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【初心者向け】このカードコミュを読んでほしい!!!!!!!!【Pカード179選】
こんにちは!
岡山ディヴィジョンです。
突然ですがみなさん『アイドルマスターシャイニーカラーズ』を楽しんでいますか?
シリーズ新作である「シャニソン」の1周年や『【推しの子】コラボ』で盛り上がるゲーム本編はもちろん、TVアニメやコミカライズ展開、ライブイベントに企業コラボなどなど、ゲーム外でも広がりをみせるアツいコンテンツです。
わたくし個人としましても、2024年を通じて驚異の6回天井を経験するという、「火の車」的な熱さをひしひし感じている次第です。なんか私わるいことしちゃいましたかねぇ!?
そんな「シャニマス」ですが、登場する28人の魅力的なアイドルついてもっと深く知りたいと考えたとき、アイドル個々人にフォーカスしたシナリオが展開される「プロデュースカード」(所謂"Pカード")の存在は、とても重要になります。
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しかし、約7年もの歳月を積み重ねてきたenza版シャニマスには数え切れないほどの「カード」が既に実装されていて、コミュが付いている「プロデュースカード」だけに絞っても2024年12月19日時点で377枚と、途方もない数字に目がくらみます。
「アイドルたちのことをもっと知りたい!」「面白い物語が読みたい!」そんな想いを抱えるプレイヤーの前には、「どれから読めば良いんだ!?」という壁が立ちはだかることでしょう。
そんなわけで本noteでは、数多ある「カードコミュ」の中から、オススメカードを厳選してご紹介していきたいと思います。
紹介内容を受けて「そんなに人気があるんなら先に読もう」と思うもよし、「そんなにすごいシナリオなら、実装された順番を意識して読もうかな」と思うもよし。本記事が、あなたの「次に読むコミュ」を探すための指針になったら嬉しいです!
※「イベントコミュ」バージョンも過去に書いたことがあるので、ぜひそっちも読んでくださると嬉しいです!
[本記事の使い方]
長い記事なので、通読するよりも「ガイドブック」や「カタログ」的なものとして使うことを推奨します。アイドルやカード名など、適宜気になる項目だけを読んでいただくという使い方がオススメです(目次から各項目へジャンプできます)。
「初心者向け」と銘打ってはいますが、本記事ではできる限り「網羅的なカード選出」を心がけています。(筆者自身が)初心者向けとして手加減された記事を読むより、何度も読み返せるような記事を好んでいるので、そうした立ち位置の記事だと思ってもらえたら嬉しいです。
[併せて読みたい]という項目を挙げていますが、本記事は「必ず一緒に読まなければいけないコミュはない」という前提を置いています。紹介しているカードの「前」に読む方がいいのか、「後」に読む方が良いのかについても混在した書き方になっているかもしれませんが、物語を読む際のちょっとした"補助線"程度に捉えてください。
その他、紹介文の記述について注意事項です。
ⅰ.2024年9月13日~2024年10月4日(おおよそ)の間に実施した「好きなカードコミュアンケート」の実施結果とご意見を一部参考にしています。該当期間以降に実装されたカードは選出されづらい点は、ご理解ください。
ⅱ.アンケート実施の際にいただいた「自由記入欄」(推薦コメント)は、一部表現を変更・削除している場合がありますが予めご了承ください。変更・削除の実施基準は以下の通りです。
・表記ゆれの統一
・誤字脱字の修正
・誤解を招くおそれのある表現の修正
・「必須」といった表現の削除
今回は「プロデュースカード(Pカード)」編!
それでは早速、やっていきましょう~
櫻木真乃
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ほんわかした癒し系の女の子で、心優しい性格。見ていて守りたくなるタイプで、一緒にいるだけで何となく幸せな気持ちになる。高校1年生。
イルミネーションスターズのセンターであり、283プロのセンターでもあるアイドル・櫻木真乃のカードコミュは、基本的に「ほんわか」するお話を中心としています。
例えば、日常のなんてことない場面を通じて、真乃の愛らしい一面を知ることができるものが多いですね。
ストーリーの「ドラマチックさ」は他のアイドルたちに譲るかもしれません。しかし、引っ込み思案な真乃がどのように一歩を踏み出そうとするのか、あるいは目の前の出来事にどのように向き合おうとするのかが感じられるいくつかのコミュには、じんわり温かい勇気が貰えるようでもあります。
そんな真乃のプロデュースカードの中から、多くのプロデューサー(プレイヤー)に支持を集めているコミュをいくつかご紹介!
SR 【花結びゆくゆく】(恒常)
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恒常P-SR【花結びゆくゆく】は、ガシャから入手できるSRカードなので入手が非常に容易。レアリティが低いのでコミュ(ストーリー)も全3話完結と少ない。したがってサクッと読みやすいワケですが、侮るなかれ、とても良いお話なんですね。
イラストから感じられるかもしれませんが、これは「真乃が挫折を経験する」お話です。
オーディション不合格の連絡を受け、落ち込んでしまう真乃。壁にぶつかりながら、それでも前を向こうとする真乃の姿を見届けられる物語です。
普通の女の子が精一杯頑張るお話です。壁にぶつかっても諦めずに前を向く、そんな真乃が283プロのセンターで良かったと心から思いました 。
SRなので、気軽に読んで欲しいです
落ち込んでしまうこと。それでも!と前を向こうとすること。そのどちらも特別で、そして普通なこと。「特別だけど、普通」な女の子の真ん中としてシャニマスのテーマを引っ張ってくれる真乃の精神性に触れられる、本当に良いコミュだと思います。
[併せて読みたい]
『Catch the shiny tail』(イベント)・・・・・・シャニマスイベントシナリオの古典。超名作と名高い本作は、真乃がある悩みを抱き、それを乗り越えるまでの物語です。【花結びゆくゆく】同様、壁にぶつかってしまう普通の女の子でありながら、それでも前に進もうとする真乃の姿を目の当たりにできるでしょう!
【ぐうぜんBOOKS】(恒常P-SR)・・・・・・同じSRカードの中で、個人的にオススメな一枚。TrueEnd「癒して、癒されて」では、真乃がアイドル活動に向けている熱意や決意を改めて語る場面があり、超・王道な物語として読んでほしいですね。
ソロ楽曲「ありったけの輝きで」(楽曲)・・・・・・真乃のソロ曲の味わいが深くなるのでは?という意見もいただきました。悩みや迷いを感じながら、それでもキラキラした世界へと飛び立とうとする姿が描かれたこの曲は、本当に真乃そのものみたいで素敵です。
「第179話 次こそは」(公式4コマ)・・・・・・現人神・ギミー氏による本作に紐付いた公式4コマは、指折りの名作でした。是非読んでほしいという意見も挙がっていたので、下記リンクかゲーム内からぜひチェック!
SSR【ソラを跳ね】(恒常)
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恒常(ガシャから入手できる)P-SSRカード【ソラを跳ね】では、「櫻木真乃というアイドル」について、そしてシャニマスがどのようにして「他者と向き合おうと/寄り添おうとしているのか」を感じられる名作カードです。
イラストも美しくて、柔らかい笑みを見せた【ほわっとスマイル】やはじけるような笑顔を見せた【はじけてスマイル】に続き、真乃が浮かべる豊かな表情に心が掴まれますね。
一歩踏み出すことを躊躇う姿や、「それでもやりたいっていう気持ちを大切にしよう」という優しい物語に続けて描かれるのは、真乃がファンに寄り添おうとする姿勢でした。
真乃が遠くに輝く「星」に憧れを重ねるように、真乃もまた、誰かに憧れを重ねられる存在なんですねぇということが感じられてGoodです。
櫻木真乃やシャニマスにとっての「アイドル」とは。ある種「アンセム」のように響く本作を、ぜひチェックしてほしいです。
[併せて読みたい]
『くもりガラスの銀曜日』(イベント)・・・・・・本作【ソラを跳ね】で描かれた、ファンにとっても真乃にとっても遠く輝く、しかしいつか触れたい「星の輝き」は、『くもりガラスの銀曜日』で描かれた「他人の心に触れたい」というテーマと、どこか重なるように思います。イルミネなりの他者理解を感じてほしいですね。
『アイムベリーベリーソーリー』(イベント)・・・・・・不思議で、不穏で、なのに美しいイベントシナリオ『アイムベリーベリーソーリー』は、真乃が出演しているというだけでなく、彼女や283プロの「アイドル観」、彼女らの流儀が垣間見えるという点で、本作に通じるものがあると思います。
『ヒカリと夜の音楽、またはクロノスタシス』(イベント)・・・・・・テーマ的な重なりは強くないかもしれませんが、「遠くにいる誰かに」というイルミネーションスターズの姿勢が瑞々しく輝く『ヒカリと夜の音楽、またはクロノスタシス』は、併せて読んでも楽しいと思いますね。
SSR【花風Smiley】(限定)
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桜の花びらを巡る、素敵な「思い出」のお話。限定P-SSR【花風Smiley】は、何気ない日常の一コマを切り取る穏やかな物語でありながら、そこに「思い出」の暖かさも感じられる素敵な物語になっています。メインヒロイン過ぎる真乃の横顔も印象的ですね。メインヒロインすぎるやろ・・・。
本作では、一貫してステージ裏の真乃が描かれます。次のライブに向けてサプライズ演出を準備する姿や、ライブ後の打ち上げを兼ねたお花見の準備をする姿。ピーちゃんやプロデューサーとお散歩した日のこと・・・それぞれはなんてことない出来事かもしれませんが、それがキラキラした「思い出」として切り取られていくのがとても美しいんですね。
それを象徴するのが、真乃の写した「写真」なワケですが、そこには確かにプロデューサーと共有した時間も混ざり込んでいて。まるで白い花吹雪の中にピンク色の幸運が混ざり込んでいるみたいに。
そんな素敵な時間を過ごすことができる、素敵な物語だと思っています。
また、本作は櫻木家の重要人物であるところの「ピーちゃん」(ハト)が登場するピーちゃん萌えコミュとしても外せないですね。オススメです。
[併せて読みたい]
【深染め、いろみぐさ】(限定P-SSR)・・・・・・本作のある場面では、【深染め、いろみぐさ】のワンシーンをセルフパロディしています。知っていればニヤっと出来るはず。
SSR【ひとつ、はたたく】(恒常)
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恒常P-SSRカード【ひとつ、はたたく】は、アイドルとして引っ込み思案な自分を変えたいとファーストステップを踏み出した真乃にとっての、一見するとささやかな、しかしかけがえのない2ステップめが描かれるコミュです。
櫻木真乃さんの性格を一言で表現してしまうなら、それは「引っ込み思案」になると思います。イルミネとのやり取りを見ていると、何となくそんな印象が薄れてしまう場面もありますが、やっぱりとても引っ込み思案な女の子で・・・だからこそ、真乃は本作中に「挑戦」のキーワードを掲げ、次のステップを踏もうと努力しました。
アパレルブランドのモデルという大きな仕事に並行して、同級生と仲良くなるという挑戦。それは、真乃にとってどちらも大切な「挑戦」でした。そんな彼女の姿からは、きっと勇気が貰えるはず。
始めに読んでもよし。真乃のことを好きになってから読み返しても、心に染みこむようなお話だと思います。
[併せて読みたい]
櫻木真乃「GRAD」編・・・・・・真乃と同級生の関係(やりとり)が描かれているコミュとして真っ先に思い出すのがGRAD編です。既に述べたとおり、アイドルをはじめてからの真乃は引っ込み思案なところもそこまで目立ちませんが、LandingPoint編と併せて「それでもやっぱり、勇気が出ない私」を描く物語は、だからこそ心に染みます。一歩足を前に踏み出すのに、人と同じかそれ以上の勇気がいる彼女だからこそ、私たちに勇気をくれるんじゃないかと思います。
『For Your Eyes Only』(イベント)・・・・・・GRAD編と同じく、真乃と同級生の関係が描かれているコミュです。自分なりに向き合いたい・・・真乃の真摯な姿勢が垣間見えて、Goodなコミュですね。
櫻木真乃「STEP」編・・・・・・アイドルをはじめる前。引っ込み思案で勇気を出せないひとりの女の子だった真乃を描く物語です。本作以外にも、TVアニメ第1話やシャニソンのアニメ放送記念コミュなどと併せて楽しんでほしい!
【あなたといただきます】(限定P-SSR)・・・・・・最新コミュですが、実はこっそりとシナジーがあるんですね。余力があればチェックしてみてください。
SSR【interStellar-Stella】(トワコレ)
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トワイライツコレクション【interStellar-Stella】は、個人的にめっっっっちゃくちゃ大好きなコミュです。
トワコレカードは限定カードよりは入手難度が低い(凸素材を使えないのでカードを重ねるのは大変ですが、他トワコレのピックアップタイミングですり抜け入手の可能性があるため)ので、入手できたら読んでほしいですね。私は、真乃のPカードではこのコミュがいちばん好きかもしれません。
センスのない直訳ぎみな読み方で恐縮ですが、「星間に輝く星」というカードタイトルそのまま、風野灯織や八宮めぐるという星の間に輝く櫻木真乃が感じられる傑作コミュです。つまりこのカードは、真乃しか登場しないにも拘わらず「イルミネの物語」と言ってしまっても良いようなシナリオに仕上がっています。
灯織やめぐると一緒にいるわけではないのに、あらゆる言葉の端々にリンクが感じられるのが嬉しいコミュ。例えば1コミュ目「金糸雀をなぞる」では、真乃とめぐるのアンケート回答が偶然かぶってしまう微笑ましい姿が描かれています。
イルミネーションスターズという繋がり、その何もかもが愛おしいと感じられるささやかな物語。ぜひ手に入れて、読んでほしいです。
[併せて読みたい]
【駅線上の日常】(限定S-SSR)・・・・・・本作は、イルミネのサポートカードと併せて読めばより楽しめると思います。例えば【駅線上の日常】では、偶然気持ちが揃う愛おしい瞬間の話をしているので、持っていれば読んでみてください。他にも【オールウェイズ】八宮めぐる(限定S-SSR)なんかも、誰かがいなくたって繋がる三人の関係性を嬉しく思う素敵なお話でした。
『くもりガラスの銀曜日』(イベント)・・・・・・イルミネ流他者理解の根幹が描かれるイベントシナリオです。一緒に読んでみると楽しいかもしれません。
SSR【私のハルモニア】(マイコレ)
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マイソングスコレクション(トワコレよりは入手難度が上がってしまいます)に登場したP-SSR【私のハルモニア】は、真乃のコミュにとってまるで「総決算」のような演出になっていて、涙腺が熱くなります。
そもそもマイソングスコレクション(通称「マイコレ」)は、「各アイドルのソロ曲に紐付いた物語」が展開されることが大きな特徴です。たとえば真乃でいうと、ソロ曲「ありったけの輝きで」を歌唱するにあたってどのような思いで向き合うべきか、真乃が悩むという物語になっています。
「ありったけ」の文字に心が踊ることがあるならば、繋がる隣と無数の他人がある世界を愛おしいと思えるならば、見守ってあげて欲しい。確かに今、この世界に生きている彼女のことを。
「輝き」を歌う真乃のソロ曲。自分にそんなキラキラを表現できるのかと悩む真乃にアドバイスするプロデューサーの言葉と、それを受けて出した真乃の結論には、あまりの真っ直ぐさに胸打たれるはず。
真乃のソロ曲が、きっと一層好きになるはずのコミュです。他のカードと比べると入手機会が少ないかもしれませんが、入手できたらぜひ読んでほしいと思います。
[併せて読みたい]
「ありったけの輝きで」(楽曲)・・・・・・言うまでもなく、ソロ曲への向き合い方を描いた本作は「ありったけの輝きで」と共に楽しんでほしいですね。
【ほわっとスマイル】【ソラを跳ね】(いずれも恒常P-SSR)・・・・・・この2枚のカードから、ガシャ演出が引用されているのが本作【私のハルモニア】です。真乃が重ねてきた成長の総決算的な本作ですから、【ほわっとスマイル】や【ソラを跳ね】に限らず他のカードをチェックしておくと、きっと楽しいはずです。
『Catch the shiny tail』『アジェンダ283』(いずれもイベント)・・・・・・真乃が「自分はどうありたいのか」ということを考えるコミュの中で、代表的なものです。理念を持ち、具体的に行動しようとしている姿が描かれる真乃の姿勢は美しくて、【私のハルモニア】と相乗効果を見せてくれるかもしれません。
櫻木真乃「STEP」編・・・・・・本作と共にSTEP編を思い出せば、真乃の歩みを、壮大なスケールで感じて胸が一杯になれます。もしかしたら、私が真乃のSTEP編を好きなだけなのかもしれません。
風野灯織
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後ろでまとめた黒髪が印象的な、クール系美少女。自分が納得するまで努力を欠かさないストイックな性格の持ち主。高校1年生。
かつては「狂犬」として恐れられた(?)風野灯織は、突き詰めて言えばとても真面目でストイック、ただし思い込みが激しいところがある女の子です。
公式紹介文の「クール系」というのは間違っていませんが、コミュを読んでいる間はどちらかというと可愛いなと感じることの方が多いんじゃないかと思います。
そんな彼女のカードコミュは、「空気感」が楽しめると思います。灯織が人として、あるいはアイドルとして積み重ねてきた成長が言動ににじみ出る嬉しさや、プロデューサーとの信頼が深まっている様子。ささやかなやりとりに灯織コミュ特有の空気感を感じられるんですねぇ。
生真面目な性格の灯織は、ユニットメンバーである真乃やめぐるに対しては勿論、プロデューサーに対しても肩に力が入った様子を見せることが多かったですが、時間を重ねるにつれ、柔らかい表情や砕けた表現を見せることが多くなっていきます。
そんな彼女の変化が楽しめるコミュたちを一部、ご紹介。
SSR【淡雪の戯れ】(恒常)
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あまりにも美少女ゲームのメインヒロイン過ぎるイラストが印象的な恒常P-SSR【淡雪の戯れ】では、「そんな子どもみたいな」とためらいながらも雪ではしゃぐ等身大の女の子らしい姿が垣間見えるコミュです。ガシャムービーも是非見てほしいですね。めちゃくちゃ可愛いので。
もちろん可愛い灯織も必見ですが、可愛いだけのコミュではないのもこのカードの魅力です。
TrueEnd「心のアルバムの隣に」では、アイドル活動に対する一種の所信表明をする灯織の姿が描かれます。当初は「こうしなきゃ・・・」とガチガチに肩の力が入っていた灯織が素直にアイドル活動に対して前向きであることも、そしてプロデューサーとの信頼関係が一層深まったことを感じられることも、すごく嬉しいんですね。
とりあえずこれを見ないと始まりません。灯織のPカードは全所持なんだ!間違いないです。
オススメしやすい初期のコミュ。入手したら読んでみてください。
[併せて読みたい]
風野灯織「WING」編・・・・・・まあ、WING編は関連するコミュというより、キャラクターの基本中の基本、土台となるような物語なので「併せて読みたい」って感じでもないですが、初期のカードである本作とも相性が良いと思います。
【柔らかな微笑み】(恒常P-SSR)・・・・・・1枚目のP-SSRです。不器用ながらも力強い彼女の第一歩を感じられるコミュ。灯織のコミュを読むなら、まずはこの1・2枚目のカードからはじめるのも良いかもしれません。
SSR【伸ばす手に乗せるのは】(限定)
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ファミ通で行われた「好きなガシャ演出」のアンケートで二連覇したことがあるほど人気のある限定P-SSR【伸ばす手に乗せるのは】は、限定で入手難度も高いですが、灯織が好きなら(ガシャやセレチケなどで)ぜひ手に入れてほしい名作コミュです。
何がズルいって、1枚目のP-SSR【柔らかな微笑み】(恒常)で振り向く灯織の姿が、成長した今の灯織の姿と重なって見えるという演出を使っているんですね。最終回かな????
真乃の節で「【私のハルモニア】は他のカードのガシャ演出を踏襲している」という話をしましたが、ここまではっきり重ねて演出しているカードは未だ珍しいと思いますし、それだけ大切な話だということでしょう。
灯織のコミュは過去との対比が多いと思いますが、象徴的なのはやはりこのカードかなと思います。演出の面もそうですが、コミュの面でも【柔らかな微笑み】と見比べて、灯織の変化と成長を感じて欲しいです。
灯織の成長を、演出面でも物語の面でも対比して描く名作コミュ。灯織推し/担当の人間には、ぜひ読んでほしい一枚だと思います。
[併せて読みたい]
【柔らかな微笑み】(恒常P-SSR)・・・・・・演出を重ねているだけでなく、物語にも重なりがあります。万感の想いが胸に去来すること間違いなしですので、ぜひ併せてチェックしてみてください。
SSR【清閑に息をひそめて】(恒常)
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恒常P-SSR【清閑に息をひそめて】は、「何かに思い悩んでいる灯織」が描かれるコミュです。
このカードのすごいところは個人的に二つあると思っていて、一つ目は「何に思い悩んでいるのかを最後まで明かさない」点です。
灯織は何事かに悩みながらも、「いつか自分から打ち明けます」とプロデューサーに伝え、プロデューサーも彼女を信頼して深くは訊ねません。ドラマチックさを敢えて排した筋書きですが、だからこそふたりの信頼関係に胸が熱くなるので嬉しいんですよね。
そして二つ目は、風野灯織「GRAD」編と深い関連性を持っている点です。【清閑に息をひそめて】を読んだ後にGRAD編を読むことで、より楽しむことが出来るのは間違いありません(もちろん、GRAD編単体でも十分すぎるほどの名シナリオなのでそこは心配無用です)。
ストーリー展開からコミュタイトルまで、深い繋がりを持ったこれらのコミュは、灯織の成長において欠かせない物語でもあります。ぜひ、併せて楽しんでほしいです。
[併せて読みたい]
風野灯織「GRAD」編・・・・・・すごいです。タイトルから内容まで、細かく対比をとっているので、お話を楽しむだけでなく深読みオタクの楽しさも刺激してくれます。
風野灯織「STEP」編・・・・・・好きなシナリオなんですよね。これも真乃STEPと同じで、灯織の歩みを感じられるから嬉しいんだよなぁ!と思っています。本作に絡めて言うなら、【清閑に息をひそめて】⇒GRAD編⇒STEP編の純に読むのがオススメかもしれません。
SSR【涼】(限定)
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イラストを見ていると、柔らかい表情になったなぁとしみじみさせられる限定P-SSR【涼】は、穏やかな夏のひとときを過ごす灯織(とプロデューサー)の姿を描くコミュです。
本作は、ご紹介した灯織カードの中でも特に「空気感」が楽しめる、日常のお話です。灯織もプロデューサーもすごく可愛いし、灯織推しなら必見の一枚と言えるでしょうか。
のどかでおだやか。灯織とプロデューサーの、パーソナルに近い領域でのやり取りをありありと見られるコミュ。
好きなものがないとすら語った女の子がのんびりと積み重ねていく、贅沢すぎるほどに楽しく愛おしい時間のお話。
ゆったりと時間を過ごすふたりの姿が愛らしくもありながら、どこかぎこちなさのあった最初期の頃を思うと、ふたりの信頼関係はここまで深まったんだなぁと感慨深くもあります。
これもまた、オススメしやすいコミュだと思います。
[併せて読みたい]
風野灯織「LandingPoint」編・・・・・・LandingPoint編の実装以降に登場したカードですから、そこまでの物語を読んでいると(あるいはこのカードを読んでからLP編までのストーリーを読むと)より味わい深くなると思います。
【洸】(恒常P-SSR)・・・・・・LandingPoint編同様、灯織の変化が感じられるので併せて読むと楽しいかもしれないですね。【洸】はLandingPoint編との関連がもの凄く強いですから、LP編⇒【洸】の流れでぜひ。
SSR【エバー・リメンバー・ネバー】(限定)
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限定P-SSR【エバー・リメンバー・ネバー】は、むかし読んだ絵本をめくるように「記憶」が意識に浮上するような、静かで穏やかで、あったかいお話になっています。
本作と同時実装のイベントシナリオが『ヒカリと夜の音楽、またはクロノスタシス』だったのも、テーマに影響しているんでしょうか。
なぜか夢に見る苦々しい記憶が呼び水となって、昔と今の灯織が対比的に語られます。
例えば『Light up the illumination』第2話「翳る前に、曇る前に」にて、真乃に対し「一人で練習した方がいい」と言ってしまったことを思いだし、「あの頃のことを真乃もめぐるも気にしてるわけない」と思いつつ悩んでしまう灯織の姿が、本作では描かれます。
そんな苦い記憶が呼び覚まされたことで、反対に「変われた自分」のことを自覚できる素敵なお話であると共に、「でもそれだけじゃなくて・・・」と語れた灯織の姿には、ああ・・・やっぱり成長を重ねてきたんだなぁと感慨深くなれるはずです。オススメの一枚。
[併せて読みたい]
『Light up the illumination』(イベント)・・・・・・先述の通り、『Light up the illumination』のワンシーンが引用されています。
風野灯織「STEP」編・・・・・・同じく、STEP編のワンシーンが引用されています。直接的な回想こそありませんが、LandingPoint編との繋がりも感じますので、読んでおくとイイかもしれません。
【手作りの心遣い】(恒常P-SR)・・・・・・またまた同じく、本作にてワンシーンが引用されています。予め読んでおくとおお~~ってなれるかもしれません。
【宝石色のしおり】(イベントS-SSR)・・・・・・直接的な引用でこそありませんが、灯織が料理を始めたばかりのころを本作にて言及していて、【宝石色のしおり】にも似た場面があります。
SSR【ベター・ザン・ベスト】(限定)
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最新のカードですが、推す声が多かったのでご紹介。限定P-SSR【ベター・ザン・ベスト】は、ファッションモデルの仕事に取り組む灯織の姿を描いたコミュです。
「アイドルがやるファッションモデルなんて腰掛けじゃん、本気じゃないでしょ?」そういう偏見、声が聞こえてくる中、ちゃんと自分なりに仕事に向き合いたいと意気込む灯織。そんな彼女の仕事に対する真摯さには感服させられます。
P-SSR【黒百合前で待ち合わせ】や「シャニソン・イルミネep3」と併せて読んでほしいという熱い意見をいただきましたので掲載します。
(筆者が)【黒百合前で待ち合わせ】読んでいらしたので投稿させていただきました。
【黒百合前で待ち合わせ】や【ベター・ザン・ベスト】、(シャニソン)イルミネep3はいずれも、アイドルではない仕事に対して向き合っていく灯織のコミュです。
「アイドル」を言い訳にしたくない、どんな仕事でも妥協しない、手を抜かない、灯織の良いところがたくさん詰まっています。
ちなみに【黒百合前で待ち合わせ】を読んでいた~・・・というのは、黒百合前を再読して黒百合前のオタクを擦り倒していたことだと思います。私はことある毎に、コイツを引用している。
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[併せて読みたい]
【黒百合前で待ち合わせ】(恒常P-SSR)・・・・・シャニマスが描くオタクのリアクション本当におもしろいので、それも楽しんでくださいね。
風野灯織「ファン感謝祭」編・・・・・・「アイドルを言い訳にしたくない」という灯織の想いは、既にファン感謝祭編でも描かれていました。イルミネの三人にとっても大切なエピソード。併せて読んでおくのがオススメです。
八宮めぐる
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天真爛漫な性格で、誰にでも積極的に話しかける。とにかく元気で友達想いの女の子。日本人の父とアメリカ人の母を持つ。高校1年生。
日本人とアメリカ人のミックス(ハーフ)であり、幼少期に海外から日本に引っ越してきた経歴を持つ八宮めぐるのコミュにおいては、彼女が世界をどのように見つめているのかの一端を垣間見ることになります。
はじけるような元気さ、遠慮がちなことも多い真乃と灯織にもガンガン距離を詰めていく人なつっこさを持ちながらも、誰かが見ている景色を完全な形で理解してあげることは難しい・・・という地に足の付いた価値観も持っているめぐる。
この後に紹介することとなりますが、例えばP-SR【チエルアルコは流星の】ではそうしためぐるのパーソナリティーに深く踏み込んで描かれた、シャニマス史に残る傑作として多くの人が記憶しているコミュです。
他にも名作は沢山ありますので、そのうちのいくつかをご紹介しましょう。
SR 【小さな夜のトロイメライ】(恒常)
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ガシャから手可能なSRなので入手難度は低いですが、本当に心温まる名作なのが【小さな夜のトロイメライ】です。
誰しもの胸に郷愁の念を呼び起こすような「小さな夜の奇跡」を描くこのカードは、めぐるとプロデューサー、大人と子どもの境目が曖昧になったときにぐっと心が近づく瞬間の奇跡を描いています。
なんといっても2コミュ目「OFF:その甘さは時をかける」で、プライベートのめぐるとプロデューサーがばったり出会う場面にはきゅんと来てしまいます。
なんというか・・・同じようなシチュエーションを経験したわけでもないのに、すごく懐かしくて切ない気持ちになるんですよね。
凄くノスタルジーな雰囲気のカード。
シャニPの自我が好きな人にオススメ
シャニP萌えコミュとしても外せない一枚ですね。友達と飲んだ帰りにココアを飲むプロデューサーの姿は、普段の立派な彼とは打って変わってオフモードなワケですが、だからこそ親近感が湧きます。
全く隠れてない名作ですので、ぜひ読んでみてください。
[併せて読みたい]
八宮めぐる「GRAD」編・・・・・・ブランケットのあたたかさ。ホットミルクのあたたかさ。人の心のあたたかさ。トロイメライが感じさせる郷愁の感覚がなぜこんなにも温かい気持ちにさせてくれるのか、その理由がすこしだけ分かるかもしれません。
SR 【チエルアルコは流星の】(恒常)
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ガシャで入手できる恒常P-SR【チエルアルコは流星の】。入手難度は低い一方で、あまりの名作っぷりに多くの人が「チエルアルコはすごい」と語り始め、しまいにはチエルアルコを語り出す人のことを「チエルアルコおじさん」と呼称するに至るほどの大名作です。
つまり、それだけ多くの人の心を掴んだ物語だったというわけです。
めぐるの元に舞い込んだお芝居の仕事。どこかシンパシーを感じる役柄を演じきるために、めぐるは役作りに向き合います。そんな折、仕事でトラブルが起きて・・・?というのが本作の筋立てです。細かく説明するよりも読んでほしい!
(併せて読んでほしいコミュはあるけど)
でもこういうの知らずに読んで欲しい
↑何者?
チエルアルコはいいぞ
noteで「チエルアルコ」と検索しても記事の数にびっくりするはずです。そのぐらい沢山の心に焼き付いた名作。
もはや多くを語るまでもなく、ぜひご自身の目でこの物語を見届けてほしいですね。
[併せて読みたい]
【金色の元気いっぱいガール】(恒常P-SSR)・・・・・・元気いっぱいではじけるような魅力があることや、友達想いなこと、めぐるの魅力が詰まった一枚目です。まずはめぐるのことを知った上で読んでほしいのが本作【チエルアルコは流星の】ですので、予め読んでいるとGood。
【小さな夜のトロイメライ】(恒常P-SR)・・・・・・本作同様、とても優しいお話。雰囲気も繋がりを感じます。眠っている姿を見せられるのは、信頼している間柄であることの証拠。もし、ぴょこんと寝癖がついていてもね。
『Star n dew by me』(イベント)・・・・・・チエルアルコを読了した後にぜひ読んでほしいイベントシナリオ。めぐると「特別」についての物語です。必見。必見です。大切なことなので二回言いました。必見です。
【ふたり色 クレオール】(トワコレ)・・・・・・チエルアルコと同様、「演技」がテーマになったコミュ。そしてシャニマス史に残る傑作シナリオでもあります。もし入手できたら、ぜひチェックしてほしいですね!
SSR【日々を紡ぐインヴェルノ】(恒常)
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恒常P-SSR【日々を紡ぐインヴェルノ】は名作です。海外に住むめぐるの友人から、エアメールが届くことがお話の発端となっています。それは、めぐるがアイドル活動を始めたことを知ってくれていたという嬉しい頼りで・・・。
本作には、めぐる(あるいはイルミネーションスターズというユニット)が「歌を届けるということに、どのような想いを持って臨もうとしているのか」が表現されているように思えてなりません。だからこそ、シャニマスを愛してやまない私たちの胸は一杯になります。
特に心を打たれたのはTrue End。
めぐるを輝く恒星のように比喩していてその表現がなんとも詩的で美しい。
アイドル:八宮めぐるの一番眩しいところ
美しい
もう、これ以上言えることもないです。本当に美しいお話。本作を通じて、めぐるへの愛情が深まること間違いなしでしょう。彼女が「届ける」ということにどんな意識を持っているのか、それを知って胸が震えるんですよね・・・。
[併せて読みたい]
八宮めぐる「GRAD」編・・・・・・めぐるが他者とどのように寄り添おうとしているのかがよく現れた、名作シナリオです。本作との相性もばっちり。
八宮めぐる「LandingPoint」編・・・・・・GRAD編と同様、他者に向けてめぐるがどのように寄り添おうとしているのかが感じられる名作。特に【日々を紡ぐインヴェルノ】とは、「遠く離れた友達」というキーワードが共通していることも、相乗効果を発揮しています。
【ずっと・グッド・ラック】(マイコレ)・・・・・・ソロ曲にフォーカスをあてながら、本作同様「歌を届けること」について語ったコミュなので、併せて読むと繋がりを感じて面白いと思います。
『ヒカリと夜の音楽、またはクロノスタシス』(イベント)・・・・・・場所。そして、時間。人と人との間に横たわっているのは様々な「距離」です。めぐるの歌は、イルミネーションスターズの歌は、そんな遠く離れたところにまで届くのでしょうか。ぜひ見届けてほしい名作。
SR 【ハロー・ワールド】(イベント)
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イベント配布のSRカード【ハロー・ワールド】は、まず言わせてください。イラストがあまりにもよすぎる!!!!!シャニマスのイラストは素敵なものが本当にたくさんありますが、私はこのカードのイラストが(私服も衣装も)大好きなんですよね。
イラストの時点で大優勝な一枚ですが、コミュも胸に染みこんできます。穏やかな日常を描きながら、いつかやって来る「お別れの日」「未来」を想うような物語。ささやかなお話なんですが、同時に胸がぎゅっとなるお話でもあって、しかし桜の木が見せるのびのびとした枝振りに、救われたような気もするんですよね。
遠く彼方の悲劇に抗するための綺麗事が好きですか。手からこぼれ落ちていく今の先に見る希望の未来は好きですか。
なんでもない日常と、当たり障りのない出来事の中で得た幸せへの足がかりは、やがて降り注ぐ悲しみと向き合うための一歩になる。そう信じるのは好きですか?
めぐるの視界に見えているであろう、あまりにも多彩でいろ いろな世界に、私たちは想いを馳せずにはいられません。
大人になるにつれて少しずつ変わっていくかもしれない世界が、それでもきっと、いつまでも変わらず鮮やかであり続けることを信じるための「ハロー・ワールド」を、めぐると共に響き渡らせましょう。そのための表題を、何度でも噛みしめたい名作。
[併せて読みたい]
【小さな夜のトロイメライ】(恒常P-SR)・・・・・・どちらも、温かくて優しい物語です。一方で、ノスタルジックな気持ちだったり、寂しい気持ちだったりを思い出すような雰囲気のあるコミュでもあって、共に読むと染みるはず。
【セツナ/n】(イベントP-SR)・・・・・・春と冬という対照的な季節を描きながらも、暖かさだったり優しさを感じながら、愛おしい時間が過ぎ去ることの「寂しさ」にもスポットライトがあたり、じーんと感動させられる良いお話です。併せて読んでほしいですね。
【そらあいスウィング】(パラコレ)・・・・・・「大人になったら」を想像する本作から言うと、実際に大人になったIFの姿を描くのが【そらあいスウィング】です。テーマが近いので併せて読むといいかも。限定S-SSR【春待ちララバイ】なんかもオススメです。
SSR【ずっと・グッド・ラック】(マイコレ)
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マイソングスコレクション【ずっと・グッド・ラック】は、めぐるのソロ曲である「HAREBARE!!」の味わいが深くなる超・王道コミュなので、ぜひ多くの人に読んでほしい一枚です。
ソロ曲を聴いて貰えると分かるのですが、めぐるのソロ曲「HAREBARE!!」はこれでもかというほど真っ直ぐでど真ん中な「応援ソング」になっています。だからこそ力強く励まされる一方で、心が疲れているときにはちょっと聴いていられないな・・・と感じることもあるでしょう。
でも、めぐるはそうした人のことも眼差しているんですよね。
めぐるが「HAREBARE!!」という楽曲をどんな風に受け取っているのか、そしてどんな風に歌おうとするのかを見届けたとき、もしかしたら同じ曲が違って響くかもしれません。
読む前よりもずっとソロ曲が好きになる。必ず曲を聴きたくなる。入手難度は少し高いですが、そんな気持ちにさせてくれる名作カードをぜひ手に入れてみてください。
[併せて読みたい]
ソロ楽曲「HAREBARE!!」・・・・・・言わずもがな。聞こえ方がすこし変わるかもしれません。
【ああひかりよ】(イベントS-SSR)・・・・・・イベントシナリオ『Star n dew by me』の開催時に配布され、現在はショップでも交換することが出来るサポートカード【ああひかりよ】は、めぐるが人に寄り添う時の姿勢、真摯さとその美しさが描かれています。テーマに類似するものがあるので併せて読むと楽しい。もちろん、イベントも同時に読んでくれると嬉しいです。
【日々を紡ぐインヴェルノ】(恒常P-SSR)・・・・・・八宮めぐるが「歌」というものにどんな想いや願いを込めているのか。その一端を知ることが出来る素敵なお話ですので、「楽曲」をテーマにする本作とは相性抜群なはずですね。
SSR【ふたり色 クレオール】(トワコレ)
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トワイライツコレクション【ふたり色 クレオール】は比較的最近ゲームに実装されたカードですが、当時のシャニマスファンコミュニティを震撼させた大傑作コミュです。問題作と言って良いかもしれません。
本作は、P-SR【チエルアルコは流星の】のストーリーも思い出すような、めぐるが「お芝居」に向き合う話。ある絵本を原作とした舞台への出演オファーが、めぐるの元に舞い込んでくるところから物語は幕を開けます。ですが、ある連絡の行き違いから事態は異なる側面を見せ始めて・・・。
何がどうすごいのか。それをネタバレなしで説明するのは困難なのですが、とにかく・・・手に入ったら読んでくださいとしか、言えないかもしれません。こんなコメントが寄せられているくらいです。
チエルアルコ以来最も重要かつイベント『バイ・スパイラル』の流れを汲む重要コミュだと思います。
[併せて読みたい]
【チエルアルコは流星の】(恒常P-SR)・・・・・・同じく「演技(お芝居)」に向き合うめぐるの姿が描かれたコミュがチエルアルコです。めぐるを取り巻く世界は、私たちのそれと同じように、時にはままならないことがあって・・・それでも鮮やかな色彩を眼差すめぐるとシャニマスが好きなんですよね。
『バイ・スパイラル』(イベント)・・・・・・めぐるが出演しているわけではありませんが、色鮮やかなものと、そうでないかもしれないものとを対比して描こうとするシナリオとして『バイ・スパイラル』があります。テーマ性が似ているでしょう。
『絆光記』(イベント)・・・・・・同じく、光とそうでないものとを描く名作シナリオ『絆光記』は、【ふたりいろ クレオール】とも微かな繋がりを見せてくれます。シャニマス屈指の尖った内容であり、無二の傑作でもあると思います。
八宮めぐる「STEP」編・・・・・・めぐるの子ども時代からアイドルになる直前までを描くSTEP編は、様々なめぐるコミュを引用しているファン歓喜の内容となっていますが、本作【ふたり色 クレオール】との繋がりも強く、ぜひ読んでほしい名作です。
【特別描き下ろしイラスト】
— アイドルマスター シャイニーカラーズ公式 (@imassc_official) October 31, 2023
限定シリーズ「トワイライツコレクション」にて八宮 めぐるさんが新登場!
━━━━━━━━━━━━
えへへ……
どんなお話か気になっちゃって……!
━━━━━━━━━━━━#シャニマス pic.twitter.com/rDaHFyEXxt
月岡恋鐘
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自信たっぷりで何があってもポジティブな性格。スタイルもよく人目を引く可愛さだが、よく転ぶ、ダンスを間違えるなどのドジな一面も併せ持つ。
明るく真っ直ぐ。ドジっ子な面もあるがアイドルとしてのカリスマも持ち合わせた「ばりばりのアイドル」こと月岡恋鐘のコミュでは、プロデューサーへの好意が描かれていたり(いわゆるPラブ描写)、アイドルの仕事に全力でぶつかる姿が描かれたり、基本的には可愛くて楽しいものが多いと思います。
また、落ち込むような出来事でも真っ直ぐ受け止める強さ、故郷を懐かしむ姿などが度々描かれます。
彼女のコミュはとにかく、「恋鐘という人物の魅力」が輝く瞬間に感動が訪れるのがすごい。ドジをしているときも、カリスマを発揮しているときも、故郷を思い出すときも、いつだって変わらず恋鐘は恋鐘でいることのスゴさに、勇気を貰えます。
そんな彼女のコミュからオススメをいくつかご紹介しましょ~!
