Artisanal Coll@bolation 06“ノクチル”【シャニマス×スピッツ】
こんにちは。
岡山ディヴィジョンです。
みなさん。
シャニマスの新 CD シリーズ Artisanal Coll@bolation の発売が待ち遠しいですね!各ユニットが、特定のアーティストとコラボレーションした新機軸のアルバムになるとのことで、詳細は発表されていませんがワクワクが止まりません。
せっかくなので、そんなArtisanal Coll@bolationシリーズについて、妄想を膨らませてみたいと思います!
何を言っているんだ君は?
と思われた諸兄については、次のnoteをご参照ください。
もの凄く簡潔に言うと、「シャニマスアイドルと特定のアーティストのコラボCD、聴きたいよね?」というわけで、当たり前のようにめちゃくちゃ聴きたいので、私も蜷川さんの企画に乗っかって怪文書をしたためようと筆をとった次第です。
Artisanal Coll@bolation シリーズのレギュレーションは以下の通り。
今回私が考えるのは、Artisanal Coll@bolation 06“ノクチル”
コラボして欲しいアーティストは、日本のロックバンド“スピッツ”のギター・ボーカル、草野マサムネ氏です。
1991年メジャーデビューということで、かなり業歴の長いアーティストです。カラオケの定番になっているような代表曲もあるので、詳しく知らないよという人も一度くらいは耳にしたことがあると思います。
今年公開の映画『劇場版 名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』に主題歌として起用されたことも記憶に新しいですね!
そんなスピッツのフロントマンであり、多くの楽曲の作詞・作曲を務めてきた草野マサムネ氏。彼の生み出した楽曲は――特に「詞」は――ノクチルと化学反応を見せてくれるはずです。
それではいきましょう!
M1.群青(Covered by ノクチル)
アルバムの幕開けは、2007年8月1日発表のシングル曲『群青』のカバーから。
曲名が『群青』ということもあり、真っ先に候補に挙がったのがこの曲でした。爽やかなバンドサウンドでありながら、どこか懐かしさを湛えた本楽曲は、ノクチルのこれまでの楽曲になかったラインではないかと思います。
新鮮ながらもすんなり馴染みそうな取り合わせですね。
草野マサムネ氏の歌詞といえば、ごくありふれた言葉を使っているのにとても印象的なフレーズが、魅力の一つです。彼の持つ言語センスは、スピッツの楽曲群に独特な雰囲気をもたらしています。
例えば、代表曲『ロビンソン』のサビはこのように歌い上げられます。
難しい言葉は一つも使っていないのに、真似しようとしてもなかなか難しい特有の世界を持っているのが、彼の詞の特徴です。そして、抽象的ゆえそこに物語を見いだしやすい。
例えばこのロビンソンという曲は、「後追い自殺の歌ではないか」と深読みされています。
『群青』という曲も、フレーズの端々からノクチルっぽさが感じられます(お前の妄想だろ)。例えばこんな一節。
言わずもがな、「裸足で駆け出す」「青く染まっていく」というフレーズからは、クリアマリンカームシリーズを思い出しますね。ノクチル1周目の衣装です。
思い出演出には、共通して「走り出す→海の中にダイブ」という流れが採用されていましたね。『群青』すぎ。
「花が咲いているよ」はもうズルいじゃん。
この『群青』という曲は、一度はやぶれかぶれになって、「どうだっていい」と投げ出してしまった人物が、再び奮起する姿が描かれています(私解釈)。
そうした、「再び青くなる」ということについて歌った歌は、アイドルというものにある種冷めたまなざしを持っていた彼女らが、願望を抱き、それを成就しようとする様とも重なりませんか?
消費し、そしてされる芸能界において、ノクチルは自分たちの戦い方で乗り込んでいくことを決めました(イベント『天檻』参照)。そうした彼女たちの姿を思い出すと、次の歌詞も大変刺さります。
M2.ハチミツ(Covered by 市川雛菜)
市川雛菜さんには、カワイイ歌、歌って欲しいですよね?
うんうん。分かるよ。
私もそうだから!
