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時折最高:028 James Brown - Brother Rap~Ain't It Funky Now? (1971 Olympia, Paris)

私がJames Brownをちゃんと聴いてみた時の感想は、「音がクリアで、きちっとしていて端正な音楽」というものでした。ファンクの生みの親として有名で、「ゲロッパ!」なんて日本映画が作られたこともあり、名前だけは知っている方は多いと思います。

「Sex Machine」という曲名が有名で、それが先行してなんだかいかがわしいイメージもつきまといます。けれど彼のキャリアを包括的に俯瞰できる4枚組ボックス「Star Time」を入手しての結論は「端正な音楽」ということだったのです。

まずロックとは大きく異なり、楽器にエフェクターがほとんど使われていないのでは、と思えるほどクリアな音を出しています。だから一聴すごく大人しい音質です。演奏も抑制されていて、情熱にまかせて粗くなることはほとんどありません。熱い音楽ではあるのですが、激しい音楽ではないのです。意外でした。

そんなジェイムズ・ブラウンの演奏の中でも、もっとも熱かった時期のライブです。音源は1971年のパリライブで、1992年にCD化されました。

特に冒頭2曲のメドレーの熱さは特筆ものです。今回取り上げたのはその時の映像です。若干駒落ち気味の映像なのもあって、トリッキーなステップで動いている時などはコマ撮りアニメみたいに見えますね(笑)。

以下でライブ映像よりは音質の良い音源が聴けます。

これからJames Brown聴いてみようか、という方には、まずオリジナルアルバムではなく、コンピレーションをお勧めしたいです。彼のアルバムはどれも凄くいい曲とほどほどなのが混在しているので、初めての方にはお勧めしにくいのですよね。

特にCD3~CD4前半あたりはファンクというスタイルを確立しきった時期なのでオススメです。次にCD2後半。ファンク以前から追いかけてみようという気になったらCD1へどうぞ。

CD2はプレイリストでしかなかったので、YouTubeに移動しないと全曲は聴けないかと思います。


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