Morgan Jamesのこと
YouTube Musicでたまたま行き合ったのが、これ。
The Beatlesの「The Beatles」、いわゆる”ホワイト・アルバム”をまるごとカバーしたアルバムです。
まずやろうとするのが凄い。
しかも出来映えが素晴らしい。
オリジナルに忠実すぎず、かといって奇をてらわず、しっかり本人の個性を発揮しながらもちゃんとビートルズの曲。
「次の曲はどう料理してくれるんだろう?」と気になっているうちに、一気に聴き通せるくらいには飽きない。
これはなかなかすごい。
調べてみると、もとはブロードウェイキャストとして仕事をしていたようです。ただ途中で見切りを付けて歌手活動に専念。
デビューがニーナ・シモンのカバー曲ライブ盤。
次がオリジナルスタジオアルバム。
次はジョニ・ミッチェルの「Blue」まるごとカバーアルバム。
次は再びオリジナルスタジオアルバム。
そしてホワイト・アルバム全曲カバー。
再びオリジナルアルバム。
う~ん、こんな活動しているミュージシャン、私は他に思いつかないです。
ライブで他のアーティストのアルバムまるごとコピー、というのならPhishというバンドが、ある時期から毎年ハロウィーンのライブでやっていたのを思い出します。1994年にホワイト・アルバムをカバーしていますね。
Morgan Jamesの方はスタジオ録音ということもあり、楽器編成やアレンジはバラエティに富んでおり、ただのカバーとは言えないオリジナリティに溢れた内容です。まあ目指しているものが違いますよね。
謎なのは、実力のある歌手だとしても、このバラエティに富んだというか、アルバムごとに大胆に異なる傾向の音楽に挑戦するのだろうということ。それにこんな作品の発表方法を実現するのは大変だったのでは?、という素朴な疑問。
何しろネットで見つけただけなので、それ以外詳しいことは知らないのです。
興味深く、そして私にとってはちょっと謎な存在の歌手なのです。