1995年9月20日発売6枚目のアルバム「ハチミツ」に収録された表題曲『ハチミツ』です。
お聴き頂ければ分かるように、恋愛について甘く(甘ったるく?)歌った曲です。スピッツの中では珍しい部類ではないでしょうか。
ストーリーとしては、「しけったビスケットのようだった主人公が、ある出会いを通して前向きになっていく」といったものが想像できます。
特にサビのフレーズを市川雛菜さんボイスで聴きたい。
フレーズの終わりに、歌声とも地声とも付かない”ほつれ”が現れてくれたら、あと90年は生きられそうですね(『子グマ!子グマ!』という楽曲の歌詞)。
ストレートに甘い恋愛を歌った曲で、キュートなフレーズがバンバン飛び出す楽曲なので、そうした曲で自由気ままに振る舞う市川雛菜さんが見たいんです。よろしくお願いします。
個人的にお気に入りポイントとしては、
このフレーズに雛菜っぽさを感じました。
最近実装されたばかりのサポートSR【LaLa! Bitter】のコミュでは、購入したラテが苦すぎて飲めないかも、と気落ちする様子が描かれました。
その後、ノクチルメンバーの提案を受けて、砂糖やハチミツで甘みを足すことで美味しく飲めるようになります。そんな彼女が最後に口にしたセリフは、「やっぱり雛菜、ラテすき~~~♡」だったんですね。
ラテが苦かったから飲めなかったわけで、ならラテが嫌いだって結論になってもおかしくないわけですが、彼女はそうではありませんでした。
シビアな現実を見つめながらも、そんな世界を幸福に生きていくという信条の彼女にとって、どうにもならない事実を工夫でしあわせに変換するというのは、ごく自然な所作なのかもしれません。
上記『ハチミツ』の歌詞は、恋人と過ごす時間が特別すぎて、珍しい宝石が拾えなくても思い出になってしまう、というSweetな背景を想像させますが、どんな物事からもしあわせを見いだせる雛菜の姿にも重なるのではないでしょうか?
M3.小さな生き物(Covered by 福丸小糸)
2013年9月11日発売14枚目のアルバム「小さな生き物」より表題曲、『小さな生き物』です。
小糸ちゃんにカバーして頂きたいと思っております。
もちろん、小糸ちゃんが「小さな生き物」だから選出した、というだけではありません。この曲のサビのフレーズを見て頂くのが一番分かりやすいかと思います。
そう。
この曲は、「ちっぽけな存在の僕」が、他者にぬくもりを分け与えようとする姿を描いた曲なんです。
言わずもがな、小糸は劣等感と共に生きてきた人物です。何事も器用にこなしてしまう幼なじみに比べて、自分は…とネガティブな感情を見せることも少なくありません。
そんな彼女がW.I.N.G.編で打ち立てた目標は、「自分と同じように居場所がないと感じている人にとっての、居場所を作ること」でした。
自分という存在がちっぽけであることを認め、それでも小さな生き物を守りたいのだというこの楽曲は、そうした小糸のアイドル像に重なります。
そして、単に「アイドル・福丸小糸」の姿をそこに見るだけではありません。「(守りたい)小さな生き物」が「夢や理想像」の暗喩だと考えると、「成長していく一人の人間としての福丸小糸」が描かれているようにも感じられるんですね。
この歌詞では、思いがけずはじめたアイドルという職業を通じて、なりたい自分の姿を思い描けるようになった、はじめの頃の小糸を連想させます。
ちょっと大仰かな、なんてことを言いながら、それでも大きな目標に向かって小さな結果を積み重ねようとする彼女の姿は、ちっぽけだけれども確かな強さを持ったアイドルです。
この歌詞からは、LandingPoint編を思い出します。
小糸が頑張るようになった直接のきっかけは、「頑張ったね」って褒められたかっただけ。その事実を再認識した彼女は、「理想を体現する存在」ではなく、「褒められたかっただけの自分」として再出発します。
上手に出来ない自分を表に出したがらなかった彼女が、「まだまだ実力不足かも知れませんけど…!」と口に出来るようになったのは、彼女なりに「裸の言葉を隠さず晒して、アイドルと向き合うことにしたから」ではないでしょうか。
それこそが、彼女の「小さな生き物(夢やファン)」に対してぬくもりを分け与える方法だったのでしょう。
M4.8823(Covered by 浅倉透)
2000年7月26日発売9枚目のアルバム「ハヤブサ」より『8823』(ハヤブサと読みます)を、浅倉透さんにカバーしてほしいです。もちろん。
この曲を一言で表すと、「抑圧から解き放たれる歌」になります。
この楽曲の誕生には、当時かなりの売上をもたらすまでに成長していたスピッツと、レコード会社との間に軋轢が生じていた背景があります。詳しい解説は各所ブログやWikipediaにも記載がありますので、そちらに譲るといたしまして、「求められる売れっ子・スピッツ」の抑圧から解き放たれたいという願望が、詞の節々に込められています。
そうした欲求不満は、浅倉透のコミュにも描かれていましたね。
このあたりの歌詞には、
平穏無事な日々を過ごしながらも変化を渇望していた姿(【pooool】『海へ出るつもりじゃなかったし』)や、
映画館で叫んだ透の鬱屈(LandingPoint)を思い起こさせます。
そうした鬱屈の先、爆発のような解放を彼女は望んでいたのかも知れません。
そうした鬱屈を、サビに向けて炸裂させます!