SR 【は~と♡に火をつけて】(イベント)
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イベント配布のP-SR【は~と♡に火をつけて】では、普段はじけるような明るさを放つ恋鐘が珍しく「閉塞感」を覚える様子が描かれています。
恋鐘はアイドルになるため地元・長崎から上京したものの、一年間事務所に所属することが出来ずじれったい日々を送っていました。そんな彼女にとって283プロとの出会いも、プロデューサーとの出会いも運命に近いものだったワケです。
そんな彼女が、あるパーティー会場で覚えた閉塞感をどのように解放しようとしたのか。それを思うと、プロデューサーに対する感情の大きさにドキリとしてしまうようです。
このコミュが実装されて以降、恋鐘が売れっ子アイドルになっていく様子が少しずつ描かれていきます。ですが、遠くから観覧車を眺めているだけだった彼女(=アイドルに憧れていた少女)のことを思うと、売れっ子になっても変わらず真っ直ぐな精神を持つ彼女の姿には、ぐっとくるものがあるんですよね。
ぜひ、月岡恋鐘という規格外の「アイドル」を知ってほしいと思います。
[併せて読みたい]
【うちのリボンは恋結び】(恒常P-SSR)・・・・・・本作【は~と♡に火をつけて】読了後に併せて読むと面白いかもしれません。恋鐘の魅力は沢山ありますが、その中でも特に目をひくのが、売れっ子になる前も後も、長崎にいるときも上京した後も、常に一貫している彼女の精神性でしょう。たとえ思い通りに行かなくても、その中で楽しみを見つけ出す心は瑞々しい。
月岡恋鐘「GRAD」編・・・・・・【うちのリボンは恋結び】と同様、恋鐘の「不変の精神性」に心打たれる名作。過去に絡めて語られるGRAD編はもちろんのこと、周りとの関わりを通じて語られるLandingPoint編も是非。
SSR【うちのリボンは恋結び】(恒常)
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【うちのリボンは恋結び】は恒常のP-SSRです。チョコをあ~ん、している恋鐘の姿が可愛らしいばりばりなイラストからも分かるように、バレンタインに関連したコミュです。恋する乙女・月岡恋鐘の可愛らしい姿を存分に拝むことができるでしょう。
このコミュの印象的なポイントは、恋鐘が上京してから283プロに属するまでの一年間について、それとなく言及する場面が描かれているところです。
アイドルになりたくて、でもなかなか思うように事務所に所属できない。彼女が過ごした歯がゆい時間を思わせるコミュであると同時に、どうして彼女がプロデューサーを/283プロを、そして「アンティーカ」を運命的に思っているのかにまで想像が膨らみますね。
チョコレートの渡し方に頭を悩ませる恋鐘の姿も可愛らしい。恒常で入手しやすいので、誰にでも勧めやすい一枚です。
[併せて読みたい]
月岡恋鐘「GRAD」編・・・・・・本作同様、恋鐘の過去が描かれる物語としては名作GRAD編がありますので、ぜひ併せて読んでほしいですね。上手くいかなかった過去もひっくるめて今に後悔していないと宣言する終盤の場面には、何度でも感動する良さがあります。
月岡恋鐘「STEP」編・・・・・・恋鐘が長崎から上京するまでを描くのがSTEP編です。他のコミュを読んでからの方が楽しめるのがSTEP編の特徴ですが、時系列はSTEP編⇒GRAD編回想⇒本作【うちのリボンは恋結び】という流れになっていますので、余力があれば併せて楽しんでください。
SSR【心の鐘が鳴っとるけん】(限定)
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月岡恋鐘のもとにエッセイ執筆のオファーが舞い込む限定P-SSR【心の鐘が鳴っとるけん】は、「恋鐘が恋しているもの」を紹介するエッセイの執筆に取り組む恋鐘の姿が描かれます。
たとえば1コミュ目「おおきか~」では、任されたエッセイ「月岡恋鐘の恋日記」第一回掲載で、彼女の郷土・長崎の名物ちゃんぽんについて執筆しています。
エッセイ執筆を通じて恋鐘は、自分の身の回りにある好きなもの、好きかもしれないもの、そしてときめき続けているものについて見つめ直していくことになります。
各コミュのタイトルにあったシンプルな内容と、好きを語る暖かなやり取り。コラムのネタとして進む中で、これが間違いなく「月岡恋鐘の恋日記」であるということをドストレートに表現してくれるこのコミュ、大好きです。
「ずっと恋しているもの」という文句と共に、穏やかに結ばれていくコミュのラストには、思わず胸キュンするような恋鐘の乙女心が記されているんですよね。
他のコミュと併せて読まなくても、これ単体で楽しめるオススメしやすい一枚。可愛いコミュだと思います◎
[併せて読みたい]
【ばってん長崎恋岬】(恒常P-SSR)・・・・・・最初期の一枚。恋鐘が楽しそうに料理している様子や、故郷・長崎への愛を語っている場面が、本作にも通ずるものがあると思います。
SSR【あなたと、月の満ちる頃】(恒常)
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月岡恋鐘の大人っぽい表情にどきりとする恒常P-SSR【あなたと、月の満ちる頃】は、ナイトプールの広告モデルに抜擢された恋鐘の姿を描くと同時に、遠く離れた故郷の友人に想いを馳せるコミュでもあります。人によっては自分の境遇を重ねて読むことで、胸に刺さるかもしれません。
本作で恋鐘の元に届いたのは、友人からの結婚報告。スケジュールの都合で式に出席することは出来ませんでしたが、同じ空の下に、同じ月を見上げている。その事実に遠く離れた友人とも心が繋がる瞬間のあたたかさが、じんわりと胸に染みこんでくる良いお話です。
月岡恋鐘という「アイドル」に心が掴まれてしまう。ずっと遠くにいるはずの恋鐘の気持ちがそばに感じられる。そんな物語をぜひ楽しんでほしいです。
[併せて読みたい]
月岡恋鐘「GRAD」編・・・・・・恋鐘が地元の友達と絡む話なので、上京したばかりの心細げな恋鐘が描かれたGRAD編は、アイドル以前の彼女を感じられるため、本作とのシナジーあり。
月岡恋鐘「STEP」編・・・・・・言うまでもなく、アイドルになるよりも前の恋鐘を描いたSTEP編は地元・長崎にまつわるエピソードですから、要チェックです。
SSR【よか匂いのする陽気やけん】(恒常)
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恒常P-SSR【よか匂いのする陽気やけん】は、ドラマにキャスティングされた恋鐘が、「少し冷たくて人と距離をとろうとする人」を演じることになり(ミスキャストなのでは?)、役作りに向き合おうとするお話です。
これまでのユニットイベント、越境イベント、カードコミュに共通コミュと数多の物語を通じて、月岡恋鐘が持つ黄金の魂、その高潔さに深く感動を抱き続けてきた私たちですが、本作も恋鐘の精神の美しさがそのまま描かれているように感じます。
役作りという行為が「他者理解」に重ねて描かれる本作は、月岡恋鐘の無限の愛情に包み込まれるような名作です。
恋鐘に共感できる人ってどのくらいいるでしょう?たぶん、ぜんぜん共感できないよって人も多いと思うんですよね。こんなにも真っ直ぐで一所懸命で純粋でキラキラした人、なかなかいないと思うんですよ。
だけど、恋鐘が自分とぜんぜん違う人に自らを重ねようとしたように、恋鐘の気持ちに自分の気持ちが重なってしまう瞬間がある。
それが「他者理解」の一つの在り方なのかもしれないと感じて、めちゃくちゃこのコミュ好きなんですよ!!!ぽかぽかと温かい気持ちになれる一枚なのでオススメです。
[併せて読みたい]
月岡恋鐘「LandingPoint」編・・・・・・本作では役作りという架空の人物に向き合う姿が描かれましたが、LP編は他者とどう向き合うのかが鮮やかに描かれました。名作です。
『かいぶつのうた』(イベント)・・・・・・他者との寄り添いについて、踏み込んで描くアンティーカコミュの大大傑作。
『アイムベリーベリーソーリー』(イベント)・・・・・・ユニット越境イベントで、恋鐘の役どころは重要ではありつつも、そこまで比重が高くありません。しかし、「演技」を通じて誰かに寄り添おうとしている(そして、当たり前のことをしているつもり)な恋鐘の姿が描かれているという点で、本作と共通している気がします。
SSR【ふりそそぐもの】(限定)
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限定P-SSR【ふりそそぐもの】は、前作【よか匂いのする陽気やけん】(恒常)と同じく「他者理解」を軸に据えながら、「恋心」をキーワードに据えて語られたコミュでもあります。
本作は、あるアーティストのMVに出演することとなった恋鐘の姿を描きます。役を演じるにあたってのキーワードは「恋心」。
プロデューサーに対する淡い気持ちが描かれてきた恋鐘が、演技に対して果たしてどんな取り組み方を見せるのかは必見です。
これ、すごく良いコミュなんですよね。月岡恋鐘さんは「悲恋」というものをどのように解釈するのでしょうか?彼女が出した結論と「(TrueEndの)サブタイトルが持つ意味」には、おもわず絶叫が漏れそうになりました。
恋鐘の「恋心」に関心がある人には、ぜひ手に入れてほしいです!
[併せて読みたい]
【よか匂いのする陽気やけん】(恒常P-SSR)・・・・・・本作と共通して、役作りを通じた他者理解を試みる恋鐘の姿が描かれた名作です。いずれも素敵なシナリオなのでオススメです。
田中摩美々
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ダウナー系で、面倒なことが嫌いなパンキッシュガール。顔もスタイルも抜群の美少女だが、自分の興味を持ったこと以外には無頓着な性格。高校3年生。
田中摩美々はイタズラ好き。ダウナーな雰囲気を放って「めんどう」を連発しますが、その実アツい気持ちも持ってもいる女の子です。でも、「実はアツい女の子」というだけでもありません。
どこか"つかみ所のない"彼女を描くカードコミュでは、翻弄される感覚がちりばめられていてとても楽しい。摩美々も勿論かわいいですが、振り回されるプロデューサーも可愛いんですよね。
また、内省的なところのある摩美々の語りからは、彼女が世界を捉えるときの感覚や彼女の心に渦巻いている感情の一端が感じられるようで、摩美々への愛着は深まっていくはずです。
彼女のコミュでは「夏の暑さ」や「冬の寒さ」を通じて、摩美々が持っている(相反するように見える)複数の魅力が描かれることもしばしば。
知れば知るほど多面的な魅力を見せる摩美々のコミュを、いくつかご紹介していきましょう!
SSR【トリッキーナイト】(恒常)
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田中摩美々1枚目の恒常P-SSR【トリッキーナイト】は、1枚目だからこそ彼女の魅力がたっぷり詰まった、色褪せない名作です。実際、アンケートにも『4コミュ目「勘違いしてたみたいだ」がイチオシです』といった推薦の声をいただいています。
1枚目のカードですから、自己紹介的な側面はあります。例えばイタズラ好きの摩美々がプロデューサー相手にがんがんイタズラを仕掛けている姿には、摩美々らしさを感じられるでしょう。
他にも、ご指摘の通り4コミュ目「勘違いしてたみたいだ」は未だに人気のあるエピソードです。イタズラ好きで無気力なだけじゃなく、ファンのことや、思い出の品を大切にしようとしている摩美々の姿も描かれていたりします。
多面的な魅力を放つ田中摩美々という人の魅力は、このコミュをいきなり読んでも楽しめるはずなので、是非チェックしてほしいですね。
[併せて読みたい]
田中摩美々「WING」編・・・・・・1枚目のP-SSRなので、やっぱりWING編と併せて読みたいところです。
【摩的・アンチテーゼ】(恒常P-SSR)・・・・・・摩美々の2枚目。意地悪でひねくれ者なところがある摩美々。でも、真っ直ぐなところもある摩美々。どっちも可愛い摩美々が楽しめるコミュなので、「摩美々のこと気になってきたかも」って人には是非。
『794.62MHz』(イベント)・・・・・・田中摩美々やアンティーカメンバーと、「なくしもの」をめぐる最新のイベントシナリオです。本作【トリッキーナイト】のワンシーンを思い出した人も多いコミュで、併せて読むと面白いと思います。
SR 【そのまみみ無気力につき】(恒常)
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恒常P-SR【そのまみみ無気力につき】では、パブリックイメージ通りの「無気力さ」を見せる摩美々の姿が印象的な初期のコミュです。ちなみにSRであるにも拘わらずイラストのクオリティが半端じゃなくて、っぱシャニマスすげえな・・・と言いたくなるのもポイント。
本作は全3話の短い中に、「やる気」をキーワードとした素敵なお話が詰め込まれています。
面倒とかやる気がないと語る摩美々も真実の姿だし、でもちょっとやる気がある姿だって真実で・・・そんな摩美々のやる気のきっかけになっているのは、もしかしたらプロデューサーによるところもあるかもしれません。
ガシャで入手できるSRカードなので、気がついたときには入手している可能性が高い一枚。摩美々の可愛いところがさくっと楽しめるカードなので、気が向いたら読んでみてください。
[併せて読みたい]
田中摩美々「GRAD」編・・・・・・摩美々の「やる気」について踏み込んで描かれるシナリオがGRAD編です。恒常P-SR【裏腹あまのじゃく】や本作【そのまみみ無気力につき】などから、GRAD編へと繋がっていくのかもしれませんね。
【まみみスイッチ】(恒常P-SSR)・・・・・・比較的最近のカードですが、摩美々とやる気にまつわるお話でサクッと読んでいただきやすい一枚なので、良ければ併せて読んでみてください。
SSR【パープル・ミラージュ】(限定)
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限定P-SSR【パープル・ミラージュ】は、人気も高い名作コミュです。摩美々のことが特別にすきな摩美々推し/担当プロデューサーなら、セレチケなどでぜひ・ぜひ・ぜひゲットしてほしいと思うくらいには大切なコミュです。
語られているのは「摩美々の魅力って?」というすごく重大なテーマです。髪色やメンバーカラーなど、摩美々を象徴するイメージカラー「紫色(パープル)」について深く言及される、すごいコミュでもあります。
重ねて摩美々が今のヘアカラーになったきっかけも語られているんですよ(!?)。もうこれだけで読みたくなってきたでしょ?
イタズラ好きで無気力だったり、でも熱いものを持っていたり。「これ」と特定できないつかみ所のなさという摩美々の魅力について描かれる名作。ぜひ読んでみてください。
[併せて読みたい]
【闇鍋上等】(恒常S-SSR)・・・・・・さらっと摩美々の大切な価値観が描かれていながら、同時にアンティーカの存在が温かく浮かび上がってくる初期の名作。S-SR【咲耶と摩美々のぶらり旅】等もオススメです。
田中摩美々「GRAD」編・・・・・・摩美々が持つ「カラー」についてが語られる名作コミュです。【パープル・ミラージュ】で彼女のことを深く知った後に読むと、より感じるものがあるはず!
田中摩美々「STEP」編・・・・・・本作【パープル・ミラージュ】では断片的に語られた、摩美々の「前日譚」が楽しめるのがSTEP編です。様々なコミュを経て読むもよし、【パープル・ミラージュ】と同時に読むのもよし。
SSR【フィドル・ファドル】(限定)
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田中摩美々の限定P-SSR【フィドル・ファドル】は、多くの摩美々担当プロデューサーが好きなコミュで名前を挙げる名作です。冬の寒さと熱(温度)にまつわる素敵なお話です。
一見繋がりのなさそうな短編集的な構成のお話ですが、それぞれ「温度」をキーワードに繰り広げられる、冬なのに暖かな物語ですね。
特に2コミュ目「シンコペイテッド・クロック」は人気のあるエピソードという印象があって、摩美々が仕事やファンにどんな姿勢でいるのかを感じられて嬉しいです。
また、4コミュ目「タイプ・ライター」で繰り広げられる摩美々のイタズラは、個人的に摩美々のイタズラ史上最も可愛いんじゃないかとすら思っています。本当に可愛いし、選択肢で展開が変わるのも面白いですね。
冬の寒さでも冷ませないあったかさが描かれる本作を、機会があればぜひ入手して読んでほしいです。
[併せて読みたい]
【ソバニアルサマー】(恒常S-SSR)・・・・・・モデル仕事に関連したお話が展開される、そして「温度」がキーワードになっているという意味で、併せて読むと楽しいかもしれないカード。熱さと冷たさ、どっちも大切だと思える摩美々の二面性が描かれています。
SSR【アバウト-ナイト-ライト】(恒常)
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恒常P-SSR【アバウト-ナイト-ライト】は、イラストパワーが強すぎる。とにかくイラストが良すぎるわけですが、物語もきちんと面白いものになっています。本作は、摩美々が見る「光」について語った重要なお話なんですね。
このコミュはなんといっても、摩美々もそうですがプロデューサーが印象的でもあります。初見でTrueEnd「ALL ABOUT LIGHT」を読んだときには、思わずひっくり返った記憶があります。
斜に構えた彼女。囚われない彼女。決めつけられたくない彼女。自分の色でいたい彼女。綺麗な言葉を引いた目線で見る彼女。
そんな彼女が夜に見る光とは。
色んな経験が、色んな関わりが見せる、田中摩美々の希望の話。
思い出アピールLv.5の名前もすごくおしゃれ。読み終えた後、その意味を噛みしめてほしいですね。
[併せて読みたい]
田中摩美々「WING」編・・・・・・プロデューサーとの関係について深く言及した本作は、やっぱりWING編との相性が良いと思います。GRAD編なども相性がいいと思います。
田中摩美々「STEP」編・・・・・・田中摩美々と「夜」について、本作と同時に想いを馳せるならSTEP編しかありません。文字通りのアイドル前夜である摩美々の姿を見届けてほしい。
SSR【Have a bad day♥】(限定)
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「クリスマス」をテーマにした限定P-SSR【Have a bad day♥】は、すごく素敵で愛おしいお話になっています。そもそもクリスマスと摩美々というテーマが(というより、アンティーカとクリスマスは)相性抜群の舞台立てなんですよね。
例えばアンティーカのイベントシナリオ『感光注意報』は、クリスマスの時期に「思い出」を描く味わい深い物語でした。クリスマスイベント『線たちの12月』や【当日じゃない日】(イベントS-SR)では、ユニットメンバーの白瀬咲耶であったり幽谷霧子が非常に重要な立ち回りを演じていますし、「摩美々STEP編」でもクリスマスはキーワードになっています。
そうした物語と併せて楽しむと、よりぐっとくるものがあるかもしれません。
クリスマスに対して良いイメージを持っていない摩美々。そんな彼女を通じて描かれるのは、「良い子にはサンタがやってくる」なら、「わるい子の摩美々」には?ということでした。彼女らしいやり方で描かれるクリスマスを楽しんでほしい、名作コミュです。
[併せて読みたい]
【闇鍋上等】(恒常S-SSR)・・・・・・本作と同じく、「冬」について語っているのが【闇鍋上等】です。さっきも書きましたが、【咲耶と摩美々のぶらり旅】(S-SR)も同じ理由でオススメです。
『感光注意報』(イベント)・・・・・・非常に胸に染みる物語。クリスマスにまつわるコミュという点が共通していますが、関連性は薄いかもしれません。
田中摩美々「STEP」編・・・・・・摩美々の気持ちの一端を知ることが出来るコミュなので、併せて読むと絶対に楽しいと思います。特にコミュタイトルにクリスマスが含まれているものもあるので、テーマとしては共有しているものがあるはず。
『バイ・スパイラル』(イベント)・・・・・・越境コミュなので摩美々の登場出番は多くありませんが、彼女の立ち回りは印象に残るはず。摩美々の活躍っぷりは、本作での彼女を連想しました。
白瀬咲耶
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女子校に通い、スポーツ万能、学業優秀、容姿端麗なモデル系美人。立ち居振舞いも王子様のようにかっこよく、女子からの人気が高い。高校3年生。
容姿端麗でスタイル抜群。元モデルという経歴を持つ白瀬咲耶は、容姿だけで無くその所作からも「王子様」のように見られます。まさに「スーパースター」を体現するような彼女ですが、暖かな愛情を感じられる素敵なコミュが多いのも特徴ではないでしょうか。
咲耶の物語は彼女自身の寂しさに寄り添うこともあるし、誰かの寂しさに寄り添おうとする彼女を描くこともあります。それは彼女が底抜けに優しい人だからであり、それこそが咲耶だけにできる「アイドル」の形なのかもしれませんね。
また、容姿端麗でかっこいい咲耶ですが、年頃の女の子らしいお茶目だったり可愛らしい一面も持っています。そんな彼女の魅力がちりばめられたコミュを一部ご紹介していきましょう!
SSR【幸福のリズム】(恒常)
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咲耶は元モデル。だからでしょうか、彼女が身に纏う衣装そのものが物語の軸になることが、特にカードコミュの中ではしばしばあります。
この後にご紹介するカード【渦と淵】【私をときめかせて】(いずれも恒常P-SSR)もそうですし、本作【幸福のリズム】(恒常P-SSR)もまたそうでした。
夜、夏祭り。そして浴衣と歩幅をキーワードとする名作です。
咲耶の両親のことを知った直後に読んだコミュで、すごく印象に残りました。お父さんの娘を思う気持ちは、ちゃんと届いたんだなぁ・・・と温かい気持ちになります。
「例えばこんなパラレルワールド」のPとのやりとりもすごい好きです。
浴衣姿でゆっくりと歩く、そのリズム。あるいは駆け回る子どもたちのリズム。そして、空に刻まれる花火のリズム。それは咲耶が垣間見る、幸福であったことと、これからも幸福であることのリズムでもあるのです。
時に歩調を緩めながら、時に足を止めながら、これからも未来に向かって歩き続ける咲耶がこれからも幸福であらんことを。そう思わずにはいられない「家族愛」に溢れた素敵なお話。
ぜひ読んでほしい一枚です。
[併せて読みたい]
【紺碧のボーダーライン】(恒常P-SSR)・・・・・・1枚目のカードなので自己紹介的な側面はありますが、咲耶の幼少期に想いを馳せるようなシーンがあり、予め読んでおけば本作で語られる「家族」についてもより感動できるかもしれません。
白瀬咲耶「ファン感謝祭」編・・・・・・名作「アンティーカ感謝祭」です。咲耶の抱えている感情の純度に息を呑むかもしれません。アニメ「アイドルマスターシャイニーカラーズ2ndseason」第7話は、この「感謝祭」のエピソードを原作にしていますから、そちらもオススメです。
『見て見ぬふりをすくって』(イベント)・・・・・・「アンティーカ感謝祭」の精神的続編と言ってよいでしょう。咲耶が実質的な主人公として繰り広げられる、暖かな名作です。こちらも併せてぜひ。
白瀬咲耶「STEP」編・・・・・・咲耶の過去が語られる名作。「家族」について言及した本作との相性が悪いはずがありません。単体のシナリオとしても本当に素敵なので、読んでほしい。
SR 【雪染めロマンティカ】(イベント)
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イベント産P-SR【雪染めロマンティカ】は、大型犬のように雪に寝っ転がる咲耶の姿が愛らしいイラストも勿論ですが、物語も同じくらいにあったかくて愛おしい。
P-SSR【紺碧のボーダーライン】や【幸福のリズム】(いずれも恒常)、あるいはソロ楽曲「千夜アリア」にも語られている通り、白瀬咲耶と「夜」についてが描かれるコミュでもあります。
咲耶はひとりではない。頼れる仲間も、プロデューサーを代表とする大人もそばにいる。だけど、それはプロデューサーだって同じはず。咲耶が愛されるひとりの人間であると同時に、咲耶もまた、周りの人を愛していることがひしひしと伝わってくるようで素敵なコミュなんですよね。
言葉にすること、しっかり頼ること。そんなことを大切だと再認識する、とある出来事の後。言葉にしなくてもよかったことと、言葉にしなければいけなかったことを、今度は二人きりで。なんとも愛おしい「仕返し」が楽しめるコミュ。
ファン感謝祭編以降、良い意味で弱さをさらけ出せるようになった咲耶だからこそ出来たプロデューサーとのやり取りには、感慨深くもなれるはず。
[併せて読みたい]
白瀬咲耶「ファン感謝祭」編・・・・・・感謝祭の出来事があったからこそ、【雪染めロマンティカ】という物語があったと言えるでしょう。特にED「セントエルモの火を見上げ」は要チェックです。セントエルモの火とは、夜に包まれた世界を進んでいく為の「運命の炎」なのです。
SSR【渦と淵】(恒常)
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恒常P-SSR【渦と淵】では、「今いちばん表現したい自分はなんですか?」と訊ねられ迷ってしまう咲耶の姿を描いたコミュです。
ファンが喜ぶ自分の姿なら思いつくのに、自分が表現したい「自分」には答えあぐねてしまうのが、底抜けに優しい咲耶らしい悩みですね。そんな彼女が「表現者」として一皮むける瞬間はとにかく格好いい!
その端麗な容貌も王子様然とした振る舞いも勿論そうですが、やっぱり私たちは、咲耶のひたむきさを格好いいと感じるんですよね。
本作もやっぱり、どんな衣装を身に纏うのかが物語の鍵を握ります。格好いい衣装、可愛い衣装・・・様々な選択肢がある中で、咲耶が選んだのはどんな衣装だったのか。彼女はどんな自分を表現しようとするのか。咲耶の真摯さとかっこよさを味わえる名作だと思います。
手に入れたら、ぜひ読んでほしいですね。
[併せて読みたい]
白瀬咲耶「ファン感謝祭」編・・・・・・咲耶が思い悩む姿を描いたコミュとして、シャニマス屈指の傑作シナリオである「アンティーカ感謝祭」は、本作とも非常に相性が良い◎です。【渦と淵】の中では感謝祭編を連想する場面もある。
白瀬咲耶「GRAD」編・・・・・・アイドル活動をよく思っていないモデル時代のファンから手紙が届くところから、物語の幕があくGRAD編。格好いいも可愛いも面白いも、全部を取りこぼさずにやってしまうことは難しいかもしれないけど・・・それでも、と語る咲耶の姿にはまぶしさがあります。他にも【1/60・NaturalHeart】等もそうですが、ファンに向けた「表現」と向き合う本作【渦と淵】との相性は、ばっちりなはず。
限定S-SSR【かわいいひと】・・・・・・かっこいい咲耶。かわいい咲耶。どちらも楽しめるコミュです。
SSR【はらりひらり結ぶ】(限定)
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限定P-SSR【はらりひらり結ぶ】は、ロケのための遠出がちょっとした小旅行になる、咲耶とプロデューサーの穏やかな時間が切り取られたお話です。紅葉からも分かるように、秋を感じられるのも素敵なポイントですね。
本作の魅力はなんといっても、何気ないやり取りの中に垣間見る咲耶とプロデューサーの関係の可愛さでしょう。
もちろんお互いに信頼し合っていて、だけど相手に「楽しんで貰えてるかな?」とか「不快に思わせていないかな?」と気を遣ってしまうところも気遣い屋さんなふたりらしい。そんな互いの気遣いがすれ違う場面もいじらしいんですよね。
シャニマスには旅情を感じさせるコミュが沢山あります。凛世の【われにかへれ】やイベント『ロング・ログ・エンドロール』などはその代表だと思いますが、本作もちょっとした旅行の高揚感を思い出せる素敵なお話で、オススメしやすい一枚。
穏やかな日常を楽しめる本作を、入手できたら読んでみてください。
[併せて読みたい]
【乙女と交わすTrick】(恒常P-SSR)・・・・・・咲耶とプロデューサーの関係が愛おしいお話は沢山あると思うんですが、お互いの気遣いが愛おしくもすれ違う可愛いお話として【乙女と交わすTrick】などを思い出しました。こちらも読んでみてください。
SSR【私をときめかせて】(恒常)
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あえて独断と偏見で言い切ってしまいますが、咲耶CuteコミュNo.1である恒常P-SSR【私をときめかせて】は、恒常ですから入手しやすいですし、絶対に手に入れた方が良いですよ!!!
これもやっぱり、咲耶とファッションについてのお話です。そして同時に、「人の子どもである白瀬咲耶」を描いたコミュでもあります。
ごく当たり前の事実を申し上げますが、咲耶には親がいて、さらにその親がいて・・・・・・誰かの「子ども」なんですよね。普段は大人びた振る舞いを見せる咲耶の、しかしちゃんと子どもな側面が描かれる本作は、年相応な咲耶への愛が溢れるはずの名作です。
咲耶がときめく場面には、読み手もときめくはず。超おすすめです。
[併せて読みたい]
白瀬咲耶「STEP」編・・・・・・咲耶の過去編。つまり、本作以上に誰かの「子ども」であることを意識させる物語なので、併せて是非。
SSR【記憶が降る街】(トワコレ)
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白瀬咲耶のトワイライツコレクション【記憶が降る街】は、街ブラロケで目の当たりにする他愛ない街並みや、頭上に降り注ぐ桜の花びらに「思い出」がゆっくりと重なるような、温かい物語です。
桜が咲く季節。つまり、出会いと別れの季節に読みたいお話ですね。
列車がホームを行き交うように、人は出会いと別れを繰り返します。例えば進学で別の学校に進んでしまった友達を、近くに住んではいても以前よりずっと遠くに感じてしまう。そんな気持ちに覚えがある人は多いでしょう。
そうした気持ちに優しく寄り添ってくれるような本作は、誰よりも別れの痛みや寂しさを知る咲耶だからこそ描けた物語だったのかもしれません。
行く先々、ふと目にした光景にかつて交わしたやり取りを思い出す場面は、別にドラマチックなわけでもないのにこみ上げるものがあります。咲耶のコミュが好きな人には是非とも読んでほしいカードです。
[併せて読みたい]
【紺碧のボーダーライン】【幸福のリズム】(いずれも恒常P-SSR)・・・・・・「記憶」すなわち過去に関する物語が繰り広げられるという意味で、ここまでにも紹介してきたカードは本作との相性ばっちりでしょう。
白瀬咲耶「STEP」編・・・・・・STEP編のこと好きすぎって?だって名作だから。本作と共に、咲耶の頭上に降り注ぐ無窮の愛へと想いを馳せましょう。
『タイム・オブ・グッバイズ』(イベント)・・・・・・強い繋がりがある、という程ではありませんが、出会いと別れの季節である「春」にちなんだ物語なので参考までに。
三峰結華
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自由奔放で掴みどころのないサブカル系眼鏡女子。美人でノリもよく、初対面の人に対しても気後れせずに話ができる。大学1年生。
センス抜群のファッション、サブカルへの造詣。うっかり好きになっちゃいそうな女子こと三峰結華のコミュは、「人間関係」を丹念に・丹念に描いてきたアンティーカの物語にあって、さらに丁寧に人と人との「距離感」を描く繊細な物語が楽しめます。
そして、彼女がどんな「アイドル」になっていくのかということにもドラマが・・・。
それでいて、やっぱり結華のキャラクターもすごく良いんですよね。プロデューサーをからかうこともあれば、逆にプロデューサーにからからかわれて赤面するような可愛い一面も。こ~いつ可愛いなぁ!
そんな結華の人間性に触れられる珠玉のコミュを、いくつかご紹介していきましょう!
SR 【カラフルメタモルフォーゼ】(恒常)
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初期の恒常P-SR【カラフルメタモルフォーゼ】は、初期らしいきゃぴきゃぴしたやりとりが楽しめます(別に今はきゃぴきゃぴしたやりとりをしないというわけではありませんが)。
ともかく初期のカードですが、ちゃんと結華の魅力が詰まっているのはもちろん、今になっても読み返すと発見があったり、中々に奥深いお話です。結華を知るなら、まずはこれと【お試し/みつゴコロ】(恒常P-SSR)を読むので良いんじゃないかと思うレベルです。
初期のカードの一部はWING編と密接に関わる仕様であるが、三峰の場合はP-SSRに先んじて実装されたSR【カラフルメタモルフォーゼ】がある意味WING編と並ぶ最初のコミュ。
三峰結華が何を嬉しく思うのか、何を気にかけていたのか。境界線はどこに見えていたのか。原点から見てみるのもまた面白いもの。
結華は、アイドルをはじめとしたサブカル文化への造詣が深い人物です。ですが、そうしたパーソナリティーに容易く踏み込んでほしくない(あるいは、踏み込ませることが出来ない)という感覚も持っています。そんな彼女のことを知る一枚。きっと結華への関心が高まるでしょう。
[併せて読みたい]
三峰結華「WING」編・・・・・・初期のカードなので相性も◎ですが、テーマにも共通するところがあるのでぜひ。
【それなら目をつぶりましょう】(恒常P-SSR)・・・・・・相手とどんな距離を置きながら付き合っていくのか。結華らしい人間関係への考えが垣間見える初期の名作です。かなりオススメ。
【焦】(イベントS-SSR)・・・・・・イベントシナリオ『月が焦がれる太陽/月』の配布カードである【焦】は、本作と相性が良いと思います。「できるようになったこと」と「まだできないこと」。何故これを挙げたのか、読めば一撃で分かるはずです。
SSR【それなら目をつぶりましょう】(恒常)
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初期の名作、恒常P-SSR【それなら目をつぶりましょう】は、結華が持っている趣味の一つである「カメラ」を持つ彼女の姿(イラスト)が印象的な一枚です。
ソーシャルゲームのイラストなのに引きでキャラの顔が小さいし、しかも淡い色合いでまとめられたファッションと画面は、なかなか攻めた構図かなと素人なりに思うんですが、だからこそ随一の素敵な一枚だと感じます。
結華とプロデューサーの関係に悶える名作。「目をつぶる」ことが「シャッターを切る」というカメラの動きに重ねて描かれるわけですが、ふたりの関係性に萌えられる素敵なシナリオでもあるんですね。
初期の頃のカードなので前提知識をあまり必要とせず、ひとつの独立したコミュでシャニマスを浴びるのに適していると思われる。
シャニにおける生身の人間を描く質感、カード演出およびイラスト構図の趣、コミュタイトルの妙技など、私の好きなシャニマスがコンパクトに詰まった一枚。
TrueEndのやり取りは私の知るアイドルゲームの対話の領域から逸脱しており、このゲームが何に本気なのか知ることができる。
[併せて読みたい]
三峰結華「ファン感謝祭」編(OP/ED)・・・・・・特にEDのやりとりは、ふたりの関係がちゃんと気安いものになってるんだなぁと感じられていいですね。
三峰結華「GRAD」編・・・・・・プロデューサーとの関係、あるいは距離感がぐっと縮まるきっかけのようなコミュと言えるかもしれません。読んだ後にどうぞ。
SSR【NOT ≠ EQUAL】(限定)
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ある意味、伝説のコミュとなってしまった限定P-SSR【NOT ≠ EQUAL】は、とにかくこれを読め!と連呼する人があまりにも多すぎてネタにされてしまったレベルの名作です(おそらく同じ扱いを受けているのは、実装時期的にも【チエルアルコは流星の】くらいでしょう)。
つまり、それだけ高火力な一枚だったということです。
こんなコメントも届いています。
わりといい子ちゃんしてた三峰の人間臭いところというかめんどくさい部分が見れるコミュ!
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一般通過高身長アイドルプロデューサーもいますが、いったん脇に置いておくこととしまして・・・実際このコミュを一言で表してしまうなら、確かに「彼女のめんどくさいところが見られるコミュ」なんですよね。
どうしてこのコミュが話題になったのか。読めば分かるでしょう。「アイドル・三峰結華」が決意を新たにする熱い場面にも注目!
[併せて読みたい]
【雨に祝福】(恒常P-SSR)・・・・・・本作で示された問いかけに対して、「ふたりの距離感」のひとつの答えを出してくれるような名作です。ぜひ併せて読んでみてほしい。
【Good-byeラブレター】(限定P-SSR)・・・・・・「アイドル・三峰結華」について踏み込んだ名作ですので、【NOT ≠ EQUAL】と併せて読めば「これだけの成長を積み重ねてきたんだなぁ」と感慨深くなると思います。
SSR【雨に祝福】(恒常)
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「結華って、スクーターで通学してるんだな・・・・・・」
恒常P-SSR【雨に祝福】は、WING編の出会いから「雨」、傘にまつわるコミュ等も描かれてきた結華が、改めて雨に濡れるコミュです。一言でまとめてしまうなら、壁にぶつかった彼女が自分を見つめ直す物語、とでも言えるでしょうか。
結華GRAD編とLP編の流れのあいだにある話。GRAD編であったプロデューサーと結華の関係が活きる話でもあり、ここで出した方向性がLP編での苦労(?)につながる超重要なカードコミュ。
「(作中)世間一般の三峰結華の魅力」と「P(というよりPlayer?)から見えてる三峰結華の魅力」の違いを突きつけられるコミュでもある。
ほんとうにありがたいことに、恒常。
そうなんですよね。人一倍「他人からどのように見られているか」に意識的な結華だからこそ、そして自らを客観視しようとする彼女だからこそ出来る物語だったように思います。
身内であるプロデューサーが思う結華の姿と、世間一般の人が思う結華の魅力には少しずつズレがあるかもしれなくて・・・そうした事実に一つ一つ向き合っていくのが、彼女の物語の白眉かもしれません。
これが恒常で実装されているのも◎ですね。
[併せて読みたい]
三峰結華「GRAD」編・・・・・・「プロデューサーの目に見えている結華の魅力」について描かれるコミュです。
三峰結華「LandingPoint」編・・・・・・外の世界で三峰結華がどのように受け止められているのかが描かれるコミュです。
SSR【ノー・ライフ】(恒常)
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来てしまいましたね。シャニマス屈指の傑作カードが!
恒常P-SSR【ノー・ライフ】は、結華がガチ・カワイイお話なわけですがそれだけでなく、「アイドル・三峰結華」に脳を焼かれたい方にオススメです。
彼女でしか描けない方法で「アイドル」を描きだして見せた名作。
三峰のPコミュで他を一切読まなくても良さが分かるカード
・まずそもそも電話越しの三峰が可愛すぎる
・Pとの掛け合いがとても良い
これだけで十分良いコミュなのですが、何より「1人目のファン」に対する一種のアンサーのようなものがあり、その部分で私は膝を打ちました。
これは、「THE iDOLM@STERのコミュ」だと思います。
これ!!!これ本当にそうなんですよ!!!!
シャニマスはシステム上、プロデュースを開始して0ターン経過時点でも、ファン人数が「1人」と表示されます。単にシステムの都合と言ってしまっても良いわけですが、「プロデューサーは最初のファンだから」0人とは表示されない、という言説に覚えがある人も多いはず。
そうした、一種の「アイドルマスター」という枠組み自体に特大の愛を以て返す「アイドルの物語」なんですよね。ぜひ、手に入れてほしい。
[併せて読みたい]
『月に焦がれる太陽/月』(イベント)・・・・・・これもまた、「アイドル・三峰結華」を描いたコミュです。
【Good-byeラブレター】(限定P-SSR)・・・・・・これもまた、「アイドル・三峰結華」を描いたコミュです(再放送)。
SSR【Good-bye ラブレター】(限定)
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キラリと光る左手の薬指に、一体何事かと息を呑むイラストが強烈な限定P-SSR【Good-byeラブレター】は、その素敵すぎるイラストに負けず劣らず、素晴らしい物語に仕上がっていました。
最も鮮烈な方法で「アイドル・三峰結華」が描かれた名作です。このコミュを読み終えた後、きっとこれからの結華から目が離せなくなっているはず。集大成的な物語であることは間違いありませんがそれだけでなく、これから先を強く意識させるような物語であることも嬉しいですね。
なんといっても三峰結華を実質的な主人公に据えた名作イベント『月が焦がれる太陽/月』が実装されて以降に登場したカードですから、彼女の成長した姿がこれでもかというほどに描かれていて、瑞々しい輝きに満ちています。結華推し/担当なら、間違いなく衝撃を受けるはず。
比較的新しめの限定カードなので入手難度は高いですが、ぜひ。
[併せて読みたい]
【NOT ≠ EQUAL】(限定P-SSR)・・・・・・必須ではありませんが、「この頃(NOT ≠ EQUAL)から今(Good-byeラブレター)まで、結華がアイドルとしてどのように歩んできたのか」が感じられるので、味わい深いと思います。コミュタイトルにも繋がりアリ。
『ストーリー・ストーリー』(イベント)・・・・・・結華が、アンティーカというアイドルユニットにどのような目線を送っているのかを感じられる描写があります。同イベントにて配布されたサポートカード【おはようと日向に手を振る】も名作なので要チェック。
『月に焦がれる太陽/月』(イベント)・・・・・・結華にフォーカスした華々しいシナリオイベント。彼女の決意に胸が一杯になること間違いなし!同イベントの配布サポートカード【焦】や、イベントS-SR【IN THE MOOD VOL.3】等もオススメです。
幽谷霧子
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ミステリアスな雰囲気を醸し出す銀髪の女の子。儚げな雰囲気とぐるぐると巻いた包帯が特徴的。口数は少ないが、心優しい性格。高校2年生。
公式HPの人物紹介に書かれているとおり、何故かいつも巻いている包帯だったり、少なすぎる口数であったり、どこか不思議な存在感を放つ女の子。それが幽谷霧子なわけですが、やはり公式HPの紹介文にもあるとおり、人一倍やさしい心を持った女の子でもあります。
彼女のやさしさはしばしば、目の前の「個人」にだけでなく、この世界のどこかにいる見ず知らずの他人にも、それどころかもう会うことはできない「いつかの誰か」にさえ暖かな日射しを投げかけます。だからでしょうか、彼女の物語は折に触れて「生と死」をテーマに扱います。
また、霧子の愛餐的態度は人間相手にとどまりません。鳥やお花、埃やマグカップにだって等しく慈愛を見せます。そこには線引きがないのです。
だからこそ、そんな霧子の物語は「難解」な印象を与えることがあります。しかし同時に、「驚くほど優しい物語」であるとも「息を呑むほど美しい物語」であるとも感じさせる。理解が及ばない場面は確かに存在するのに、それら全てが美しいと思えてしまう。そんな不思議な感覚を味わえるのは、彼女のコミュだけかもしれません。
そんな霧子のカードから、いくつかコミュをご紹介。
SSR【霧・音・燦・燦】(恒常)
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幽谷霧子1枚目の恒常P-SSR【霧・音・燦・燦】は、霧子が世界にどのような眼差しを向けているのかがひしひしと伝わってくる、1枚目にふさわしい物語になっています。
最初期に実装されたカードではありますが、今なお色褪せない、むしろ今だからこそ読み返したい不朽の名作といったところでしょうか。
担当Pなので一番最初のP-SSRカードを。
全体としてはどこか奇妙で暖かな短編集といった手付き。霧子のエッセンスはこのカードに詰められていると感じます。
4コミュ目「ほしをひとまわり」やTrueEnd「糸とこえ」の余韻に惹かれた方には、長い道のりになりますが【縷・縷・屡・来】までの通読をおすすめします。霧子のコミュはしばしば難解とされる上に、実時間では4年かかっている旅路ではあるんですが・・・・・・。
霧子にとっての「歌」とはなんなのでしょう。あるいは、彼女の頭上に降り注ぐ「光」の意味は?以降のコミュでも繰り返し描かれ、そのたびに大切になっていくモチーフが、この時点で描かれているのは本当にすごい。
霧子との歩みを、まずはこのカードからはじめてほしいですね!
[併せて読みたい]
【包・帯・組・曲】(恒常P-SR)・・・・・・霧子が包帯を巻いている理由が語られる初期のコミュ。初読では、彼女に対する印象がちょっと変わるかもしれません。併せて読んでおけば霧子のイメージはバッチリでしょう。
幽谷霧子「LandingPoint」編・・・・・・様々なコミュの中で、霧子の「歌」について語られますが、LP編はその集大成。様々な寄り道を経たうえで、いつかこのコミュにたどり着いてほしいと切に願います。
幽谷霧子「STEP」編・・・・・・「まぶた越しに感じる光」をやさしさの象徴として霧子が受け止めたのは、「シーツ越しに見える人の気配」(STEP編)があったからかもしれません。併せてぜひ。
SR 【白・白・白・祈】(恒常)
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霧子の恒常P-SR【白・白・白・祈】は、霧子の感性に触れられる名作カード。レアリティが低く入手しやすい一枚なので、霧子のことを知りたい方にはオススメしやすいですね。
1コミュ目「寒い日」では、なんでもないことでツボに入って、笑いが止まらなくなる霧子の姿が愛らしいコミュです。めちゃくちゃ可愛い。続く2コミュ目「エビさん」は、今でも多くのプロデューサーに擦られる「エビさん」の元ネタとなったコミュ。どうして擦られているのかは、ご自身で確認してください。
みんな大好きエビさんコミュです
他にも霧子の笑いのツボや、霧子の感性についても触れることの出来るお得なカード。後、イラストの白コートは霧子の物ではありません^^
そして、降り始めた雪に対しあまりにも優しい眼差しを向ける3コミュ目「そこにいますか、雪」は、何気ないやり取りを描いているだけのコミュであるにも拘わらず、感動で胸いっぱいになってしまいます。
1枚目のP-SSR【霧・音・燦・燦】と同様、彼女が見ている世界の優しさと美しさを追体験してほしいですね。
[併せて読みたい]
【霧・音・燦・燦】(恒常P-SSR)・・・・・本作同様、幽谷霧子が持つ「世界観」に触れられる名作カードです。1枚目のP-SSRなので入手しやすいですし、併せて読めば本作で霧子が語った言葉にも説得力を感じるかもしれません。
【夕・音・鳴・鳴】(恒常P-SSR)・・・・・・人や物に優しい眼差しを向ける霧子の感性が、余すところなく描かれているのが【夕・音・鳴・鳴】です。霧子の物語にある一貫したテーマの一つである「輪廻転生」が、本作や【霧・音・燦・燦】、そして【夕・音・鳴・鳴】に描かれていると思います。
SSR【鱗・鱗・謹・賀】(限定)
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お正月に実装された霧子の限定P-SSR【鱗・鱗・謹・賀】は、「おばあちゃんが持っている着物」「正月太り」「お年玉」「家族写真」など、いくつかの正月らしいキーワードと共に描かれる短編集的なお話でした。霧子とプロデューサーが過ごす、何気なくも愛おしい日常を楽しめる良いコミュです。
また、埃や匂いのように蓄積される「過去」が、これから先の「未来」へと花開いてゆく予感を感じさせるコミュでもありました。人の想いがゆるやかに繋がりながら、時間は積み重なっていく。思い出は「写真」に姿を変えながら。
【鱗・鱗・謹・賀】のような暖かな物語は、あなたの人生を思い起こす1つの契機になるかもしれません。
「ミニカー」というネタにされがちな場面があり、それは確かにギャグっぽく見えるかもしれませんが、その実大切な想いの交流を描いた場面でもあるんですよね。
ちりばめられた想いのみずみずしさに触れてほしい名作コミュだと思います。
[併せて読みたい]
【天・天・白・布】(恒常P-SR)・・・・・・布にしみついた優しさみたいな「匂い」の話をしていたり、霧子とプロデューサーの距離感の話をしているという点が似ているコミュです。
『感光注意報』(イベント)・・・・・・「写真」をテーマにしたアンティーカのイベントシナリオは、「家族写真」が重要な本コミュとの繋がりが強く、併せて読むとよりテーマに感じるものが増すのではないでしょうか。
SSR【かぜかんむりのこどもたち】(恒常)
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恒常P-SSR【かぜかんむりのこどもたち】は、ノベルゲーム形式のシャニマスにおいて屈指の表現力を誇る名作シナリオです。やはり霧子のコミュらしく、派手でドラマティックな展開が描かれているというわけではありませんが、心が雪がれるような美しさに満ちる物語でした。
このコミュでは「夜」がキーワードとして振る舞います。夜は暗くて怖いようにも思えるんだけれど、一方で誰かが寄り添ってくれることも感じられる。霧子が誰かに対してそう感じるのと同じように、霧子もまた、誰かにとっては寄り添ってくれる存在です。
そうした、優しさが繋がる瞬間を感じられる名作です。シナリオ演出も屈指の素晴らしさですので、そのあたりも併せて楽しんでほしい。
3コミュ目「夜間飛行」も(S-SR【君・空・我・空】1コミュ目)「おでこの空」も映像の使い方が巧み。制約の多いゲーム形態で、その限界を超えてくる表現力に注目してほしい。
[併せて読みたい]
【君・空・我・空】(イベントS-SR)・・・・・・同じく、霧子の目に見える「空」についてが描かれた傑作コミュ。イベント配布のシナリオでありながら、今なお根強い人気を誇ります。
幽谷霧子「LandingPoint」編・・・・・・霧子の目に映るものが、あるいは霧子の姿を目に映す全ての人が、目に映ったものをどのように受け止めるのか。そうした問いに貫かれたLP編は、「光を浴びて色んな姿になるお花」について語った本作との繋がりが強いと言えるでしょう。
【雨・雨・電・電】(イベントP-SR)・・・・・・雨音とか、信号に変換された声だとか。そういったものに寄り添われるから、笑顔でいられる日。そうした温かいものを知った日。じんわりと染みこむような、良いコミュです。霧子が「アイドル」になった瞬間についてが描かれます。
【縷・縷・屡・来】(トワコレ)・・・・・・熱を出した日にくるまった毛布の、よそよそしい毛並みを思い出すような。あるいは、毛布に頭まで潜り込んで、闇の冷たさに涼んだあの日を思い起こさせるような。誰しもの胸に訪れる、幼年期の終りを描いたようなコミュで、ぜひ併せて読んでほしい。
SSR【縷・縷・屡・来】(トワコレ)
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トワイライツコレクションから、霧子のプロデュースカードの中でも断トツで推薦する声が多かった名作【縷・縷・屡・来】をご紹介します。
シャニマスには、「生と死」をテーマに扱う物語がいくつもあります。例えば同じ霧子のP-SSR【琴・禽・空・華】(限定)もそうですし、霧子が出演する越境イベント『アイムベリーベリーソーリー』もそうでしょう。それら粒ぞろいのコミュにあってなお、突出して色濃く「生と死」を描くのがこのコミュです。
霧子にとってのライナスの毛布を通じて、対照的な世界が幾つも浮かび上がります。毛布の内と外、子どもと大人、昼と夜、空想と現実、生と死。ごちゃ混ぜになった世界から幽谷霧子という命が浮かび上がる場面は、同時に「ある死」を描きます。
霧子の独自な世界観の源流を知れるコミュ
タイトルの「くる」「いる」「ゆく」あたりもそうですが、出会ったもの、別れゆくもの、もう手の届かないものへの祈りが印象的でした。自然物含む他者と世界に対する、霧子にとっての「わきまえ」のような部分を感じます。なので、GRAD編と一緒に味わいたいです。
あと、発熱した霧子に接する両親の姿(と、パラレルに描写されるシャニPの姿)が可愛くてすき。そして霧ちゃんて呼びたいけれども恐れ多くてむり
なぜこの物語に感動するのか?その説明は難しいかもしれません。ただ、様々な死や別れを経験しながら成長してきた全ての元・子どものみんなに読んでほしい大傑作です。
[併せて読みたい]
幽谷霧子「GRAD」編・・・・・・霧子が世界をどう受け止めているのかが垣間見えます。
【琴・禽・空・華】(限定P-SSR)・・・・・・同じく「生と死」をテーマにする物語です。必ずチェックしなければいけないわけではありませんが、一部物語に繋がりがあります。
【数・数・娘・娘】(限定S-SSR)・・・・・・本作同様、霧子にまつわる「家族愛」について描かれているコミュです。オススメ。
幽谷霧子「STEP」編・・・・・・親子の関係が描かれているだけでなく、ある「布」にまつわるエピソードも、本作と併せて読むとよりぐっとくるものがあるのではないでしょうか。
SSR【窓・送・巡・歌】(恒常)
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恒常P-SSR【窓・送・巡・歌】は名作。
【琴・禽・空・華】(限定)や【屡・屡・屡・来】(トワコレ)などで色濃く描かれてきた、霧子と死生観をめぐる壮大な物語。その重要な1ピースとなった本作は、とても霧子らしい、彼女を通してでしか表現できなかった世界が描出されていきます。
とっくの昔に亡くなった画家のアトリエに立ち寄った霧子が、その窓辺に何を目撃するのか。人の想いに果てはあるのか。壮大なテーマでありながら、しかしささやかな日常の場面を切り取っていく物語は、なぜ胸が一杯になってしまうのか分からないままに、こみ上げてくるものを感じます。
霧子の眼差しを追ってきた私たちは言うまでもなく、霧子を知ったばかりの人にも感じさせるものがあるはず。大変におすすめです。
[併せて読みたい]
【霧・音・燦・燦】(恒常P-SSR)・・・・・・霧子が、窓硝子(ステンドグラス)から差し込む光の鮮やかさに表情をほころばせるアニメーションは、本作にて踏襲されています。輪廻転生にまつわる考え方も描かれていて、要チェック!
