした思いを胸に抱くことが出来れば、と、現在「子供の死亡原因トップは自殺」などという状況に一石を投じられるのでは?、となど妄想したくなるほど。
当時の番組や坂本九を知らずとも、訴える力のある曲、歌詞、歌唱だと思う。
新八犬伝では黒子として物語のナレーションを担当していた。その名調子故に番組の人気が高まったことは間違いないだろう。
ところで、アナログ盤しか存在しないようだが、プロコフィエフの「ピーターと狼」のナレーションを担当したレコードが存在する。
ここでの坂本九は、新八犬伝で見せたのと同じような、独特の名調子で非常にユーモラスな語りを披露している。どうもこのカラヤン指揮のレコードは、各国で独自に語りを被せて発売されていたようだ。私は90年代半ばに中古で入手したが、当時はそれなりの数が安価に流通していた。現在の流通状況には疎いので、そのあたりご存じの方がいらしたら教えていただきたい。
坂本九について
坂本九は1950年代に芸能活動を始めた歌手である。1960年に歌手としてレコードデビュー。
1961年の「上を向いて歩こう」は大ヒット。
1963年には、SUKIYAKIと題してアメリカでもっとも権威のあるヒットチャート誌『ビルボード』の "Billboard Hot 100" で、3週連続1位を獲得、キャッシュボックス(Cash Box)誌でも4週連続1位を獲得。 Billboard Hot 100で1位を獲得した日本出身者は2020年9月現在、坂本だけである。
1985年、日航機123便事故で亡くなる。
坂本九は人気、実力共に、当時の日本のトップスターの一人だったのだ。
90曲入りのベスト盤あたりを聴くと,彼の幅広いレパートリーが窺える。
2023.02.13 追記
以下の記事にて、新八犬伝で人形制作を担当された辻村ジュサブロー氏の訃報を知りました。
2023.03.19 追記
新八犬伝の再放送が行われるそうです。