この「君を自由に出来るのは宇宙でただ一人だけ」というフレーズがめちゃくちゃ大好きなんです。2番では自由が「不幸」に置き換わっていることから、この曲の世界観では「自由と不幸が対立概念」であることが分かります。
浅倉透を不幸にも自由にもできるのは、浅倉透だけです。
それを鮮烈に歌い上げる姿を見たくないかと言われれば、嘘になってしまいますね。
駆けよ少女
夜が来る前に
出来るだけ遠くを目指すのだ
M5.空も飛べるはず(Covered by 樋口円香)
1994年4月25日発売8枚目のシングル『空も飛べるはず』を、283プロの歌姫こと樋口円香さんに歌唱して欲しいと切に願っています。
今回紹介する楽曲の中では最も有名な楽曲ではないでしょうか?シャニマスにおいて最も重要なモチーフの一つである「空」が登場していることから、シャニマスアイドルとの親和性が高そうなのはもちろんなのですが、中でも樋口円香さんは相性抜群だと思っています。
樋口円香さんには激情があることが有名ですが、そうした感情を表に出すことはおろか、持っていると自覚することすら忌避している様子のある樋口円香さんは、まさに「幼い微熱を下げられないまま」であると言えるのではないでしょうか?
そんな彼女が、自らの感情や欲求と向き合い、真の意味で「輝いていく」までの流れが、共通コミュの軸だったと思います。「色褪せながら」という表現も、円香のカードコミュ群を想起させますね。
樋口円香さんが抱いている「浅倉透さん」への巨大な感情については、あえてここで紙幅を割くことはしませんが、浅倉透の隣に並び立つ実力を持ちながら、その事実を真の意味で受け入れるまでには、まだ少し時間がかかるのかも知れません。
けれど、樋口円香が紛れもなく輝きを放つ存在であることは、プレイヤー諸兄には疑いようもない事実でしょう。
いつか彼女が、心の底から浅倉と並び立つ存在であることを受け入れたなら、それはもう、途轍もない感慨に襲われること間違いなしです。
だから、彼女には「空も飛べるはず」だと歌って欲しい。
M6.??????(提供楽曲)
草野マサムネ氏の楽曲提供で著名なものと言えば、PUFFY『愛のしるし』が挙げられるでしょう。
昨今のTikTokによる再ブームも手伝ってか、「愛のしるし」は若年層にも親しまれているようです。
そうした、派手さはないけれど普遍性のあるキャッチーさと、フレーズだけで印象的な世界観を演出できる草野氏の楽曲は、実は楽曲提供という形でも活きると思います。
PUFFYの楽曲をノクチルがカバーする姿も見てみたいですが、歌声的にマッチするかどうかは未知数といったところ。
ただ、実像と偶像のゆらぎがノクチルの魅力のひとつだと思うので、普段のゆるーいノクチルが出るようなキャッチーソングが書き下ろされると嬉しいですね。
M7.シャイノグラフィ(Arranged by スピッツ)
ノクチル楽曲はバンドっぽいものが多いので、アレンジの余地があんまりないかなと思ったのですが、ただ消去法で選ぶのも違うかなと考え、結論としては『シャイノグラフィ(ノクチルver)』をアレンジしてもらうことにしました。
これは私が説くまでもないことですが、『シャイノグラフィ(ノクチルver)』は、全体曲のユニットソロの中でも人気があります。とはいえ全体曲ではあるので、バンドっぽく思い切りノクチルに寄せたシャイノグラフィを聴いてみたい気持ちは、ありますね!
おわりに
いかがでしたか?
思ったより長い記事になってしまいましたね~~!
でも、妄想カバーを考えるのは最高に楽しいです。
ところで、この記事を書いている間に別の方がnoteを投稿されました。
ノクチル被っちゃった☆
なんてことはどうでもよくて、
「俺よりいいnoteを書くな~~~~!!!!」
「ふざけるな!もっと書け~~~~!!!!」
の気持ちになれますので、こちらのnoteも大変オススメです。
音楽引き出し弱者なのでこれを機に植田真梨恵さんの楽曲をいくつか聴いてみたのですが、とってもいいアーティストです。ありがとう。
みんなの好きなアーティストを推す機会にもなると思うので、このnoteをご覧になったあなただけの『Artisanal Coll@bolation』を、教えてください!
それでは~~~~!