【鱗・鱗・謹・賀】(限定P-SSR)・・・・・・埃や匂いに蓄積された、時間。それは人の想いでもある。2022年Xmasスペシャルコミュ「霧子・光と風」(アイドルからプレゼントを貰える、毎年恒例のミニコミュです)などでも描かれている霧子らしい価値観は、着物霧子のコミュでも確認できます。
【琴・禽・空・華】(限定P-SSR)・・・・・・すでに触れたとおり、生と死にまつわる物語が繰り広げられます。
【屡・屡・屡・来】(トワコレ)・・・・・・人の想いの果てについて。トワコレ霧子で彼女が垣間見るひとつの答えは、間違いなくこのコミュにも繋がっていきます。
SSR【唯・唯・寧・詠】(マイコレ)
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マイソングスコレクション【唯・唯・寧・詠】は、自分だけで歌うソロ曲をどう「自分の歌」にするのか、に向き合う霧子の姿が描かれます。やはり霧子らしい素敵な物語なので、彼女のことが好きな人にはぜひ、(入手難度は高いながら)読んでほしいと思えるコミュですね。
くるくると回り続けるレクリエーションは、流転する彼女の世界がそうであるように、鮮やかできらきらしています。紐が絡みつくような運命の中にあって、霧子は霧子の歌を歌うのです。それは、私たちにとっての霧子の歌でもある。
その歌声にそっと込められた、秘やかな祈りの吐息に、きっと耳を澄ませたくなります。
[併せて読みたい]
ソロ楽曲「雪月風花」・・・・・・言わずもがな。霧子がこの楽曲にどんな思いを込めたのか、噛みしめたくなるはずです。
『十五夜「おもちをつこう」』(イベント)・・・・・・初期らしい、暖かでゆっくりとした時間が流れるコミュでありながら、「人の助けを借りて描く霧子」が、「これから自分で、どう筆を使っていくのか」というテーマを示して幕を引いていくコミュでもあるので、重要な1ピースだったと思います。
『ストーリー・ストーリー』(イベント)・・・・・・おもちをつこうから続く、「描く」ことについての物語。霧子が、無数の人々によって受け止められる「霧子の歌」を、どのような祈りと共に捉えているのか。その一端が垣間見えるアンティーカの名作コミュです。
幽谷霧子「LandingPoint」編・・・・・・無数の人々によって、受け取られ、解釈されていく霧子というアイドル。そうした世界にあって、彼女はどんな「表現者」であろうとするのか。人や物や世界を物語として再解釈してきた霧子だからこそ向き合わなければならないそうした課題に、霧子らしいメッセージが提示される名作です。併せて是非。
SSR【白・架・祝・幻】(恒常)
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ブライダルをテーマにした恒常P-SSR【白・架・祝・幻】は、(もう何度も同じような表現を使っているような気がするので恐縮ですが)霧子らしい祝福に満ち満ちた名作です。後光が差しているのにも納得。
結婚は人生の節目。誰がどんな想いを抱えているのかは分からなくとも、シーツ越しに(あるいはベール越しに)それとなく感じるように、式場には様々な思いが渦巻いています。霧子が祝福するのは、そうしたとりとめのなさ。そして、それらが新たな一歩へと還元されていくことの奇跡。
真っ直ぐに「生きること」を言祝がれる物語は、読み終わった私たちの心を一杯にしてくれるはずです。恒常なので入手しやすいのも素敵。手に入れたら、ぜひ読んでほしいですね。
[併せて読みたい]
幽谷霧子「LandingPoint」編
【屡・屡・屢・来】(トワコレ)
【犬・猿・雉・霧】(イベントS-SR)など・・・・・・これらのコミュに限った話ではありませんが、霧子の世界観はしばしば、自分/他人、有機物/無機物といったものを区別なく受け取っているように見えます。LandingPoint編でも、歌を歌う/歌を聴くことは、霧子にとって近しい行為と語られました。そうした霧子の世界観を知っていると、「区切り」を付けようとしたラストシーンには胸にこみ上げてくるものがあります。
幽谷霧子「STEP」編・・・・・・本作同様、霧子が人の想いを感じる場面に嬉しさがあるコミュがSTEP編です。霧子の両親の思いが垣間見える場面は、本作の「子どもが巣立っていく時の親の気持ち」にも通ずる気がしますね。
小宮果穂
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大人びた容姿と高い身長が特徴の女の子。何にでも興味津々で純粋な様子は、まるで子犬のよう。特撮モノが大好きでヒーローに憧れている。小学6年生。
放課後クライマックスガールズのセンターアイドルにして、283プロ最年少。小学六年生の小宮果穂は、大人びて見えるその長身と、子どもらしく見える特撮ヒーロー好きや純粋な性格という、ギャップある魅力を持った女の子です。
最年少であることと、彼女が持つ飛び抜けた純粋さは、様々なコミュの中で余すところなく爆発しています。楽しくて仕方がないと笑う姿も、何かに興味津々な姿も、時に悩む姿も。等身大な彼女だからこそ胸に迫る、真っ直ぐで力強いメッセージが私たちの胸にも届きます。
一歩一歩、力強く前進している彼女の姿を見届けていたい。そんな気持ちにさせてくれる果穂のコミュを、いくつかご紹介しましょう。
SSR【新装備・バブルバスター!】(恒常)
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恒常P-SSR【新装備・バブルバスター!】は、初期のコミュらしく果穂の魅力がエネルギッシュに描かれていくコミュです。ご多分に漏れず、1枚目のP-SSR(【第2形態アーマードタイプ】)と本作を、いきなり読んでしまっても全く問題ないでしょう。いえ、作文をサボってるわけじゃないですよ!
有名なシーンとしては、1コミュ目「びしょ濡れ!?事務所は水の中」のプロデューサーとのやりとり。湿度60%って事務所びしょ濡れなのでは!?という可愛すぎるやりとりです。そうだよなぁ!不思議だよなぁ!!!
果穂が大好きな「ヒーロー」が、果穂にとって「アイドル」をすることと重なっている。その事実が、例えばヒーローショーを見ている場面にも、シャボン玉を飛ばしている場面にも節々に表れていて、果穂の魅力に引き込まれていきます。
アイドルとして、ヒーローとして、あるいは一人の人間として、目覚ましい成長を遂げていく彼女。最年少のセンターでもある彼女の素晴らしい魅力がありありと描かれる。
彼女の世界に惹かれる多くの人を巻き込み、多くの魅力を引き出し、多くの素晴らしい物を見つけながら彼女は前に進んでいく。
果穂への熱い共感と、そして彼女の魅力がきらきらしているコミュから、小宮果穂というアイドルを知っていってほしいですね!
[併せて読みたい]
小宮果穂「WING」編、【第2形態アーマードタイプ】(恒常P-SSR)・・・・・・初期のコミュなので、まずはこれらのコミュから果穂について知っていくのもオススメです!
小宮果穂「ファン感謝祭」編・・・・・・意外と語られる機会の少ないコミュ。でも、少しずつ成長を積み重ねてきた小宮果穂という存在に想いを馳せずにはいられない描写が光ります。初期に読んでも問題なし◎だと思います。
SR 【窓辺・サイレントタイム】(イベント)
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イベントP-SR【窓辺・サイレントタイム】は、果穂のパーソナリティに深く紐付いたキーワードである「ヒーロー」に、シャニマスらしい切り口で光を当てる味わい深いコミュだったと思います。
特撮番組のスペシャルゲスト枠としてキャスティングされた果穂が、張り切って出演に臨むというのがお話のあらすじですが、このコミュが印象的だったのは「成長」に対するプロデューサーの意識が垣間見える場面です。
詳細を書いてしまうと読む楽しみを損ねると思うので伏せますが、シャニマスは時間が進まない「サザエさん時空」でありながら、一方できちんと時間を積み重ねていくことにも意識的で、そうした姿勢が感じられるから嬉しいんですね。
特に果穂は、まだまだ成長盛りな小学生。知識も経験も、まだまだ無限の可能性を秘めています。そんな果穂の成長を丁寧に描いてくれるんだなぁという実感を抱かせてくれる、名作ですね。
[併せて読みたい]
【新装備・バブルバスター!】(恒常P-SSR)・・・・・・先述の通り、ヒーローについて言及する機会が多い初期のコミュとしては、【新装備・バブルバスター!】が挙げられると思います。
【エクストリーム・ブレイク!】(限定P-SSR)・・・・・・果穂の「ヒーロー・アイドル像」が鮮烈に打ち出された印象のあるコミュ。すごく素敵な話なので併せて読むと楽しいかも。
SSR【エクストリーム・ブレイク!】(限定)
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メイド服を身に纏った果穂の姿が可愛らしい限定P-SSR【エクストリーム・ブレイク!】は、色とりどりに囲まれる果穂の世界観を愛おしく切り取っていく物語であると同時に、果穂の中にある「でもこれって」という感覚にも光を当てる、とても大切な物語でした。
ヒーローが大好きな小学六年生。それが果穂らしさの一端を担っていることは議論の余地すらありませんが、果穂の中には、「このままずっとヒーローを好きでいることは、子どもっぽいから駄目なんじゃないか?」という想いが密かに存在していました。
「好き」なものを「好き」でいること。本作【エクストリーム・ブレイク!】では、そのようなテーマを丁寧に描きます。
人目を気にした瞬間にあんなに好きだったものが、急に軽くて安くて、そうでないものになってしまった、変わってしまったことはありますか。
SNSで自身の好きなことを好きなように発信できる世の中になっている、ということはあまりにも語られていることだと思います。そんな現代での生き方、立ち回り方、オタク的生存戦略が【エクストリーム・ブレイク!】に詰まってる!と思っています
『好き』と言う言葉、『好き』という感情との距離がとても近くなるコミュで初めて読んだときから今日まで、そしてこれからもずっとずっと大切にすると思います。大好きな物に「大好きーっ」ていうことを。
果穂の目に映る「極彩色の世界」(TrueEndタイトル)。その愛おしさに、きっと胸が一杯になると思います。
[併せて読みたい]
小宮果穂「GRAD」編・・・・・・大好きという気持ちが繋がって、おっきな力になる!果穂らしいアイドルの姿が楽しめる名作です。
小宮果穂「LandingPoint」編・・・・・・果穂と「ヒーロー」、その総決算みたいなコミュです。ぜひ。
SSR【ギア・アップ!ゴー・オン!】(限定)
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限定P-SSR【ギア・アップ!ゴー・オン!】は、アイドルという仕事を通じて果穂の魅力に触れられる、とても素敵なコミュでした。
果穂の両親をして「ちょっと子どもっぽいところがある」(STEP編)果穂、大人びた気遣いも出来る果穂。小学生として遊びに勉強に打ち込む果穂、アイドルとして仕事に向き合う果穂。色んな魅力があって、その全部が果穂にとって大切。そんな事を感じられます。
大人として、そして仕事の相棒として果穂を見守るプロデューサーの視線も温かい。彼の思いに、つい読み手である私たちも共感を重ねてしまいます。コミュタイトルも、まるで果穂に語りかけるような優しい言葉が選ばれていて、こみ上げてくるものがありますね。
豆知識ですが、ガシャ演出(ムービー)が複数回再生される珍しいコミュのひとつです。
[併せて読みたい]
【フルスロットルエイジ!】(恒常P-SSR)・・・・・・悪名高きモブキャラが出演する通称「焼き芋果穂」。大人、社会、コミュニティといったものに取り囲まれる小宮果穂という個人が、それぞれに接続することの意味を考えるという、とても大切な経験を描きます。大人と子どもを優しく切り取る本作と、併せて読みたい一枚。
小宮果穂「LandingPoint」編・・・・・・果穂にとってプロデューサーという人が、どんな存在なのかを感じられるコミュ。
小宮果穂「STEP」編・・・・・・果穂と、彼女を取り囲む世界に思いを馳せたくなる良いコミュです。
SSR【スノードーム・シンドローム】(恒常)
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シャニマスに名作コミュは数あれど、このコミュに比肩できる作品はそう多くはありません。そのくらい突出した大傑作コミュ【スノードーム・シンドローム】は、果穂と成長痛を描く恒常P-SSRです。
アイマスユーザーに突きつけられた「小宮果穂に無垢を求めることは罪か?」というキャラクターコンテンツならではの重いテーマ。
時間の進まない箱庭=「シャニマス」というコンテンツの中に生きる、小宮果穂という女の子。もし彼女が、純真無垢で在り続けられないのなら?あるいは私たちがそう在って欲しいと望むことが、彼女の何かを毀損してしまうなら?誰しもに訪う成長痛の苦しみを、果穂はどのように受け止めるのでしょうか。
シャニマスが描こうとしているのは「人間」なんだなぁと、改めて実感させられる超・大名作コミュ。その証拠に、果穂のプロデュースカードでは最も推す声が大きかったです。
彼女らの世界に再び、ふりそそぐものがありますように。そう願わずにはいられないはずの物語を、ぜひ読んでほしいです。
[併せて読みたい]
【エクストリーム・ブレイク!】(限定P-SSR)・・・・・・果穂が持っている素直な気持ちを大切にしよう。そんな真っ直ぐなメッセージに胸が熱くなります。
『many screens』(イベント)・・・・・・悩む果穂が、自分と誰かの気持ちにどう向き合うのかを考えて、言葉にしようとする。とても大切な1ページだったように思います。
【フルスロットルエイジ!】(恒常P-SSR)・・・・・・果穂が、自分や世界の意味について思いを馳せる場面が記憶に残ります。本作に繋がっていくエッセンスが感じられますね。
小宮果穂「LandingPoint」編・・・・・・このLP編からスノードーム・シンドロームへと繋がっていく流れが素晴らしい。果穂が身を置くのは、小学校や友達同士という「社会」の中なんだと改めて気付かされます。
SSR【きみだけ!】(限定)
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バレンタインをキーワードに描かれる限定P-SSR【きみだけ!】は、【スノードーム・シンドローム】で深く切り込まれた「社会に身を置く小宮果穂」が、「アイドル」としてのアイデンティティを確立させる場面に鮮烈なスポットライトを浴びせる、傑作です。
小宮果穂はこういう「アイドル」なんだ・・・!そう力強く頷ける瞬間に、【スノードーム・シンドローム】以来胸の中で燻っていた「宿題」が、氷解を見たようにも思います。
最悪、【スノードーム・シンドローム】は読んでなくてもいい。果穂が大好きなんだ!って人は、このコミュだけはぜひ読んでほしいと心から思います。
同じユニットの先輩が「そう」であることを思い出してしまいますね。まるでそれは、チョコレートを配るみたいな輝きなのです。
[併せて読みたい]
2024バレンタイン スペシャルコミュ・・・・・・本コミュと完全に繋がっているので、併せて読むと楽しいでしょう。
【スノードーム・シンドローム】(恒常P-SSR)・・・・・・本作との対比が美しい一枚。スノードームというモチーフとの対比から、みんなや社会との対比の中に輝く果穂。そんな彼女の姿が美しくて強くてかっこよくて、眩しいんですよね。
『綺羅星ルックバック』(イベント)・・・・・・このコミュでも、果穂が真剣に悩む姿を丁寧に描いていきます。意外と、いきなり読んでも◎なコミュです。
園田智代子
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クラスに一人はいるごく普通の女の子。明るく親しみやすい性格で、甘いものが大好き。名前にちなんで、チョコ好きアイドルを売りにしている。高校2年生。
「月曜日が近いよ」(bot)というネットミームで、一躍コンテンツ外にも名前を轟かせる園田智代子は、小さくて可愛らしいビジュアルからは想像が付かないほど、カッコよくてプロフェッショナルな女の子です。
智代子のことをまだ知らない人には全く理解できないでしょうが、「クラスに一人いるわけないよ、こんな可愛い子」と思っていたはずの私たちが、「だから智代子というアイドルは、クラスにもいると言えるんだなぁ」と納得させられてしまう程の力が、彼女とその物語にはあります。
また、コメディの才能◎なのも彼女の魅力。なんてない会話が可愛くて面白くなってしまう智代子の姿を、いくつかのカードコミュから知っていくのがオススメです!
SR 【よろしく♡めしませっ】(イベント)
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イベント配布P-SR【よろしく♡めしませっ】園田智代子は、1枚目のP-SSR(【ちょこ色×きらきらロマン】)が実装されるよりも前のカードです。しかるに、智代子の智代子らしい魅力が詰まった、短いながらすごく素敵なコミュ。
「(水着の撮影だし)お腹引っ込めた方がいいかな・・・」と真剣に眉根をよせる智代子の姿は可愛くて面白いし、でも、自分がどんなアイドルで在りたいかを示す姿は格好いい。
「アイドル・園田智代子」との出会いは、このコミュが非常におすすめです!
園田智代子が目指すチョコアイドルの形。それが具体的に示されるかなり初期の方のコミュ。彼女はなぜ強いのか、なぜ誠実なのか。未来に見えることとなる様々な彼女の魅力の起点は、周りの人々の善意と共にあります。
[併せて読みたい]
園田智代子「WING」編・・・・・・初期のコミュだからこそ、やっぱりWING編と併せて読むのがGoodですね!
園田智代子「GRAD」編・・・・・・智代子にとって「(チョコ)アイドル」とはなんなのか。その答えを示してくれるGRAD編の智代子は、最高に格好いい!!!
園田智代子「LandingPoint」編・・・・・・本作のTrueEndで語られたことを思うと、Stella(星)について語ったLandingPoint編との相性も良いでしょう。
SSR【ちょこ色×きらきらロマン】(恒常)
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1枚目の恒常P-SSR【ちょこ色×きらきらロマン】は、彼女の第一歩を描くのにこれ以上ない程すてきな物語に仕上がった初期の名作。園田智代子の可愛らしいところはもちろん余すところなく描かれていますが、決してそれだけではありません。
例えば、智代子がそれとなく気を回すときどんな風に立ち回るのかというのを眺めているだけで、彼女の人間性にじ~んとくるものがあります。それがうまい具合に空回りしてしまうのも、智代子の(そしてプロデューサーの)魅力が表れていて、私の好きな場面です。
他にも、智代子が日常の「どんなこと」に視線や意識を向けるのか。いくら信頼する人の言葉でも、「どんなこと」は譲れないのか。智代子の智代子たるゆえんがいたるところに描かれた、素敵なコミュを楽しんでほしい。
1枚目から面白いのが園田智代子のコミュ。
描かれているのは、大きくない体格の彼女に目いっぱい宿る愛情と行動力。1コミュ目「階段・段差・縮まる差」や4コミュ目「走れ、届け、どうか どうか」など、一つ一つが独立した内容で彼女の輝きを知ることができる。
園田智代子という人間の強さに救われる、一歩目にふさわしい名作Pカード。【砂糖づけ・ビターエンド】には、このコミュを意識した演出が少し含まれている。
もちろん1枚目のP-SSRなので勧めやすいというのはあります。ですが、本当に素敵なコミュだからオススメしたい!
[併せて読みたい]
【迷走チョコロード】(恒常S-SR)・・・・・・智代子が、アイドルとしてどんなキャラクターを確立すべきか悩むコミュ。コミカルで可愛らしいですが、時間を経る毎に味わいも深まるはず。
園田智代子「WING」編・・・・・・言うまでもありません。ぜひ、優勝するところまでを見届けてほしい。
【砂糖づけ・ビターエンド】(恒常P-SSR)・・・・・・名作。本作を読んだ上で、いつか必ず読んでね。
SSR【あそ→と♡ちよこれいと】(恒常)
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猫耳っぽい帽子がCuteな智代子の恒常P-SSR【あそ→と♡ちよこれいと】は、智代子のちょっと抜けているところも、家族や友達、プロデューサー想いな一面も、それとなく気を回せる器用さもよく表れている、楽しくて可愛いコミュです。
1コミュ目「#スイートシガレット」では、不良役の役作りの為に妙ちきりんなしゃべり方をする智代子が可愛いですが、4コミュ目「#ホットチョコレート」では、お互いに気を回しすぎてすれ違ってしまう、優しくて愛おしい智代子とプロデューサーの姿が描かれます。本当に二人の関係性が愛おしいんですよね。
いつもと違った口調でお喋りしてくれるのが可愛い
こうした描写の数々に、プロデューサーと智代子の関係性が浮かび上がってもきます。お互いに優しくて、賢くて、だから先回りして気を遣おうとするのに、空回りしちゃうこともあって。でも、『賢者の贈り物』じゃないですが、そんな彼らだからこそ素晴らしいし、愛おしい。
オススメしやすい一枚です。
[併せて読みたい]
『轟!-とどろき- 紅蘭偉魔空珠†番外地』(イベント)・・・・・・1コミュ目で役作りをしていたのは、このイベントシナリオに繋がっています。このイベントで実装されたサポートカード【紅蘭偉魔空珠に挑め!】も名作なので、良ければチェックしてみてくださいね。
【ちょこ色×きらきらロマン】(恒常P-SSR)・・・・・・同じく、智代子とプロデューサーの関係性、智代子の魅力が詰まったコミュです。「喜怒哀楽」になぞらえて描かれる、読みやすくて素敵な物語。
【錯覚・Darling】(限定P-SR)・・・・・・プロデューサーと智代子は、年齢が離れていながらも対等で、でも友達とも先生とも違う関係。そんな二人の関係を楽しむことが出来ます。
【トコハレ☀コメディ】(限定P-SSR)・・・・・・やはり、互いを思っているにも拘わらず(だからこそ)二人のすれ違う姿が可愛くて面白いコミュ。
SSR【かきまぜたら*ミルク】(限定)
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限定P-SSR【かきまぜたら*ミルク】は、大人気コミュその1です。園田智代子というアイドルの「はじまりの物語」と言って差し支えないでしょう。だからこそ根強い人気がありますし、シャニマスがアニメ化した際にも、インスパイア元の物語としてこのカードが選ばれました。
このコミュでは、智代子がアイドルになったきっかけが詳しく語られます。そして、だからこそ抱えていた彼女の気持ちのわだかまりも。
アイドルとしてこれから先を進んでいくには、そうした気持ちと向き合う必要がありました。そのための物語が、本作【かきまぜたら*ミルク】です。智代子推し(担当P)のみならず、放クラPにも、そうでなくても沢山の人に読んでほしいコミュですね。
「誰かのために『アイドルでいたいから』頑張る」「友達の夢を叶えるのが夢」と本気で言える。そんなあなたのこれからが美しいものでありますように。
きっと、園田智代子さんのことを好きになります。
[併せて読みたい]
【紅蘭偉魔空珠に挑め!】(イベントS-SSR)・・・・・・イベント『轟!-とどろき- 紅蘭偉魔空珠†番外地』で実装されたイベント配布のサポートカード。イベント本編は最後まで作中作で進行しますが、サポートカードではドラマ撮影の舞台裏が。このコミュで智代子は、自分がアイドルになったきっかけを夏葉に打ち明けているのでした。
園田智代子「GRAD」編・・・・・・智代子が示す「アイドル」の姿に、思わず胸が熱くなる名シナリオです。
園田智代子「LandingPoint」編・・・・・・智代子のLandingPoint(着地点)は、彼女というアイドルの輝きを強く感じられる名作。そして、アイドルになった「きっかけ」の物語の、着地点でもありました。
【はじめましてラストダンス】(トワコレ)・・・・・・智代子というアイドルの輝きを、色々な形で知ることができる。入手難度は高いですが、併せて読むと感動が倍増しです!
SSR【You're My Dream】(恒常)
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園田・・・・・・。
と、思わず分かり手な同級生になってしまう智代子の表情が印象的な、恒常P-SSR【You're My Dream】は、アイドルとして仕事に体当たりな智代子の姿を切り取っていく、何気ない短編集のように読めると思います。
ですが、まさに「夢」についての話をたっぷりと語った(【かきまぜたら*ミルク】)直後に実装された一枚。随所に、じんと来てしまうような場面がちりばめられています。
熱いおたよりもいただいています。
智代子といえば【砂糖づけ・ビターエンド】と【うつくしいあした】があまりにも"強"すぎるのでこちらはあらためて薦めるまでもないのですが、このカードも「かきまぜたら*ミルクの次の実装」ということに着目して読んでいただきたいのです。
このカード単品だと、智代子が楽しくアイドルの仕事をこなしている平和なカードなのですが、【かきまぜたら*ミルク】で放クラメンバーに自分がアイドルになった経緯を打ち明け、あらためて自分自身のためにアイドルになると決めた彼女にとって、アイドルの仕事とはどんな意味を持っているのか。カードタイトル【You're My Dream】とは、智代子がアイドルの仕事をこなす姿が、誰の視点で見て【夢】なのか。
このカード単品で読んでも可愛くて気遣いができてPと仲良しな智代子を堪能できるので初心者の方にもオススメで、かつ信念を持ってアイドルに成った智代子を知っている人にも深く刺さるPカードなのです。
智代子を好きになればなるほど、実は染みるこの一枚。ぜひ読んでほしいですね。
[併せて読みたい]
『五色 爆発!合宿 クライマックス!』(イベント)【放課後★肝試しパニック】(恒常S-SSR)・・・・・・ホラーが苦手な智代子は可愛いなぁ。
【かきまぜたら*ミルク】(限定P-SSR)・・・・・・すでに語っていただいている通り、やっぱりここを起点に物語の深みがぐっと増すような感覚があります。
【chocolate next door】(イベントS-SSR)・・・・・・かなり最近のイベントサポートですが、通ずる物があるので。これだけ読んでも問題なし。
SSR【砂糖づけ・ビターエンド】(恒常)
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おそらくシャニマスのプロデュースカードで、トップクラスに人気なのが恒常P-SSR【砂糖づけ・ビターエンド】です。実際、ファミ通で実施されたコミュの人気投票でも上位に名前が挙がっていますし、智代子を特別推している人でなくても好きな人が多い、名作コミュです。
押しも押されぬ智代子のコミュ。全編通して智代子の強さを感じられる。まさに「砂糖漬け・ビターエンド」というタイトルがぴったりな1枚。
ある人気舞台の、「代役」としてキャスティングされる智代子の話です。
彼女の仕事に向き合う姿勢は、素敵だし格好いい。人間として魅力的なんですね。人気があるコミュなので、やっぱり推す声がめちゃくちゃ多いコミュでもあります。
【砂糖づけ・ビターエンド】は、自分が初心者Pが故に園田智代子の魅力を理解していないまま石回収のためにたまたま開けたコミュでしたが、このコミュで園田智代子に落ちました。
人気舞台のとあるキャラの代役を務めるお話です。ちなみにこちらのコミュは単体で読めます。 普通の女の子、園田智代子の強さとはなんなのか。その答えはこのカード一枚にぎゅっと詰まっています。 途中は勿論のこと、TrueEndの最後で泣いてしまうこと間違いなし。王道ストーリーならではの感動ものです。
本当に素晴らしいお話。
人の一生を語る上で、今日を精一杯生きる上で、世界を信じる上で、本当に大切なことを学ぶことができる。
園田智代子は普通の女の子であるからこそ、彼女が全力で輝いてきたその足跡が、普通の人間である我々を肯定する証拠になるのである。 シャニマスやめちゃうなら、その前にこれ読んでからやめて欲しい。
きっとあなたのその先を助けるから。
恒常なので、入手もしやすい。いつか読んでほしい名作です。
[併せて読みたい]
【ちょこ色×きらきらロマン】(恒常P-SSR)・・・・・・まずは「智代子ってどんな子?」というのを知った上で読むと、このコミュもより楽しいと思うので、オススメです。
園田智代子「GRAD」編・・・・・・智代子が「アイドル」という仕事にどう向き合うのかが感じられる名作です。
SSR【うつくしいあした】(恒常)
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園田智代子の恒常P-SSR【うつくしいあした】は、園田智代子というアイドルに打ちのめされる傑作シナリオ。恒常であることが奇跡としか言いようがないほどです。まずはみなさん、拝みましょう。
本作は、【かきまぜたら*ミルク】や園田智代子「LandingPoint」編など、「智代子がアイドルになったきっかけ」から端を発する物語のひとつの集大成です(この後にもう一度集大成が来るので、これは結果的に嘘と言うことになります)。
滅茶苦茶すてきな物語なので是非読んでほしい一方で、他のコミュを読んだ上でここに戻ってくるのがオススメです。
あの、本当にちょこ先輩って強くて美しい女の子で・・・・・・(ろくろ)
智代子の気高い精神性が見えるコミュ。他カードと違う真剣な表情も良い。予断ですが、初めてTrueEndを見たのがこのカードなので思い入れもあります。
個人的な考えですが、智代子はコミュを観る前の印象が「クラスに1人はいる普通な女の子」の通り薄くなりがちなキャラクターだと思っています。そんな智代子の印象を確実に変える作品がこの3つ(【かきまぜたら*ミルク】【砂糖づけ・ビターエンド】【うつくしいあした】)で、代表として個人的に1番好きな【うつくしいあした】を紹介します。
[併せて読みたい]
【かきまぜたら*ミルク】(限定P-SSR)・・・・・・智代子にとっての「はじまり」を描く素敵なコミュです。持ってない場合は(一部内容が重複しているので)STEP編などと併せて読むのも◎だと思います。
【砂糖づけ・ビターエンド】(恒常P-SSR)・・・・・・智代子が仕事に取り組むときの姿勢を感じられるのが、この砂糖づけというコミュ。【うつくしいあした】を読むとき、併せて読んでいるとより説得力があると思います。
園田智代子「LandingPoint」編・・・・・・智代子と「友達」について、美しい決着を見る素敵なコミュ。どうして【うつくしいあした】というコミュが描かれなければならなかったのかが分かると思います。
【はじめましてラストダンス】(トワコレ)・・・・・・(入手難度は高いですが)【うつくしいあした】を読んだ後にぜひ。
園田智代子「STEP」編・・・・・・ぜひ(強調)。時系列は一番最初なので、極端な話、STEP編から読むのも大いにアリです。
SSR【はじめましてラストダンス】(トワコレ)
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トワイライツコレクション【はじめましてラストダンス】は、最新かつ入手難度の高い一枚なので、なかなか「読んでください!」とは言いづらい・・・というのが実情ですが、それでもオススメしないのは嘘になる。そのくらい素晴らしいコミュです。
頼むから読んでください。これをトワコレにしたのかなり罪重い
ひとりの少女である「園田智代子」。そして、ひとりのアイドルでもある「園田智代子」。それが地続きであることの嬉しさ、美しさは「アイドルマスター」としか言いようがないかもしれません。
ラストシーンを、みんなに見届けてほしい!
[併せて読みたい]
【かきまぜたら*ミルク】(限定P-SSR)・・・・・・何度も言わせないでください(怒)。もし入手できたら、本当に読んでほしいコミュです。LP編から読んでも可。
【うつくしいあした】(恒常P-SSR)・・・・・・テーマが繋がっていますので、併せて読むと感動もひとしおでしょう。単純にシナリオも素晴らしい。智代子の精神性を本当に美しく思います。
園田智代子「LandingPoint」編・・・・・・何度も言わせないで(Part2)。本当に名作だから、ここからでもOK。読んでほしいです。
園田智代子「STEP」編・・・・・・これとLandingPoint編だけでも素晴らしいです。万が一トワコレが手に入ったなら、少なくともこれらを併せて読んでほしいですね。
西城樹里
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ボーイッシュでクールな女の子。言葉遣いが乱暴なので人に怖がられることが多いが、根は純情で、素直になれないタイプ。高校2年生。
金髪でちょっと乱暴な言葉遣い。でも、283プロいちの優しさを持つ純情な人・西城樹里のコミュでは、彼女が「昔はバスケをしていたけれど止めてしまった」という、"挫折を知っている人"だからこそ寄り添える感情が描かれます。
何かに頑張ってきた、いや、頑張ったと自認できていない人にだって届くかもしれない「優しさ」に、コミュを通じて触れてほしいです。
樹里の感性に触れられるコミュは、たとえドラマチックな出来事が起こっていなかったとしても感じ入るものに満ち満ちています。刺さる人には、抜けないほど深く刺さる物語もあるはず!
そんな樹里のコミュから、名作をいくつかご紹介。
SSR【とびっきりジンジャー】(限定)
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クリスマスモチーフの限定P-SSR【とびっきりジンジャー】は樹里の2枚目P-SSRであり、比較的初期に実装されたコミュでもありますが、樹里が自分の変化を自覚する場面も描かれており、彼女の魅力を感じられる素敵なお話に仕上がっています。
西城樹里といえば、ちょっとつんけんした言動や「可愛いやつは自分には似合わない」と主張しているイメージがあると思いますが、本作でもそんな感じに可愛い樹里を楽しむことができます。
例えば2コミュ目「アタシナリファンタジー」では、智代子に借りた少女漫画を読んでいるところをプロデューサーに目撃され、なんか文句あるかとでも言いたげな彼女が可愛い。読んでいる漫画の内容がファンタジーであることに絡めて、「でもアタシがアイドルをやってることもファンタジーみたいなもんだよ」と返す樹里は、樹里っぽいなぁと感心してしまいます。
そんな可愛らしさだったりいじらしさが描かれている本作ですが、TrueEnd「クッキー・ココア・ハートエイク」の読後感は暖かくて、じんわりと感動的でもあります。
誰よりも意識的に日々の変化を過ごしてきた樹里だからこそ胸に染みる一言一言は、同じように変化する日々を過ごす私たちにも共感できるかもしれません。入手できたら読んでみてください。
[併せて読みたい]
【ラムネ色の覚悟】(恒常P-SSR)・・・・・・【ラムネ色の覚悟】でスタバを買いに行く場面が、本作【とびっきりジンジャー】でも再現されていたり、対比して読めば樹里の変化がより分かると思います。
【曲がり角のランウェイ】(恒常P-SSR)・・・・・・本作のTrueEndで語られたことが、【曲がり角のランウェイ】のTrueEndでプロデューサーが語ったこととも繋がっていると思います。より詳しくはSTEP編などを読むと理解できるんじゃないでしょうか。
SR 【STARTRAIN】(イベント)
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イベント配布P-SR【STARTRAIN】は、日常の気だるさを感じる帰路にこそ読んでほしい、優しくて温かな物語です。プチセレチケット(入手難度はぼちぼちくらい)があれば誰でも交換できるので、ぜひ入手して読んでほしいですね。
ふと、「あれやらなくちゃな・・・」「これも終わってないなぁ」と溜息が出てしまう瞬間、ありますよね。そうしたネガティブな気持ちを、樹里も同じように感じている様子が描かれます。だからこそ、彼女がちょっとポジティブに持ち直す場面には、自分も同じだけ勇気づけられる。
アイドルとして変わりつつある日常に言及するTrueEndも必見!樹里ちゃんの魅力が詰まった、短いながらも素敵なコミュだと思います。
[併せて読みたい]
西城樹里「WING」編・・・・・・やっぱり、樹里のファーストステップに立ち合っていた方が面白くコミュが読めるのは間違いないでしょう。ちょっとずつ成長を積み重ねてきた樹里が、【STARTRAIN】ではどんな心境を見せてくれるのか。要注目です。
【曲がり角のランウェイ】(恒常P-SSR)・・・・・・樹里の「優しさ」について言及される名作です。
西城樹里「LandingPoint」編・・・・・・樹里が、誰かの想いに寄り添おうとする。そんな姿が優しく描き出されていくLP編は、やっぱりネガティブな気持ちを知っているからこそできる「アイドル」の姿ですね。
SSR【曲がり角のランウェイ】(恒常)
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恒常P-SSR【曲がり角のランウェイ】は、スナップ写真企画に挑む樹里を通じて、「変わりたい」という気持ちに寄り添う物語。恒常で入手しやすいカードですが、西城樹里というアイドルの魅力を知りたい人に、もしくは再確認したい人にも、何度だって読んでほしいコミュです。
「変わりたい」という気持ちと、「でも変われないんじゃないか」「自分がやってることは間違っているんじゃないか」というネガティブな気持ち。一歩を踏み出すことの怖さは、他ならぬ樹里がよく知っています。だからこそ、同じような気持ちになる私たちの心にも、彼女の言葉はそっと寄り添ってくれる。
西城樹里がアイドルをやるとはどういうことなのか。自分を見せるとはどういうことなのか。これからも沢山ある迷い道、回り道のひとつであり、だからこそこのコミュでのそれらの取扱いに、シャニマスの姿がよく見える。
そうしていることが、樹里なりの「アイドル」なのかもしれません。プロデューサーのセリフも非常に素敵なTrueEndは必見。ぜひ。
[併せて読みたい]
『階段の先の君へ』(イベント)・・・・・・西城樹里は、どんな「アイドル」でありたいと思うのか。その最も大切なエッセンスが示されるイベントシナリオです。必見。
西城樹里「LandingPoint」編・・・・・・樹里が、一人ひとりの思いにどう寄り添うかが感じられる名作。
西城樹里「STEP」編・・・・・・樹里のアイドル前夜、オリジンを知っていると、本作のラストに語られたプロデューサーの言葉がよりぐっとくると思います。
SSR【花染む街で、君と】(恒常)
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恒常P-SSR【花染む街で、君と】は、樹里らしい感性に触れられる本当に素敵なコミュで、私イチオシです。
「春」「桜」、そして「出会いと別れ」をめぐる、ささやかなんだけれどもドラマチック、劇的なんだけれども取るに足らない日常。そんな「愛おしい瞬間」を切り取ったコミュです。お出汁のように染みこんできます。
樹里は長年打ち込んできたバスケをやめて、アイドルとしてリスタートを切った人物。だからこそ、彼女は「出会い」にも「別れ」にも温かな視線を投げかけます。人生とは変化していくものだと知っている彼女だからこそ拾い上げられる街の「変化」、ひとつずつは些末な「変化」が愛おしくてたまりません。
あなたの人生というターニングポイントの連続に、樹里の物語は寄り添ってくれるはずです。何かを始めようとしている人、始めたばかりの人、始める勇気を持てない人全員に読んでほしい名作。
[併せて読みたい]
西城樹里「GRAD」編・・・・・・「アイドル」として自分がどうあるか。樹里の姿勢は本当に美しい。イベント『階段の先の君へ』も併せて読んでほしいです。
西城樹里「LandingPoint」編・・・・・・昔のバスケ仲間から届いた一通の手紙からはじまる物語。樹里なりのリスタートについて語られた物語で、感慨が深まります。
【はずむ息、夜を縫って】(恒常S-SSR)
【心に浮かぶもの】(限定S-SSR)・・・・・・樹里の考え方、感性がよく表れたコミュの中でも好きなものをピックアップ。霧子のカードですが、【奏・奏・綺・羅】なんかも素敵なお話です。
西城樹里「STEP」編・・・・・・本当に、読んでください。
SSR【陽の光、透かせば】(マイコレ)
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マイソングスコレクション【陽の光、透かせば】では、ソロ楽曲「過純性ブリーチ」にどう向き合えば良いのかを悩む樹里を通して、やはり、彼女の「アイドル」としての姿勢とこれまでの歩みを愛おしく感じられる名作です。入手難度は少し上がってしまいますが、手に入れたら(特に樹里ちゃんを特別推している人には)是非読んでほしい。
本作では、改めて「アイドルになったこと」「アイドルとしてどう歩んできたのか」「そしてこれから先(この楽曲にどんな思いを乗せるのか)」ということに向き合う樹里の姿が描かれます。
だからこそ、コミュを読み終えた後は楽曲の聞こえ方も変わってくるはず!彼女がどんな思いをその歌声に乗せたのか、ぜひ耳を傾けてほしいですね。
彼女の優しさが、歌声と共に胸に染みてくる名作。是非!!!!
[併せて読みたい]
西城樹里「WING」編・・・・・・アイドルにスカウトされた時のことを思い出すシーンがあるので、やっぱり併せて読みたい(読み返したい)コミュ。西城樹里「ファン感謝祭」編のOP/EDも実は染みます。
ソロ楽曲「過純性ブリーチ」・・・・・・本作はソロ楽曲に紐付いた「マイソングスコレクション」なので、言わずもがなです。すごく素敵な楽曲なので、コミュ云々抜きにオススメです。
『夢色ストライド、どこまでも』(イベント)・・・・・・近しいテーマや描写があると思うので、併せて読むと相乗効果あり◎
西城樹里「STEP」編・・・・・・樹里がアイドルをはじめたきっかけを、改めて描いてくれる優しい物語。大傑作です。本作のラストを、STEP編と重ねた人も多いはず。
SSR【Clashmade】(限定)
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限定P-SSR【Clashmade】は、アクション演技に挑戦する樹里の姿を描いたコミュです。新しめのカードなので入手難度は少し高いかもしれませんが、樹里ちゃんが好きならぜひとも読んでほしい1枚ですね。
本作では「スポットライトが当たる人」をキーワードに、身の回りの人たちに改めて眼を向ける樹里の姿が描かれます。周りの人たちに支えられての自分だ、ということを折に触れて言葉にしてきた彼女だからこその繊細な眼差しには目頭が熱くなります。
アクション映画に文字通りの体当たりで挑んでいく姿も印象的です。
「誰しもが、自分の人生の主人公である」という表現に聞き覚えがある人も多いはず。普段はそんな理念的な言葉に感動しない人にも、この物語を通じてなら心に染みこんでくるかもしれない。
それはきっと、私たちもまた「樹里の周りにいる人」のひとりだからなのでしょう。
[併せて読みたい]
『階段の先の君へ』(イベント)・・・・・・樹里と周囲の人についてを描くコミュ。その金字塔です。これを外して語るのは難しい。
西城樹里「GRAD」編・・・・・・同上です。続くLandingPoint編も同様ですが、彼女が周囲の人にどんな感情を抱いていて、だからこそどう在ろうとするのか。アイドル・西城樹里の優しさに触れるたび、彼女のことを好きになってしまいます。
杜野凛世
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落ち着いた佇まいの大和撫子。常に礼儀正しく、一歩引いて相手を立てる性格。少女漫画好きという意外な趣味を持つ。高校1年生。
和装を私服にすることも多い、大和撫子な高校1年生である杜野凛世のコミュでは、秘めやかな恋情が情感豊かに描かれます。
プロデューサーや放課後クライマックスガールズのメンバーとの出会いをきっかけに、箱入り娘だからこそ知らなかったことを、どんどんと吸収していく姿。凛世が見ている世界も、そして彼女自身も色付いていく様が、丁寧に丁寧に描かれていくのが美しい。
古風なところもある。乙女なところもある。ちゃんとティーンエイジャーなところもあって、イタズラっぽいところもあって、大人びても、子どもっぽくもあって。
次々と新しい顔を見せてくれる彼女に影響されて、道ばたに咲いているだけだった「花」の名前を知りたいと思う日が、あなたの日常にも訪れるかもしれません。
そんな凛世のコミュから、いくつかをご紹介。
SR 【微熱風鈴】(恒常)
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恒常P-SR【微熱風鈴】は、初期に実装された一枚であるにも拘わらず、いまなおイチオシに挙げる人も多い名作です。
様々な物語を積み重ねてきたシャニマスにおいても、今なお色褪せない思想の根幹が垣間見えるようでもあり、凛世P以外の人にも読んでほしい1枚でしょうか。
長い時間をかけて、変化を続けるもの。あるいは変化を望む気持ち。凛世の中で渦巻く感情の中には、しかし変化しないことを望む矛盾した気持ちも同居しています。
彼女の言葉の端々に、瑞々しく眩しい迷いとためらいが滲む。その場面が本当にきゅんと来てしまう。凛世との出会いにもオススメな一枚です。
TrueEndの美しさでは今でも第一線を走る名作中の名作。
不安定ながらもTrueEndを見られるようになってきた、そんなプレイヤーに勧めたいのがこの一枚。意中の男性に向ける乙女の我が儘と、全ての人のために存在するアイドルという存在の二律背反をここまで美しくさっぱりとした読後感で味わえるとは。
凛世という乙女の献身的な愛を目撃するあなたは、もう少女漫画の読者です。
凛世は変わり続ける、大きくなくとも確かに。新しいものを見つけ、色んなものに惹かれていく。凛世の世界の彩りはこれからも増え続けていき、同時にそれはもとからあるものをさらに愛おしむことにつながっていく。
ただ盲目的でも単純なだけでもない、彼女が生きる世界、あるいはそこに付与された物語性と凛世とのやり取りが愛おしいコミュ。
[併せて読みたい]
杜野凛世「WING」編・・・・・・プロデューサーと凛世の出会い。全てはここから始まりました。少しずつ色彩を増しながら、関係性もまた変化を見せる二人の歩みを、WING編⇒【微熱風鈴】で知ってほしい。
杜野凛世「STEP」編・・・・・・WING編での出会いを、より細やかに描いたコミュ。改めてプロデューサーと凛世の関係について思いを馳せたくなるかもしれません。
SR 【ふらここのうた】(イベント)
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イベント配布P-SR【ふらここのうた】は、もどかしくも愛らしい、凛世の乙女心が心のひだにまで染みこむ名作です。ブランコに腰掛けて柔らかに微笑む凛世の姿も非常に印象的で、夕暮れの公園というシチュエーションもあってか、ノスタルジーを刺激されます。
本作の印象に残るのはなんと言っても、ひとつ前にご紹介した【微熱風鈴】もそうですが、登場するモチーフが言葉少なに、しかし鮮やかに物語のテーマを浮かび上がらせるところです(凛世のコミュは特にそうした傾向が強いかもしれません)。
凛世ちゃん自身がまさにそんな女の子なんですよね。口数は他の子と比べると少ないし、一見表情も変わらないように見える。だけど、ちゃんと色々なことを思っていて、迷っているのが分かります。
プロデューサーにはなかなか気付いて貰えないけど、凛世がどんなことを考えているのかを想像したくなる。そして、そんな気持ちが物語に登場する様々なキーワードと重なります。例えば、イラストにも描かれているブランコがそうでしょう。
空の高さ。ラストの「ある言葉」についてのやり取りなど、愛おしいエッセンスがぎゅっと詰まった名作です。プチセレチケットで交換可能ですので、是非!
