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Kindle Unlimitedで今なら読める 2023.11-06 コミック 4 サード・ライン

サード・ライン、と言われても、なんのことやら・・・。
なのですが、11月のKindle Unlimited特集、ひとつがサード・ラインという版元なんです。

全然意識したことのない社名なのですが、ラインナップには本宮ひろ志、小谷憲一、高橋よしひろ、宮下あきら、中島 史雄、荻野 真、前川 K三、土田世紀などの名前が並びます。印象としては70~80年代のジャンプ系列雑誌で活躍した作家さんが多いように見えます。

どうも「銀牙」シリーズの第一作が全巻読み放題なのも、このサード・ラインフェアの一環だったようです。

ほぼ男性向けの暑苦しい(笑)作品が多めですが、本宮ひろ志と宮下あきらの作品大部分が読み放題なのは貴重な状況でしょう。


本宮ひろ志

男一匹ガキ大将 全21巻 本宮 ひろ志 (著)

なんだかんだ言っても連載当時は大人気作品であり、学園を舞台に暴れ回る主人公という路線を確立した歴史に残る作品でしょう。
作者の要求に反して無理矢理連載を続けさせ、最終的に後半部は破綻しまくってしまい、復刊時には後半は割愛されたという、作者本宮ひろ志に取っても黒歴史を背負った代表作です。
実は2008年には、一時期封印されていた後半も解禁されていたようです。この電子版は最初のジャンプコミックス版なので、全編ですね。

他にも「俺の空」、「サラリーマン金太郎」を初め、多数の本宮作品が、ほぼ全巻読み放題で解放されています。

宮下あきら

正に「男一匹ガキ大将」の路線を踏襲しただろう作風・画風の宮下あきら。最初の連載「私立極道高校(しりつきわめみちこうこう)」において、アシスタントが実在学校名を無断使用してしまったのが問題となり連載打ち切りに・・・。
その後もバンカラ路線の作品を発表しつづけた。

激!!極虎一家 全12巻 宮下 あきら (著)

打ち切りになった「私立極道高校」の次に始まった連載。
「私立極道高校」の主要キャラが引き続き登場している。

魁!!男塾 全34巻 宮下あきら (著)

5本目の連載作品にしてヒット作。

暁!!男塾 -青年よ、大死を抱け- 全25巻 宮下あきら (著)

男塾次世代編。

この他にも、大部分の宮下作品が、最新作以外は読み放題になっています。

中島 史雄

成年コミックから青年コミックへと活動を移していった中島史雄。
単巻ものが多めですが読み放題になっています。

P.P.Pickles 全2巻 中島 史雄 (著)

TANABOTA-タナボタ- 全2巻 中島 史雄 (著)

Refrain-リフレイン- 全6巻 中島 史雄 (著)

ちばあきお

ひたむきで健全、という王道を貫き通した少年マンガといえば、ちばあきおの名前は欠かせないでしょう。そういう意味では淡々としていて地味と言えるかも知れません。

【至極!合本シリーズ】キャプテン 全4巻 ちばあきお (著)

【至極!合本シリーズ】プレイボール 全3巻 ちばあきお (著)

荻野 真

孔雀王 全17巻 荻野 真 (著)

孔雀王 退魔聖伝 全11巻 荻野 真 (著)

孔雀王 曲神紀 全12巻 荻野 真 (著)

夜叉鴉 全11巻 荻野 真 (著)

この他にも、元の出版社が集英社だった作品は、ほぼ読み放題に含まれています。

小谷憲一

なんというか、この人の絵柄って、当時の青年向け集英社コミックを代表するような感じがします。
それでも70年代、80年代は少年誌でお色気マンガ、といった感じだったのが、90年代後半から相当エッチ、という路線に舵を切ったような・・・。それで長期連載しているということは人気を博したのでしょうけれど・・・。

DESIRE 全25巻 小谷憲一 (著)

DESIRE 2ndseason 全7巻 小谷憲一 (著)

土田世紀

ギラギラ 全7巻 土田世紀 (著) , 滝直毅 (著)

ありゃ馬こりゃ馬 全17巻 田原成貴 (著) , 土田世紀 (著)

高橋よしひろ

白い戦士ヤマト 全26巻 高橋よしひろ (著)

今月は「銀牙」シリーズも大部分が読み放題でしたが、もう一つの長期連載も読み放題になっていました。

Wikipediaの宮下あきらの項に、ちょっと面白いエピソードがありました。

高橋よしひろのアシスタントを務めていたときに、『白い戦士ヤマト』で闘犬場の観衆を描いたが、それが全員ヤクザのような姿だったため編集に描き直させられ、高橋は「二度と宮下に観衆を描かせるな」と言われた[7]

高橋よしひろさんはデビュー前、上京して本宮ひろ志さんのアシスタントとなったそうですから、この辺り、人脈的にも繋がっていたのですね。


ということで、絵柄、ストーリーなどでこれまでも、そしてこれからも、縁の薄い方はいらっしゃるだろうラインナップですが、冊数は膨大にあります(笑)。常に全巻読み放題ではないでしょうから、この機会にいくつか触れてみてはいかがでしょうか?

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