他のコミュをちゃんと読んでいませんが、凛世の良さが"此処に在る"
[併せて読みたい]
【微熱風鈴】(恒常P-SR)・・・・・・プロデューサーと凛世の距離感について描いた、外せないコミュ。
【杜野凛世の印象派】(恒常P-SSR)・・・・・・他の初期コミュ(【凛世花伝】など)でもそうですが、じれったくも、近づいたり遠ざかったりと変化を続ける二人の関係性にぐっと来るコミュなので、やっぱり併せて読んでほしい。
【水色感情】(恒常P-SSR)・・・・・・凛世の感情が大きく動く瞬間を描くエモーショナルなカード。本作を読了後に読むと、感じるものも大きくなるはず!
SSR【水色感情】(恒常)
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比較的初期に実装されたカードであるにも拘わらず、多くのプレイヤーに衝撃を与えたシャニマス《古典》的な一枚。恒常P-SSR【水色感情】は、凛世を語るときに外せないコミュのひとつとして数えられることも多い名作です。
「レコード」をキーアイテムに、凛世とプロデューサーの間に横たわる距離感と、「お互いの理解」について描かれる本作は、読み終えた後には凛世への愛情が深まること間違いなし。
物語の構成も非常におしゃれで、特に私は1コミュ目「A1.君とabc(R.Morino)」がおしゃれすぎて大好きなんですよね。全部の選択肢をいちいちチェックしてほしいくらいです!
物語のラストは、読み手の感情を大きく揺さぶること間違いありません。恒常なので入手しやすいのも有り難いですね。
シャニマス始めたての時にこのコミュを読んで衝撃を受けました。それまでは凛世は感情が薄い子なのかなという認識だったのですが、TrueEndまで読んで、それが覆されました。
[併せて読みたい]
杜野凛世「WING」編・・・・・・本作を読むにあたって、改めて凛世との出会いを思い出したいですね。二人の関係値は、ここから少しずつ変化を積み重ねてきたんだなぁ。
杜野凛世「GRAD」編・・・・・・言わずとしれたガチ名作。ガチ名作なので、本作読後でもなんでも、とにかく読んでくださいね。ガチ名作なので。
SSR【われにかへれ】(限定)
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水着を纏った凛世の姿がはかなげな限定P-SSR【われにかへれ】は、「夏」を物語の軸に据えながら、旅情を余すところなく描いたとても素敵なコミュ。凛世を推しているプレイヤー(プロデューサー)には勿論オススメですが、良質な短編小説をめくっているような感覚にもさせてくれる本作は、色んな人に読んでほしい。
本作が多くのプロデューサーに記憶されているのは、当然読んでいて面白いし素敵なコミュだからですが、加えて凛世にとってすごく重要な「衝突」が描かれたコミュでもあるからでしょう。お淑やかで控えめなところのある凛世が、勇気を振り絞ってプロデューサーに想いをぶつける場面にはぐっときてしまいます。
最近は夏がぜんぜん終わらない!と怒ってばかりのような気もしますが、でも、夏が終わってしまう時ってやっぱり寂しくて。そんな寂しさがじんわりと染みこんでくる名作です。
[併せて読みたい]
【水色感情】(恒常P-SSR)・・・・・・凛世とプロデューサーの間にある絶妙な距離感。遠いようで近い、近いようで遠い二人についてが描かれた名作です。
杜野凛世「GRAD」編・・・・・・凛世の秘めたる気持ちについて鮮烈に描かれた名作コミュです。実装時期も比較的近いコミュですから、併せて読むと間違いなく楽しいはず!
【硝子少女】(恒常P-SSR)・・・・・・凛世コミュの集大成のような一枚。併せてチェックしてほしいです。
SSR【ロー・ポジション】(恒常)
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恒常P-SSR【ロー・ポジション】は、まだ冷たさの残る空気に日射しの暖かさを感じるような、穏やかで、優しくて、美しくて愛おしい、凛世コミュの大傑作です。こんなにも素敵なコミュが恒常で入手機会が高いのは本当に偉い。
杜野凛世とプロデューサー。アイドルとプロデューサーという立場の違いがあったからこそ出会い、信頼を積み重ねてきた二人ですが、そうした立場の違いがあったからこそすれ違う心もありました。そんな凛世の物語において、二人の目線が一致する瞬間の美しさを、とても優しく、繊細に切り取っていく大傑作です。
特に『春雪』とTrueEndで時間と余白の使い方が凄い
アイドルとプロデューサーという関係の外で、「アイドル」じゃない凛世にひとりの人間としてプロデューサーが関わる場面が印象的な一枚。3コミュ目「春雷」で描かれる凛世の表現がとても素敵。
[併せて読みたい]
杜野凛世「GRAD」編・・・・・・何回もオススメしてすみません。そろそろ読みました?凛世とプロデューサーの関係を語るときに、絶対に外せないコミュなので是非。
【われにかへれ】(限定P-SSR)・・・・・・プロデューサーと凛世の関係性が変化する、大きなきっかけになったのが【われにかへれ】。一旦の着地点を見せてくれる本作と併せて読めば、よりぐっとくるかも?
【春告窓】(イベントP-SR)・・・・・・空気の冷たさの中に、春の訪れを予感させる暖かさ。それが【ロー・ポジション】なら、【春告窓】は咲き始めた花にふと気付く瞬間のような愛おしさがあります。併せて読んでほしいな~。
【珈琲の牛乳いれたん】(限定S-SSR)・・・・・・女子高生である杜野凛世の姿が描かれる、素敵なお話です。
SSR【さよならごつこ】(限定)
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限定P-SSR【さよならごつこ】は、年の瀬に帰省する凛世の姿を描いた物語の中に、これまでのコミュで登場した様々なモチーフをちりばめた傑作コミュです。人によっては、これをひとつの「集大成」と捉える人もいるでしょうか。
凛世のコミュでは、凛世の世界がどんどん色付いていくところを丁寧に描いているとはすでに述べたとおりですが、事実このコミュの中には、様々な「色」が登場しています。これまでにも登場した「赤」(南天、リンゴ飴)や「青」(空)に加え、「常磐色」(緑色)の髪飾り。凛世の世界にますます増えていく沢山の色は折り重なって、光になって、彼女を彼女の居場所にまで連れ帰ってくれます。
本当に素敵な推薦文もいただいています。
凛世が帰省し、シャニPと出会ってから初めて遠く離れ離れになってしまうコミュです。 数日前から居ても立っても居られないような凛世を見るともどかしい!!!
私が特に好きなシーンは、凛世が姉とその夫のやりとりを見ていると、シャニPのことを思い出して居た堪れず走り出し、電話をかけるところです。シャニPが電話に出てくれた際に喜びますが、照れてしまう姿も愛おしい!というかビデオ通話で掛けてるの可愛すぎる・・・
TrueEndも、映画の一幕を見ているようでとても大好きです。
その他詳しくは省略しますが、凛世がシャニPのことを想っているような描写がいくつもあり、本当に素敵なコミュですので、是非とも
凛世のささやかな勇気と、生家に垣間見る何気ない風景。そして超長距離を飛び越えてしまう彼女の存在に、眩しいと感じてしまいます。本当に素敵なコミュなので、入手できたらぜひ読んでほしい!
[併せて読みたい]
杜野凛世「GRAD」編・・・・・・何回も言ってホントすみません。そろそろ読んだ?
【ふらここのうた】【春告窓】(イベントP-SR)・・・・・・空との距離について語った【ふらここのうた】や、プロデューサーとの電話に喜びを見る凛世の姿が愛おしい【春告窓】は、併せて読むと楽しいと思います。
【水色感情】(恒常P-SSR)・・・・・・プロデューサーと凛世の間に横たわる距離についてのお話。このコミュから本作まで、少しずつ変化を積み重ねてきたことが嬉しくて仕方がありません。
【十二月短篇】(限定P-SSR)・・・・・・プロデューサーとの距離が開いてしまう。凛世のさびしげな表情が印象的だった【十二月短篇】は、同じく「帰省」をきっかけに二人の距離が開いてしまう本作と併せて読むと、感じるものがあるかもしれません。
【われにかへれ】(限定P-SSR)・・・・・・本作のTrueEndは「我に帰れ」。【われにかへれ】との繋がりは、やっぱり強いでしょう。
杜野凛世「LandingPoint」編
杜野凛世「STEP」編
【凛世夕町物語】
【夜明けの晩に】(恒常S-SSR)・・・・・・凛世と「家族」について描かれているコミュです。特にLP編とSTEP編は、【さよならごつこ】と併せて読むとより感動できるはず!
SSR【硝子少女】(恒常)
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恒常P-SSR【硝子少女】は、6年近く積み重ねてきた凛世の物語に、大きく一区切りを付けるようなドラマチックな物語です。過去のシナリオから沢山の引用が出てくるので、できる限り他の凛世コミュを読んだ後に読むとより楽しめるでしょう!
特に本作では、微妙な距離を、近づいたり遠ざかったり、分かったり分からなかったりしてきた凛世とプロデューサーの関係性に、これからも変化していくことを確信しつつ、劇的な一区切りをつけてくれています。
ここまでの二人の物語を読んでいる人からすれば、そんなの嬉しいに決まってますよね!
【硝子少女】は、6年間の凛世とシャニPの関係性の集大成コミュです。今ならセレチケで確実に手に入る(ラインナップに入っている)ので、是非読んでほしい。
[併せて読みたい]
杜野凛世「GRAD」編・・・・・・すでに書いているとおり、凛世の色々なコミュを読んだ方が楽しいコミュではありますが、最低限この「GRAD」編は、読んでおいた方が絶対に楽しいと思います!もちろん、他の共通コミュ(WING、ファン感謝祭、LP、STEP)はもちろん、カードなら【水色感情】【われにかへれ】【ロー・ポジション】【さよならごつこ】【晩秋ろまんす】【花は】などもちょっと連想しました(適当)。
有栖川夏葉
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裕福な家庭に生まれた社長令嬢。家名に誇りを持ち、自らもその肩書に恥じぬよう日々鍛錬を積んでいる。スタイルがよく、引き締まっている。大学2年生。
「目指すならトップだけ」そう堂々と宣言する有栖川夏葉さんといえば、お金持ちの実家に生まれながらもたゆまぬ努力を忘れない、本当に「強い女性」という表現がぴったりなアイドルです。
一方で、彼女の魅力が強い「だけ」ではないところにあるということが、コミュを読んでいると徐々に分かってきます。
知らないこと、未経験なこと、得意でないこと、出来ていないこと。そうしたもの一つ一つと真っ正面から向き合いながら、強いだけでない「しなやかな美しさ」をその身に纏っています。
そんな彼女だからこそ「トップ」を目指せるんでしょうね。もの凄く沢山の魅力を持った彼女のカードから、いくつかをご紹介したい!
SSR【アルティメットマーメイド】(恒常)
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1枚目の恒常P-SSR【アルティメットマーメイド】は、最初のSSRカードなので夏葉の考え方や魅力を知ることができる名作です。最初期のカードにも拘わらず、いまなお色褪せない物語として名前が挙がるくらい、特に夏葉を推すプロデューサーには外せない一枚。
有栖川夏葉という人間がアイドルとして、あるいは魅せる者として高い意識を持っていることが描かれると共に、彼女が決して独りよがりではないことも理解できて、どんどん好きになっていきます。
ひとりのファンにも、すぐそばにいる人(例えばプロデューサー)の気持ちにも寄り添おうとする彼女。でも、不安になってしまう気持ちも持っているひとりの女の子なんですよね。
夏葉の根源を表しているカード。新しいPカードが出るたびに「アルティメットマーメイドから繋がってるんだよなあ」なんて考えていたが、STEP編で遂に地続きの夏葉が描かれたことで、5年間彼女が積み上げてきたものが本当にすべてこのカードから繋がっているということが補強された。これが1枚目ってマジ?
本当にそうで・・・・・・いつだってこのコミュに立ち返りたくなってしまうほど、夏葉のいちばん大切なところが描かれているとすら思います。これから先も、広い広い世界に名を轟かせるであろう夏葉の魅力から、目を離せませんね!
ぜひ読んでほしい!!
[併せて読みたい]
有栖川夏葉「WING」編・・・・・・やっぱり、夏葉との出会いはWING編からはじめましょう。本作と併せて読めば、きっと夏葉のことを好きになります!
【メイドインナツハ】(恒常P-SSR)・・・・・・本作同様、ファンや自分に憧れてくれる人にどう寄り添うかを考える夏葉の姿が印象的なコミュ。他にも【cheer+】(限定)なども印象的です。
【Fall】(恒常P-SSR)・・・・・・【Fall】は「走ること」についてのコミュです。本作【アルティメットマーメイド】にも、プロデューサーとランニングする場面が描かれていますが、夏葉の根本はここから変わってなかったんだなぁって感じられて本当に嬉しいんですよ。
有栖川夏葉「STEP」編・・・・・・夏葉がアイドルを目指すようになったきっかけが描かれる、WINGの前日譚。それがSTEP編なわけですが、例えば「海」という場所に夏葉が特別な目線を送っている理由が分かったりと、本作(【アルティメットマーメイド】)と併せて読んでほしい名作。
SSR【メイドインナツハ】(恒常)
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メイド姿の夏葉が可愛らしい恒常P-SSRの【メイドインナツハ】は、1枚目のP-SSR【アルティメットマーメイド】にもそれとなく描かれていた、ファンの想いに寄り添おうとする夏葉の姿がより印象的に描かれた名作。めちゃくちゃ大好きな一枚で、みなさんにも読んでほしいですね。
それぞれコミュタイトルの頭に(Mon.)~(Fri.)と曜日が付いていることからも分かるように、大学に仕事にと忙しい夏葉の一週間に密着するのが本作です。
描かれるのは、ラジオ番組におたよりとして届いた悩み相談に、真剣に向き合おうとする夏葉の姿であったり、迷ったり心細くなったりする夏葉の姿です。そして、やっぱり力強く前進する夏葉の姿に感動するんですよね。
回り道、遠回りをしながら進んでいく彼女の姿からは、きっと勇気を貰えます。素敵なコミュなので、ぜひ読んでほしい!
[併せて読みたい]
【アルティメットマーメイド】(恒常P-SSR)・・・・・・いずれも初期に実装されたカードですので、本作と併せて読めば夏葉の魅力がバッチリ感じられるはず!オススメです。
【cheer+】(限定P-SSR)・・・・・・このコミュも【メイドインナツハ】のコミュも、目の前の人に寄り添おうとする夏葉の姿勢が感じられる名作です。併せて読むとぐっとくると思います。
【Fall】(恒常P-SSR)・・・・・・これまた、本作同様に夏葉の寄り添い方から勇気を貰えるような名作ですので、併せてチェックしてほしい!
SSR【♡AKQJ10】(恒常)
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バニーガール姿の夏葉がセクシーな恒常P-SSR【♡AKQJ10】は、ポーカーを題材にしたゲームアプリの広告塔として、ゲームに登場するキャラクターを夏葉が演じるというお話です。
私は当初、イラストがセクシーなので早く入手したいなくらいに思っていたのですが(おい)、物語もすごく素敵なので(セクシーとか関係なく)読んでほしいコミュです。
本作は、いつも通り仕事に対し一所懸命に取り組む夏葉の姿が眩しい。仕事に向けてカード(トランプ)さばきの練習をしている夏葉は、他のどんな仕事であっても同じように熱意をもって取り組んでいるのだろうと想像させます。改めて尊敬です。
一方で「(あのキャラクターに扮するの)誰?知らないアイドルじゃん」「どうせできっこないよ」というネガティブな声が届いてしまい、「ちゃんとみんなの期待に応えられるものが出せるだろうか」と不安になる夏葉の姿も本作では描かれています。
でも、そうした不安に対し「だからこそ」と全霊で臨んでいく夏葉は本当に格好いいんですよね。また、そんな夏葉を支えるプロデューサーとの関係が描かれているのも本作の嬉しいポイント。ちゃんと弱音を吐ける相手。それが、夏葉にとってのプロデューサーなのかもしれません。
めちゃくちゃオススメしやすい一枚なので、ぜひ!
[併せて読みたい]
【アルティメットマーメイド】(恒常P-SSR)・・・・・・本作でリフレインするある「セリフ」の初登場が、【アルティメットマーメイド】です。ぜひ併せて読んでほしい、もしくは読み返しても楽しいと思います。
【メイドインナツハ】(恒常P-SSR)・・・・・・学生生活に仕事にと大忙し、そのどれにも全力で取り組む夏葉の強さと美しさが、そしてふとした拍子に顔を見せる等身大の「有栖川夏葉」が感じられるコミュ。本作と併せてチェックするとよりぐっとくる・・・かも?
有栖川夏葉「GRAD」編・・・・・・夏葉のプロフェッショナル精神が美しい一方で、そんな彼女を支えるプロデューサーとの関係もまた、読んでいて嬉しいコミュ。本作と近いテーマが感じられるかも。
SSR【cheer+】(限定)
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ワイングラス片手に優雅な夏葉の姿から、「そういえば20歳だしお酒飲めるのか・・・・・・」と今更ながらに思い出す限定P-SSR【cheer+】は、特技が「全身コーディネート」である夏葉が、番組のコーディネート対決に臨む姿を描いたお話です。
非常に人気のあるエピソードで(私も大好き!)、夏葉のことが好きならセレチケの交換候補に入れても後悔はしないでしょう。
コーディネート対決で夏葉は、告白したいと思っている女子高生のコーディネートを担当することになります。「わたし、可愛くないから」とこぼす女子高生を前に、夏葉はどんな言葉をかけるのでしょうか。
有栖川夏葉というひとりの人、ひとりの「アイドル」が、目の前の人にどう向き合うのか。どうしてそんな風に振る舞うことができるのか。夏葉が語った言葉の端々にちょっぴり弱音が含まれていることに気付きつつも、有栖川夏葉にしか示せない「強さ」と「美しさ」を見せつけられるんです。
夏葉の口から「プロデューサー」という人に言及されたのも印象的でした。必見です・・・・・・!
有栖川夏葉は『特別』な人。
その意味を、本作を通じて痛感してほしい。
[併せて読みたい]
【メイドインナツハ】(恒常P-SSR)・・・・・・本作と同じく、ネガティブに寄ってしまう気持ちに寄り添おうとする夏葉が描かれたコミュです。ぜひとも併せて読んでほしい。
【♡AKQJ10】(恒常P-SSR)・・・・・・夏葉とプロデューサーの関係を、改めて愛おしく思う名作。恒常P-SSR【Birdy BUddy】も、ふたりの関係について深掘りしたお話でした。本作と一緒にチェックしてみてください。
有栖川夏葉「LandingPoint」編・・・・・・本作で夏葉が言及する「未来」について、LP編でも同じエッセンスを感じることができるでしょう。単純にシナリオとしても名作なので、ぜひ。
SR 【風がかけていくように】(イベント)
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イベント配布P-SR【風がかけていくように】は、コスメブランドの広告塔として起用された夏葉が、持ち前の精神で仕事に取り組む姿を切り取ったお話です。
推薦文にも書いていただいている通り、夏葉とプロデューサーの、ある種"日常"となった場面を切り取ります。
配布カードとしては最も新しいが故に、プロデューサーと夏葉の関係性も十分安定している時期。そんな安定している時期の、二人にとって「当たり前なこと」が描かれるコミュ。彼と彼女の「平常運転」がこれであることの素晴らしさは、いつ見ても嬉しいものかと。
有栖川夏葉さんが仕事に取り組む姿勢。それに比べて私ときたら・・・と思いそうになってしまうくらい、彼女の姿勢は本当に立派です。だからこそ夏葉はクライアントの期待にも、ファンの期待にも応えられるわけですし、プロデューサーも夏葉に全幅の信頼を置いています。
そんな二人の関係を愛おしく思う配布カード。ショップメニューから交換可能ですので、是非。
[併せて読みたい]
【♡AKQJ10】(恒常P-SSR)・・・・・・同じく、広告塔に起用された夏葉が全身全霊で仕事にぶつかっていく名作です。
【鳥籠をひらいて】(P-SR)・・・・・・プロデューサーとの関係という意味でも、夏葉と仕事という意味でも、夏葉らしさが爆発しているコミュです。入手しやすいのも◎ですね。
SSR【Fall】(恒常)
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「秋のスポーツアンバサダー」として、スポーツウェアブランドの広告塔に起用された夏葉を描くのが恒常P-SSR【Fall】です。夏葉ぁぁッ!そんなにお腹出してると風邪ひくぞぉッ!!!と言いたくなるくらいには、美しい腹部が露わになったスポーツウェアは抜群に似合っていて、もしかして283プロいち着こなせるのでは?と思うほど。
本作では、夏葉が「トップを目指す」ことについて改めて言葉にしてくれています。それが本当に嬉しいと共に、やっぱり夏葉らしい寄り添いの姿勢が垣間見えるのも嬉しい。
本作で夏葉は、「本当は運動なんて好きじゃない」と思っている少年に、なんと言葉をかけてあげようとするのか。
たくさん知識があって、なんでも器用にこなせてしまいそうな夏葉ですが、そんな彼女の「すごさ」の本質がどこにあるのかを感じられる名作です。恒常で入手しやすいですし、本当に素敵なお話なのでぜひ!!!
[併せて読みたい]
有栖川夏葉「WING」編・・・・・・夏葉が目指す「トップ」について、本作では改めて深く言及してくれています。どうしてもWING編を思い出したくなりますね。
【メイドインナツハ】(恒常P-SSR)・・・・・・しつこくてすみません。目の前の人や誰かの思いに寄り添おうとする夏葉の姿勢が好きなので本作や【メイドインナツハ】が好きなのですが、お前なんべん言うんだって感じですよね。でも好きなので・・・。
【♡AKQJ10】(恒常P-SSR)・・・・・・本作のキーワードでもある「走る」場面があります。それがちゃんと大切なシーンなので、本作の味わいも増す・・・かもしれません。【アルティメットマーメイド】でも走るシーンはありましたね。
【cheer+】(恒常P-SSR)・・・・・・これも本当にメイドインナツハと全く同じ理由で、本当に好きなので・・・。
SSR【ビューティ/フル】(限定)
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マイソングスコレクション【ビューティ/フル】は、個人的マイコレカードのNo.1コミュに挙げてもいいんじゃないかというくらい、大好きなカードです。マイコレセレチケ買ったけど、交換対象に悩んでるんだよねっていう人がいればぜひ候補に入れてほしいですね。
なんか資生堂とかカネボウとか、化粧品とかシャンプーのCMっぽいイラストが素敵ですが、物語はソロ曲「Damascus Cocktail」を「自分の曲」として歌うにはどうすればいいのだろう、どんな心持ちで臨めば良いのだろうと悩む夏葉の姿が描かれています。
夏葉の強さは、剛毅だけでない「しなやかな美しさ」。ソロ曲の中でも「強いだけじゃ脆いから、しなやかな強さを」と歌っているように、夏葉が持っている彼女らしい「強さ」と「美しさ」が感じられる名作です。
風にはためく布が翼のように見える瞬間。本当に大好き。
[併せて読みたい]
ソロ楽曲「Damascus Cocktail」・・・・・・もう言わずもがな。絶対に併せて聴いてください。それが私の、最後の願いだ。
大崎甘奈
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大崎姉妹の双子の妹。誰とでも分け隔てなく接する天真爛漫なギャル。今しかできないことを全力で楽しみたい今ドキの女の子。高校2年生。
今ドキ女子高生。所謂「ギャル」な属性を持っている大崎甘奈のコミュでは、揺れ動く乙女心・恋心が丁寧に丁寧に描かれていきます。彼女のコミュはほんと~~~~~~~~~~~~~~にかわいい☆
プロデューサーに対し憧れの感情を抱いていることが折に触れて示される彼女ですが、凛世と同じくやっぱりその気持ちは露わにはできなくて。でも、気持ちが伝わらないことによるズレをもどかしくもきゅんきゅんできるのも、やっぱり凛世のコミュと似ています。
二人のコミュの違いを私なりに考えたのは、凛世が箱入り娘で「新しい世界」をどんどん知っていくのに対して、甘奈は今ドキ女子高生なので未知の世界を知るというよりも、知識としては知っているけれど経験したことのない「憧れ」に、少しずつ近づいていく姿が描かれている、そんな印象の違いがあります。
「憧れ」を「未来」という表現に変えればそれは、アイドルとしての甘奈の歩みにも重なる部分がありますね。
前進していくことの愛おしさや目映さと、同じくらいの恐ろしさ。未来への「憧れ」と「不安」を同時に抱えている甘奈だからこそ照らせる想いがあるのだと思います。そんな彼女のコミュから、いくつかをピックアップしてご紹介!
SSR【ゆらゆらアクアリウム】(恒常)
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甘奈の恒常P-SSR【ゆらゆらアクアリウム】は、甘奈とプロデューサーの日常を切り取った短編集的に読むことも出来る楽しい一枚ですが、同時に甘奈の物語でとても大切なキーワードとして扱われる「未来」についても言及される、重要なお話だと思います。
片付けを手伝ってくれる甘奈。無理をするプロデューサーを「(自分を)大事にしないとダメだよ!」と叱ってくれる甘奈。彼女の優しさや可愛さを楽しめる物語の最後は、「これから先の未来」について想いを馳せる場面で締め括られます。
例えばアルストロメリアの「ファン感謝祭」編やイベントシナリオ『アンカーボルトソング』、『好きの満ち欠け』などのシナリオでも、キラキラしながら「未来」に向かって進んでいくことと、ちょっぴり不安になってしまうことを大切に描いてくれました。
本作を読んでおけば、そうしたテーマがすっと入ってくるかもしれません。
可愛くて優しい。弱気なんだけど格好いい。そんな甘奈との出会いにぴったりな一枚だと思います!
[併せて読みたい]
大崎甘奈「WING」編・・・・・・WING編の中でも、個人的に好きなシナリオの一つ。これから先の物語で丁寧に描かれていくテーマが、ちゃんとエッセンスとして詰まっていて、いつ読んでも新鮮な気持ちになれます。ぜひ、併せて読んでほしい。
大崎甘奈「ファン感謝祭」編・・・・・・甘奈やアルストロメリアを語るときに、絶対に外せない大好きなシナリオ。本作のTrueEndは「未来」について言及していますが、感謝祭編も同様です。併せてチェックしたい。
【お散歩サンライト】(限定P-SSR)・・・・・・本作同様、甘奈が看病してくれる場面があります。結婚したい。
『好きの満ち欠け』(イベント)・・・・・・感謝祭からの流れが強く意識されたコミュなので、本作やファン感謝祭編と併せて楽しんでほしいですね。
大崎甘奈「STEP」編・・・・・・アイドル前夜の甘奈(と甜花)を描くシナリオ。本作との繋がりが非常に強いシーンがあるので、予め読んでおけばより楽しいはず。オススメですね。
SR 【ふたつの雨】(イベント)
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あ、甘奈!?ど、どうしたんだ・・・・・・!?となりそうなイラストが印象的な、イベント配布P-SR【ふたつの雨】は、全2話で対照的な「雨」にまつわるお話です。
イベント配布なので入手しやすくサクッと読めますし、甘奈の素敵な考え方が描かれています。
配布カードであり、コミュはたったふたつ。これを利用して一つの事象を違った見方で取り扱うコミュ。
今の幸福を大切にする甘奈にとって、日々の禍福はどのように捉えられるのか。それは誰でもやるような当たり前のことのようで、このふたつのコミュのような想いをいつも新鮮に味わう甘奈にとっては、とても大切な考え方なのでしょう。
推薦文の通り、甘奈がしているのは何気ない考え方なわけですが、でもすごく素敵な考え方でもあります。
「雨」というのは個人の力ではどうにもならない現象なワケですが、そんな現実を前にしても自分の心持ちと見方を変えれば、なんだか素敵な一日に早変わり。うっかり真似したくなるような素敵なお話です。
甘奈もそうですし、アルストロメリアの物語の根っこにも近しい考え方があると思います。読みやすいのでオススメです。
[併せて読みたい]
【そらカラフル、幾千の】桑山千雪(限定S-SSR)・・・・・・関連があるというより、アルストロメリア×雨といえばこんなコミュもありますよというそれだけかもです。素敵なコミュなので、持っていたらぜひ。
SSR【お散歩サンライト】(限定)
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なんか甘奈可愛くない?と見入ってしまいそうなほど素敵なイラスト。限定P-SSR【お散歩サンライト】は、ファンの多い名作です。限定ですが、甘奈が好きならセレチケ候補に入れても後悔しないはず。
私見ですが、カードのガシャ演出(ムービー)がトップクラスに美しいことでも有名です。
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ドラマ撮影のためロケ地に宿泊する甘奈とプロデューサーですが、撮影期間中にプロデューサーが体調を崩してしまい・・・というのが本作のあらすじ。すでにご紹介した【ゆらゆらアクアリウム】でもプロデューサーを看病?する場面が描かれていますし、そこからの流れを汲んだお話と言えるでしょう。
お互い、ときどき迷惑をかけてしまうこともあります。それでも、だからこそ手に手を取り合って前に進んでいく。そんな二人の関係性を愛おしく思う名作です。
[併せて読みたい]
【ゆらゆらアクアリウム】(恒常P-SSR)・・・・・・すでに述べたとおり、看病する場面が共通していますね。プロデューサーも【ゆらゆらアクアリウム】での経験があったから甘奈に正直に相談していますし、併せて読んでいるとより二人が愛おしく思えるはず!
大崎甘奈「GRAD」編・・・・・・二人の関係性を描く名作コミュです。是非チェックしてくださいね。
SSR【約束ペタル】(限定)
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甘奈のことひそかに好きだったけど告白できなかった学生時代を思い出しそうになる限定P-SSR【約束ペタル】は、プロデューサーに長期間の出張が決まり、やきもきした気持ちと向き合うことになる甘奈の姿が描かれています。いやぁ~、もう可愛い波動が漂い始めましたね。
プロデューサーに憧れの感情を抱いていると思われる大崎甘奈さんの姿はまさに乙女で可愛いですし、そんな彼女がプロデューサーとしばらく会えないことにやきもきしている様子には少女漫画みたいな甘酸っぱさがあります。3コミュ目「Happy contact」でプロデューサーに電話するか迷う場面なんてもう可愛くて可愛くて!
ただ、本作の魅力はそれだけではありません。他のシナリオでもたびたび示されてきた「変化」への眼差しが、やきもきする甘奈と「桜」を通じて温かく描き出されているのが、個人的にはとても素敵だと感じます。
花は咲いて散る。
どんなに惜しいと思っても、そんな一瞬を誰かと共有できる時間は本当に僅かで、どころか共有できるかどうかだって分からない。そうやって過ぎ去っていく「今」というものに、甘奈だからこそ・・・未来へ進むことの憧れと不安を同時に抱いてきた彼女だからこそ当てられる優しくて温かいスポットライトは、本作のTrueEndに無二のキラキラを与えています。
甘奈推し/担当なら、ぜひセレチケの交換候補に入れて欲しい一枚。
[併せて読みたい]
大崎甘奈「GRAD」編・・・・・・アルストロメリア「ファン感謝祭」編や『薄桃色にこんがらがって』でも描かれたことではありますが、甘奈が前進していくことに対しての戸惑いを抱く姿には色々な感情を喚起されます。GRAD編はそうしたテーマが詰まっているので、本作と併せて是非。
【ever-】(イベントS-SSR)・・・・・・イベント『アンカーボルトソング』は、甘奈的な(アルスト的な)「永遠」との向き合い方を描いています。そんなイベントの配布カードである【ever-】は、本作で語られた「桜が散るまでに」というフレーズに重なるところがあるので、ぜひ一緒に楽しんで欲しい一枚ですね。もちろん、イベントも一緒に読んでくれたら嬉しい。
大崎甘奈「LandingPoint」編・・・・・・甘奈のLP編は、『アンカーボルトソング』や【ever-】の続きみたいなシナリオなので、問答無用でオススメです。
SSR【longing】(恒常)
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あれっ、甘奈可愛くない!?となってしまいそうな恒常P-SSR【longing】です。まず物語の話をする前に、ほんと~~~~~~~~にガシャ演出(ムービー)が可愛いんで、ぜひ見てみてください。
【新登場アイドル紹介】
— アイドルマスター シャイニーカラーズ公式 (@imassc_official) June 12, 2022
SSRプロデュースアイドル【longing】大崎 甘奈さん登場時の動画を特別にご紹介します~♪#シャニマス #idolmaster pic.twitter.com/VQklHJ9vyP
さて、そんな【longing】の物語は、「憧れ」や「わがまま」などの大切なキーワードと共に、甘奈がファンのひとりひとりにどう向き合おうとしているのかが描かれる素敵なものに仕上がっています。
「若い子たちの憧れだよね」とまで言って貰えるようになった甘奈ですが、だからこそ「憧れ」として遠くには感じさせたくない。絶対にファンの元まで会いに行けるサイン会の仕事をしたい!とプロデューサーに伝えるところから始まります。
本当に、尊敬しかありませんよ・・・。
そしてラストには、ま~~~~~~じで可愛い甘奈が描かれるんで、必見です。
[併せて読みたい]
大崎甘奈「GRAD」編・・・・・・本作【longing】でも、プロデューサーとの関係に言及しています。同じく二人の関係性を描いた名作GRAD編を思い出してしまいますね。
『アンカーボルトソング』(イベント)・・・・・・アルストロメリアと、ファンの関係性。近づいたり遠ざかったりしながら、少しずつ変化を続ける関係性を「時間」というキーワードの元に切り取った不朽の名作。これ単体でも読んでほしいですが、テーマ的に近いものがある気がしたのでピックアップ。
『好きの満ち欠け』(イベント)・・・・・・「わがまま」をキーワードにした本作と『好きの満ち欠け』は、かなり相性が良いと思います!
【すれちがいシアター】(恒常P-SSR)・・・・・・本作を読んだ後に、ぜひ【すれちがいシアター】も読んでみてください。プロデューサーの側にどうしても一歩踏み込めない甘奈を丁寧に描いたシナリオです。私の乙女心も爆発しちゃう。マイソングスコレクション【聞いてマイハート】も素敵なので、一緒に頭の片隅にとどめておいて欲しい。
SSR【輝いてアンドロメダ】(限定)
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最近のカードですが、大っっっ好きなカードだったのでご紹介させてください。限定P-SSR【輝いてアンドロメダ】は、これまで丁寧に描かれてきた甘奈とプロデューサーの関係、甘奈の気持ちに、一区切りを付けてくれるような大傑作コミュでした。
ひとつの「集大成」的な見方もできると思います。甘奈を推している/担当している方には、ぜひぜひ読んでほしい一枚!
憧れの対象であるプロデューサーさんと、自分はどんな関係になりたいのだろう。そんな疑問を抱いた甘奈が、彼に示した自分なりの「結論」は必見です。大崎甘奈という「アイドル」の輝きに、網膜が灼かれるかと思ったわ。とバシャウマみたいな口調になるのも仕方がないというものです。
甘奈の総決算的な物語でありながら、同時に「アイドルマスター」そのものみたいな物語でもあると感じたのは過言でしょうか?
入手難度は少し高いですが、甘奈ちゃん気になってるんだよね・・・という人には、いつかたどり着いてほしい一枚です!
[併せて読みたい]
大崎甘奈「GRAD」編・・・・・・ちょっと何回も紹介しすぎではあるんですけど、そのくらい素敵なお話なんです。
『好きの満ち欠け』(イベント)・・・・・・本作と共通して、「わがまま」について言及しているのが『好きの満ち欠け』です。「ファン感謝祭」編などと併せて読めば、ぐっとくるはず!
【すれちがいシアター】(恒常P-SSR)・・・・・・もうねぇ、理想を言ってしまうならこの【すれちがいシアター】を読んでから【輝いてアンドロメダ】を読んでほしいですよ。本当に素敵なお話なので。
大崎甜花
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大崎姉妹の双子の姉。幼い頃から妹の甘奈に面倒を見てもらっている。人と話すのが苦手で、アニメやゲームなど、インドアな趣味が多い。高校2年生。
大崎甜花ちゃんといえば、ゲームが大好き、ちょっぴりなまけ者、ちょっぴりインドア気質な女の子ですね。でも、中々にぶれない「芯」があるのも彼女の魅力です。
甜花ちゃんのコミュは、彼女の人となりが面白すぎるためにコメディ調なものも多いですが、一方で甜花ちゃんなりに仕事をどう取り組むのか、メッセージを伝えるのにどうすれば良いのかを考えて、考えて考えて、向き合っていく姿も描かれます。
そんな彼女の物語を通じて、頑張れない気持ちがよぎるときもあるんだけれど、それでも頑張る勇気を貰えるような気がするんですよね。
等身大で輝くアイドル・大崎甜花ちゃんと共に歩みたくなるような物語を、プロデュースカードからいくつかご紹介!
SR 【お日様染めのマリーナ】(恒常)
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恒常P-SR【お日様染めマリーナ】は、恒常ガシャから入手できるので誰にでもお勧めしやすいカードですが、すごく素敵なコミュなので大変にオススメです。
ゲームをする前の甜花の印象はかなり社会不適合者の印象が強いかな~と思うのですが、彼女の魅力は小難しい言葉でなくストレートな気持ちを言葉にのせられることだと思っています。
そのことを2コミュ目でいつもと違う雰囲気で感じることができたので、いい意味で記憶に残っているコミュになっています。 併せて読んでほしいコミュで記載した【Feel Like Flower】も全体を通して彼女の感じ方の変化を描いた内容になっているので、選択させていただきました。 また、TrueEndでは今後の甜花を知っているとより”あっ!ここからなんだ!”と思えるPの考えも垣間見ることができるのでその点でもおススメです!
これ、もう私が書くことないね?
甜花ちゃんはゲーム好きでなまけ者気質がある・・・と思っていると、確かに本作の2コミュ目「茜色、染まる海」には驚くかもしれません。感じたことを素直でストレートな言葉にしてくれる彼女だからこそ、二人で茜色の海を眺める時間がある。
コメントにいただいたとおり、【Feel Like Flower】でもそうした甜花ちゃんの姿が描かれているのでオススメです。
[併せて読みたい]
大崎甜花「WING」編・・・・・・ありのままの彼女が、ありのままで輝くことの嬉しさに満ちあふれたWING編から、彼女の感性に触れられる【お日様染めマリーナ】は、甜花ちゃん入門にぴったりかもしれません。
【Feel Like Flower】(限定P-SSR)・・・・・・すでに述べたとおり、甜花ちゃんが何かを受け取ること、感じることについて描かれる素敵なコミュです。私も大好きな一枚。
SSR【好きなものはなんですか?】(限定)
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甜花ちゃんのお顔が整いすぎていることでも有名な限定P-SSR【好きなものはなんですか?】は、甜花ちゃんが「好きなもの」についてのコラム執筆に挑むコミュです。
甜花ちゃんのカードコミュにはいくつか特に人気が高いものがありますが、中でも人気の高い一枚。昔のカードではありますが、甜花ちゃんが好きな人にはぜひ手に入れてほしいですね。
タイトルの通り、コミュのテーマは甜花の「好きなもの」をまとめたコラムの作成。甜花の世界で見つけてきた様々な好きなものと、それに対する甜花の想いが描かれます。
「好きなもの」に対する想いはもちろん強い甜花ですが、外部への出力、またプロデューサーとの対話を通して想いは深まっていくのでしょう、そんな甜花の「好きなもの」への強まる想いこそ、アルストロメリアを支える大切な柱になるのです
ゲーム、ソフトクリーム、デビ太郎など。甜花ちゃんが自分の「好きなもの」について語ります。【お日様染めのマリーナ】もそうでしたが、甜花ちゃんが抱く「好き」という気持ちの根っこには、彼女らしい世界の捉え方であったり、彼女らしい気持ちの抱き方がある。そんな彼女の「好き」ってなんなのだろう?
甜花ちゃんなりに出した結論には、本当にぐっときてしまいます。甜花ちゃんのみならず、アルストロメリアのコミュでも重要に描かれていくエッセンスが詰め込まれた名作ですので、ぜひ読んでみてほしいですね。
あなたの好きなものについて、考えてみませんか?
[併せて読みたい]
『流れ星が消えるまでのジャーニー』(イベント)・・・・・・本作で語られた「デビ太郎」について、より深く言及されるのが『流れ星が消えるまでのジャーニー』というイベントシナリオです。併せて読むとより胸に迫るものがあるはずなので、ぜひ。
『好きの満ち欠け』(イベント)・・・・・・甜花ではなく、甘奈にフォーカスしたシナリオですが、「好き」をテーマにしたアルストロメリアのイベントですので、併せて読みたい。甜花ちゃんのセリフは、このシナリオの白眉です。
【Pop-Up!My♡】(恒常S-SSR)・・・・・・「デビ太郎」について語られたコミュとして忘れてはいけないのがこのサポートカード。素敵なお話なので是非チェック!
SSR【I♡DOLL】(恒常)
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恒常P-SSR【I♡DOLL】は、おすまし顔でお人形さんを演じる甜花ちゃんの、大人びた表情が素敵なイラスト。絵も印象的ですが、シナリオも素晴らしい名作カードです。
アイドルになって――アルストロメリアの一員になって――、甜花ちゃんの身の回りには様々な変化が現れるようになりました。そして、彼女の感じ方や行動にも変化が。
そうした変化をひっくるめて、甜花ちゃんは改めて「アイドル」になったんだなぁと感じ入るのが本作です。
沢山の成長を積み重ねながらも、まだまだ出来ないことはあって。でも、やっぱりちゃんと成長を積み重ねている甜花ちゃんという「アイドル」と、これから先も歩んでいきたいなと感じさせてくれる名作。
恒常なので入手機会も多い一枚なので、その目で見届けてほしい!
[併せて読みたい]
大崎甜花「WING」編・・・・・・甜花ちゃんと「アイドル」が始まったシナリオ。「STEP」編なども併せて読むと楽しいかも。
大崎甜花「GRAD」編・・・・・・甜花ちゃんが、アイドルとしてどう「頑張る」のか。その所信表明のような素敵なコミュがGRAD編です。ぜひ読んでほしい。
【U♥DOLL】(イベントP-SR)・・・・・・タイトルが対になっているだけあって、併せて読むと楽しいと思います。「プチセレチケット」で交換できるのも嬉しい。
SSR【四夜一夜物語】(限定)
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甜花ちゃんがラジオ番組に挑戦するのが、限定P-SSR【四夜一夜物語】です。アルストロメリアといえばラジオ。ラジオといえばアルストロメリアというくらい、彼女らはラジオという仕事を通じてファンと向き合う姿が描かれています。例えば『アンカーボルトソング』や『YOUR/MY Love letter』等を思い出しますね。
ラジオは、メッセージを伝える手段としては頼りないものです。おたよりも、それに返すパーソナリティーの声も、一方向にしか響かない。それでも届いた想いに寄り添おうとする、メッセージを届けようとする彼女らの姿勢を美しいと感じるのですが、【四夜一夜物語】はまさにそうしたシナリオです。
夜遅くに飛んでくる「♡」が、微かながらにも想いを繋ぐかもしれない。そんな優しさに満ちた本作は、アルストロメリアらしさも、甜花ちゃんらしさも感じられる名作だと思います。私も大好きでイチオシしている一枚なので、迷ったら読んでみてください。
[併せて読みたい]
『アンカーボルトソング』『YOUR/MY Love letter』(イベント)・・・・・・そもそもマジの名作なので、是非読んでみてください。想いを「伝える」ことについて語った、本当に素敵なコミュです。
大崎甜花「LandingPoint」編・・・・・・甜花ちゃんが、誰かにエールを送ることについて真剣に考える名作コミュです。本作同様、ラジオ番組の収録に向き合う甜花ちゃんの姿が描かれています。
SSR【BON・BON・DAY】(恒常)
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バレンタインデーをテーマにした恒常P-SSR【BON・BON・DAY】は、これまた非常に可愛らしくて力を抜いて楽しめる、なのに甜花ちゃんの魅力もばっちり詰まった、個人的オススメの一枚です。入手難度は(恒常カードなので)他と比べると低いため、手に入れたら読んでほしい!
「甜花ちゃんに○○してあげたい」なんてことを言うファンの姿を素直に喜ぶ甜花ちゃんでしたが、「何かを返してあげたい」と思い立ちます。そこにちょうどバレンタインデーがあって・・・というのが、本コミュのおおまかな流れ。
普段の言動からコメディ気質なことが多い甜花コミュの、中でもキュートさを感じられる本作ですが、「周りの人たちの支えがあってアイドルでいられる」ということを意識している甜花ちゃんだからこそお返しにせっせと汗している姿にはちょっとくるものがあるのも良いんすねぇ。
オチもすごく面白い。バレンタインデーをテーマにしているだけあって独立している印象の強い本作は、読みやすいというのもありどなたにもオススメしやすいカードではないかと思っています。
[併せて読みたい]
【I♡DOLL】(恒常P-SSR)・・・・・・周囲にサポートしてもらいながら、しかし力強くアイドルとして輝こうとする甜花ちゃんの姿にこみ上げるものがある【I♡DOLL】は名作。本作との相性もいい・・・かも?
SSR【甜der Dream Show】(恒常)
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ごく最近実装された、白鯨にまたがる甜花ちゃんが描かれた恒常P-SSR【甜der Dream Show】は、かなり肩の力を抜いて楽しめるコメディ調のシナリオだったので、かなりオススメです。可愛いし楽しいコミュ。
ゲームのやり過ぎで寝不足を引きずり、仕事に影響を出しかけてしまう甜花ちゃんの社会不適合者っぷりが面白い一方で(コラコラ)、甜花ちゃんにとっての「居場所」が言及されるくだりにはぐっときちゃうところもあって。そうした読み味は、本当に甜花ちゃんらしいなぁと思わされます。
もちろん社会不適合者な側面もあるんですけど、一方でちゃんと仕事に向き合いたいという甜花ちゃんの思いも描かれているので、ただ単に甜花ちゃんが駄目な人というわけではないのが示されているのは、甜花ちゃんのいちファンとして嬉しいですよね。
単独で読んでいただきやすいおもしろコミュだと思います。
[併せて読みたい]
【秘密のだらだらタイム】(恒常P-SR)・・・・・・同じく「ゲームに熱中している甜花」を描く初期のカードです。本作と対比して読むと、より甜花ちゃんの変化が目立って感じるかもしれません。読み返してみるのもオススメです。
桑山千雪
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優しい笑顔が印象的な、事務所のお姉さん的存在。母性溢れる落ち着いた佇まいが特徴。手先が器用で、かわいい小物を作るのが趣味。
緋田美琴に次ぐ事務所で二番目の年長者。アルストロメリアにおいてもお姉さん的に見られることが多い桑山千雪のコミュでは、彼女が持つ繊細で豊かな感性が爆発するような素敵なお話が目白押しです。
千雪が持つ感性の素敵さは・・・言葉で表現するのがちょっと難しい。小物作りが趣味で、雑貨屋での勤務も経験している千雪ならではの、日常から「素敵」を拾い上げる感性の素敵さ。思わず挑戦を躊躇ってしまうような気持ちへの共感。そして、既定路線からはみ出していく千雪の魅力。
そのどれもが、ストーリー展開に込められているのは勿論、言葉の端々にも滲んでいるのがすごいなと思わされます。こんな物語を体験できるのは、千雪のコミュだけかもしれません。
そんな千雪のコミュから、いくつかをご紹介。
SR 【マイフェイバリット】(恒常)
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桑山千雪の初期恒常P-SSR【マイフェイバリット】は、「桑山千雪さんってどんな人なの?」という問いに答える、ちょうどよい一枚だと思います。恒常で入手しやすいですし、千雪さんを知りたいという人にはオススメしやすいコミュですね。
かつて雑貨店に勤務していたほど小物や裁縫が好きで趣味だったり、ちょっとお茶目な一面があったりと、千雪のパーソナリティが伝わってきます。かの有名な「わぁ!牛丼!」というセリフが出てきたのもこのコミュですね。
また、TrueEndでのプロデューサーとのやり取りは、WING編を読んでいるとぐっとくるところがあります。雑貨店とアイドル。二つの道を迷った末に、アイドルとして歩み始めた千雪とだから出来たやりとりですね。
アイドルをするにあたり、ひとつの道との決別をした千雪。しかし、彼女の「好き」は消えたわけではない。今までの好きも、新しく発見した好きも抱きしめる彼女の幸福は、優しくはない選択の先にある。
だからこそ、この先は苦難にも満ちていて、だからこそ、諦めない道が彼女たちの抵抗であり、彼女たち自身への祝福になりうるのかもしれない。
[併せて読みたい]
桑山千雪「WING」編・・・・・・言わずもがな、WING編と併せて読めば千雪のことを深く知ることができるのではないでしょうか。
桑山千雪「GRAD」編・・・・・・千雪が「アイドル」でいることについて。千雪が向き合うその姿勢に、強く胸打たれる名作シナリオがGRAD編です。
【好き、っていうのはね】(恒常S-SR)・・・・・・桑山千雪が「好き」や「素敵」を語るコミュは多数実装されていますが、そんな中でもカードタイトルにもろ「好き」のフレーズが使われている【好き、っていうのはね】はぜひ読んでほしいコミュです。
SSR【はるかぜまち一番地】(恒常)
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恒常P-SSR【はるかぜまち一番地】は、春一番みたいなコミュです。肌寒さの残る外気にふと、春の予感を感じるような日。何となくそわそわして、来る春を待ちわびて浮き足立ってしまうような日。そんな予感に満ちた素敵なコミュで、私も大好きな一枚です。
突然ですが、enza版シャニマスにはアイドルに着せられる衣装というものがあり、ものによっては衣装毎のポエム(通称「衣装ポエム」)が設定されています。千雪のサンセットスカイパッセージには、このコミュにぴったりのポエムが設定されているんですよね。
スタッカート。曇ったら笑う、晴れても笑う
曇っても、雨が降っても、晴れても楽しむ。
そんな千雪の感性に感動する名作です。
[併せて読みたい]
『薄桃色にこんがらがって』(イベント)・・・・・・桑山千雪と「挑戦」について、このシナリオを外すことはできません。薄桃色や後述するGRAD編などを読んでいると、なおのこと本作のような、さりげない予感を描くシナリオが胸に染みるんですよね。
【ドゥワッチャラブ!】(イベントS-SSR)・・・・・・『薄桃色にこんがらがって』のイベントサポート。本編と併せて、ぜひチェックしてみてください。
桑山千雪「GRAD」編・・・・・・千雪が「自分」というものに深く向き合う、大名作です。
SSR【ハッピー・アイスクリーム】(限定)
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水中にたなびくウェディング衣装が幻想的な雰囲気を放つ、限定P-SSR【ハッピー・アイスクリーム】は、千雪の「挑戦」について描いた素晴らしいシナリオです。推す声があがったのも納得ですね。
何気ないものに向く千雪の感性も、「結婚」という千雪自身も未経験の出来事に対して向く千雪の感性も、想像の先に踏み出していこうとする千雪の「挑戦」も。
本作で切り取られていく千雪の「アイドル」としての姿勢は、思わず感服してしまうほどです。アルストロメリアに通底する一つのテーマ「未来への憧れ」も、本作にはエッセンスとして感じられますね。
発言が揃ったときに唱える「ハッピーアイスクリーム」というおまじない(?)をカードタイトルに持ってきておきながら、プロデューサーが予想もしていなかったことが起こる場面は、思わず「ち、千雪・・・・・・」と声が漏れそうになってしまいますね。ラストシーンも素敵です。
限定ですが、手に入ったら読んでほしい一枚!
[併せて読みたい]
『薄桃色にこんがらがって』(イベント)・・・・・・『薄桃色にこんがらがって』のようなシナリオから少しずつ成長を積み重ねてきた千雪だからこそ、本作の「挑戦」に飛び込んでいくんだろうなぁと思えます。
【はるかぜまち一番地】(恒常P-SSR)・・・・・・「走り出したい」といって駆けだした千雪の姿が、本作にも通じていきます。どちらも本当に好きなコミュなので読んでほしいというのもあります。
桑山千雪「LandingPoint」編・・・・・・ちょっとテーマは異なるんですが、プレイリストに言及しているので併せて読んでみると面白いかもしれません。
SR 【夏、イエー】(イベント)
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「夏」をテーマにした千雪のイベントP-SR【夏、イエー】は、イベント配布P-SRの中でも屈指の名作です。出演するドラマにキャッチボールをする場面があるので、プロデューサーと練習する・・・という場面から始まるのですが、千雪が高校時代を回顧するやり取りが印象的です。
桑山千雪とキャッチボールをしながら彼女の高校時代について軽く掘り下げていくコミュ。「始めますから、夏。この一球から」という短いセリフに対して何通りもの解釈ができる。
あと千雪がガチで野球をしてる。やっぱり彼女はベースボールな女ですよ。
たった一球に込められる「最高な夏」。一種一瞬に込められる最高な夏のことを、どうしたって愛おしく思ってしまう名作。
たった2話なので読みやすいですが、本当に素敵な作品なので交換推奨です!(このカードはプチセレチケットを使って、ショップ交換で入手できます)
[併せて読みたい]
【秋空と紅葉】(限定P-SSR)・・・・・・本作で言及される高校時代について、【秋空と紅葉】を読むとより「なるほどなぁ」と感じられるかも。素敵なコミュなのでオススメです。
【ハッピー・アイスクリーム】(限定P-SSR)・・・・・・千雪の「挑戦」に胸を打たれる名作です。一瞬、一瞬を全力で取り組む千雪の姿には尊敬しかありません。
SSR【つよがりのためのララバイ】(恒常)
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恒常P-SSR【つよがりのためのララバイ】は、今日を頑張っている全ての人に読んでほしい、「ご褒美」をテーマにした素敵なお話です。
素敵な小物とか、丁寧な裁縫とか、アンティークっぽいアイテムとか、そういうものの素敵さを知っている千雪だからこそ、しんどくて、ベッドに倒れ込みたくなるような時のことも、同じように慈しんでくれる本作は、刺さる人には刺さるんじゃないかと思います。
仕事とか用事を頑張ったあと、自分へのご褒美にちょっと良いケーキを買いに行きたくなるような、素敵なお話。毎日を素敵だと思うための「つよがり」に、桑山千雪の感性は寄り添ってくれるはずです。
年を重ねた人ほど刺さりそうな、名作ですね!
[併せて読みたい]
『薄桃色にこんがらがって』(イベント)・・・・・・「大人じゃない」から、「大人」にならないといけないね。『薄桃色』でそんな風に語った千雪が、その後どんな風に経験を積み重ねてきたのか。つい想いを馳せたくなります。
桑山千雪「GRAD」編・・・・・・大人なところと、括弧付きの「大人」になりきれないところ。千雪が葛藤するシナリオとして、非常に名作です。
【剥がされて、虚ろ】(恒常P-SSR)・・・・・・大人的な器用さと、いつまでも型に収まらない奔放さとについて書かれたコミュで、千雪らしい振る舞い方から勇気を貰えるという意味で、本作と共通している部分があると思います。【剥がされて、虚ろ】は本当に素敵なコミュなので、(本記事には紹介していませんが)オススメです。
SSR【ネームレス・ヘヴンに憧れて】(トワコレ)
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トワイライツコレクション【ネームレス・ヘヴンに憧れて】は、水着姿の千雪が目に嬉しいというだけではなく、そのシナリオにも彼女の魅力が漲っている名作でした。にしても千雪は美しいな・・・。
写真集の撮影に、ロケ地となる離島を訪う千雪。現地の人たちと交流をしながら、千雪はある少女と出会うことになります。
その少女になんと言葉をかけてあげるべきなのか。いつだって自分らしく「憧れ」や「挑戦」、そして「挫折」と向き合ってきた千雪だからこそ、真剣に頭を悩ませる出来事でした。
細部に至る離島の描写により、自分も小旅行へと連れ出された気分にさらされるコミュ。
潮騒、太陽、そこに根付いた人々の地産地消、ある少女との出会い、そして葛藤、千雪の追憶と決意――自分探し的なテーマを帯びたそれは、まるで一本の小説に触れたかのような読後感で読み応えがある。
前に進む勇気を貰えるかもしれないし、進まないでいる勇気を貰えるかもしれない。いずれにせよそばに寄り添ってくれるような、暖かなでキラキラした物語です。大変にオススメ!
[併せて読みたい]
『薄桃色にこんがらがって』『好きの満ち欠け』(いずれもイベント)・・・・・・千雪らしく挑戦することであったり、揺れ動く気持ちにどう目線を投げかけるのかであったりが感じられる、素敵なコミュですね。
桑山千雪「GRAD」編・・・・・・千雪が胸に抱く、前進していきたい気持ちと、それに相反するような気持ちについて語った物語として、GRAD編を外すことはできないでしょう。
芹沢あさひ
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常に面白いことを探し、じっとしていることがない、探究心の強い女の子。興味を持ったら一直線だが、飽きっぽい一面も持つ中学2年生。
ストレイライトのセンターを張るアイドル・芹沢あさひは、なんにでも好奇心を発揮し、ひとたびワクワクが動き始めたら周囲の声も聞こえないくらい突っ走ってしまう女の子です。
そんなあさひを描くコミュでは、芸能界とか283プロダクションといった「社会」や、ユニットメンバー、クラスメイトやプロデューサーなどとの「人間関係」といった、天衣無縫なあさひの目にはもしかしたら鬱陶しく映るかもしれない「社会的なもの」を、どう捉えていくのかが丹念に切り取られていきます。
また、自由に振る舞っているように見える芹沢あさひという存在を、周囲の人がどのように受け止め、眼差していくのかも描かれているのが印象的です。
こうしたテーマを持つあさひコミュは、「ジュブナイルストーリー」のテイストを感じさせます。彼女を取り巻く環境も、彼女の周りの人間も、そして彼女自身も変化を続けていて。でも、その変化から何かを感じようとするあさひの姿に、不思議と勇気や希望が貰えるような気がするんですよね。全ての元・子どもにも、子どもでも大人でもない時期を経験した人にも、そして大人にも読んでほしいお話が沢山あります。
そんなあさひのコミュを、いくつかご紹介!
SSR【空と青とアイツ】(限定)
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ガシャ演出(ムービー)が非常にエモーショナルなことでも有名な限定P-SSR【空と青とアイツ】は、イラストも非常に美しいですが、シナリオ面でも屈指の人気を誇る超・名作です。限定カードではありますが、あさひ推しならセレチケ等で入手しても後悔しないと思います!
天真爛漫や天衣無縫を体現するかのように、のびのびと振る舞うあさひ。事務所の倉庫を勝手に占拠して散らかしたり、プロデューサーの食べ物を強奪する無法者っぷりです(語弊あり)。プロデューサーはあさひを窘めようとしますが、一方でそんな自由さもあさひの魅力だと感じていて・・・。
あさひが持つ独特な感性がシナリオの至る所に爆発しているだけでなく、かつては自由そのものだった「元・子ども」である私たちには、どこか「共感」してしまう姿が、芹沢あさひに重なります。
芹沢あさひという人間の成長に関する端的かつわかりやすい問題提起になっていて、以後のあさひを追う上で重要なコミュ。 併せて、シャニPを我が身のように感じられるコミュとしてもイチオシとしたい。
TrueEndのほろ苦さは、この先彼女が子供から大人になっていく過程を描くにあたってのフックになっている。
だからこそ、そのラストシーンにはじーんと来てしまいます。あさひがプロデューサーの言葉をどう受け止めたのか、プロデューサーはあさひの背中に何を感じたのか。
芹沢あさひという人物を考えたときに、折に触れて思い返してしまう名作。ぜひ読んでほしいですね。
[併せて読みたい]
芹沢あさひ「GRAD」編・・・・・・あさひと「社会性」を考えるときに、絶対に外せないシナリオです。本当に良い話なのでぜひ。
【光は光へ】(恒常P-SSR)・・・・・・あさひと「空」について描かれたカード。あさひが積み上げてきたものと、プロデューサーとの間に蓄積したものが仄かに輝く素敵なコミュです。
SR 【はり・はり】(イベント)
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イベントP-SR【はり・はり】は、あさひとプロデューサーが積み重ねてきたもののエッセンスが、全2話と短いお話の中にぎゅっと詰まっているのが嬉しい名作コミュです。もちろん、赤ずきんちゃんに扮したあさひが愛らしいことは言うまでもありません。
彼女の世界の見え方の一端に触れられるお話。あさひ節全開なお話の中で、シャニPとその世界について掛け合いをしているのがとても珍しくて楽しいお話。
本作はまず、あさひがどんな風に世界を見つめているのかが描かれます。これは【はり・はり】に限らず、他の様々なコミュでも折に触れて描かれてきたことですが、彼女の独創的な着眼点や溢れる好奇心には、あさひらしさをひしひしと感じさせてくれます。
一方で、そんなあさひ的世界観がこの世界(つまりプロデューサーや私が見ている世界)とも繋がっていることを意識させてくれるのが、すごく素敵なコミュなんですね。
あさひは自由で、縛られず、独特で、特別。彼女の行動は予測できないのかもしれない。では彼女とこの世界の間には断裂があるのだろうか。
いや、そんなことはない。面白さを誰かと共有できるように、誰かと一緒に見た世界の余白に物語を思い描くように、芹沢あさひは紛れもなくここにいる。この世界に、この時間に、確かに。
様々なコミュを通じて、あさひは自分とは異なる価値観とすれ違ったり、遠ざかったりしながら、しかし少しずつ近づいてもいました。そんなあさひとプロデューサーが積み重ねてきた、あさひと「世界」みたいな壮大なテーマが、こんなにも短いお話の中にぎゅぎゅっと詰まっているのが驚かされます。
(しかも、オオカミが示唆されているのが、続くシナリオ【Howling】などの予感も匂わせているのがすごいんだなぁ・・・)
[併せて読みたい]
【空と青とアイツ】(限定P-SSR)・・・・・・あさひの視界が切り取る「空」について語られると共に、プロデューサーの言葉を受け止めようとするあさひの姿も印象的な名作です。【はり・はり】のラストに語ったあさひの言葉を思い出すと、なんというか、どちらもじーんと来るんですね・・・。
芹沢あさひ「ファン感謝祭」編・・・・・・ファン感謝祭編は、あさひを語ったシナリオの中でもかなり外せない名作です。感謝祭の経験を経たあさひが、やがて【はり・はり】にまで繋がっていくと考えたときに、彼女の歩みが嬉しいんですよね。
【不機嫌なテーマパーク】(恒常P-SSR)・・・・・・あさひのコミュではしばしば、彼女の「好奇心」にフォーカスしていますが、不機嫌な~・・・では、あさひの興味が離れる瞬間であったり、再燃する瞬間であったりと、多角的に彼女の心の動きを描いてくれています。「スノードーム」に興味津々な姿から始まる【はり・はり】と併せて読めば、少しあさひに近づけるかもしれません。
SSR【Howling】(限定)
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限定P-SSR【Howling】は、あるアーティストのMVに出演することとなったあさひの姿を描くコミュです。本作は「オオカミ」をキーワードに、あさひと(プロデューサーを含む)「それ以外の人たち」の間に存在する、理解しきれない部分について踏み込んで描かれるスリリングなシナリオとなっています。
シャニマスが「他者理解」についてを語るとき(例えばイルミネのイベントシナリオ『くもりガラスの銀曜日』や『青のReflection』、『はこぶものたち』の流れは、様々な角度から「他者理解」について語っているとみることができると思うのですが)、そこにはある程度一貫して、「最後の最後には完璧に理解してあげることはできない」という考えが根ざしているように思います。
でも、だからこそ歩み寄ろうとする姿が心から愛おしいと思えるわけですが、【Howling】はそういう意味でも本当に忘れられないシナリオです。
こちらに手を向けて、仲間だと示してくれた初めてのコミュだったので、思い入れが一番強いカードです
限定なので入手難度は少し上がってしまいますが、後にイベントシナリオ『Wintermute,dawn』にも繋がっていく大切なお話ですので、あさひ推し・あさひ担当ならチェックしておいてほしいですね。
[併せて読みたい]
芹沢あさひ「LandingPoint」編・・・・・・あさひとプロデューサーの間にある距離について描かれた、これまた名作。この広い世界に生きるあさひの存在が、たしかにそこにあるんだと感じられるLP編は、あさひと共に歩んだ時間が長ければ長いほどに、きっと迫るものがあると思います。
芹沢あさひ「STEP」編・・・・・・息苦しさのようなものを感じていたあさひが、アイドルになる(WING編)までの物語がSTEP編です。プロデューサーとの出会いが描かれるお話なので、併せて読めば感じ入ること間違いなし。
SSR【光は光へ】(恒常)
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恒常P-SSR【光は光へ】は、芹沢あさひの視界が切り取る世界の一端を感じられる素敵なコミュで、「あさひらしいなぁ」と感じさせるような彼女の振るまいが印象に残りますが、一方でプロデューサーやスタッフ、ファンといった周りの人から、あさひがどのように受け止められているのかということも仄かに感じられるコミュでもあります。
1コミュ目「多難へのアプローチ」では、「悪夢を見たい」と思ったあさひが過酷な環境で眠れば見られるはずだと考えて、事務所の横に寝転がる場面がありますが、そこが本当に可愛い。
また、イラストの(気球が飛んでいるのを眺めている)シーンは、とてもぐっとくるセリフをあさひが口にします。【空と青とアイツ】の頃から、あさひとプロデューサーの関係も前進してきたんだなぁ・・・と感慨深くなってしまいますね。
恒常ですし、比較的さらっと読んでいただきやすい一方で、ちゃんとあさひの魅力的なところが詰まったシナリオだったと思います。ぜひ、その目で確かめてほしい。
[併せて読みたい]
【不機嫌なテーマパーク】(恒常P-SSR)・・・・・・あさひと「興味」にまつわる初期のコミュです。ニュアンスの話にはなってしまいますが、どことなくキーワードが共通しているような雰囲気があります。あらかじめ読んでおいてもいいかも?
【Boiling Sky】(マイコレ)
【Anti-Gravity】(限定P-SSR)
『Wintermute,dawn』(イベント)他・・・・・・【光は光へ】では熱気球が登場しますが、マイコレでは沸騰についての話をしています。さらに続く【Anti-Gravity】では冷たい空気を切り裂く"あさひ"が描かれ、さらにさらに次のイベントシナリオ『Wintermute,dawn』は「熱」を探す物語として繋がっていきます。壮大なテーマの繋がりが感じられるので、カードをお持ちでしたらぜひ!
SSR【Anti-Gravity】(限定)
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限定P-SSR【Anti-Gravity】は、この後にご紹介する【ムーンライト・ガーデン】というわけの分からないスーパー大傑作シナリオが登場するまでは、あさひカードで1番好きなコミュでした(今でも1番に挙げるか迷うくらい好きです)。ちなみに【ムーンライト・ガーデン】については、先述の「アンケート」実施"後"に実装されたコミュですが、あまりに良かったので急遽ご紹介しています。
【Anti-Gravity】は、あさひシナリオの集大成とも言えるでしょう。それだけ素晴らしいシナリオに仕上がっております。
芹沢あさひの到達点にして出発点。
本作では、あるオーディションに向けてダンスのレッスンを積むあさひの姿を描きます。しかしオーディションの結果は・・・・・・。
すんなり納得している(ように見える)あさひの姿と、すぐには受け止められていないシャニPの姿が対照的で、非常に印象に残りますが、物語は結末に向けて、壮絶な美しさを放っていきます。
芹沢あさひが納得できてPが納得できないことの話であるから、シャニPのコミュでもある(強弁)
とにかくTrueEndであさひが到達した光景(読者の想像とシャニPの想像が重なる)が美しい。問題は限定であること。「重力」ってワードをイベコミュ(『Wintermute,dawn』)でも使うのにこの仕打ち・・・!
ラストシーン。私は心から泣きました。悲しいんじゃありません。嬉しいから・・・・・・ほんっっっっとうに名作なので、セレチケ等の交換候補にぜひ!
[併せて読みたい]
芹沢あさひ「WING」編・・・・・・本作のTrueEndを見終えたとき、私は思わずWING編の冒頭を思い出していました。あさひ・・・。
芹沢あさひ「STEP」編・・・・・・本当にTrueEndのラストがさぁ!!!!(再放送)。STEP編は単純にすごく素敵なシナリオでもあるので是非。
『Wintermute,dawn』(イベント)・・・・・・「芹沢あさひ」という存在に深く踏み込んでいく傑作イベントです。ストレイライト「ファン感謝祭」編やLandingPoint編、持っているなら本作や【Howling】と共にどうぞ。
SR 【ちぐはぐ姫】(イベント)
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イベント配布P-SR【ちぐはぐ姫】は、「芹沢あさひという存在が、周囲の人にはどのように受け止められているのか」を鮮やかに描いてくれる素敵なコミュです。
本作は、「散らかす」ことをキーワードに"秩序だったもの"と"そうではないもの"の対比を描きながら、単なる善し悪しに縛られるのではなく、そうした括りからも飛び出していってしまうあさひの存在感に打ちのめされるような、素敵なコミュになっています。
1コミュ目では、事務所を散らかしてしまうあさひの話を。
2コミュ目では、撮影現場が散らかっていたからこその話を。
そしてTrueEndでは、何となくの常識ではなく、あさひだからこそ散らかせたものの話をしている本作。
溜息が出るくらい美しい本作は、プチセレチケットで交換可能です。交換推奨!
[併せて読みたい]
【ひかりしめすは】(トワコレS-SSR)・・・・・・あさひのコミュはどれもぐっとくるコミュばかりですが、中でもトワコレサポート【ひかりしめすは】は、社会にあってあさひがどんな存在なのかを感じさせてくれる名作です。入手できたらぜひ。
『Wintermute,dawn』【真空の庭】(イベント及びイベントサポート)・・・・・・ちぐはぐ姫のラストに出てくる「サインをすること」は、続くイベントシナリオとそのサポートカードにて重要な概念として取り扱われていきます。
SSR【ムーンライト・ガーデン】(恒常)
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「好きなコミュアンケート」を実施して以降に実装され、あさひのカードとしては約1年半ぶりの恒常P-SSR【ムーンライト・ガーデン】は、絶対にご紹介しないといけないほど素晴らしいシナリオでした。注意点としては、6年半の蓄積を経たシャニマスだからこそのシナリオでもあるので、いきなりこれを読むのはちょっとハードルが高いかもしれません。
「これ、評判いいのか~」と頭の片隅に残しておいていただけると嬉しいです。
本作は、「剪定」という言葉を軸に据えています。成長していくあさひと、そんなあさひにとって周囲の人、世界とは、どのようなものだったか。イベントシナリオ『Wintermute,dawn』までの物語で語られてきたテーマは、ここに来て新たなフェーズに突入しつつあるのかもしれません。
本作のラストシーンは、私に凄まじい衝撃をもたらしました。こんなの、私が芹沢あさひを、それどころかシャニマスを好きでいることそのものじゃないか!絶叫したくなるほどのラストシーンは、少し寂しいんだけれど、とても温かい。
いつかこの物語を読んでほしいと切に願います。
[併せて読みたい]
芹沢あさひ「STEP」編・・・・・・時系列としては一番はじめのSTEP編。フェンスに囲まれて窮屈さを感じていた彼女から、全ては始まりました。改めてその事実を噛みしめたくなるはず!
【ちぐはぐ姫】(イベントP-SR)・・・・・・おやゆび姫の話と、靴の話をした【ちぐはぐ姫】に対し、かぐや姫の話と、靴を脱ぎ捨てる場面が描かれたのが【ムーンライト・ガーデン】でした。どこまで計算していたんですかねぇ、恐ろしいです。
『Wintermute,dawn』(イベント)・・・・・・あさひの物語として、「集大成」の言葉にふさわしいお話だった『Wintermute,dawn』ですが、そこからさらに一歩踏み込んだ印象があるのが【ムーンライト・ガーデン】でした。併せてLandingPoint編や、【Howling】【Anti-Gravity】などを読んでいると楽しいかもしれませんね。
黛冬優子
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常に控えめな笑顔で、清楚に見える女の子。可愛いものが大好きで、周囲への気配りをするなど人に好かれるように振る舞う。専門学校1年生。
ファンや仕事仲間、周囲の人に見せる「ふゆ」の側面は、清楚で可愛らしい。一方でユニットメンバーやプロデューサー、ごく限られた親しい仲に見せる「冬優子」の側面は、したたかさや聡明さを感じさせます。
時に「ストレイライト」を引っ張ったり、空気をがらっと変えてしまう存在感を放つこともあれば、あさひや愛依に振り回されることもある。
つくづく、色んな側面があるなぁと感じさせるアイドル・黛冬優子。そんな彼女のカードコミュでは、目の前の人間、仕事、そして自分の気持ちと向き合っていく姿に心打たれます。
もしかしたら「自分も頑張ろう・・・!」という勇気を貰えるかもしれない。"黛冬優子"というアイドルの魅力に浸れるコミュを、いくつかご紹介していきたいと思います!
SSR【オ♡フ♡レ♡コ】(恒常)
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記念すべき一枚目の・・・ふ、冬優子!?スカート短くないか?おい!大丈夫なのか!!!な恒常P-SSR【オ♡フ♡レ♡コ】は、一枚目ということもあり、「黛冬優子さんってどんな人?」を知るのにバッチリなカードだったと思います。
本作では、撮影を見事にこなす冬優子のたくましさやストイックさに魅了されると共に、小悪魔な彼女に振り回されてにちゃ笑いが出てしまう楽しいコミュです。一方で、ちょっとセンチメンタルな部分に触れたり、アイドルとしての所信表明を改めて聞かせてくれたりといった場面もあるんですよ。
まさに、「原点にして頂点」・・・・・・。
WING編を読み終えている人はサムズアップ不可避なTrueEndは、これ以降に実装された様々なコミュを読んでなお全く色褪せない、どころか「やっぱり冬優子、好きだ・・・」となってしまう名シーンです。
オススメしやすい一枚。ぜひ!
[併せて読みたい]
黛冬優子「WING」編・・・・・・一枚目ということもあり、やっぱりWING編との相性抜群だと思います。冬優子のパーソナリティを知るという意味であれば、初期のカードですが【ザ・冬優子イズム】(P-SR)なんかもGoodですね。
【名モナキ夜の標ニ】(マイコレ)・・・・・・マイコレのラストシーンは、思わずWING編や【オ♡フ♡レ♡コ】を連想しました。実装時期はマイコレの方がずっと後ですが、「ここまで成長したんだな、冬優子・・・」と思わずにはいられないと思うので、頭の片隅に記憶しておいてほしいです。
SSR【starring F】(恒常)
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必読との呼び声も高い恒常P-SSR【starring F】は、黛冬優子と「ふゆ」のオリジンが語られるコミュです。もうこれだけで読みたくなりましたよね?
冬優子が「ふゆ」に至った過去を述懐するセリフは、非常に印象的です。自分の中にある感情や感覚と、外の人間からどう受け取られるのか。そして、どう受け取られるべきだと感じるのか。そうした彼女の心の動きに共感を覚える人も多いのではないでしょうか。
本作が印象的なのはそれだけでなく、自分の過去を打ち明けられるだけの間柄になったプロデューサーとの関係も嬉しいんですよ。二人の間の信頼関係が、短いやり取りの中にも色濃く表れていてすごい。改めて、これまでよりずっと深く冬優子を好きになってしまうコミュだと思います。
はじまりを描いているからこそ、なんどでも立ち返りたくなる不朽の名作を、ぜひその目で確かめてください。
[併せて読みたい]
黛冬優子「WING」編・・・・・・冬優子の自己肯定感が低いということは、始まりの物語から通底して描かれていましたね。だからこそ、少しずつ冬優子の自認が変化していくさまが嬉しいし、共感できるし、勇気を貰えるのかもしれません。
黛冬優子「STEP」編・・・・・・アイドル前夜の物語であるSTEP編は、本作との相性抜群でしょう。「ふゆ」という冬優子の一側面がどのように生まれて(starring F)、どのような変化を辿り(STEP、WING)、どのような状況になったからこそ(マイコレ)、今どんな話を語ろうとしているのか。まさに、黛冬優子とアイデンティティを巡るサーガなのかもしれません。
SR 【はるさき可憐花】(イベント)
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イベント配布P-SR【はるさき可憐花】は、万人にお勧めしやすい素敵なコミュに仕上がっています。
単にプチセレチケットというアイテムさえ入手できれば誰でも交換できるカードだから勧めやすいというだけでなく、全2話構成の物語に「黛冬優子らしい」魅力がしっかり感じられる秀作だから、オススメしやすいわけです。
1コミュ目のタイトルは「ふゆモード」。言わずもがな冬優子がアイドルとして周囲の人に見せているのは、「ふゆ」としての姿です。そして2コミュ目(TrueEnd)が「オフモード」。プロデューサーを含むごく限られた人にしか見せていない姿ですね。
そうした、彼女の複数の側面を対比的に描いている本作は、冬優子という女の子の可愛さを再確認できると共に、でも言葉の端々に表れる彼女のモラルの高さやプロフェッショナル精神には脱帽するばかり。改めて、かなりオススメしやすいコミュだと思います。
[併せて読みたい]
黛冬優子「WING」編・・・・・・WINGシナリオでの挫折と成長があったからこそ、今の日常があるんだなぁと改めて感じ入ること間違いなし。プロデューサーとの信頼関係が、WING編の頃から積み重なっているんだなぁと思えるのも嬉しいですね。
【starring F】(恒常P-SSR)・・・・・・WING編と同様、冬優子が周りの人にどう見られているのかを意識していることが、踏み込んで描かれていくのが【starring F】というコミュですから、併せて読むと楽しいかもしれませんね。
SSR【multi-angle】(限定)
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限定P-SSR【multi-angle】は、冬優子コミュの中でも人気がある一枚と言えるでしょう。単純に物語として素敵ですから、(限定なので入手難度は高いと思うんですが)冬優子P以外の方にも読んでほしい一枚かもしれませんね。
本作は、ラジオ番組に出演する冬優子の姿を描きます。番組に届いたお悩み相談のおたよりに、冬優子は自分なりの回答を示す。しかし、その回答に自分自身で納得がいかずもやもやを抱えていて・・・。
しつこいようですが、「ふゆ」と「冬優子」という複数の側面、魅力を持った人物である彼女だからこそ届いたおたよりにどう回答すべきか悩むし、だからこそ結末で示すことが出来た彼女なりの結論には、ぐっとこみ上げるものがあります。
そんな素敵な物語を、イラストが彩ってくれますね。桜が咲いている。でも雪も降っている。複数の角度から切り取られた冬優子の姿は、そのいずれもちゃんと綺麗だし、格好いいんですよねぇ。
イベント『if(!Straylight)』と併せて読んでほしいという熱いメッセージもいただいていますので、ご紹介させてください。
直行コース
[併せて読みたい]
黛冬優子「GRAD」編・・・・・・見せると決めた「ふゆ」を徹底する姿に打ちのめされるようなGRAD編は、冬優子の根っこの部分を描いたシナリオとも言えます。本作とも通ずるものがあるかも。
『if(!Straylight)』(イベント)・・・・・・ご紹介いただいたとおり、本作との相性はすごく良いはず。イベント内に登場する「ある人物」に向ける冬優子の眼差しと、どんな言葉をかけて、どんな言葉をかけないのかを見るに付け、本当に冬優子という女性が素敵だと思わされます。
【二律背反sweet】(恒常S-SSR)・・・・・・サポートカードですが、冬優子から見たファンを描くと共に、ファンから見た冬優子も描かれる素敵なコミュで、かなり面白いのでオススメです。
SSR【三文ノワール】(限定)
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大問題作である限定P-SSR【三文ノワール】は、そのセンセーショナルな内容故に話題をかっさらってしまったほどのシナリオです。一方であさひの【ムーンライト・ガーデン】同様、冬優子やシャニマスの蓄積が活きるシナリオでもあるので、これが話題作だったことだけ頭の片隅に残しておいていただけたら十分かなと思います。
本作では、映画に出演する冬優子の姿が描かれます。そこで冬優子は演技の才能を開花させていくわけですが、そこにある呼びかけが投げ込まれることで物語は深刻さを孕みます。それは、「アイドルより役者の方が向いているんじゃない?」
そして同時に、本作では「永遠」という深遠なテーマも提示されたことで、衝撃度はマシマシになっていきます。
シャニマスのシナリオでも屈指のシリアスな物語。ただ、別に鬱展開があるとかそういうことじゃないんですよね。なんだけれども、とても心にくるものがある。
ちょっとやそっとでは忘れようのない衝撃的なシナリオを、入手の機会があればぜひその目で確かめてください。
[併せて読みたい]
【アンコンシャス35→80】(イベントP-SR)
【名モナキ夜の標ニ】(マイコレ)
黛冬優子「STEP」編・・・・・・WING編からはじまった長大な物語に一区切りがつくとともに、【三文ノワール】に至る新たな物語が始まったのがこれら一連のコミュです。あらかじめ読んでおくと、より【三文ノワール】が衝撃的に映るかもしれません。
【ノンセンス・プロンプ】(恒常P-SSR)・・・・・・【三文ノワール】からの流れを直接に汲んだ、続編的な位置づけのコミュが【ノンセンス・プロンプ】です。ぜひ併せてご確認を。
SSR【ノンセンス・プロンプ】(恒常)
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恒常P-SSR【ノンセンス・プロンプ】は、【三文ノワール】の衝撃も覚めやらぬ中に実装された、これまた衝撃的なコミュでした。
何気なく語られる冬優子やプロデューサーのセリフは、しかし「黛冬優子」であったり「シャニマス」を愛している気持ちのみならず、あらゆる「コンテンツ」を好きでいる気持ちを言祝ぐような壮大なテーマも感じさせます。とても不思議なシナリオですが、私を含む多くのプレイヤーに焼き付いたであろう、名作です。
本作は、ある遊園地の広告大使として選ばれた冬優子が仕事に取り組む姿を通じて、【三文ノワール】でも提示された深遠なテーマである「永遠」について、ひとまずの回答を示すのが特徴です。
内容はもちろん、(冬優子コミュは一応全て読んでるのですが)個人的に一番情景描写が美しいコミュだと思っています。
一見とっちらかっているように見える場面の転換全てに、様々な方向から見た問いかけや投げかけが存在し、「アイドル」「時間」というものに対する冬優子のひとつのアンサーがとても美しく描かれているコミュだと思います。アイドルというものに対して、とても真剣な冬優子だからこそ「瞬間」と「永遠」に踏み込んだ物語が書けるとさえ思ってしまいます。
また、コミュ中に散りばめられる情景描写や暗喩は、最終的にひとつの答えが投げられてるとは思えないほどこちらに思考の幅を与えてくれるほどで、文学作品、読み物としてもとても美しいコミュです。恒常であるため今からでも比較的入手しやすく、冬優子担当はもちろん、シャニマスというアイドルに寄り添う作品に触れている全プロデューサーに読んでいただきたいコミュです。
夢を見ながら夢を見せて、現実を見ながら抗い続ける。 いつか来るであろう「終わり」を感じさせる冬優子に対してのプロデューサーの在り方が本当に良い。
私も最後まで見届けるからな〜!!!!!
冬優子のカードコミュでは最も推す声が多かったのみならず、アツい長文を送ってくれる人もいる。それだけこのカードが支持されているのが、伝わってくるでしょうか。
「併せて読んでほしい!」という熱烈な意見も届いています。必ずしもこういった意見に従う必要はないと思いつつ、それだけ色々な文脈が絡みついている「集大成」的な作品であるというのは意識してもいいのかなと思いますね。
【三文ノワール】の後に読んで欲しいし、これ読んだ後に【ア・冬優子イズム】も読んで欲しい。
本当は【starring F】も読んで欲しい。 また、冬優子Pの方には是非、冬優子の側面を知らない状態でふゆの事を推せるかを考えて見て欲しい。 私は【multi-angle】を読んで、ふゆだけしか知らなくても冬優子のことを好きになっていただろうと思っています。
[併せて読みたい]
黛冬優子「STEP」編・・・・・・WING編などで示された文脈の、一旦の一区切りとなるコミュが【ノンセンス・プロンプ】だと思います。STEP編はそうした文脈を強調したシナリオだったと思うので、併せてチェックしたいところ。
【三文ノワール】(限定P-SSR)・・・・・・【ノンセンス・プロンプ】との繋がりで言えば、最も強いのが【三文ノワール】です。どちらも、共通したテーマである「永遠」に切り込んだ傑作シナリオなので、入手できた方はぜひ読んでみてください。
【紅茶夢現】(パラコレ)・・・・・・未所持なので分かりません(すみません)。でも、なんか一緒に読むと良いらしいです。
【ア・冬優子イズム】(恒常P-SSR)・・・・・・「冬優子」と「ふゆ」にまつわる物語の新たなフェーズを示すような、これまた衝撃的なコミュでした。【ノンセンス・プロンプ】の後に読むと良いかも?
和泉愛依
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ノリがよく、楽天的で大雑把な性格の女の子。難しいことを考えるのは苦手だが、親しみやすい高校3年生。
シャニマスのギャル枠こと和泉愛依は、ギャルらしい楽天的で自然体な言動が目立つ女の子という印象があります。自由奔放で好奇心旺盛なあさひ、プロ意識が高く器用な冬優子に比べて、あっけらかんと「あはは~これできないわ~」と言ってのける彼女は、いっそ大物の風格すらあるかもしれません。
そんな彼女のコミュでは、ベタな表現になってしまいますが「成長」の力強く確かな足取りが美しい。
踊りの才覚が目立つあさひや、そもそもアイドル業界に通じている冬優子と比べると、完全な「素人」からスタートしているからこそ、一つ一つの壁にちゃんとぶつかっていく愛依。そして、だからこそ壁を乗り越えていく彼女の姿には感動と勇気を貰えるわけです。
また、愛依のコミュでは「想像力」とか「役作り」が一つのキーワードになっているように感じます。素の自分でステージに立っているわけではない彼女だからこそ、それらが重要な軸になっているのかもしれませんね。
ある意味とても「普通な女の子」である愛依が、一人の「アイドル」になっていく物語を、ご紹介するコミュなどから触れてほしいですね~!
SSR【ちょっとあげる~】(恒常)
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1枚目の恒常P-SSR【ちょっとあげる~】では、愛依が実装されて初期のカードということもあり、彼女のパーソナリティーが分かるシナリオだったと思います。
例えば1コミュ目「予定が~~~!!」では、友達との約束をダブルブッキングしてしまったと気付く愛依の姿が描かれていますが、彼女が人気者であることと、友達想いであることにも気付けるお話だと思います。
また、冒頭にも述べたとおり「演じること」や想像力について言及される場面もあります。本作では、文化祭のオバケ屋敷でゾンビ役を演じた経験がそれに当たるでしょう。何気なく楽しい場面の中に、愛依が持っている資質と、まだ持っていない(想像の範囲外にある)ものとか同時に示されていたのかもしれません。
愛依のアイドルとしての意識は、最初から決して高いというわけではなかった。新しい武器として手に入れたそれも、これから磨き上げていく発展途上のもの。そんな愛依が最初からできていたことは何なのかが少し垣間見えるコミュ。
選択肢に対する捨てない姿勢、相手を自分の領域に引き付ける強さは、ずっと彼女が持っていたもの。そして彼女が逆に必要としたもの(足りていなかったもの)もまた、このコミュの最後を見ればきっと見えてくるはず。
とはいえ、やっぱり愛依が可愛いコミュというのが総括になると思います。気楽に楽しめると思うのでぜひ。
[併せて読みたい]
和泉愛依「WING」編・・・・・・強くリンクしたお話、というワケではありませんが、やはり最初の方に実装されたコミュなので併せて読むのが吉かもしれません。
『WorldEnd:BreakDown』(イベント)・・・・・・直接のつながりがあるというより、愛依ちゃんのことを知るのにぴったりなシナリオだと思うので、同じタイミングで読んでみるのもありじゃないかと思います。
SSR【メイ・ビー】(恒常)
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武装メイドに身を包んだクールな愛依。恒常P-SSR【メイ・ビー】は、愛依ちゃんのカードコミュを語る際に外せない一枚だと思います。
衣装が可愛いのはもちろん、「え!?メイドさんって家事とかお世話してくれる人じゃないの?なんで銃持ってるの!?」と驚いている愛依ちゃんも滅茶苦茶かわいいことも、憶えて帰ってください。
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さて、この【メイ・ビー】がよく語られているのは、コミュの中に愛依の親友(といっても過言ではない)「さなぴー」が登場するからです。愛依のことを誰よりも好きで、魅力を分かっている・・・だからこそ、「なんで愛依はクールキャラでアイドルをやらなくちゃいけないのか」とわだかまりを抱えている人物。それが「さなぴー」です。
そんな「さなぴー」が提示したことは、愛依がこれから先アイドルとして歩んでいくにあたって避けては通れない「壁」だったと思います。重要なテーマが示されたという意味で、本作は多くのプロデューサーたちに支持されているんですね。
恒常で入手しやすいのも◎。ぜひチェックしてください。
[併せて読みたい]
和泉愛依「WING」編・・・・・・愛依が「うち/あたし」のスタイルでアイドルをすることになったきっかけが語られるコミュなので、併せて読むとGoodだと思います。愛依のファン感謝祭OP/EDも、愛依と「アイドル」について重要な言及をしているのでチェックしてみてください◎
和泉愛依「GRAD」編・・・・・・さなぴーも再登場します。愛依が「競う」ことに真っ正面から向き合おうとする、彼女にとってとても重要なシナリオ。本作を読んだ後に、ぜひ「GRAD」編もチェックしてみてください。
『The Straylight』(イベント)・・・・・・愛依が、一つ壁を乗り越えるドラマチックな物語。【メイ・ビー】のテーマが決着を見るのが『The Straylight』や「LandingPoint」編なので、いつかこれらの物語に繋がっていくことだけでも頭の片隅にとどめておいてほしいです。
【あたし・マスト】(恒常P-SSR)・・・・・・【メイ・ビー】の最終回答編とも言うべき一枚。WING編以降、様々なシナリオを通じて成長を重ねてきた愛依だからこそ出せる、「さなぴー」への回答です。愛依の歩みを見届けた末に、【あたし・マスト】を読んでほしい。
SSR【シャッターチャンス!?】(限定)
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限定P-SSR【シャッターチャンス!?】は、「月」を中心的なモチーフに据えて繰り広げられる、暖かくて素敵な物語でした。描かれているのは何気ない日常でしかないはずなのに、その何気ない場面の一つ一つに和泉愛依という人の魅力がきらりと光って見えるのが、素敵なんだ・・・。
「月は自分で光っているのではなく、太陽の光を浴びて輝いている」というのは有名な話で、それを「アイドルとしての輝き」になぞらえる物語もしばしば見かけます。シャニマスにもそうした比喩は登場していて、例えばアンティーカのイベントシナリオ『月が焦がれる太陽/月』はその極端な一例と言えるでしょう。
本作でも、愛依が月と太陽の関係を、自分とプロデューサーの関係になぞらえて語ります。曰く、「プロデューサーという太陽がいてくれるから自分はアイドルとして輝けてるんだよ!」。そんな風にプロデューサーに対して信頼を寄せている愛依の姿に、まずはぐっと掴まれてしまいます。
そんな流れで読むTrueEnd「ダべり♪しりとり♪」にはきゅーんとしちゃいましたね。和泉愛依という人が持っている魅力が詰まっているような感覚がありました。
自分で光っているのか、照らされて光っているのか。真実は分かりませんが、目の前の暗闇を明るく照らしたのが愛依ちゃんの人柄と魅力であることは間違いない。何気ない場面にまぶしさを覚える、あったかくて素敵なお話です。オススメ。
[併せて読みたい]
和泉愛依「GRAD」編・・・・・・直接的な繋がりがある、とまでは言いませんが、うち/あたしという境界線を飛び越えて自分の魅力をみんなに届けられた場面と、そしてプロデューサーへの感謝を伝える場面に締め括られるGRAD編は、一緒に読むと感慨深いかもしれません。
SSR【ちょー早い!】(限定)
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限定P-SSR【ちょー早い!】は、バイクゲームのプロモーションキャラクターとして起用された愛依が、仕事にぶつかっていく姿を描いた物語です。
愛依の(特にカード)コミュはすでに述べたとおり、彼女のアイデンティティ確立という大テーマを軸として、泥臭くも熱い、勇気の貰える「成長譚」となっているワケですが、もう一つ無視してはならないのが、愛依の楽天的な性格と抜けたところからくるコメディです。
【ちょー早い!】では、「英語が読めない」とか「慣れないゲーム配信」などの取り組みを通じて、思わず肩の力が抜けるような可愛らしくも面白いシナリオが展開されていきます。
・・・と思いきや、4コミュ目「大変っしょ?」からのTrueEnd「どこまで走る~?」の流れには、胸を打たれるんですよね。愛依とプロデューサーが、未来についてどのように言及しているのか。ぜひ、ご自身の目で確認してほしいと思います。
これからも二人三脚、愛依と進んでいきたいと感じさせてくれる名作!
[併せて読みたい]
【うちと幸せ】(恒常P-SSR)・・・・・・テーマが重なっているというより、愛依とプロデューサーの関係について語ったコミュであること、そして何より「未来」を想像する場面が似ていると感じたのでピックアップ。WING編やSTEP編と繋がりも強い【うちと幸せ】は、昔を振り返ることと対比して将来の話をしているので、本作とはまた違った未来への期待に胸が膨らむコミュだったと思います。ぜひ。
SSR【あたし流・かっこいい】(限定)
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ぱっと見、和装のバリエーションと気付かないほどシャレオツな衣装に身を纏った愛依ちゃんの限定P-SSR【あたし流・かっこいい】は、愛依ちゃんの物語でとても重要なキーワードである「かっこいい」について、そして「あたし」というクールな愛依の側面についてぐっと距離を縮めて語った物語です。
はじめは、アイドルをすることに特段のこだわりがなかった愛依。ところが本作に至るまで様々な出来事を積み重ねてきた彼女には、もはや「誰よりもかっこよく!」という想いが根付いていました。
以降の様々なシナリオに通じていくエッセンスが、本作には感じられます。(例えばイベント『VS.』などを先に読んでいるなら)本作が必読とまでは言いませんが、愛依が積み重ねてきた成長がぎゅぎゅっと詰まっているお話でもあるので、余力がある方はぜひチェックしてみてね。
[併せて読みたい]
和泉愛依「LandingPoint」編・・・・・・愛依が「うち」と「あたし」について、はっきりと想いを告げるシーンが印象的だったLP編は、併せてチェックしておきたいシナリオの一つと言えると思います。
『VS.』(イベント)・・・・・・和泉愛依が主人公と言っても過言ではないイベントシナリオ『VS.』は、「誰よりもかっこいい・和泉愛依」について、もはやこのシナリオなしには語れない程の衝撃的なコミュでした。ぜひぜひ、その勇士を見届けてほしい。
『Stay just the way you are』(イベント)・・・・・・同じく愛依を主軸に据えた物語です。『Wintermute,dawn』を挟みながら、『VS.』からの文脈が一段落したシナリオという意味でも、印象的だと思います。
SSR【あたし・マスト】(恒常)
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恒常P-SSR【あたし・マスト】は、カード、共通コミュ、イベントシナリオなどの様々な出来事を通じて成長を積み重ねてきた、今まさにこの瞬間の「和泉愛依」が見せる強烈な輝きに打ちのめされる、集大成のようなコミュでした。これが恒常カードなのは偉すぎる。
本作はなんと言っても、【メイ・ビー】からの流れを強く汲んでいます。あの時は、はっきりと言葉に、そして行動に示すことが出来なかった愛依でしたが、成長を積み重ねてきた今の彼女だからこそ示せる、今の「答え」。
担当プロデューサーはもちろんのこと、愛依の歩みを目の当たりにしてきたプレイヤーには涙なしで語れません。
もはや説明は不要(というよりこれ以上の説明は困難)です。愛依の姿を見届けてほしいと切に願います。
[併せて読みたい]
和泉愛依「GRAD」「LandingPoint」編・・・・・・WING編はもちろんのこと、愛依がアイドルとしてどう在るべきか、どう在りたいのかに向き合ってきたこれまでの物語を、併せて読んでおいてほしいですね。
『VS.』『Stay just the way you are』(イベント)・・・・・・特に愛依の感情が爆発するのがこれらのシナリオですが、彼女の自己評価の低さが垣間見える(そしてユニットメンバーとの関係について大切なエッセンスが示される)『WorldEnd:BreakDown』も、必ず・マストでチェックしてほしい。
【メイ・ビー】(恒常P-SSR)・・・・・・本作の「前編」と言っても過言ではありません。最低限【メイ・ビー】はチェックしておいてほしい。
【何度転んだって】(マイコレ)・・・・・・何度転んでも走り出す愛依の強さ、美しさを再確認した上で本作を読むと、きっと刺さるものがあるはず。ソロ楽曲「Going my way」も、本作やマイコレと併せてぜひ聴いておいてほしい。
浅倉透
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自然体で飾らない性格。周囲からどう見られるかということを気にせず、おおらかでマイペース。しかしその透明感あふれる佇まいには誰をも惹きつけるオーラがある。高校2年生。
ノクチルの中心人物である浅倉透は、その透明感溢れる容貌もさることながら、抜け感ましましな言動と常人離れした感性を垣間見せる女の子です。例えば【283プロのヒナ】での発言「財布ないわ」は有名ですし、WING編ではプロデューサーに考えが伝わっていないことに、もどかしさを感じている様子も印象的でした。
そんな透の物語は、ある種「神秘的」ですらある透の人格が、露わになっていく様がドラマチックだと感じます。
ある事物(モチーフ)を目にしたとき、透は何を感じるのだろうか?そして、それをプロデューサーや周囲の人にどうやって伝えようとするのだろうか?何気ないように見えるやり取りから、比類無い「劇的さ」が立ち上がってくるのが彼女のコミュの特徴ではないでしょうか。
飄々としているようで、どこか生々しさも抱えている不思議な人。それが浅倉透なのかもしれません。そんな彼女のコミュから、いくつかをご紹介!
SSR【10個、光】(恒常)
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バスの降車ランプが透の横顔をほの明るく照らしつつ、イラスト全体はぐっと引き締まった寒色で統一されているのが底知れぬ「絵の上手さ」を感じさせる1枚目の恒常P-SSR【10個、光】は、WING編と同じく、透の物語のファーストページという印象が強いです。
透を含むノクチルのメンバーは共通して、アイドルになったものの、気持ちはまだアイドルになっていない微妙な立ち位置からスタートしています。283プロという芸能事務所には入っているものの、ノクチルは彼女らにとってアイドルユニットというより幼なじみグループなワケですからね。
そうした中途半端な立ち位置であることが、本作では「光っているもの」をキーワードに描き出されていきます。
幼なじみのままでアイドルをやっているという、どこまでもナチュラルな透たちは、しかしプロデューサーの目からは確かに「光っている」存在でもあります。
そんな彼女らを「見つける」ことができるのか・・・アイドルとしての第一歩がささやかに、しかし不思議とドラマチックに感じさせてくれる名作カードから、浅倉透との歩みをはじめてもらえると嬉しいです。
[併せて読みたい]
浅倉透「WING」編・・・・・・なんといってもまずは、WING編から彼女のことを知ってもらえると良いんじゃないかと思います!
『天塵』(イベント)・・・・・・ノクチルのイベントシナリオ第一弾「天塵」は、WING編と同様彼女らの第一歩を祝う名作です。
SR 【まわるものについて】(イベント)
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イベント配布P-SR【まわるものについて】は、全2話構成と読みやすいお話でありながら、透コミュのエッセンスが原液のまま閉じ込められているような素敵な物語でもあります。実装時期は比較的古い一枚ですが、いつでも立ち返ってこられる原点的な側面もあるでしょう。
ぐるぐると「まわるもの」や、「追いかけている/追いかけられている」ことについて語る本作は、その後のシナリオにも通じていく重要なキーワードだと思いますが、そうでなくても本作の透はとても可愛い。可愛いのでオススメです。
配布カードとして配られたこのカードは、彼女を読み解く大きなヒントになるかもしれません。彼女は確かに一つ一つを積み上げていきます。まわるものについて、一緒に考えてみるのはいかがでしょう
オススメしやすい一枚。その後のシナリオにも通じていくキーワードもありますので、[併せて読みたい]なんかも参考にして貰えると嬉しいですね!
[併せて読みたい]
浅倉透「WING」編
「ファン感謝祭」編(OP/ED)・・・・・・どこかに行ってしまいそうな透を「見つける」ことであったり、追いかけている/追いかけられていることへと通ずる「走る」であったりと、透の物語で繰り返し用いられるキーワードがやっぱり登場していますね。
浅倉透「GRAD」「LandingPoint」編・・・・・・透の物語に劇的な変化が生じるコミュ。最終的にはこうしたシナリオへと通じていくんだと思うと、本作への感慨も深まるかもしれません。
【つづく、】【国道沿いに、憶光年】(恒常P-SSR)・・・・・・時間的な連なりについてを語った【つづく、】であったり、プロデューサーとの関係値に決定的な言及と「追う/追われる」について語った【国道沿い~・・・】は、併せてチェックしたい一枚です。
『海へ出るつもりじゃなかったし』『天檻』(イベント)・・・・・・イベントコミュから、透の感情が大きく揺れ動いた場面が含まれるシナリオをご紹介。アイドルに踏み出した瞬間を描く「海出」や、自分をどんな存在として再定義するのかが描かれた「天檻」には、透の成長が鮮やかに描かれていました。
SR 【おかえり、ギター】(恒常)
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恒常P-SR【おかえり、ギター】は、「セミ」と「ギター」というモチーフと浅倉透の視界を通じて、「生と死」を描き出す凄まじいシナリオです。演出、シナリオ運び、セリフ選びの全てがなんともいえないバランスでかみ合っており、これをSRカードで実装しているシャニマスのすごみが、端的に伝わってくるかもしれません。
これについて何かコメントすることでその内容を毀損してしまうのが怖い。けれどとにかく凄く引き込まれるコミュなので、先入観無しに触れて透の見ている景色を感じて欲しい。
透の見ている世界に、生きていることは・・・音が「鳴る」ことは・・・そこにそう在るということは・・・どう映っているのでしょうか。鳴らなくなったギターと、生まれたばかりのセミはどう重なるのでしょうか。何か特別なことが起こるわけではないのに、どこまでも引き込まれていきそうな深遠さを感じさせるのは、透コミュの妙味なのかもしれません。
入手しやすいのもGoodすぎますね。ぜひ手に入れてみてください。
[併せて読みたい]
浅倉透「GRAD」編・・・・・・浅倉透が「生きている」ことを強く意識させる名作シナリオです。透への見方が変わる可能性すら内包した、凄いシナリオ。【おかえり、ギター】実装前のシナリオなので、予め読んでおいてもいいかも。
浅倉透「LandingPoint」編・・・・・・本作(おかえり、ギター)でも語られている「生/死」や、「喰う/喰われる」の関係に、さらに踏み込んでいくのがLP編だったと思います。併せて読むと面白い。
【殴打、その他の夢について】(イベントS-SR)・・・・・・透の見ている「世界」について深掘りされる凄いシナリオです。がつーん!と殴られたような衝撃があるかも。
SSR【国道沿いに、憶光年】(限定)
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透コミュの中でも断トツで推す声が多かった超・名作カード(ちなみに私が実施したアンケートの集計結果では、カード単体で最も推薦の声が多かったのも印象的でした。ふつう同じアイドルの中でもばらけますから、これだけ得票率が高いというのはすごい!)。
限定P-SSR【国道沿いに、憶光年】は、"ブライダル"テーマのウェディングドレスに身を包みながら、それを軽やかに脱ぎ捨てようとする姿が鮮烈なイラストがまずは目に付きますが、シナリオはそれ以上の衝撃度です。
シナリオも演出も声優さんの演技も最高で透を好きで良かったと心の底から思えるコミュでした
素敵なアンケートをありがとうございます。
裸足で駆けていくのが透の味なんだよなぁ…という感じで、選出させていただきました。
本作は、これまでの透コミュ(~LP編)の文脈が集結していくある種の「集大成」と呼べるようなコミュであり、同時に浅倉透とプロデューサーの関係性についても一つの結論が示される、超・ドラマチックなコミュです。透が好きなら間違いなく、途轍もない衝撃に襲われること間違いありません。
透を担当している方はもちろん、そうでない人にも読んでほしい大傑作シナリオを、ぜひその目で確認してほしい。
[併せて読みたい]
浅倉透「WING」編・・・・・・透とプロデューサーの関係がはじまった記念すべきコミュであり、WING編に登場したある「キーワード」が本作で回収されることとなるので、併せて読んでおきたいですね。
浅倉透「GRAD」「LandingPoint」編・・・・・・浅倉透が歩んだ変化、成長がどのようなものだったのか。透が何を感じ、どうしたいと想いを募らせていたのかが描かれるGRAD、LPは、ぜひとも予め読んでおきたい。
【10個、光】(恒常P-SSR)・・・・・・最初のP-SSRです。まだアイドルとしての自覚があまりない頃の透を描いています。この頃にはまだ、はっきりと見つかっていなかった「光っているもの」が、本作ではどう回収されているのでしょうか。本作【国道沿いに、憶光年】のTrueEnd「1個、光」というタイトルからも、期待が膨らみますね。
【まわるものについて】(イベントP-SR)・・・・・・透が、あるいはプロデューサーの関係性について、本作にまで繋がっていく発言がこのコミュの中に出てきています。何度でも立ち返りたい原点。
『天檻』(イベント)・・・・・・本作と同時実装のコミュです。ノクチルの「集大成」とも呼べるようなイベントシナリオですから、併せて楽しんでほしいです。
【聞こえててよ、babe】(イベントP-SR)・・・・・・「一途」をキーワードに、可愛すぎる透が描かれています。本作以後の変化した関係性に萌えられること間違いなし。
SR 【聞こえててよ、babe】(イベント)
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イベント配布P-SR【聞こえててよ、babe】は、短いエピソードの中に透の感性や世界観が爆発した素敵なシナリオであると共に、国道沿いに~・・・以降の透とプロデューサーの関係も感じられる、Goodなコミュです。
本作の魅力は色々とありますが、とにもかくにも透が可愛い。これだけは憶えて帰ってください。
「一途」をキーワードに、プロデューサーに対してやきもちを焼いて彼を振り回そうとする透は、透のカード屈指の可愛さです。これが配布カードなの素晴らしい。
二人の関係性の愛おしさも、全3話構成の物語に、どころかTrueEndたった一エピソードにすらこれでもかと詰まっているのもファンとしては見逃せませんね。入手しやすいのもあって、かなりオススメです。
[併せて読みたい]
【まわるものについて】(イベントP-SR)・・・・・・透とプロデューサーの関係性が端的に分かる、初期の名作カードですね。本作のTrueEndでも、まわるものについてを彷彿とさせるやり取りがあります。
【国道沿いに、憶光年】(限定P-SSR)・・・・・・良すぎ・コミュ。
SSR【夜はなにいろ】(恒常)
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恒常P-SSR【夜はなにいろ】は、モノクロの画面に鮮やかな赤が浮かび上がるイラストが印象的で素敵な一枚(何が凝っているって、ガシャムービーにはちゃんと色が付いているのに、イラストは演出のため白黒にしているところですね)。
本作は、透が自らのアイデンティティについて想いをめぐらせる様が、「夜」というキーワードに絡めて描かれるコミュです。例えば、透がプロデューサーに訊ねた「夜って何色?」という問いかけは、そうした透の心の機微が表れているように思います。
夜というのは黒に見えるわけですが、黒という色があるわけではなくて・・・そこには「色がある」と言えるのだろうか?透の問いかけは、もしかしたら彼女自身が感じている成長痛にも重なっているのかもしれません。
一方で、透が放つ特別な「存在感」がシナリオの随所に感じられるのも凄いコミュです。
彼女が見ている世界も異質そのものだし、プロデューサーを含む周囲の人たちが彼女に見ているものも、特別な何かです。彼女が放つ存在感は、まるで世界を鮮やかにしてくようなスゴさを持っています。
そうした二つの軸が、全く矛盾なく物語られているのが本当に凄い。
このコミュでは一転して浅倉透の超然さが描写される。これまで親しみやすい透コミュが増えてきた中でぶちこまれたこれは・・・・・・読むのがかなりむずかしい。 浅倉透に見えているものは、シャニPが見えているものとちがう・・・・・・という話で、そこからのコミュニケーションの話なんじゃないかなと思っている。
円香S.T.E.P.を読んだ時に思い出すのはこじつけに近いが・・・(見えている世界、空が違うというつながり)
円香STEPと絡めて考えるのは「思想」の領域になりますからこのnoteではそこまで踏み込みませんが、透/円香STEPが同時実装+対比的なシナリオ構成をしていたことも事実ですから、併せて読むと面白いかも?
[併せて読みたい]
『海へ出るつもりじゃなかったし』(イベント)・・・・・・透が重大な一歩を踏み出す瞬間が描かれた、第一のターニングポイントです。透が「夜」に何を見ていたのかは、本作にまで繋がっていく要素かもしれません。
浅倉透「GRAD」「LandingPoint」編・・・・・・本作は、浅倉透の物語が新章に突入した感覚があります。これまでの透の歩みを知っておいた方がより感動も深まると思うので、中でも重要なターニングポイントとなるGRAD編、LP編をチェックしておくのがオススメですね。
SSR【雪あたりの季節】(恒常)
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浅倉透が「演技」に取り組む姿を描いた恒常P-SSR【雪あたりの季節】は、透の人間らしさにフォーカスした大切な物語になったと思います。
とかくカリスマ性や特異な存在感に注目されがちな(そして事実、突出した才能を持った)浅倉透という人間ですが、一方で等身大な一人の少女であることも大切に描いてきた物語。その総決算とも言える物語が、本作だと感じます。
高いカリスマ性を持つ浅倉透が、敗北とすら認識されないようなささいな敗北をしたこと。雪合戦のシーンはあまりに悲しく、開放的で、美しいです。
本作では、ある種の「窮屈さ」が強調して描かれています。それはGRAD編、LandingPoint編、『天塵』や『海へ出るつもりじゃなかったし』、『天檻』等でも重要なキーワードに据えられていました。
慣れない演技という仕事に向き合う中で、そうした「窮屈さ」にかぶりついていく透の姿には、彼女の成長が垣間見えるようでぐっときてしまいます。さらに嬉しいのが、そんな彼女にプロデューサーがかけた言葉。浅倉透とどんな風に向き合おうとしたのか、それはご自身の目で確かめてほしいです。
特に目新しさや刺激を感じる物ではないが、いくつかのシナリオ(GRAD、LP、【国道沿いに、憶光年】など)を経た浅倉の、アイドルとしてのモチベーションと、それに向かい合うPの姿勢など、アイドル浅倉透の現状を再認識できたいいコミュでした。
このカードが実装された時のガシャタイトルは、「オルタナティヴに泣いて」でした。透にとって雪を蹴っ飛ばすということが、「泣くことの代替的な行為」だったのかもしれません。そう思うと、カードタイトルにある「雪あたり」の意味にも想いを馳せたくなりますね。
[併せて読みたい]
浅倉透「GRAD」「LandingPoint」編・・・・・・これらは、透の感情が大きく揺さぶられるシナリオです。こうした経験があったからこそ本作の姿勢へと繋がっていくのでしょう。併せてチェックしたいですね。
【国道沿いに、憶光年】(限定P-SSR)・・・・・・LP編同様、透の揺れ動く感情や、プロデューサーとの関係が変化する様が、ドラマチックに描かれていますね。本作へと繋がっていくエッセンスが詰まっています。
【夜はなにいろ】(恒常P-SSR)・・・・・・自己同定への揺らぎが描かれた【夜はなにいろ】から、挫折とも呼ぶべき経験が描かれる本作へと繋がっていくのはドラマチックですね。
SSR【ヘブンリーブルーをつかまえて】(限定)
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アンケート実施以後に実装された限定P-SSR【ヘブンリーブルーをつかまえて】は、最新かつ限定なので入手難度が高いですが、非常に感慨深いコミュでもありましたので、短めに紹介。
「透がそこにいる」ことについて語られた本作は、これまでの物語を巧みに引用しながら、透とプロデューサーの関係の(ある種)「結末」が示される集大成でした。ドラマチックさこそ他のコミュに譲りますが、透と共に歩んできたプロデューサー/ファン/プレイヤーにはたまらないシナリオになっているのではないでしょうか。
引用箇所を挙げているときりがないので、何となくエッセンスを感じたコミュを以下に羅列しておきます。手抜き?違いますよ、ネタバレへの配慮ですよ。
[併せて読みたい]
浅倉透「GRAD」「LandingPoint」編
浅倉透「WING」「STEP」編
【10個、光】(恒常P-SSR)
【国道沿いに、憶光年】(限定P-SSR)
【聞こえててよ、babe】(イベントP-SR)
【夜はなにいろ】(恒常P-SSR)
樋口円香
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クールでシニカルな高校2年生。涼しげな目元と泣きぼくろが特徴。プロデューサーに冷たい態度を取る。
冷ややかな声音でプロデューサーを罵倒する、ノクチルのクール担当(ただしメンバーカラーは赤)な樋口円香。
年齢に対して非常に大人びた彼女は、透をアイドルとしてスカウトしたプロデューサーが、幼なじみを騙そうとしているんじゃないかと疑ったことをきっかけに事務所に入所したという、非常に変わった経緯を辿ってアイドルになった女の子です。
そんな彼女の物語は、「アイドル」というものに対してある種の偏見を抱いている彼女が少しずつ、自分なりの方法で「アイドル」になっていく姿が、時間をかけて描かれています。
語弊を恐れず言ってしまえば、樋口円香は283屈指の複雑なパーソナリティを持った人物だと思うんですよね。そんな彼女に対し、時に応援したくもなるし、時に否定したくもなる。時に分からなくなるし、でも共感してしまうこともある。
樋口円香という底なし沼のような魅力を持った人物に、のめり込んでしまうかもしれない名作コミュの数々を、厳選していくつかご紹介!
SSR【カラカラカラ】(恒常)
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円香の恒常P-SSR【カラカラカラ】は、1枚目のカードであるにも拘わらず、以降の円香シナリオに通じていく様々なモチーフ、ニュアンスが詰め込まれている、何度読み返しても面白いコミュだと思います。はじめに読んでもよし、久しぶりに読み返してもよしですね。
1コミュ目「ニガニガ」のコミカルなやり取りには色々な意味で度肝を抜かれますが、基本的には円香とプロデューサーのやり取りが空回りするシーンで構成されているのが本作です。
円香の目には(そして誰の目にも)熱い男であるプロデューサーと、アイドルというものに半身な姿勢でいる円香のやり取りがかみ合わないのはさもありなんといったところですが、それが彼女の自己肯定感にも絡んでいくのが円香コミュの面白いところですね。
期せずしてアイドルの世界に足を踏み入れてしまった円香の、拒否反応と戸惑いとが描かれた初期の名作。以降のシナリオにもバンバン繋がっていく、不朽のシナリオなのでぜひ!
[併せて読みたい]
樋口円香「WING」編・・・・・・一枚目のカードですから、やっぱりWING編と併せて読むのがオススメですね。283プロでも、最も「アイドルになることに戸惑いがあった女の子」とも言える樋口円香の、第一歩が描かれています。
樋口円香「LandingPoint」編・・・・・・2コミュ目「水、風、緑」や3コミュ目「掴もうとして」などで描かれているエッセンスが、将来的にはLandingPoint編にて回収されていきます。アツイぜ。
【ピトス・エルピス】(限定P-SSR)・・・・・・LandingPoint編との繋がりも強いと語られがちな【ピトス・エルピス】ですが、4コミュ目「手すりの錆」などから、すでに近しいニュアンスが込められていたように思います。
【オイサラバエル】(恒常P-SSR)・・・・・・2コミュ目「水、風、緑」のナチュラルな要素や、4コミュ目「手すりの錆」に見られる"酸化して赤茶けた手すり"といったモチーフが、「老いさらばえる」をテーマとするカードにも繋がっていくのかも?
【Merry】(トワコレ)・・・・・・3コミュ目「掴もうとして」と同様、夢見心地なプロデューサーという場面がリフレインするのが【Merry】です。円香が抱える自意識と無意識に踏み込んだコミュでもあるので、入手できたら読んでみてほしいですね。余談ですが、「ファン感謝祭」編OP/EDや【カラメル】にも、本作の3コミュ目的なニュアンスが引用されています。
【フリークス・アリー】(恒常P-SSR)・・・・・・TrueEnd「エンジン」は、【フリークス・アリー】のある場面を連想させます。円香が未来に向けての予感を口にする場面が共通しており、対比して読むと面白いかもしれません。
【斜陽】(グレフェス報酬S-SSR)・・・・・・4コミュ目「手すりの錆」で印象的だった、からくれないの空。サポートカード【斜陽】でも、小宮果穂と樋口円香でそれぞれに異なる色として響く「空」が語られており、大変印象的でした。オススメです。
SSR【ギンコ・ビローバ】(限定)
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言わずと知れた有名カード。限定P-SSR【ギンコ・ビローバ】は、あまりにも「有名なセリフ」が一人歩きしているのか、いないのか・・・みたいなカードですが、有名なだけあって物語も非常に素晴らしい。円香の内面に触れられるような、素敵なコミュです。
円香のコミュでは、「自分/他人」の境界線についてフォーカスしてお話が作られているように感じます。WING編でも、「バウンダリー(境界線)」という言葉が出てきますし、ファンの人からは自分がどんな風に見えているのかを語っていますからね。
そんな円香コミュにあって、【ギンコ・ビローバ】ほど周囲と円香の対比が鮮明なコミュもないかもしれません。
当時から現在まで、入手した者に「樋口円香」への強烈な印象を与えるPカード。 円香さんが言語化に慎重だということの初出・・・である以外は、ひどく言うなら娯楽性に富んだカードシナリオであるとも今となっては言えるかもしれない。
でもこれ、すごくいいよ・・・・・・やはり今でも、【ピトス・エルピス】と双璧をなしていると思う。樋口円香という個人の味わいがこのカードの話に詰まってるもん。どのエピソードも強力。
円香が内心に秘めている感情。「言葉にはしない」想い。そうしたものの一端が、微かに姿を見せる瞬間がとてもドラマチックです。また、この後に「GRAD編」へと直接つながっていく場面もあるので、余計に劇的な印象があります。
円香のことをより好きになれるはずの、名作カードを是非。
[併せて読みたい]
樋口円香「WING」編・・・・・・幼なじみという閉じた世界から、アイドルというちょっと尋常じゃない世界に足を踏み入れたからこそ、「自分/それ以外の他者や世界」に意識的な円香の姿が印象的です。WING編ラストでは、円香の内心が吐露される場面も。
樋口円香「GRAD」編・・・・・・3コミュ目「噤」や4コミュ目「偽」のワンシーンが、GRAD編に回収されていきます。GRAD編は単体で十分すぎるほどの傑作シナリオですが、【ギンコ・ビローバ】を持っているなら絶対に併せてチェックしてみてほしい。
SR 【ダウト】(イベント)
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イベント配布P-SR【ダウト】は水着での撮影に臨む円香の姿を描いたコミュですが、円香とプロデューサーの間でしか描けない独特の「緊張感」を帯びた、特異なコミュでもあったと思います。
「もし水着での撮影だって言えば、円香はドン引きするんじゃないか・・・!?」と先走って、空回りしているプロデューサーは面白いですが、それに対する円香の、「そうしていなければ」「アドバンテージを守れない」という感覚もまた、端から見ていると面白いです。
当人たちはいたって真面目にそうしているのが余計におかしみを掻き立てますね。
樋口円香さん、かわいいね・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
円香は非常にクレバーな人なので、「表現している言葉」と「考えていること」と「無意識下の願望」とがそれぞれ、かみ合うこともあればそうでないこともあります。そして、かみ合っていない状態でも、辻褄の合った言葉や表現を選ぶことができる。
そうした乖離が、表面上の「言葉」には表れてこないのが彼女のセリフを興味深くしていると思うのですが、【ダウト】はそんな円香の言葉遣いの面白さがぎゅっと詰まっていると思います。
二人の間に横溢する「緊張感」が、何に起因しているのか・・・それに気づいた時には思わずぎょっとしてしまいました。例えば凛世の【われにかへれ】なんかもそうでしたが、こうしたテーマを貫き通せるシャニマスのシナリオすげぇと舌を巻くばかりです。
入手しやすいですし、オススメです。
[併せて読みたい]
樋口円香「ファン感謝祭」編
【カラメル】(恒常P-SR)・・・・・・感謝祭編OP/EDやカラメルのTrueEndからは、円香がプロデューサーに向ける眼差しの質感、温度感が伝わってくると思います。
SSR【ピトス・エルピス】(限定)
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円香カードで最も推薦する声が多かったのが、限定P-SSR【ピトス・エルピス】です。「樋口円香」という人間に深く踏み込んでいくコミュで、実装当時から今に至るまで、大きな衝撃を与え続けている名作と呼べるでしょう。だからこそ、推薦する人も多かった。
本作は、演出が凝っているのも特徴の一つ。読めば分かるので詳述こそしませんが、LandingPoint編と併せて読めば、その衝撃度は高まること間違いなしです。
初心者にとって、樋口はどういう存在に見えるだろうか。プロデューサーを、浅倉を、ノクチルを、「誰か」を見ている者に見えるのだろうか。そのどれもがきっと間違いでなくて、そう単純な話でもなくて。ならば勧めるべきはこの熱なのかもしれない。
このコミュで描かれるそれがどんな事情から来ていて、どう扱われ、どこに至るのか、それもまた複雑な道行であるけれど、確かにこの時この瞬間の樋口円香そのものに注目する物語を勧めたい。
彼女は化けた。【ピトス・エルピス】を読んだ後の彼女は自分の生き写しにすら思えた。 思い返せば283プロ潜入時から既に、一貫して彼女は「傷つく前に辞める」ムーヴをしている。透を辞めさせようとしたのも、アイドル活動に乗り気でなかったのも、これといった趣味特技を明かさないのも全て、大切なものが傷つかないようにするためだった。声を発しなければ喉は枯れない。だが、一度箱へ仕舞い込んでもその目にはずっと正解が見えていて手を掴んでくる。
やがて箱は壊れ、雛は巣立ち、それでも確かに残った、いや、残していたものはどれほど美しいのだろうか。 彼女にはそれを大切にしていてほしいと、私は思った。
(これだけアツいメッセージが届くのも、本作の特徴かもしれませんね)
「樋口円香」という人物を知るにあたって、是非とも読んでおきたい一枚かも知しれません。入手機会があれば、その目で確かめてください!
[併せて読みたい]
樋口円香「LandingPoint」編・・・・・・本作【ピトス・エルピス】と共通の演出が用いられていたり、LP編も円香のパーソナリティーに踏み込んでいくような場面もあったり、併せて読むことが強く推奨されるシナリオです。
『天檻』(イベント)・・・・・・樋口円香の鮮烈な「歌声」が響き渡る『天檻』というイベントシナリオは、直接的なキーワードの共有がなくとも併せてチェックしたいお話だったと思います。
【Merry】(トワコレ)・・・・・・本作にキーアイテムとして登場した「宝石箱」について、その続きが描かれるのが【Merry】というコミュです。その結末の意味は、色々と思考を巡らせたくなるかもしれません。
SSR【オイサラバエル】(恒常)
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恒常P-SSR【オイサラバエル】は、樋口円香と「美しいもの」を巡る物語であり、円香コミュの中では第2章の訪れを告げるようなシナリオでもあったかと思います。お話としては、廃墟をロケ地に被写体としての仕事に取り組む円香が描かれていますね。
本作最大の特徴は、円香の生理的な部分に根ざした美的観念・・・何を「美しい」と感じているのかについて、その根本が描かれている点だと思います。例えばLandingPoint編の読み味も、本作を読むと「なるほど・・・だから円香はこういう表現を選んだのか」と思えるかもしれませんし、彼女が抱える鬱屈とした想いの一端が垣間見えるようにも思います。
どこかつかみ所の無い描かれ方なのに、途轍もないドラマチックさがひた隠しにされているような不思議な物語。こんなアツいメッセージもいただいております。
初めてWINGを優勝した時のカードが円香の【オイサラバエル】でした。二十回くらいTrueEndに行けず、そういった意味でも特別思い入れがあります。 ドライフラワーの美しさについて追い求める回でしたが、その者が持つ最も美しい瞬間を閉じ込めることに対して複雑な思いを持つ円香とその答えを一緒に考えるプロデューサー、二人の価値観から美しいものについて考えさせられました。
またTrueEndの最後に驚かされました。TrueEndってもしかして全部こんな凄いの!?と他のストーリーに興味を持ち、円香以外のキャラの魅力も知ることが出来ました。 その後少しずつストーリーを追っていき、樋口円香と浅倉透の関係性が見えてきてから再度読み直すとうわ!!!!!(ネタバレ配慮)ってなりました。樋口円香の【オイサラバエル】、本当に大好きです
恒常で入手もしやすいですし、円香の感性について色々とヒントが描かれているような物語。入手したら読んでほしいですし、折に触れて読み返すのもオススメです。
[併せて読みたい]
樋口円香「GRAD」「LandingPoint」編・・・・・・「樋口円香」という個人に深く踏み込んでいくコミュで、私の目には円香コミュ第1章のサビ部分に該当するかなと思っています。マストでチェックしておきたいお話ですね。
【ギンコ・ビローバ】【ピトス・エルピス】(限定P-SSR)・・・・・・GRAD編、LandingPoint編と併せてチェックしたい名作コミュです。GRAD編やLP編に大切なことは描かれていますので、優先度としてはそちらが勝りますが、持っているなら読んでほしいカードたち。
【バグ・ル】(マイコレ)・・・・・・マイソングスコレクション【バグ・ル】には、円香が嫌悪するもの/美しいと思うものと、それらに対する距離感の取り方などがエッセンスとして込められています。入手難度高めなので、どちらかというと後述する【ダ・カラ】の優先度が高めですね。
【ダ・カラ】(イベントS-SR)・・・・・・樋口円香の目がどアップなイラストが印象的な一枚。凄まじい内容なので、事前知識を持たずに読むことをオススメします。
SSR【Merry】(トワコレ)
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トワイライツコレクション【Merry】は、クリスマス時期に実装された一枚です。このカード以上に「樋口円香とプロデューサーの関係」について描かれたコミュは、もしかしたらない・・・かもしれませんね。そのくらい踏み込んだことが描かれた、特別なコミュと言えるでしょうか。
本作には、意識/無意識であったり、円香とプロデューサーが互いにどのような感情を抱いているかであったりが、随所にちりばめられています。幼なじみの透がアイドルにスカウトされたことをきっかけに、偶然も偶然な機会を得てアイドルになった(なっていった)樋口円香という人が、いびつながら積み重ねてきた関係性の美しさが、本作には詰め込まれているかもしれません。
わたしが樋口円香という女に脳を焼かれた原因元凶のコミュ。樋口円香が浅倉透に対して思うように、わたしも[ネタバレ回避のため伏せさせていただきます(筆者)]ていたかった。
円香は神
物語が纏う独特の温度感には、円香コミュらしい楽しさが感じられるかもしれません。円香とプロデューサー、二人の関係性に関心がある人や好きな人は、ぜひぜひチェックしてほしい一枚ですな。
[併せて読みたい]
樋口円香「WING」「LandingPoint」編・・・・・・様々な引用がちりばめられているコミュですが、特にこれらのコミュから汲んだ流れというのは無視できませんね。WING編の冒頭であったり、LP編の重要な場面が直接引用されているので、読んでいないと「???」となってしまうおそれがあります。
【カラカラカラ】(恒常P-SSR)・・・・・・プロデューサーが夢見心地なコミュの源流が【カラカラカラ】というコミュです。本作にも「夢」というキーワードで引き継がれていますので、読んでおくと面白いかも。
【ピトス・エルピス】(限定P-SSR)・・・・・・いずれのコミュにも、「宝石箱」という重要なアイテムが登場しています。LP編同様、ここまでに描かれてきた二人の関係の変化が【Merry】のコミュに繋がっていくと言えるでしょうね。
SSR【フリークス・アリー】(恒常)
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なんかガチで可愛くないですか?この人可愛いですよね。そんなかわいい樋口円香さんが印象的な恒常P-SSR【フリークス・アリー】は、演技仕事に取り組む円香の姿が描かれます。いやぁ~~にしても可愛いね。なんか可愛くないですか、この衣装。
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本作は、樋口円香と「美」を巡るいくつかの物語(例えば先述の【オイサラバエル】なんかはそうですね)に連なるお話で、吸血衝動に苦しむ主人と、そんな主人に何を思ったか毒入りチョコレートを食べさせるメイドの関係を描いた耽美的な映画に、主演として出演する円香の姿が描かれます。
「樋口円香の世界観/彼女の中にある"美"」に関心がある映画監督と、あくまでもクールな語りの樋口円香とのやり取りも面白いですが、燻った想いを抱えている共演者とのやり取りも非常に印象的。共演者の口ぶりには、かつての円香の言動が重なる瞬間もあります。
単体では、コミュのタイトルをつなげると文章になるという良さ。コミュコンボとしては〆のシャニ6th大阪の「abyss of conflict」までの感覚を味わって欲しいです!
このコンボでは樋口円香の一つの側面の可能性を見れるので、きっとあなたも透と円香の物語を追いかけたくなるでしょう。
これまでの物語を経た「今の樋口円香」は果たして、役作りや共演者の言葉、そしてプロデューサーからの励ましをどのように受け止めるのでしょうか。見物です。
[併せて読みたい]
樋口円香「WING」編・・・・・・特にWING編からの引用が多いコミュですので、予めチェックしておくことが推奨されます。
樋口円香「STEP」編・・・・・・共演者とのやり取りからは、「アイドル前夜」である円香の姿が思い起こされます。STEP編を併せて読んでおけば、より楽しめるでしょう。
【カラカラカラ】(恒常P-SSR)・・・・・・プロデューサーと車内でのやり取りは、【カラカラカラ】からの引用だと思われます。二人の関係性が変化していることも感じられるので、読み返すのも◎
福丸小糸
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内弁慶な小動物系の女の子。真面目な努力家で、勉強が得意。騙されやすく、幼なじみによくからかわれている。高校1年生。
「ぴゃ!」「ぴぇ・・・」が口癖で、見た目も言動も小動物感あふれる283いち小柄なアイドル・福丸小糸は、気心の知れた幼なじみ(ノクチル)相手には自然体に振る舞えるものの、そうでない人には極端な引っ込み思案を発揮する「内弁慶」気質な女の子です。
そんな福丸小糸を描くコミュは、コンプレックスに苦しむひとりの人間が、「等身大の自分」を認めるまでの物語と言えるかもしれません。
もちろん、他のアイドルを通じても近いテーマは描かれています。例えば櫻木真乃の物語では、「やっぱり自分に自信がない」という話を丁寧に描いていますね。だからこそ、そんな真乃がアイドルであることに愛おしさを感じるわけです。
そんな真乃のコミュと比べたとき、小糸のコミュでは「劣等感」というキーワードがより強く押し出されているように感じます。
透や円香、そして雛菜・・・なんでも器用にこなしそうだし、抜群の存在感を放つ、どこか超然とした幼なじみたちと比べて、「そうしたものを持っていない自分」という感覚を強く抱いている小糸だからこそ、その痛々しさに読み手の共感はくすぐられます。
また、小糸はそのちんまりとした容貌の内に思い込みや頑固さ、バイアスといったものを秘めているのも印象的です。
そう簡単には新しい自分になんてなれない。凝り固まった部分だって当たり前に持っていて、そんな彼女だからこそ、「自分」のことも「他人」のことも知ろうとすることが、ステップアップしようとすることが、とても嬉しい。勇気を貰えるのです。
時に頼りなげな「一歩」を慈しみたくなる、福丸小糸の物語を厳選していくつかご紹介しましょう!
SSR【ポシェットの中には】(恒常)
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福丸小糸1枚目の恒常P-SSR【ポシェットの中には】では、最初の一枚らしく彼女の人となりが伝わってくると共に、ちいさな、しかし確かな小糸の"第一歩"が描かれたことも印象的なカードでした。どのアイドルの一枚目でも共通して言えることですが、事前知識のない人にも勧めやすいコミュだと思います。
このカードでは、小糸のパーソナリティーが様々な性質を内包していることが、そしてそれらが少しだけアンバランスである様子が切り取られていきます。
例えば1コミュ目「絡まる糸を解くように」のやり取りだけを取り上げても、宿題に黙々と取り組む真面目な姿、周囲の人に対して抱えているコンプレックス、そして飴に喜ぶ子供っぽさが同時に描かれているんですね。イラストの場面(4コミュ目「公園うさぎはとべない」)でも、プロデューサーが冗談交じりに言った「公園で遊んでいくか?」に対して、「子どもじゃないんですから!」と怒るのではなく、大まじめに喜んで遊びはじめる姿が描かれています。
そんな子どもっぽいところがある小糸ですが、しかし普段の言動は努めて「しっかり者」であろうとしています。どことなくアンバランスで、窮屈そうで、でもそんな窮屈さから簡単に飛び出していけるほど単純でもなさそうだからこそ共感を抱くのは、私が小糸を好きだからでしょうか?
そんな彼女を応援したくなっているからこそ、ラストシーン、自分が踏み出した「アイドル」という一歩に心ときめく彼女の姿に嬉しさがこみ上げてしまうんですね。良かったね、小糸・・・!!!!
オススメしやすい一枚。ぜひ読んでみてください。
[併せて読みたい]
福丸小糸「WING」編・・・・・・個人的に最も好きなWING編のひとつ。小糸の思い込みの強さや、アンバランスが故に思いがけない行動に突っ走ってしまうところがしっかり描かれています。併せてチェックすれば、小糸の性格を何となく掴めるかも?
【おみくじ結びますか】(限定P-SSR)・・・・・・本作のコミュタイトルと対になるタイトルが出てきます。小糸にとっての所信表明的なコミュですから、併せて読むとより楽しいかもしれませんね。
【てのひらの答え】(恒常P-SSR)・・・・・・1コミュ目「絡まる糸を解くように」から描かれる、小糸の「やり方」が少しだけ報われるのが【てのひらの答え】と言えるかもしれません。イベントシナリオ『天塵』等をチェックするのもオススメ。
福丸小糸「LandingPoint」編・・・・・・公園で遊んでこなかったからこそ未だに憧れがあるという小糸の現状は、LP編でその背景が語られています。チェックしてみてね。
SSR【おみくじ結びますか】(限定)
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福丸小糸の限定P-SSR【おみくじ結びますか】は、根強いファンを獲得している名作コミュです。限定カードですが、小糸を推している/推しつつある人には是非とも入手してほしい一枚ですね。
本作では「目標」をキーワードに据えながら、アイドルとしての自分を見つめ直す小糸の姿が描かれます。
晴れ着モデルのオーディションに合格した小糸。喜ぶ小糸でしたが、しかし大人向けの着物を大人っぽい容姿の中学生モデルが、子ども向けの着物を高校生である小糸が担当してほしいという先方の要望に、戸惑いも感じていました。
そうした仕事を通じて小糸は、他者との関わりの中にある「自分」や、自分との関わりの中にある「他者」について考えを新たにすることとなります。つい周りの人間を「羨ましいな」と思ってしまう彼女が、周囲のことを理解しようとする姿には万感の想いが去来すると共に、WING編で彼女が打ち立てた「居場所のない気持ちを抱えている人の居場所みたいなアイドルになりたい」という目標にもより説得力が増す場面が本当に嬉しいんですね。
アイドルになりたてで、劣等感からくるマイナスな感情に振り回されていた小糸にとって転機となる出来事を描いたカード。
人を羨む心は誰もが持ちうるということを、幼馴染「以外」から学ぶ、彼女なりのハローワールドのお話しなので、アイドル福丸小糸のはじめの一歩を見ることができるこのカードが大好きです。 (当社比大人気モブの中学生モデルさんも登場するので・・・・・・)
ラストシーンの爽快さは小糸コミュでも随一のカード。小糸担当の方はもちろん、そうでない人にも是非読んでほしい一枚です!
[併せて読みたい]
福丸小糸「WING」編・・・・・・目の前の事から順番に、目標を決めながら前進していく姿を描いたWING編は、【おみくじ結びますか】に繋がっていくお話だと思います。そして「自分と同じような気持ちを抱えた人の居場所みたいなアイドルになりたい」と大きな目標を掲げたWING編のラストは、本作のラストに繋がっていくので、併せて読めば感動もひとしおです!
【ポシェットの中には】(恒常P-SSR)・・・・・・ガシャムービーに映りこむ"うさぎ"が共通していること、コミュタイトルが対になっていることなど、本作中でも意識されているのが【ポシェットの中には】というコミュです。
『さざなみはいつも凡庸な音がする』(イベント)・・・・・・小糸にとって、ささやかながらも力強い挑戦の一歩が描かれるイベントです。ちょっとずつ成長を積み重ねてきた彼女が求めた「もの」には、胸がいっぱいになるかも。
福丸小糸「GRAD」編
【なつやすみ学校】(恒常P-SSR)・・・・・・「小糸がどんな"自分"になりたいか」という本作の問いかけは、【なつやすみ学校】にて改めて示されることになります。GRAD編での「周囲にどんな風に捉えられるか」というテーマも併せてチェックするとGoodだと想います。
『天檻』(イベント)・・・・・・「撮影のモデル」という仕事が再び目の前に現れたときに、小糸はどのような選択をとるのか。ノクチルそれぞれの総決算として語られた『天檻』というコミュでは、小糸もまた、その歩みの集大成と言うべき姿勢を示してくれるので、いつか読んでほしいですね。
【雲のかなたまで】(マイコレ)・・・・・・マイコレ【雲のかなたまで】では、本作とは反対に「自分のことを羨む人」に小糸がどのような眼差しを向けるのかが描かれていきます。併せて読むと面白いかも。
SR 【はれのひ喫茶店】(イベント)
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イベント配布P-SR【はれのひ喫茶店】では、小糸とプロデューサーの関係が嬉しい名作カードです。私が小糸を好きになったきっかけのコミュですし、配布カードなので入手難度が低めなのも嬉しい。ぜひ読んでほしい一枚ですね。
間が悪いことはいくらでもある。だからこそ、何度でも伝えなくてはならない。いつも頑張っている彼女には、いつだって彼女とってのハレの日にできる権利があると。
上手くいかない日も多いからこそ、小糸と共にあってほしい考え方を示してくれるコミュ。
何気ない日のご褒美。なんてこと無い日常の一コマを描いた物語ですが、だからこそキュンとくるカードなんですよね。
他にもアツい推薦文が届いています。全2話の短いコミュで、しかも配布のカードなのに、これだけ語りたいという気持ちにさせてくれるのは本作の魅力かもしれませんね。
小糸ちゃんは本当にがんばり屋さんで前を向いて歩いていて、それでいて周りも一緒に前に歩いて行こうよ!と手を引いてくれるおねえちゃんでもあります。 あんなに小柄で気が小さいのにです・・・・・・。
じゃあなんで小糸がそんな性格になったのか?というのは、Landing Point編に書かれています。 妹のため、母親のため、誰かの力になりたい!という純粋な願いが自分を律する規律となり、いつしか呪いにも近い「〇〇はこうしなくちゃいけない!」と偏見にも似たなにかに変わってしまった。
そんな要素を垣間見える部分が、1コミュ目「空色クリームソーダ」であり、小糸が真面目すぎるとも言える要素があり、ご飯を家で食べるということを守るためにプロデューサーの誘いを断ってしまうという申し訳なさを謝っています。それに対して、「また来ればいいだろう」というシャニPのことが本当に大好きです。 転じて、TrueEnd「遊泳コーヒーフロート」では、シャニPの注文から「大人は〇〇しなくちゃいけない」といった偏見、常識から離れた行動をプロデューサーがすることによって小糸がその偏見から離れていく、束ねられた糸が解けるように、なにかから解放されていく姿が垣間見えるとても良いコミュだと思ってます。
[併せて読みたい]
福丸小糸「WING」編・・・・・・小糸とプロデューサーの関係が始まったコミュです。本作で二人の目線が合う場面の美しさは、WING編を読んでおけばより胸に染みこんでくるのではないでしょうか。
福丸小糸「LandingPoint」編・・・・・・ご紹介いただいている通り、小糸の性格が今のような形になっている理由が語られているのがLP編です。
SSR【てのひらの答え】(恒常)
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恒常P-SSR【てのひらの答え】は、お話について触れる前にイラストについて物申したい!めちゃくちゃベタにノスタルジックでエモーショナル、まるでキットカットのCMのワンシーンじゃないかと思うほど素敵なイラストじゃないですか?個人的ベスト5には入ってくるくらい好きな一枚なんですよね。ありがとう!!!イラスト班のみなさん!!!!!
さて、本作は『高校生クエッション』というクイズ番組に出演することを目指して、ペーパーテスト形式のオーディションに挑む小糸の姿が描かれます。
学業優秀な小糸ですが、そんな自分を誇らしいと思うどころかコンプレックスに苛まれている姿がたびたび描かれてきた彼女が、まさに今まで積み重ねてきた「勉強」を仕事に繋げようとする物語は、小糸が「自分」を少しでも誇らしいと思うために必要なステップだったのかもしれません。
オーディションに向けての努力を「楽しい」と思えるようになった小糸。ひとつずつ目の前の事にがむしゃらに取り組んでいく小糸の姿勢が、WING編などの初期コミュに比べても非常に「前向き」になっていることが、ファンとしてもプロデューサーとしても嬉しいんですよ。嬉しいんですよぉ~~~~~~~~!!!!!!!!!!
小糸の確かな足取りを感じる名作を、ぜひその目で確かめてください。
[併せて読みたい]
【ポシェットの中には】(恒常P-SSR)・・・・・・ある意味、最初期から一貫して描かれている小糸の「やり方」「取り組み方」が、ほんの少しだけ報われるのが【てのひらの答え】というコミュだと思います。予め読んでおくと、より楽しいと思います。
福丸小糸「GRAD」編・・・・・・本作を読む前にGRAD編を読めば、より楽しく感じられるはずです。小糸がどんな「やり方」を選ぼうとするのか、そのためにプロデューサーはどう在ろうとするのか、そしてその結果がどんな風に繋がっていくのか。小糸にとって大切な物語で、【てのひらの答え】とテーマに通ずるものがあります。
福丸小糸「LandingPoint」編・・・・・・小糸が、今までどうして「勉強しなさい」と言われてきたのかについて、その理由の一端を感じ取るのが本作ですが、LP編では小糸のお母さんが登場し、そこを深掘りしてくれます。
【セピア色の孤独】(限定P-SSR)・・・・・・小糸と周囲の人たちについて、ある種「集大成」のようなコミュとして実装されたのが本作。1コミュ目「どろぼうと小テスト」からの【セピア色の孤独】の流れは、本当に美しいし嬉しい。
SSR【なつやすみ学校】(恒常)
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恒常P-SSR【なつやすみ学校】は、キャァッワイィネェ・・・と呟きたくなるほど可愛らしい小糸の衣装が印象的ですが、彼女が積み重ねてきた(そしてこれからも積み重ねていくであろう)成長やステップにとっても無くてはならないお話に仕上がっていたと思います。
「夏休みは、レッスンにオーディションにと色々挑戦したい!」そんな風に逸る気持ちと共に学校を飛び出した小糸の姿が眩しい1コミュ目「夏の氷はすぐ溶ける」からはじまり、一貫して「将来」や「目標」といったキーワードを通じて"ひと夏の挑戦"が描かれていきます。
そのひとつとして、子役たちと共演する教育番組の収録もありました。
子役としても活動しながら、一方で夏休みの宿題にも追われる彼らとの交流を通じて、小糸の中にはある「課題」に対する意識が存在を強めていきます。夏はやがて終わりますが、小糸の挑戦は終わらないんですよね。いつまでもひぐらしの鳴き声が聞こえるように・・・。
お姉ちゃん属性を持つ(妹がいる)小糸が、子役たちと円滑にコミュニケーションをとっている姿も嬉しい一枚。本作を読んで、明日の「挑戦」に活力を貰いませんか?
[併せて読みたい]
福丸小糸「LandingPoint」編・・・・・・小糸のお姉ちゃん属性は、LP編での妹とのやり取りからも分かりますし、LP編以降、意欲に溢れた小糸が描かれる本作との相性が良いという意味でも、併せて読んでほしいですね。
『天檻』(イベント)・・・・・・小糸ではなく透が語った言葉ですが、「将来っていつ?」というテーマは本作にも通ずるものがあると思います。併せてチェックしてもいいかも。
SR 【福はうち】(イベント)
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イベント配布P-SR【福はうち】は、この悲しみにまみれた世界がそれでも存続する理由であり、あらゆる人類がいつか"より良い方向"へと足を踏み出してゆく長大な叙事詩の一行目であり、あなたとわたしが愛によって生かされていることの証明であり、「節分」と「名前」を絡めて描くMKS(Most Kawaii Story)となっております。
「福丸小糸」――この世で最も美しい文字の並びであることはみなさんご承知の通りですが、本作では小糸自身が自分の名前についてコメントしているのが印象的でした。
また、小糸と天井社長のやり取りが描かれたコミュでもあります。直接的ではなく間接的にではありますが、社長のモノマネをする小糸が見られたりと、ほんと~~~~に可愛いコミュなので、マストでチェックしてほしいですね。ほんとうに可愛い。本当にめちゃくちゃ可愛いんですよ。よろしくお願いいたします。
名前って、自分でつけることができませんよね。たいていは親や近しい人からつけられるもので、出身とか容姿とか能力とか、自分の力ではどうにもできないところが大きい。そして、深くパーソナリティに紐付いているという点でも出自と近いと思います。
そんな自分の名前を素敵だと思えたなら、それってとても素敵ですよね。あなたも自分の名前について、ちょっとだけ考えてみませんか?
そんな気持ちにさせてくれる、素敵なお話です。
[併せて読みたい]
『海へ出るつもりじゃなかったし』(イベント)・・・・・・まだ事務所に馴染めていなかった頃の小糸。いまや豆まきをするくらいに馴染んだんだなぁと思えてGoodなので、オススメです。
シャイニーの日 2022 特別コミュ・・・・・・天井努が283プロという場所、事務所という空間に何を見ていたのかが明らかになるとても素敵なコミュ。そんな場所でくつろぐに至った小糸の姿は、ある種社長の思いが成就したと言っても良いのではないでしょうか(過言)。
SSR【セピア色の孤独】(限定)
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福丸小糸の限定P-SSR【セピア色の孤独】は、小さかったりささやかだったりする小糸の成長を描いてきたこれまでの物語を経て、その成長がはっきりと描かれる嬉しいコミュでした。ある意味「集大成」として読むことも出来る一枚で、小糸ファン/プロデューサーは必見の内容となっています。
本作は冒頭から、LandingPoint編の続きであることが示されます。LP編でも重要なキーアイテムとして登場した「アルバム」が再登場し、事務所に持ってきた場面があるLP編に対して、そういえば置きっぱなしになっちゃってたねと話すのが本作【セピア色の孤独】でした。
小糸にとってLP編とは、明確に「着地」を描いた物語だったと言えるでしょう。そんなLandingPoint編に対して本作は、「離陸」であったり、離陸に向けてぴょんと跳び上がった瞬間が切り取られていると表現できるかもしれません。
LP編が着地点なら、【セピア色の孤独】は離陸点
そのくらい大事なコミュ
そんな本作ではLP編に引き続き、小糸の目から見た自分の「過去」の話であったり、家族の話であったりが登場します。だからこそ、成長を積み重ねた今この瞬間の福丸小糸が、アイドルに学業にと真剣に取り組んでいる姿に、胸打たれるんですよね。
小糸のファン/担当プロデューサーとして涙なしには読めない名作ですが、決してドラマチックな物語ではありません。それでも胸打たれる物語になっているのは、これまでの小糸の頑張りと、そして本作で花開いた小糸の成長があるからなのかもしれません。
そんな名作を、いつかあなたにも読んでほしいと願います。
[併せて読みたい]
【てのひらの答え】(恒常P-SSR)・・・・・・本作ではクラスメイトとのやり取りも非常に印象的でした。小糸とクラスメイトをめぐる描写でいえば、【てのひらの答え】も思い出されるところでしょうか。併せて読んでおくといいかもしれませんね。
【なつやすみ学校】(恒常P-SSR)・・・・・・本作では、【なつやすみ学校】での出来事を踏まえたセリフがいくつか登場していますので、予め読んでおくとよいでしょうね。
福丸小糸「LandingPoint」編・・・・・・先述の通り、LP編での出来事を前提とした描写やセリフがある他、物語のテーマ自体にも繋がりがあるので、併せて読めばより感動できること間違いありません。
SSR【雲のかなたまで】(マイコレ)
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声がか細いことに定評がある小糸が、橋の上から大声を出す姿に晴れやかさと爽快さを感じるマイソングスコレクション【雲のかなたまで】は、改めてプロデューサーとの関係について言及する小糸の言葉が嬉しいコミュでした。
めっちゃくちゃ余談ですが、実装前のチラ見せ情報で「シャツの第一ボタンを開けているということは、このイラストは小糸じゃない!」と盛り上がっていたオタクたちが、軒並みひっくり返ることになったのも記憶に新しいです。
ソロ楽曲「わたしの主人公はわたしだから!」の歌唱に際し、声が出ていないと指摘されたことに悩む姿の小糸が描かれると同時に、ある番組の収録で共演した「アイドル」とのやり取りも印象に残る物語です。共演者とのやり取りを通じて小糸は、自分とプロデューサーの関係の大切さを再確認してくれます。
本作は、「他人を羨む小糸」が描かれた【おみくじ結びますか】とは対照的に、「他人に羨まれる小糸」が描かれていきます。
マネジメントをしてくれているマネージャーとの関係に悩む「アイドル」(共演者)とのやり取りがあったからこそ、自分とプロデューサーの関係を見つめ直すきっかけになる。小糸とプロデューサーが互いに掛け合う言葉が素敵だし、二人が積み重ねてきた信頼関係が光るようで嬉しいんですよね。
小糸推し/担当プロデューサーは、機会があればチェックしてほしい一枚です。
[併せて読みたい]
【おみくじ結びますか】(限定P-SSR)・・・・・・先述の通り、お話の構成自体が対照的になっているので併せて読むと面白いと思います。【おみくじ結びますか】からの成長が感じられるという意味でも、本作は嬉しい一枚ですね。
福丸小糸「GRAD」編・・・・・・小糸とプロデューサーの関係についてしっかりと考え、語ったGRAD編。そこから二人が成長したことで、本作に通じていくというのがいちファンとして嬉しいコミュです。
福丸小糸「STEP」編・・・・・・STEP編のクライマックスで語られた言葉が、本作の「お互いさま」という考え方に通じていると言えるかもしれません。二人の関係が始まった物語でもありますから、併せてチェックしてみてね。
SSR【あなた様へ紡ぐ】(トワコレ)
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時代劇に出演することになった小糸の頑張りを描くトワイライツコレクション【あなた様へ紡ぐ】は、その前に実装されたマイソングスコレクション【雲のかなたまで】等からの流れを直接汲むような、「小糸とプロデューサーの関係性」を描く物語でもありました。
義兄・信重を想う「敬姫」を演じることになった小糸。「兄を想う気持ちってどんなものだろう」と役作りに頭を悩ませる小糸でしたが、信重を演じる役者やプロデューサーとのやり取りを通じて、「敬姫」の想いを理解しはじめます。
それは、彼女がプロデューサーに感じている気持ちとも似ていました。
プロデューサーから受けてきたこれまでの様々な思いやりや支援を、まるで家族からの愛のようだとして、福丸自身が受け取めたことの意味の大きさ。彼女が母親から受けた抑圧(およびモノクロの中学生時代に味わった孤独感、わがままに生きることを許されなかった時間)によって傷付いた自身のインナーチャイルドに出会い(まだ福丸は子どもだけど)、トラウマを癒すための第一段階が明確に始まった瞬間に思える。
トラウマの明確な可視化である【セピア色の孤独】と、プロデューサーの支えの尊さを他事務所のアイドルとの対比で浮き彫りにしたマイコレ【雲のかなたまで】の流れも汲んだ、良いコミュ。
GRAD編や【雲のかなたまで】などを通じて、プロデューサーと二人三脚で歩んできたことを確認してきた小糸が、そのありがたさを再認識する場面は純粋に嬉しい気持ちになりますね。
にしても、ノクチルのコミュでは「演技」がテーマになることが増えましたね?時代劇に一所懸命とりくむ小糸の姿を、ぜひ見届けてみてください。
[併せて読みたい]
福丸小糸「GRAD」編・・・・・・WING編で、特有の関係性を構築したものの、若干のズレが浮き彫りになってしまうのがGRAD編。そうしたズレをすりあわせる過程があったからこそ、それ以降のシナリオにおける二人三脚が成立するわけです。二人の関係性を語るにおいて外せないシナリオのひとつ。
福丸小糸「LandingPoint」編、【セピア色の孤独】(限定P-SSR)・・・・・・周囲の人から向けられる想いを、真っ正面から受け取ることの困難さと、それに向き合っていく小糸の姿が描かれたコミュと言えるでしょうか。自分の過去を見つめ直したからこそ、今この瞬間に抱く思いを見つめ直せるという意味でも、本作との繋がりがあると言えるかもしれません。
【雲のかなたまで】(マイコレ)・・・・・・「小糸とプロデューサーの関係性」がキーワードになるコミュですから、本作との相性は良いと思います。
SSR【窓をあけて】(恒常)
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アンケート実施後に実装された恒常P-SSR【窓をあけて】は、福丸小糸という「アイドル」について、そして彼女と「ファン」との関係について描かれた大傑作です。これが恒常で入手しやすいのは偉すぎる。
小糸の元に届く沢山の「ファンレター」には、一通一通に想いが込められています。もしかしたらどこにも吐き出せない想いもそこにはあるのかもしれなくて、そんなファンの人たちにどうやったら寄り添えるんだろうと悩む姿が描かれるのが本作です。
「居場所がないと感じる人たちにとっての居場所みたいなアイドルになりたい」そんな想いが芽生えたWING編からはじまり、自らの劣等感と向き合ってきた今の彼女だからこそ出せる答え。小糸の成長が嬉しいという意味では、これもひとつの「集大成」と言えるのかもしれませんね。
小糸は、「ちょっとずつしか進めない」そんな風に語ります。ですが、そんな彼女だからこそ寄り添える想いがあるし、そんな彼女だからこそ勇気を貰えて、応援したいと思う人たちがいる。どこにも吐き出せないやるせなさを抱える人に読んでほしい傑作です。
[併せて読みたい]
福丸小糸「WING」編・・・・・・「アイドル」としての所信表明を述べるに至るまでの物語がWING編と言えるでしょう。「誰かの居場所みたいなアイドルになりたい」という想いを持ったからこそ、本作のシナリオへと通じていくのだと思います。
【おみくじ結びますか】(限定P-SSR)・・・・・・WING編で見つけ出したアイドルとしても「目標」は、本当はこういうものだったのかもしれない・・・と見つめ直す機会を得るのが【おみくじ結びますか】です。小糸らしいステップアップを描いたお話でもあるのでオススメです。
福丸小糸「ファン感謝祭」編・・・・・・小糸と「ファンレター」といえばファン感謝祭編を思い出しますね。本作との繋がりが最も強いシナリオのひとつで、併せて読んでおけばファン感謝祭編から本作までの成長を感じられると思います。
福丸小糸「GRAD」編・・・・・・本作との繋がりが強いシナリオで、小糸がSNSを通じてファンの人にメッセージを伝えようとする姿からは、GRAD編での出来事を思い出さずにはいられません。
福丸小糸「STEP」編・・・・・・アイドルをはじめたからこそ生まれた、プロデューサーとの最初の「縁」。反対にプロデューサーからしても縁が生まれたお話と言えるでしょうし、もちろんファンとの間に関係が生まれたのもアイドルをはじめたからこそですね。STEP編もチェックしておくといいかもしれません。
市川雛菜
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自分の「しあわせ」に向かって突き進む、奔放な女の子。
幼馴染みで先輩の透を慕っている。高校1年生。
ノクチルのメンバーであり、自分なりの「しあわせ」を追求することに余念が無い高校1年生。小糸と並ぶとその長身がより目立つ市川雛菜さんです。成長に不利とされる早生まれ(3月17日)でありながら165㎝の長身なの本当に好き。
15歳ながら「雛菜は雛菜のことしか分からないから」と言ってのける早熟な彼女は、どこか超然とした印象を与えるかもしれません。実際に彼女のコミュを読んでいくと、ティーンエイジャーの女の子とは思えないほどしっかりした考え方を持っていることが分かってきます。
一方で彼女のコミュの魅力は、そんな強固さを持つ雛菜の考え方が柔軟に変化していく様子が、こっそりと、しかし丁寧に描かれている点にあると思っています。
言動だけを捉まえると最初から完成されているようにも見える市川雛菜という人物が、しかし丁寧に積み重ねている小さな変化は、彼女なりの成長と表現することもできるかもしれません。そして、そんな彼女とのやり取りの中でだからこそ、プロデューサーにも良い影響を及ぼしていきます。
そんな雛菜のシナリオを、いくつかご紹介したいと思います。
SSR【HAPPY-!NG】(恒常)
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市川雛菜1枚目のP-SSR【HAPPY-!NG】は、例の如く1枚目のカードですから自己紹介的な側面もありますが、これまた例の如くその後のシナリオに通じていく大切な「キーワード」やテーマが示されていることも特徴のひとつでしょうか。
ガシャ演出に出てくるプロデューサーが雲を衝かんばかりの長身であることも有名(?)です。
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本作は、その後の雛菜シナリオでも重要なキーワードとして据えられる「終わり」を想像することが、例えば1コミュ目のタイトル「END!NG」であったり、「いつか終わるもんね?」といった雛菜のセリフから感じられると思います。
また、未来を想像するという意味でキーアイテム「進路希望票」が登場することも特筆すべきでしょうか。
WING編からもそうした要素は見受けられるかもしれませんが、ちょっと腰の引けているプロデューサーと奔放な雛菜の掛け合いも面白いですね。TrueEnd「CherryPick!NG」からは、彼女のしたたかさや自由さを感じられると共に、プロデューサーが巻き込まれていく様子も印象的でした。
最初の一枚なので勧めやすいコミュ。よろしくどうぞ。
[併せて読みたい]
市川雛菜「ファン感謝祭」編(OP/ED)・・・・・・本作にて、ごく短いやり取りの中に浮かび上がる雛菜の時間感覚ですが、ファン感謝祭のセリフからはそれがより強調されています。併せて読むと、なにか気付くことが増えるかもしれません。
市川雛菜「GRAD」編・・・・・・本作に登場する「進路希望票」が回収されるのがGRADシナリオだったので、本作と共に読むと面白く感じると思います。
SR 【#SS】(イベント)
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イベント配布P-SR【#SS】は、水着での被写体仕事に挑戦する雛菜を切り取った全2話の短いお話ですが、その短いエピソードの中に雛菜が持っている魅力、資質、有り体な表現を使うなら"すごさ"が詰まった素敵なお話だったと思います。
どこまでもナチュラルなままに仕事をこなし、周囲のスタッフからも好評を引き出せてしまう雛菜のスゴさが描かれる一方で、本作のキーワードである「ラッキー」を通じて、雛菜の自認と周囲の認識とのちょっとしたズレも示されている点が不思議な読み味を出している気がします。
というのも、きめ細やかにSNSを更新して仕事に繋げたり、スタッフとのコミュニケーションを円滑にとったり、仕事をばっちりこなしたりする雛菜のことをプロデューサーは「スゴい!」と褒めるわけですが、対する雛菜は一貫して「ラッキーだ」と受け身な姿勢を崩さないわけです。
本作で密かに示されているそうした認識の違いが、以降のシナリオでは大切なテーマとして浮かび上がってくるので、本作を読んでおくのはとってもオススメです。
[併せて読みたい]
市川雛菜「WING」編・・・・・・雛菜とプロデューサーのコミュニケーションのズレと、走り始めた"日常"が描かれるコミュと言えばWING編ですね。やっぱりWING編は読んでおくといいですよ・・・!
【♡LOG】(恒常P-SSR)・・・・・・雛菜が持っている柔軟な考え方や、普段の振る舞いが仕事を呼び込むという"スゴさ"を、より尺を割いて描いてくれているのが【♡LOG】なんじゃないかと感じます。彼女の痛快なまでの在り方にメロメロになること間違いなし!
SR 【Makeup♡Box】(恒常)
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恒常P-SR【Makeup♡Box】は、雛菜が持つしなやかな強さがよく表れた素敵なコミュであり、市川雛菜という「アイドル」の魅力もやっぱりちゃんと描かれた、SRながらなかなか油断できないシナリオに仕上がっていると思います。
市川雛菜さんといえば、非常にしっかりとした自分なりの「しあわせ観」、ぶれない"芯"を持っている印象があります。齢15歳ながら「自分のことしか分からないから」と言ってのける姿には、いっそ恐ろしさすら感じるわけですが、そんな彼女にとって「アイドル」をすることは不要だったのでしょうか?
そんな問いかけに「否」と答えられるコミュのひとつが、本作【Makeup♡Box】だったんじゃないかと感じます。
例えば1コミュ目「♡DollEyePalette」では、プロデューサーのアドバイスがなければ買わなかったお化粧道具が出てきます。2コミュ目「♡ShineHighlighter」やTrueEnd「♡YourColorLip」では、雛菜の選択肢を広げてくれる存在としてのプロデューサーの姿が描かれます。そうした描写からは、「アイドル」になったからこそ広がった雛菜の世界が感じられて、とても嬉しいんですよね。
雛菜の「スゴさ」もしっかりと描かれた素敵なお話なので、ぜひ手に入れて読んでみてください!
[併せて読みたい]
【♡LOG】(恒常P-SSR)・・・・・・入手しやすいSRカードを優先して紹介しましたが、テーマとしては近しいものが描かれているのが【♡LOG】です。アイドルになって、プロデューサーと出会ったからこそ思ってもみない経験が出来た雛菜。そしてプロデューサーも、できるだけ沢山の選択肢を雛菜に提示できるように頑張っています。二人の関係性が感じられる一枚。
【UNCHARTE:D】(マイコレ)・・・・・・「雛菜に似合うもの」について語られたマイソングスコレクションは、プロデューサーとのやり取りの中で選択肢が広がっていくという、物語の大切なエッセンスを汲んだコミュだったと思います。
SSR【TRICK☆☆☆】(限定)
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「ハロウィン」テーマの限定P-SSR【TRICK☆☆☆】は、ハロウィンらしく「お菓子」がキーアイテムとしてお話の中核を担いながら、"雛菜にとってのプロデューサー"が明確に言葉で表現される嬉しいコミュでした。雛菜推し/担当プロデューサーには、ぜひ読んでほしい一枚ですね。
かなり器用で、かつ自分の芯をしっかりと持っている雛菜相手だからこそ、つい卑屈になってしまうプロデューサー。彼はつい、「俺がいなくても雛菜は立派に出来てるよな」なんてことを言ってしまいます。
そんな彼に対して、「雛菜はプロデューサーに対して、こんな風に思っているよ」と言葉をかけてくれる場面が、本作の白眉と言えると思います。
雛菜にとって他の人ってどうでもいいわけじゃないんだよ~~~~~~!! 雛菜コミュで出てくるお菓子の使い方はこれが顕著なので知ってると他のコミュでも見られて楽しいです
雛菜は雛菜のことしか知らないし、他人のことは分からない。そう言って憚らない雛菜だからこそ、どこか他人に興味がなさそうに映るかもしれません。
ですが、決して無関心というわけではないんですよね。むしろ雛菜は、"他人"との関わり方について人一倍考えてきた女の子でもあります。そんな彼女が、一番身近にいる他人のひとりであるプロデューサーに対して、どんな言葉をかけるのか。必見です。
雛菜のことを、どこかとっつきづらいと感じている人にこそ読んでほしい一枚でもあります(この後にご紹介する【S!GNATURE】もオススメです)。
[併せて読みたい]
市川雛菜「WING」編・・・・・・雛菜とプロデューサーの間にある、ちょっと表現の難しい信頼関係がスタートする場面が描かれるWING編は、プロデューサーこそしっくりきていませんが(だからこそ本作【TRICK☆☆☆】でも言葉選びをミスっています)、雛菜側はそんなこともなくて、だからこそWING編は併せて読むと面白いはず。
【Makeup♡Box】(恒常P-SR)
【♡LOG】(恒常P-SSR)・・・・・・【Makeup♡Box】の項目でも述べたことですが、"プロデューサーがいたからこそ"雛菜の世界や選択肢が広がっている側面は間違いなくあって、だからこそ本作【TRICK☆☆☆】での雛菜の発言があったと考えると、より胸に来るものがありますね。
市川雛菜「LandingPoint」編・・・・・・雛菜と「お菓子」といえば、LP編のラストが思い出されます。頭の片隅にとどめておいてもいいかもしれません。
SSR【S!GNATURE】(恒常)
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私が雛菜コミュの中で一番すき、かつ"市川雛菜担当プロデューサー"を名乗るようになったきっかけのひとつでもある大傑作コミュ。いっそひとつの「シャニマス的アンセム」の形なんじゃないかとすら思っている恒常P-SSR【S!GNATURE】は、まんまるお月様とお団子の組み合わせからも秋のコミュであることが分かりますね。
本作は、雛菜のシナリオにとって最も重要なキーワードのひとつである、「名前」や「署名」を取り扱う物語でもあります。ぶれない芯を持ちながらも、柔軟にその世界を広げてきた雛菜にとって、自分そのものを表す「名前」というのは常に重要なモチーフとして扱われてきました。
例えば1枚目のP-SSR【HAPPY-!NG】では、進路希望票に「名前を書かない」場面が描かれていますし、後にそれはGRAD編にも回収されていますね。
そんな「サイン」というものについて、雛菜が深く深く考えるのが本作です。
彼女はサインをするという行為を通じて、雛菜流「アイドル」の在り方を示すに至ります。その場面が本当に美しくて・・・。
これ読んどきゃ間違いないです。
【S!GNATURE】⇒【DE-S!GN】の流れは(めぐるで言う)【チエルアルコは流星の】⇒『Star n dew by me』みたいなもの、なはずです。
ちなみに、私が本作を雛菜コミュのマスターピースであると同時にシャニマスのアンセム的なコミュでもあると語るのは、内容もさることながら、サブタイトルから察せられるかもしれません。
例えば1コミュ目「HINANA:)」からは「名前」という雛菜コミュに通底したテーマが感じられますし、3コミュ目「Follow/er」やTrueEnd「fan(tastic)」からは「アイドル」と「ファン」の関係について考える雛菜の姿が垣間見えます。
そして2コミュ目「283NG!」や4コミュ目「PR♡DUCE」のタイトルには、まさしくシャニマスやアイマスのど真ん中みたいなキーワードが用いられているんですよね。
スゴく素敵なコミュなので、入手したらぜひ読んでみてください。
[併せて読みたい]
【HAPPY-!NG】(恒常P-SSR)
市川雛菜「GRAD」編・・・・・・既に述べたとおり、「名前」や署名行為がキーワードとして示されるのがこれらのコミュですね。
【DE-S!GN】(限定P-SSR)・・・・・・SIGNATURE(署名)とデ-"サイン"というキーワードのリンクからも分かるとおり、【S!GNATURE】からの流れを直接汲んでいると言っても過言ではないのが【DE-S!GN】です。プロデューサーに対する愛情や、雛菜のでっかい野望の美しさに涙が滲みます。
市川雛菜「STEP」編・・・・・・周りの人たちと、市川雛菜について。その大切なエッセンスが示されるアイドル前夜の物語です(前夜というか、ほとんど283に所属してからのお話ですけどね)。近しいテーマが示されているかも?
【Keep→it up♡】(恒常P-SSR)・・・・・・あんまり読んだ側の人間がごちゃごちゃ言うのもあれかと思って触れてなかったんですが、【S!GNATURE】や【DE-S!GN】などに共通している「価値」というキーワードが、この【Keep→it up♡】にも通じていきます。併せて読んでみると面白いかもしれませんよ。
SSR【DE-S!GN】(限定)
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限定P-SSR【DE-S!GN】は、雛菜のカードコミュでも屈指の人気を誇る一枚です。雛菜コミュに通底しているいくつかのキーワード、例えば「サイン」や「価値」、「将来について」などが描かれると共に、「お菓子」やプロデューサーとの関係も重要であったりと、まさに雛菜コミュの粋を集めたような物語になっています。
本作に至るまで雛菜は、様々な出来事を通じて少しずつ変化を経験してきました。「雛菜は自分のことしか分からないから」と言ってのけていた彼女は、既に「他人にとって私はどんな存在なんだろう」と想像するに至っていますし、「未来のことなんて分からない」と言っていた彼女は将来を想像するようになっていました。
そこに彼女の変化――あるいは「成長」と言って良いかもしれません――から、これまでの足取りが感じられます。
だからこそ、物語の中で雛菜が「なにに」「なにを」「どうしたのか」ということに、ひとつの総決算を目撃するんです。
それはもしかしたら、"プロデューサー"という、常に(アイドルに対しての)限界を内包した存在を救う行為であったかもしれません。私たちを含む「ファン」に対して示せる、アイドル・市川雛菜の愛情だったかもしれません。そしてきっと、不滅の「価値」でした。
ノクチルにとって大切な場所である「海」も出てくる本作。雛菜激推しの諸兄におかれては、ぜひセレチケ等の交換をご検討ください。
[併せて読みたい]
【HAPPY-!NG】(恒常P-SSR)
市川雛菜「GRAD」編・・・・・・【S!GNATURE】の項目にも触れたので繰り返しになってしまいますが、雛菜と「サイン」を巡る物語として外せないのがこれらのコミュだったと思います。近くから眺めると気付きづらい雛菜の変化が、初期のコミュと対比するとより明確に浮かび上がってくる感覚も、併せてチェックすると楽しい要因かもしれませんね。
市川雛菜「LandingPoint」編・・・・・・雛菜が「未来」を想像する場面としては、感謝祭OP/ED等も印象的でしたが、なんと言ってもLandingPoint編は忘れられません。GRAD編に登場したモブがほんのちょっとだけ再登場した物語でもありますので、GRAD編LP編を、併せてどうぞ。
『天檻』(イベント)・・・・・・ノクチルが進みゆく「未来」についての物語であり、ある種プロデューサーの限界と役割が再確認された物語でもあります。『天檻』で彼が語った言葉を思い出すと、本作【DE-S!GN】の雛菜のセリフも胸に染みます。
【S!GNATURE】(恒常P-SSR)・・・・・・「サイン」の意味、あるいは価値について考えるコミュが【S!GNATURE】で、【DE-S!GN】とは連続で実装されているので併せて読むとより感動は大きくなるはず。
『ワールプールフールガールズ』(イベント)・・・・・・ノクチルと「未来」についての物語は、「過去を巡る」物語でもありました。雛菜が主人公的な立ち位置の物語でもありますから、ぜひ併せて読んでほしい一作です。
【change___】(パラコレ)・・・・・・「進学」というキーワードが出てきた本作に対して、実際に進学についてを描いたのがパラコレでしょうか。持っているなら、併せて読んでもいいかもしれません。
SSR【Keep→it up♡】(恒常)
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市川雛菜の恒常P-SSR【Keep→it up♡】は、「頑張ること」をキーワードにした素敵な物語です。物語冒頭からいきなり、ユアクマの特別ショップ(?)にお仕事で招かれた雛菜が、テンションマックスなところが描かれてにっこり。さすがに"にっこり"とさせていただきます。
「辛くて大変じゃないと頑張ったことにならないの?」そんな風に言っていたWING編を連想するような、「頑張ること」をキーワードに据えた本作。もともとはマイナーキャラクターだった「ユアクマ」が、雛菜の芸能活動などをきっかけに人気キャラとなった経緯や、楽器をはじめたばかりの吹奏楽部員の姿が、雛菜と「頑張ること」というテーマに重なっていきます。
「頑張ったんだから頑張ったんだ」なんて短絡的な主観主義にではなく、あくまで「頑張るってどういうことなんだろう」「頑張れって声をかけることってどんな価値があるんだろう」と考え続けるところに、本作や雛菜の魅力がきらりと輝くんですよね。
主観的に「頑張った!」と胸を張れることはもちろんスゴく大切で、その素晴らしさは既に他の雛菜コミュでも語られてきました。しかしそれだけではない、他者との関わりの中、相対の中で「頑張る」ということの尊さを本作は描き出します。
一見するとなんてことない、ある意味では凡庸な価値観を見つめ直す雛菜の姿には、不思議と勇気が貰えるような気がします。恒常ですから入手しやすいですし、手に入れたらぜひ読んでみてください。
[併せて読みたい]
【♡LOG】(恒常P-SSR)・・・・・・「ユアクマ」コラボカフェが出てくるコミュが【♡LOG】です。雛菜の成長の裏で、実はユアクマというキャラクターもちょっとずつ人気を獲得していたことが、これらのコミュを併せて読めば感じられるかもしれないですね。
『#283をひろげよう』(イベント)・・・・・・283プロの面々。アイドルそれぞれに十人十色の「頑張り方」があることに気付くシナリオが『#283をひろげよう』です。イベント『天塵』のセリフ「なんのための練習でもなくなった~」が回収されたイベントでもあるので、『天塵』も一緒に読んでおくといいかも?
市川雛菜「STEP」編・・・・・・他者との関わりの中に世界が広がっていく様を、アイドル前夜の雛菜を絡めて描くのがSTEP編でした。テーマ的に近しいものが描かれていると勝手に思っているので、一緒に読んでみてください。
SSR【change___】(パラコレ)
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アイドルたちのIFの未来を描く〈パラレルコレクション〉シリーズ。その第一弾として甘奈と同時に実装されたP-SSR【change___】は、大学に進学した雛菜の姿を描きます。
そんな本作の内容なのですが・・・大変申し訳ありません。筆者が当該カードを未所持のため、本編の内容についてご紹介できません。「ぜひ読んでほしい」という推薦文をいただいたため、それだけ評価されている一枚ということだけ、本記事ではご紹介したいと思います。
いや・・・言い訳させてください。欲しかったんですよ。でも、流石にこのカードが実装された同じ月に2回(【記憶が降る街】【私のハルモニア】)も天井してたんですよ。ほしかったんですけど・・・さすがに苦しすぎてぇ。
さて、そんな本作は名作【DE-S!GN】の中でも触れられた「進学」をキーワードにしているっぽいですね。どちらかを諦めるという方法で、ではなく、柔軟にその世界観を広げてきた市川雛菜が、アイドル/進学を通じてどのように世界を押し広げているのか、ぜひ見届けたいところです。
目先のしあわせを衝動的に選ぶのではなく、自らが積み重ねたしあわせに至るための道を放棄しない。
単なる快楽主義ではなく理知的に自分自身のしあわせを構築(とおそらく維持も)できる人間なんだと示してくれた大好きなお話です。パラコレはあくまでもパラレルのお話ですが、雛菜さんはどんな未来でも大丈夫だろうなと確信しました。
シャニマスさぁ~~~ん!僕にパラコレをおくれ~~~!!
[併せて読みたい]
・市川雛菜さんの全て(推薦者さまコメント)
七草にちか
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気が強く甘え上手な「みんなの妹」
アイドルに強い憧れを抱いており、譲れない思いや負けず嫌いな面をのぞかせることも。高校1年生。
二人組アイドルユニット「SHiis(シーズ)」のメンバーであり、283プロ所属の事務員・七草はづきの妹でもある七草にちか。他のアイドルと比べても特殊な出自は、彼女のパーソナリティーや物語にも色濃く影響を与えていると言えるでしょう。
彼女の生い立ちを見つめると、父を早くに亡くし母は入院中。決して経済的には豊かと言えない環境に身を置いてきたことが目に付きます。そしてにちか自身は、自分のことを「才能がない」「価値がない」と感じているらしいことも分かってくる。
そんな彼女がアイドルで在ろうともがく物語には、「痛々しさ」が宿っていて。でも、そこには確かな「あたたかさ」も感じるんですよね。
自分が置かれた環境を苦々しく思うこと。張り裂けそうな怒りと不安。拭い去れないコンプレックスや自己嫌悪。それらと向き合う物語は、確かに読み手である私たちの胸に鈍痛を呼び起こします。しかし、そんなにちかの「もがき」にこそ胸を打たれる瞬間もまた描かれているはずです。
にちかへの愛を叫びたい!そんな気持ちにさせられること間違いなしな名作カードを、いくつかご紹介しましょう。
SSR【♡まっクろはムウサぎ♡】(恒常)
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七草にちかのP-SSR1枚目【♡まっクろはムウさぎ♡】は、彼女が抱える行き場のない想いがぎょっとするほど生々しく描写された、「シャニマス」という作品の中でも特に異質さを放つコミュでありながら、にちかと「家族」をめぐる「まなざし」の物語としても、忘れられないお話になっています。
本作は、にちかがプロデューサーに対して疎ましさや苛立ち、そして何より戸惑いを感じている様子が描かれます。
アイドルになったばかりで活動も多くない中、自分と違って多忙に見えるプロデューサーに対して、その振る舞いが理不尽かもと心のどこかに思いながらも八つ当たりしてしまう彼女の姿には、むき出しにできない、けれど悲しいほどにむき出しな気持ちが表れているように感じます。
それはある種、「家族」に対して"そう"するのに似ているのかもしれません。例えば4コミュ目「やばいいきもの笑」では、プロデューサーに対して向けるのと同じように、実姉であるはづきさんに対してにちかが抱く複雑な愛憎が描かれていて、きゅっとなるんですよね。
一方で、プロデューサーは事務所の身内ではあっても、家族ではありません。その微妙な距離感に、他ならぬにちかが戸惑う様子が「苛立ち」を軸に描かれていく本作は、なかなか他のゲームでお目にかかるようなタイプのシナリオではないので驚くでしょうか。
描かれているのはにちかの「まなざし」だけではありません。プロデューサーを含むにちかの周りの人たちの「まなざし」も描かれているのが良いんですよね。苛立ちを軸に据えた物語でありながら、同時ににちかが愛されていることも感じられるのがぐっときます。
TrueEnd「家」のラストシーンは今なお語り草です。なんといってもWING編と併せて読んでほしいその場面には、こみ上げるものがある名作。
[併せて読みたい]
七草にちか「WING」編・・・・・・WING編の冒頭が回収されるのが本作です。1枚目のP-SSRということもあり、WING編と併せて読むとよりぐっとくるはず。
『OO-ct. ──ノー・カラット』(イベント)・・・・・・他にもにちかが抱える苛立ちや自己嫌悪が描かれたシナリオはたくさんありますが、そんな中でも最初のイベントシナリオ『OO-ct. ──ノー・カラット』はユニットメンバー・緋田美琴とのやり取りの中にそれを自覚する場面が描かれているので、テイストが近しいと言えるかも。
SR 【一億回めくらいの、その夏】(イベント)
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イベント配布P-SR【一億回めくらいの、その夏】は、にちかと「夏」を描く物語であると同時に、にちかが周りの人に見せている部分と見せない部分、仕事の時間とそうでない時間との境界線が曖昧になるようなひと夏の出来事を描くコミュです。
本作は、おしゃれな海の家で一日店長的なことをするにちかの姿が描かれます。仕事とは言いつつ、バイト先の繋がりから舞い込んだお手伝い的な側面が強く、仕事とプライベートの境界線が曖昧になってしまうような一日。そんな「現場」にプロデューサーが現れたことで、にちかは照れ混じりにも怒りはじめます。
まるで、学校に親がやって来る・・・授業参観にも似た光景と言えるかもしれません。怒っているにちかは可愛いんだよなぁ。
何気ないやり取りからバイト先の先輩からもかわいがられていることが分かりますし、にちかの人懐っこい一面がよく現れたコミュであるとも言えるでしょう。
チケット交換なので入手しやすく、かつ彼女の人懐っこい可愛さや思いやりが見える良コミュだと思います。
TrueEnd「まだ終わらないので」では、「夏」の終わりを過ごすにちかの姿がノスタルジックたっぷりに描かれ、思わず自分の切ない気持ちを重ねたくなる素敵な場面になっています。入手しやすい一枚でもありますので、チェックしてみてください。
普段の仕事とは一味違う、ちょこっとだけ"内"の仕事。それゆえなのか、少しだけ緩んだ境界線が見せる、七草にちかとの夏模様。焼き付けて、決して忘れず進んでください。終わりを恐れ、厭う彼女の想いにも、確かに寄り添えた夏のことを。
[併せて読みたい]
【ヴぇりべりいかシたサマー】(限定P-SSR)・・・・・・七草にちかと「夏」を描いた物語として、本作と併せて読んでほしいのが【ヴぇりべりいかシたサマー】です。ひと夏の挑戦。宿題に、インプットに、レッスンに、オーディション・・・最高に「ムキムキ」なにちかについて描かれる名作です。ちなみに、コミカライズ作品『事務的光空記録』でも引用されていたり、いなかったり?そっちの方もチェックしてみてね。
【羽なしたちの長い日】(イベントS-SR)・・・・・・「夏が終わるから」そんなセリフが印象的だった本作は、【羽なしたちの長い日】にも通ずるものがありました。文脈の関連性を横に置いても素敵なシナリオなので、ぜひチェックしてみてね。
SSR【夜よこノ窓は塗らないデ】(恒常)
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恒常P-SSR【夜よこノ窓は塗らないデ】は、私が最も衝撃を受けたシャニマスシナリオのひとつで、にちかの家庭環境や経済事情、そしてプロデューサーとの関係について踏み込んで描いた名作コミュです。
私見で恐縮ですが、今なおトップクラスにスゴいお話だとも思っていますし、アンケートでも推薦の声が多かった。
半年前に始めて、一番最初に読んだのが『モノラル・ダイアローグス』で、一気にシャニマスに引き込まれました。
距離感の話。
なぜにちかがプロデューサーに苛立ちを覚えるのか紐解けるコミュ。
にちかのことを考えるからこそ、踏み込もうとするプロデューサー。でも、家族ではないから踏み越えられない一線もあって。そんな二人の間には、とくに七草にちかの心には、行き場のない苛立ちや鬱屈とした思いが募っていました。
そんな感情が、すき焼き鍋に割り入れた卵ひとつで解きほぐされていくようなラストには、思わず涙がこみ上げます。
本作はタイトルも素晴らしくて、訪れた夜の暗闇は4コミュ目「夜夜夜夜夜」で表現され、「真っ黒な割り下」つまり「夜」に「たまごを割り入れる」つまり明るさが灯る瞬間を、TrueEnd「夜夜夜窓夜」に託します。
それはにちかの目にどう映ったのでしょうか。帰るべき家の窓から灯りがこぼれていた日のことを・・・在りし日の団欒を思わせたかもしれません。そんな風に読んでいると、たまらない気持ちになってしまうんですよね。
夢や憧れなどの単語で語られがちな七草にちかの重大な構成要素である、「家」「家族」に関する話がしっかり語られている。
どうしたって家族になれないアイドルとプロデューサー。一家族にひとつの卵パック。
各話のタイトルの秀逸さも凄まじい。TrueEnd「夜夜夜窓夜」とカード名の意味を知って震えてほしい。
家を外から見れるのは、窓からだけなんです。
だからこそ、にちかとプロデューサーの心が近づく場面には滂沱として涙が溢れます。ぜひ見届けてほしいコミュ。
[併せて読みたい]
【♡まっクろはムウさぎ♡】(恒常P-SSR)・・・・・・本作と共通したテーマである「家」について語られた、最初のコミュと言ってもいいでしょう。併せてチェックするとより感動が増すかもしれませんね。
【泣けよ洗濯機】(恒常P-SR)・・・・・・直接的な続編と言っても過言ではない一枚。にちかは、プロデューサーがどのくらいの距離まで近づいてくることを許すのか。二人の関係性の変化がぎゅっと詰まった本当に素晴らしいシナリオでした。
SR 【泣けよ洗濯機】(恒常)
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恒常P-SR【泣けよ洗濯機】は、少しずつ信頼関係を積み重ね、距離を縮めていったにちかとプロデューサーの関係について、大きな転換点となるGRAD編に繋がっていく大切なシナリオでした。入手しやすいSRカードと侮るなかれ、人気も質も高いコミュだと思います。
はじめはにちかの気持ちを理解してあげられず、時には激しく叱責されることもしばしばで、それでもにちかと向き合おうとするプロデューサーの心労を思うと胸も痛かったにちかの初期コミュですが、本作に至って彼は、かなり高いレベルでにちかの気持ちを想像できるようになったことが示されます。
しかし、彼自身はにちかの気持ちを想像できているとは露にも思っていません。プロデューサーに対するにちか側の返答がはっきり描かれてこなかったからです。
だからこそ、本作があったと言えるかもしれません。
緋田美琴1枚目のP-SSR【ROUNDLY】で、洗濯機の音を聞いているうちに眠気を感じる美琴の姿を連想させるように、本作のにちかも洗濯機の音を聞いているうちにまどろんでしまいます。そして、前作【夜よこノ窓は塗らないデ】のラストにも通じる、過去の記憶が浮かび上がってくる。
プロデューサーとにちかは決して家族ではないんだけれど、でも、今や否定しがたいほどに一種の血縁的な"関係"で結ばれていることが確認できる、温かくも素敵なコミュでした。要チェックですね。
[併せて読みたい]
七草にちか 2021Xmas スペシャルコミュ「にちか・靴下」・・・・・・有償コミュなのでクリスマス期間でないと解放するのが難しいんですが、かなり直接的な前フリとして機能しているコミュなのでオススメ。
七草にちか「GRAD」編・・・・・・七草にちかの「歩み」のための物語。GRAD編ラストに語られたプロデューサーの言葉には、目頭がアツくなります。名作コミュ。本作から直接続いていくようなシナリオだと思うので、ぜひチェック。
【ふラiとぅTHE】(マイコレ)・・・・・・本作のやり取りが直接リフレインする場面もあり、併せて読んでみるといいかもしれませんね。
SSR【↓ろウTea】(限定)
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限定P-SSR【↓ろウTea】は、誰よりもなによりも「アイドル」としてそこにいる七草にちかの姿を切り取った、素敵なコミュだと思います。
ここまでに紹介してきた【夜よこノ窓は塗らないデ】や【泣けよ洗濯機】などと比べると、プロデューサーとにちかの関係がガラッと変わるような物語ではありませんが、染みるシナリオです。
GRAD編を経て、今まで自分の感情でいっぱいいっぱいだったにちかさんが周囲の人々を慮れるくらいの穏やかさを見せるコミュに、実装当時泣くほど喜んでいました。
「みんなこういうの好きですよね」そう言いながら、いかにも可愛らしいメイドさんを演じてみせるにちか。あるいは、人に親切をしていることに何となく居心地の悪さを感じるにちか。でも、それは見るものにとっては「そういうもの」だし、「そのもの」なわけです。
にちかの中には距離を置いている感覚があるのかもしれません。ですが、彼女の親切は誰かにとってちゃんと本物の親切だし、にこやかに振る舞う彼女の姿はキラキラした、本物の「アイドル」そのものです。そうやってにちかは、周りの人たちに認められていました。
だからこそ、そんな彼女がプロデューサーを――誰よりもにちかのことを考えて自分なりに行動してきた、でも時には本気で苛立たれてきた彼のことを――認めるラストシーンには、感動してしまうんですよね。にちか好きはぜひチェックしてください。
[併せて読みたい]
七草にちか「WING」編・・・・・・本作では、WING編のあるセリフがそれとなく引用されています。にちかの歩みを追いかけてきた私を含む多くのプロデューサーには、きっとスゴく嬉しい場面なはず。一緒に読んでもらうとより感動が深まるかも。
【泣けよ洗濯機】(恒常P-SR)・・・・・・にちかとプロデューサーの関係値が変わるきっかけとなった物語を予め読んでおけば、よりぐっとくること間違いなしだと思います。
七草にちか「GRAD」編・・・・・・二人の関係性を語るにあたって、何よりも外せないシナリオがGRAD編と言っても過言ではないでしょう。本作のラストシーンはLandingPoint編に通じていくものがあると思うので、LP編も併せて読むと良いかもしれません。
SSR【とキどき間氷期】(限定)
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七草にちかの限定P-SSR【とキどき間氷期】は、「がおにち(がおがお・にちか)」や「もちどら(もちもち・どらごん)」等の愛称でも親しまれるにちかのイラストが可愛い一枚ですが、イラストから想像できないくらいじんわり胸が暖かくなる、素敵なシナリオでもあります。
本作は、「ハロウィン」というコスプレしてどんちゃん騒ぎする季節のイベントを、亡くなった家族が会いに来る一種の"お盆"として捉え直して描かれる、にちかと「家族」についての物語、その総決算と言っていいコミュになります。
これまでのにちかコミュに含まれているような、プロデューサーを含む周りの人たちとにちかの間にある不思議な距離感が放つ、「これこれ」と言いたくなるような読み味はもちろん、そんな彼女の物語を追ってきた人だからこそ「うおー・・・」とため息が出るようなラストシーンも描かれる、本当に彼女の歩みがつまったシナリオなんですよね。
本作を貫く一種の"不快感"や"緊張感"は、時として近親者に抱く憎しみや疎ましさと重なり合い、自らを抱き起こそうとする親を玩具を振り回して遠ざけようとする「暴力の原体験」的なものを連想させます(・・・と友人に指摘され、確かにと思わされました)。
他方、そうした不快感が近親者に抱く気恥ずかしさと愛情とに矛盾無く転換していく場面には、「七草にちか」というひとりの人間が確かに歩んだ成長過程を想わずにはいられません。共感を覚える人だって、少なくないんじゃないかと睨んでいます。
他のシナリオと比べても明らかにはっきりと、にちかがプロデューサーを認め、喜び、じゃれつく場面には胸が一杯になります。その姿をぜひ見届けてくださいね。
[併せて読みたい]
【泣けよ洗濯機】(恒常P-SR)・・・・・・既に他の項目にて紹介しているので参照していただきたいんですが、プロデューサーがにちかの生活を認める場面が美しい【ヴぇりべりいかシたサマー】や、そんなPとにちかの距離が縮まる決定的な場面を描いた【夜よこノ窓は塗らないデ】、そしてそんな二人の関係性を明言した【泣けよ洗濯機】の流れは、読んでおくと二人への愛着も深まるしオススメです。もちろん、この流れからのGRAD編は間違いありません。本作と併せてぜひ。
七草にちか「LandingPoint」編・・・・・・にちかが持つ幼児性と、(持って回った表現になって申し訳ありませんが)幼児的でない側面とが感じられるシナリオとしては、【ヴぇりべりいかシたサマー】や「ファン感謝祭」編などの流れが本作に通じていますが、同じ文脈から考えたときには「子ども」と「にちか」とが対比して描かれるLP編も外せません。
『not enough』(イベント)・・・・・・同時実装のイベントシナリオです。ある場面に本作との繋がりを感じている人が大勢いるため、併せて読んでみると発見があるかもしれません。
SSR【伝えテ niiid U】(恒常)
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【一億回めくらいの、その夏】を彷彿とさせる海と植物のコントラストに、蒼穹と飛行機雲の図式が【ヴぇりべりいかシたサマー】を思い出す。晴れやかな表情のにちかを見ているだけで何かがこみ上げてきそうな恒常P-SSR【伝えテ niiid U】は、水着衣装の最新カードです。
え~~~~~~・・・・・・
こちらについても筆者未所持のため、紹介文については割愛させていただきます(二回目)。実装されてそこそこに、既に推薦の声をいただいていますので、そのくらいオススメな一枚ということは覚えておいてください。
面白かったら私にも感想を教えてね。
[併せて読みたい]
【ヴぇりべりいかシたサマー】(限定P-SSR)・・・・・・なんか、らしいです。モチーフが共通しているらしく、予め読んでおけたら良いかもしれませんね。
緋田美琴
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一途でひたむきな美人だが、寝食など身の回りのことを疎かにしがち。アイドル経験者でもあり、誰よりも『アイドル』への想いが強い。
二人組アイドルユニット「SHiis(シーズ)」のメンバーであり、かつては斑鳩ルカとユニットを組んでアイドル活動をしていた元・アイドルという異色の経歴を持つ緋田美琴。
年長者らしい実力や知識量の持ち主でありながら、にちかと比すまでもなく壊滅的な生活能力や抜けたところがあったりと、底知れない魅力を持った女の子であると思います。
シーズのイベントシナリオに登場する美琴は、激しい劣等感や語気の荒げることも多いにちかとの対比としても描かれる関係から、感情を表に出さずどこか抑制的な、淡々としている人として描かれている印象があります。
一方で、そんな美琴のカードコミュには抑制された描写の中に、しかし確かな「人間としての戸惑い」「揺れ動き」のようなものが感じられるんですよね。
そこが、個人的にぐっとくるポイントだと思っています。
人並みに戸惑ったり焦燥だったりを感じながら、それでも鉄人的な努力を重ねる美琴の姿からは、共感を抱く人もいるかもしれないし、理解できないと感じる人だっているかもしれないし、けれど、きっと応援したいと感じる人も沢山いるはず。
そんな美琴について描かれたいくつかの名作を見ていきましょう。
SSR【ROUNDLY】(恒常)
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緋田美琴1枚目の恒常P-SSR【ROUNDLY】は、他のアイドルの一枚目が大抵そうであるように、例に漏れず美琴という人間の自己紹介的な側面が強いお話です。そして同時に、美琴のカードコミュが帯びる独特の雰囲気、リズム感が伝わってくる点も魅力だと思います。
本作には、物静かでプロフェッショナル、どこか淡々とした人間という印象を持たれがちな美琴さんが本質的に持っている、様々な側面が描かれます。もちろん練習の鬼っぷり=ぶっ壊れたプロフェッショナリズムは1コミュ目「appliance」でのプロデューサーとのやり取りによく表れていて、この人狂ってるなぁと思えるでしょう。
もちろんそれだけではなくて、読み終えたほとんどの人が印象的に記憶したであろう2コミュ目「display」に、かつて共にアイドルを目指した元・仲間たちの現在の活動を、しっかりフォローアップしている美琴の姿が描かれていて、その静かな物腰の奥には等身大の彼女が垣間見えます。
そそっかしかったり、どこか悲観的だったり、昔の縁を今でも追い続けていたり、ほんの少しのやすらぎであったり。美琴の最初のカードであるからこそ、美琴の色々な側面が見られるコミュ。この先のコミュで描かれるのも、他ならぬこの緋田美琴。できうる限りを拾っていってほしい。ステージ上でなくとも生きる、緋田美琴の軌跡を。
アイドルになりたい。強い思いを抱えながらも芽が出ない時間を長く過ごしてきた緋田美琴だからこそ、起伏の少ない声の奥に感情を感じます。WING編と共に、まずは読んでほしい一枚。
[併せて読みたい]
緋田美琴「WING」編・・・・・・本作同様、美琴の人柄が分かるお話。特に「早くアイドルになりたい」「チャンスはいつでも巡ってはこない」「今日できたことが明日できるとはかぎらない」とこぼす彼女の姿からは、本作以上に焦燥の二文字を連想させて胸を締め付けます。だからこそ、WING編のラストは何度だって感動できるんですよね。
緋田美琴「GRAD」編・・・・・・本作からはじまった「ものが壊れる」という文脈は、GRAD編にひとつの結集を見ます。併せて読むと面白いと思うので、記憶の片隅にとどめておいてください。
SSR【CHILLY】(恒常)
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緋田美琴の恒常P-SSR【CHILLY】は、北海道出身の緋田美琴を通じて描かれる「寒さ」と「名前」についての物語です。あるセリフが根強い人気を誇っていることもあり、人気な一枚と言えるでしょう。
本作もまた、その後のシナリオに通じていくエッセンスが詰まっているので、恒常なのが嬉しいカードです。
様々なモチーフを通じて美琴の感情の揺れ動きを感じる【ROUNDLY】に対して、本作は美琴の感性そのものに踏み込んで展開されている印象があります。
例えば1コミュ目「recollect」では、「北海道(出身地)よりも東京の方がずっと寒い」というセリフが印象的でした。それが、単に気温の話をしているわけではなさそうだからこそ、美琴の感性に触れられたように感じるわけです。
また、WING編でもサブタイトルに「my name」とあるように、美琴の物語では「名前」が重要なモチーフとして登場することがしばしばありますが、本作でも「名前」は大切なシーンに登場します。美琴のことを知れば知るほど、味わいが増す場面かもしれません。
故郷を思い出すからこそ、どこか郷愁を誘うような物寂しさが漂う本作。美琴の見え方が変わるかもしれない素敵なコミュで、私としてもオススメです。
[併せて読みたい]
緋田美琴「WING」編・・・・・・先述の通り「名前」というモチーフが共有されているだけで無く、本作で語られた「寒さ」にはWING編でそれとなく示される美琴の足跡に通じていますから、予め読んでおくといいと思います。
【SEASON】(恒常P-SR)・・・・・・「名前」にまつわるコミュで、短いながらも忘れられない素敵なお話です。お話自体も年末の寒い季節を描いてますから、本作との共通点は多い。一緒に読むと、より美琴のことが好きになれるかも?
緋田美琴「GRAD」編・・・・・・美琴が故郷である北海道へ帰る。そんな幕開けに始まるのがGRAD編であり、本作と大切なテーマを共有していると思います。GRAD編自体はイベントシナリオにちりばめられてきた美琴のバックボーンを知っていると、より感じるものがあると思うので、併せて読むのがオススメ。
『セヴン♯ス』(イベント)・・・・・・シーズの歩みに向けて、これ以上ない程ささやかで鮮烈な祝砲をあげる「集大成」的な位置づけの『セヴン♯ス』は、美琴の成長を感じられるシナリオとしても外せませんし、本作を連想する場面も出てきます。他にも『not enough』や『冬の灯る先』もオススメです。
SR 【SEASON】(イベント)
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イベント配布P-SR【SEASON】は、年の瀬を過ごす美琴の姿を描く全3話のコミュです。入手が比較的容易な配布カードでありながら、美琴の物語らしいエッセンスが詰まっているだけでなく、単純に物語としても素敵でオススメしやすい一枚。
のちに『モノラル・ダイアローグス』のラストやGRAD編などにも繋がっていく「帰省」というキーワードが登場していたり、美琴が東京にやってきてからの十年間・・・つまり彼女にとって、芽が出なかった日々かもしれない十年間を、「あっという間に過ぎ去っていく季節」に重ねて語るといった場面がとても印象に残ります。
これは単に「年末」を描いたお話というわけではなく、美琴の目を通して描かれる「年末」なんですね。
そして、これまでの物語が積み重ねてきた二人の成長、関係性の変化を如実に感じられるTrueEnd「new year」は本当に素敵なお話になっています。WING編からここまで、こんな風に彼らは変化を続けてきたんだなぁと感慨深くなっちゃうんです。
配布カードながら、全く侮れない一枚です。ぜひ。
[併せて読みたい]
緋田美琴「WING」編・・・・・・本作のラストは、WING編のラストシーンを思い出してぐっとくるので、予め読んでおくのがオススメです。
【CHILLY】(恒常P-SSR)
緋田美琴「GRAD」編・・・・・・「寒さ」や「帰省」といったキーワードが共通しているので、本作と共に読みたい素敵なコミュだったと思います。
SSR【CONTRAIL】(限定)
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限定P-SSR【CONTRAIL】は、美琴がミステリードラマのゲスト犯人役として出演することになり、その演技に取り組んでいく姿が描かれます。
彼女が演じることになる「犯人」のセリフに、彼女が自分の「過去」を重ねて見てしまう場面にドラマチックさが光る、私も大好きな名作コミュ。
特に本作の好きポイントとしては、カードタイトルにもあるとおり「飛行機雲」という重要なモチーフを通じて、美琴がとても大切なことを痛感する場面が描かれている点です。
「完璧なアイドルになりたい。そうなれるのなら死んだって構わない」そんなセリフを口にして憚らなかった美琴という人が、上手くいかなかったこれまでのことも、思うようにはいかない今この瞬間のことも、連続する直線上の「自分」であることをある種"諦める"場面の美しさ。
それは切なくあると同時に、シャニマスのとても大切なメッセージを受け取ることが出来るようにも思います。
美琴という人が「生きている」ことに、素朴な感動と、そして彼女の成長を予感させるような本作は、限定ながらぜひ読んでほしい一枚ですね。
[併せて読みたい]
【A】(恒常S-SSR)・・・・・・美琴が、不格好だったり出来ない自分ではなく「完璧なアイドル」として在りたいと願っている姿は常々描かれていますが、そんな彼女の考え方がぎゅっと詰まったコミュとして、サポートカード【A】を推したいところです。彼女が「サイン=名前を書くこと」や痕跡を残すことに対して感じていることが、後に本作にまで繋がっていきます。
『モノラル・ダイアローグス』(イベント)
緋田美琴「GRAD」編・・・・・・美琴が美琴としてステージに立つための大切なステップアップでした。『OO-ct. ──ノー・カラット』やファン感謝祭編でのにちかとのやり取り、そして【CONTRAIL】のような予感の物語を経た彼女だからこそ、『モノラル・ダイアローグス』やGRAD編に通じていくんじゃ無いかと思います。
緋田美琴「LandingPoint」編・・・・・・美琴が示す「着地点」のお話は、同時にどんな人として生きていくかということにも通じていました。読んでみると、より美琴の成長が嬉しいかもしれません。
SR 【MANNEQUIN】(恒常)
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恒常P-SR【MANNEQUIN】は、美琴の抜けてる可愛さや鉄人っぷりが面白いコミュであると共に、美琴と「表現」をまつわる物語としても記憶に残るお話でした。
特に印象的なのは、2コミュ目「midday」以降に描かれるモデル仕事に取り組む美琴の姿です。たしかにスタイル抜群で端正な顔立ちは国宝級ですから、どんな服も着こなせる美琴。しかし、「ただ服を着て立ってるだけで絵になるよ」とカメラマンに言われてしまう彼女の姿は、カードタイトルの通りマネキンのようにも見えます。
さらにTrueEnd「twilight」では、プロデューサーが想定していた回答とはずれた言葉が美琴から飛んできて、意味深に三点リーダーを連ねるプロデューサーの姿があります。
美琴らしい可愛さやスゴさと、しかし足りていない感覚。美琴が今後のシナリオを通じて成長していくことが予感される、重要なシナリオだと感じます。
[併せて読みたい]
緋田美琴「GRAD」編・・・・・・本作のシーンを回収するような場面が描かれるGRAD編は、ぜひ併せて読んでほしいですね。
【YOU&I】(マイコレ)・・・・・・マイコレでは、本作に通ずる「ファッション」がモチーフとして扱われているので、対比して読めば彼女の成長が強く感じられてGoodです。
SSR【DIVA】(限定)
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限定P-SSR【DIVA】は、マーメイドモチーフのイラストなのにイラスト全体は暗めの色でまとめられていて、なのにどこまでも鮮やかな印象を受けるのがひたすらイラスト陣の腕力を感じさせる絵もスゴいですが、美琴と「努力」について語ったストーリー面も推すプレイヤーを獲得しています。
美琴と言えば、常人の私からすれば異常なほど鍛錬に打ち込める「努力の鬼」という印象があります。鬼どころかマシーンでしょうか。
しかしそんな彼女の在り方は、例えばWING編や【ROUNDLY】では強調して「焦燥」に絡めて描かれます。アイドルになれるチャンスだって、昨日できたパフォーマンスだって、今日できるとは限らない。だから全霊をかけてそれを磨き上げたい。
そうした「焦燥」は、様々な物語を通じて以前ほど色濃くはなくなっているかもしれません。それでも、美琴は変わらずこれまでと同じように努力を続けている。かつての事務所の同期をして「動き続けなきゃ死んじゃう魚みたい」な美琴は、なぜ「そう」なのか?
本作は、美琴が努力することについてを描きます。彼女の「努力」は、確かに美琴を支える背筋になっていました。
「昨日できたことが、今日絶対にできるとは限らない。」に代表される美琴の恐怖心に対する答えとなるコミュ。ガシャ演出の笑顔の意味がコミュで分かる、という構図が見事です。
[併せて読んで欲しいコミュ]には、敢えてルカの物(『バイ・スパイラル』(イベント)【JUNK STAR】(トワコレ))を挙げました。美琴の恐怖心にはプロデューサーが「美琴は歌って踊れる人魚姫(not fish)だ」と結論付け、ルカや「若い女」の無力感にはルカ自身が「息苦しくて声が届かなくてもここにいる、それで上等だ」と結論付けています。
※fish intuition(魚の直観)とあるように、若い女やルカは魚に例えられています。
美琴とルカの対比が見られる、という点でも素晴らしいコミュだと思います。
美琴が、プロデューサーに対して投げかける問いかけの答えには、ちょっとオタク・キモスマイルがこぼれるカード。読んでみてね。
[併せて読みたい]
緋田美琴「LandingPoint」編・・・・・・美琴が表現することについて語ったのがLP編でした。本作を読むにあたって読んでおいてもいいかもしれませんね。
SSR【YOU&I】(マイコレ)
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マイソングスコレクション【YOU&I】は、ぶっちゃけ美琴のソロ楽曲「Look up to the sky」に対する美琴の想いがメインで語られているとは言いがたいです(ただ、どんな想いでレコーディングに臨んだのかを明確に言葉にしてくれる場面はあり、そこはファン必見です)。
一方で、「美琴が美琴のままで」「何を表現しようとするのか」が描かれることで、彼女の成長を一身に感じることが出来るコミュでした。すごく好きなコミュなので、めっちゃオススメです。
本作は、異業種も入り乱れるファッションショーに出演する美琴が、ある「トラブル」に対処する姿が描かれます。そうした経験から、彼女はソロ楽曲のレコーディングに向かう感覚を掴む・・・という筋立てです。
ぜひ、このイラストの場面がどんなシチュエーションなのかを読んで確かめてほしいですね。見た目だけでなく、存在としてもイケまくってる美琴にメロメロになりましょう。
[併せて読みたい]
緋田美琴「GRAD」編
【MANNEQUIN】(恒常P-SR)・・・・・・先述の通り、ファッションを通じて美琴の表現を語る物語として、併せて読んでみると感じるものもあると思います。オススメです。
SSR【This way】(トワコレ)
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"ブライダル"テーマのトワイライツコレクション【This way】は、緋田美琴と「幸せ」についてを描いた素敵なコミュでした。2024年に実装されたブライダル三連星(羽那・霧子・美琴)の締めくくりにふさわしい、感懐に満ちたお話です。
友人から届いた結婚の知らせと重なるように、ウェディングドレスでの撮影が舞い込むところから話は始まります。
撮影のテーマは、普段の美琴とのギャップを狙って「とろけるような幸せ」。しかし、そもそも幸せってどんなものなんでしょうか。結婚=幸せなのか?撮影に向けて頭を悩ませる美琴。
そんな彼女が撮影に向けて見つけた心構えには、アイドルとしての美琴の歩みが力強く肯定されるような嬉しさがあります。TrueEnd「I can」で浮かべる美琴の笑顔は、本当にここまで美琴のことを応援していてよかったと、思わずこちら側まで報われるような嬉しさがあります。
美琴が好きならぜひ読んでみてください。
[併せて読みたい]
緋田美琴「WING」編
『OO-ct. ──ノー・カラット』(イベント)・・・・・・「パフォーマンスで感動させられるようなアイドルになれるのなら死んだっていい」とまで口にしていた、初期の美琴との対比して読めば、本作の美琴がいかに変化しているのかが分かると思います。
緋田美琴「LandingPoint」編・・・・・・美琴の変化を着地点として示すのがLP編です。併せて読めば、美琴が積み重ねてきた変化・成長が一気に感じられると思います。
斑鳩ルカ
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悩める現代女子たちの『カミサマ』として一部でカルト的な人気を集めている。 荒々しい言動で周囲を威嚇することも多いが、実は脆く傷つきやすい一面も。
かつて緋田美琴とユニットを組んでいた経歴を持つ、若者たちの『カミサマ』的なアイドル。283プロに移籍してからも、ソロアイドルとしての活動を経たのちにコメティックのメンバーとなった斑鳩ルカ。
その荒々しい言動と魂を削ったような歌声には、なるほどファンの崇拝っぷりも頷けるというものです。
そんな斑鳩ルカですが、出自がシャニマス屈指の特殊さ(※詳細は各種イベントシナリオを読んでね)という事情もあって、抱えている鬱屈とした想いも一筋縄には解きほぐせないものとなっています。
しかし、そんな彼女だからこそ放つことができる、届けられる「輝き」が、時にプロデューサーの目を通して、時にファンの目を通して描かれていくのが、ルカコミュの魅力かもしれません。
まだ枚数は少ないですが、ルカが持つ魅力に気づけるかもしれないカードコミュをいくつかご紹介しましょう。
SSR【broken shout】(恒常)
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「コメティック」登場以前に実装された、斑鳩ルカ1枚目のP-SSR【broken shout】は、ソロアイドルとして活動し始めたばかりの彼女を描く物語となっています。
『セヴン♯ス』や「ジ・エピソード」などに描かれたとおり、トラブルやごたごたを起こしつつも283プロへの移籍を果たしたルカ。そんな彼女が切ったスタートは、決して順風満帆なものとは言えませんでした。
舞い込む仕事も限られる中、ルカのメンタルもまだ安定しているとは言えません。ルカとの関係も築けていないプロデューサーが、距離の取り方に苦心する様子も描かれます。
そうした状況を見ていると、割れたスマホの画面がどこかルカの心情に重なるんじゃないかと想像してしまいます。
一方で本作は、ルカでしか実現できない鮮烈な「輝き」を描いている点でも印象的でした。
トラブルに見舞われたライブ会場を、ルカは自分のやり方で軽々と覆して見せます。だからこそ熱狂するファンの姿。ルカは傷ついているし、SNS投稿も危うげなものが目立ちますが、だからといってルカが単なる"病んだ女の子"でもないというのが、頭では無く心で理解できるんですよね。
傷つきながらもシャウトするルカの姿に心が震えるオススメの一枚です。
[併せて読みたい]
斑鳩ルカ「WING」編・・・・・・ルカのWING編は、シーズのファン感謝祭編や『線たちの12月』、『セヴン♯ス』や「ジ・エピソード」からの流れを汲んで実装されているのでこれ単体では勧めづらい側面がありますが、間違いなく「283プロのアイドル・斑鳩ルカ」として歩み始めた彼女の姿を切り取る重要なエピソードでもあると思うので、要チェックです。
【Splinter】(恒常S-SSR)・・・・・・同じく、ルカ実装直後くらいに登場したサポートカード。ルカが周囲に向ける眼差しの繊細さに驚かされます。ルカについて知りたいなら、【283プロのヒナ】などと併せて読んでみてもいいかも。
【Blind Driver】(恒常P-SR)・・・・・・ルカ二枚目のPカードで、同じくソロアイドル時代のルカを描いているカード。プロデューサーがルカにどう近づいていこうかと悩む場面は印象的でした。
SR 【Blind Driver】(恒常)
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恒常P-SR【Blind Driver】は、未だルカと膝を突き合わせてのコミュニケーションが出来ていないプロデューサーが、ルカのことをもっと「知りたい」と考え行動に出る姿が描かれるコミュです。
例えば冒頭も冒頭、1コミュ目「知ったつもり」で描かれるプロデューサーとタクシー運転手のやり取りに、テーマがそのまま表現されています・・・「知ったつもりになっていても、知ろうとする努力を続けていれば道は(街は)新しい顔を見せてくれる。」・・・まさに、ルカとのコミュニケーションに悩むプロデューサーにとってクリティカルなセリフでした。
2コミュ目「手探りでも」のプロデューサーがルカを知るためにライブハウスを巡る場面では、他のシナリオにもちりばめられてきたルカの過去がにおわされます。
「ルカがどんな経緯を辿って今に至るのか」についてはこれまでのシナリオで既に開示されてきたことですが、本作は改めて「その時、ルカは何を感じたんだろう」と想像させてくれるんですよね。
本作以降、「コメティック」のメンバーになっていく斑鳩ルカ。コメティック結成のきっかけを描いたイベント『no/ode』へと繋がる物語としての本作は、比較的オススメしやすい一枚です。
[併せて読みたい]
斑鳩ルカ「WING」編・・・・・・やっぱり、ルカが283の一員として走り始めたWING編は、予め読んでおいて損はないでしょう。
『no/ode』(イベント)・・・・・・本作のTrueEndでプロデューサーが語った言葉は、後に『no/ode』へと繋がっていくと言い切ってしまってもいいんじゃないでしょうか。コメティック結成の物語なので、単独でも読んで貰いやすいお話だと思います。
SSR【BLUES】(マイコレ)
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マイソングスコレクション【BLUES】は、283プロに移籍する以前からルカのソロ曲として響いている「神様は死んだ、って」という楽曲の有り様の変化が、ユニット活動からソロ活動へと移行していくルカの心境と重ねながら語られる、「回想」的なコミュだと言えるでしょう。
マイコレシリーズの中でも特に人気な一枚だと思います。
本作は、シーズ「ファン感謝祭」編で語られた「緋田美琴と斑鳩ルカのユニットが解散した経緯」が、ルカ側の視点から再び語られている点が最大の特徴だと思います。
まるで『カミサマ』をそのまま体現したような楽曲である「神様は死んだ、って」を、ルカはどのように受け止めたのか。それがどんな風に表現されたのか、ファンによってどんな風に受け止められたのか。
空がどこまでも繋がっているように、「過去」と「今」が連続しているということをまざまざと見せつけられるような本作は、美琴のP-SSR【CONTRAIL】なんかも連想しますね(ガシャムービーも、明らかにそれを踏襲していると思います)。
ルカの歩みを振り返るための大切なピース。ぜひ、ご自身の目で確かめてほしいと思います。
[併せて読みたい]
シーズ「ファン感謝祭」編・・・・・・ここまで、他のアイドルのシナリオをこの欄に挙げないように心がけていましたが、流石に勘弁。こりゃあ致し方ないぜ。本作は、シーズ感謝祭の別視点的な物語として読めてしまいますからね。
【CONTRAIL】緋田美琴(限定P-SSR)・・・・・・先述の通り、過去が今に繋がっていること、そしてそれが未来へ繋がることを容易くは受け止められない美琴の姿に感情が動くカードは、演出面だけでなく、テーマ的な繋がりも持っていると思います。
SSR【SMASH】(限定)
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限定P-SSR【SMASH】は、水着を纏いながらもめっちゃくちゃ気怠げなルカの表情が印象に残るイラストも面白いですが(あと現人神・ギミー先生による4コマ漫画も本当にかわいくて最高)、一方でストーリーはタイトル通り「スマッシュ」が飛んでくるような「熱さ」の物語でした。
鬱屈。苛立ち。暑苦しい場所。
ルカが感じるものは、自分のパフォーマンスが納得の水準に足りなかったからかもしれないし、共演者やSNSの声に対する嫌悪感かもしれません。そして、そうした苛立ちは会場に詰めかけたファン、SNSに意見を発する私たちひとり一人の気持ちにも重なります。
ルカや、私たちの胸に燻っている何かとは、「熱」と表現できるんじゃ無いか。本作を読んでいると、そんな予感に駆られます。そしてその予感は、鬱屈とした想い全てを巻き込んで文字通りの「熱狂」を生み出すルカの姿を見ていると、確信に変わるんですよ。
まさにSMASH!って感じですね。
人は何故ライブに行くのか、何故ルカはステージに立つのかが分かるコミュと感じました。あと終始ルカの表情が良い。
ルカのすごさを再確認できるかもしれない一枚です。
[併せて読みたい]
「ジ・エピソード」・・・・・・本作に描かれる熱は、ジエピに描かれたルカの初期衝動に重なる部分を感じますね。
【JUNK STAR】(トワコレ)・・・・・・斑鳩ルカという無二のアイドルによる、アイドル的な行い。それは翼を持たない人間が自由に飛び回るための、海中の冷たさと、それを押しのける最高温度の熱なのかもしれません。ルカのカリスマっぷりの本質が垣間見える好きなコミュ。
鈴木羽那
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明るく穏やかかつ、素直な性格の女の子。内面・外見ともに誰からも愛される、まさに「天性のアイドル」
コメティックの一員であり、「天性のアイドル」とまで呼ばせてしまう最高の資質を持った鈴木羽那。どこまでも素直で純朴、飾らない発言の数々には惑わされた人も多いはず。
そんな彼女のシナリオには、「他者の視線」が常に意識的に内包されている印象があります。
突き抜けるほどの"無垢"である彼女を、周りの人間はどのように眼差すのか。"周りの人"筆頭であるプロデューサーは、羽那という存在をどう捉えるのか。
そして、周囲からの視線や期待を受けた鈴木羽那というひとりの人間は、どんな風に変化していくのか。未だその真価は発揮されていませんが、ルカの物語が一段落しつつある今、最も恐ろしい可能性を秘めているのも彼女の物語かもしれません。
まずは、カードコミュなどから羽那のことを知っていきましょう。
SSR【Eyes On You】(恒常)
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鈴木羽那1枚目のP-SSR【Eyes On You】は、テーマ的にWING編の延長に位置づけられるようなお話で、これも多分に漏れず自己紹介的な側面の強いカードです。羽那のカードがまだ少ないからというのもありますが、勧めるならまずはこの一枚かもしれません。
WING編でも描かれていましたが、鈴木羽那が持つ不思議な存在感が本作にもよく表れています。
素直で可愛らしい性格と、生々しさの見えてこないつかみ所のなさ。かと思えば、本作では「被写体としての振る舞い」に苦手意識がありそうだと示されます。結局、羽那がどんな心境なのかを推し量るのが難しいので、彼女の存在感がいっそう際立つわけですね。
印象に残っているのは2コミュ目「周」のやり取りです。期せずスカウトに囲まれてしまった羽那に「もしかしたら悪い人もいるかもしれない」と諭そうとしたプロデューサー。そんな彼に、「でも(私に声をかけてくれた)プロデューサーは悪い人じゃなかったよ」と返すあっけからんとした羽那。まるで『人間失格』の一節ですが、そんなやり取りからは羽那の大人物っぷりを感じられる気もしますし、しかしプロデューサーが懸念するように危うさも感じます。
ただ、テーマを抜きにしてもTrueEnd「お守りなんだ」で羽那が語った言葉には、素直に素敵だと感じるものもあり、「不思議な存在だけど可愛らしい」鈴木羽那という人物に出会うための、ぴったりな一枚だと思います。
[併せて読みたい]
鈴木羽那「WING」編・・・・・・羽那との出会いが描かれています。彼女のパーソナリティに触れるという意味では、本作との同時に読んでもいいくらいの勢いです。
SSR【Marry You?】(限定)
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"ブライダル"テーマの限定P-SSR【Marry You?】は、羽那が持っている感情の実体を垣間見る瞬間が描かれているので、他のシナリオに比べても鈴木羽那という人間に踏み込んだ印象があります。
一方で、鈴木羽那という人は「これ」なんだと断言できるところにまではいかないもどかしさが読後感に残る、ちょっと変わった物語でもありました。
『#彼女代表』という投票型のオーディション企画に参加することになった羽那。そのビジュアルからメディアに取り上げられる機会にも恵まれる羽那と対比するように、メラメラと野心に燃えるインフルエンサー・Hanakoのドラマも描かれていきます。
突き抜けて良い子な羽那。だからこそ、あなたは何がしたいの?どこを目指しているの?という問いかけが投げかけられず、シナリオでも羽那の実像がすり抜けてきた印象があります。そんな彼女と野心家なインフルエンサーとの対比によって、無意識下にあった羽那の気持ちが浮かび上がってきます。
ブライダル・・・「花嫁衣装」というものをこんな風に使うのは驚きがありましたし、どこか突き放したような、どこかひやりとするような、でもどこか、感情が動いた羽那の姿にドラマの予感を覚えるような。
不思議ながら、印象に残る一枚。よろしければぜひ。
[併せて読みたい]
鈴木羽那「ファン感謝祭」編(OP/ED)・・・・・・羽那の主体的な選択について、あくまで匂わせる程度にではあるものの示されているのが感謝祭編です。併せて読んでみてもいいかもです。
鈴木羽那「GRAD」編・・・・・・WING編以降、羽那の感情がはっきりと表れたエピソードとしてGRAD編は外せないでしょう。予感を与える【Marry You?】のラストからGRAD編へと繋がっていく流れには、今後の羽那が歩んでいくことになるはずの歩みも決して平凡なものにはなりそうにないという気持ちにもさせてくれますね。
【Scene With You】(トワコレ)・・・・・・持ってないので分からないですが、GRAD編以降さらに羽那の個人的な感情にフォーカスしているらしい?です。持ってないので、詳しい人に聞いてください(丸投げ)。私だって欲しいんですよぉ!!!
郁田はるき
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甘い笑顔とふわふわボブヘアーがキュートな女の子。感性豊かでクリエィティブなことが大好き。これと閃いたら果敢に飛び込んでいくアクティブな一面もある高校2年生。
ふわふわ可愛らしい容貌に、ふわふわ可愛らしいしゃべり方。鈴木羽那がそうであるように、彼女もまた斑鳩ルカと対照的なコメティックのメンバーである郁田はるきです。
WING編に描かれた出会いの場面でも楽器を演奏していたり、通っている学校では美術に取り組んでいたりと、クリエイティブ気質が目立つ郁田はるきの物語では、そうした気質を持った彼女だからこそ持ち合わせた「世界観」によって、複雑なテーマが浮き彫りになります。
はるきのアイデンティティについて語られる物語が「世界」という大仰なテーマと繋がって見えるのは、自分の中に受け止めて、それをなにがしかの方法でアウトプットするという「表現行為」に意識的な彼女だからこそだと思います。
こうした物語のアプローチを見ていると、霧子のコミュなどを連想する人もいるかもしれませんね。
enza版シャニマスに登場してまだ日が浅いはるきですが、鬼の連続実装もあり既に名作コミュが誕生しています。そんな彼女のコミュをいくつかご紹介しようと思います。
SSR【Hopeland】(恒常)
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郁田はるき1枚目のP-SSR【Hopeland】は、はるきの自己紹介を兼ねた物語として展開され、彼女の世界観に触れられるのはもちろんのこと、ラストシーンにはちょっとした感動もある、本当によくできたカードでした。かなりオススメしやすい一枚です。
1コミュ目「a study」では、「全部買うと破産ですしねぇ・・・!」と言いながらも貪欲にインプットを欲する彼女の姿が描かれますし、3コミュ目「あふれる」では目の前の景色を目いっぱいに感じようとする姿が印象的です。プロデューサーはそんな彼女を「あふれることを楽しんでいるみたい」と表現していて、はるきが世界を受け取る姿勢にはまぶしさがありますね。
そんな彼女だからこそ、サイン会を盛り上げるためのアイデアを出力する姿(4コミュ目「Lucky Action」)は、まだまだ第一歩目でもちゃんと「アイドル」としての魅力を感じさせてくれます。
また、以降のシナリオで重要な価値観として描かれる「悲しさ」が本作のTrueEnd「ささやかな記念日」にも通じていて、そんな悲しさが心の持ちようによってちょっとプラスに転じる場面には感動があります。
本作のラストは私も大好きで、シンプルに良い話でもあるので、オススメです。ぜひ。
[併せて読みたい]
郁田はるき「WING」編・・・・・・プロデューサーとの出会いをきっかけに、はるきにとっての世界が鮮やかさを増す場面から始まるWING編と、彼女の感受性の豊かさを味わえる本作は相性がいいと思います。
【連綿と、桜】(トワコレ)
【桜花拾】(限定P-SSR)・・・・・・はるきが持っているある種の諦観、ささやかな「悲しさ」がよく表れたコミュがこれらのカードです。はるきの「ファン感謝祭」編(OP/ED)でもそうした価値観が明言されているので、併せてチェックするとはるきのことをより深く知れるかもしれないですね。
【遠き明滅】(恒常S-SSR)・・・・・・本作同様、はるきが海を見つめる場面が強い印象を残したカードが【遠き明滅】です。
SSR【連綿と、桜】(トワコレ)
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郁田はるきのトワイライツコレクション【連綿と、桜】は、「桜」をモチーフに描かれる寂しさと暖かさのお話です。はるきのカードとしては2枚目であるにも拘わらず、シナリオの完成度はシャニマスでも随一と言われており、ちょっと末恐ろしい子ですね、はるきチャン・・・。
本作はなんと言っても、超有名なセリフが登場カードとして有名です。「走った先に何もなかったら・・・・・・一緒に『なかったね』って笑ってくれますか」というセリフです。
シャニマスファンコミュニティを飛び越えてシェアされたこともあるほど有名で、確かに素晴らしいセリフなんですよね。
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レトリックが素晴らしいセリフだからこそ多くの人に共有されているわけですが、郁田はるきの根底に根ざした「悲しさ」が感じられるセリフとしても非常に印象的で、「はるきといえばこのセリフ」という人の意見もよく分かります。
本作では、そうしたはるきの悲観がそのままに肯定されながらも、ささやかで温かな救済が描かれるラストシーンがとにかく美しい。
こうした「ささやかながらもプラスな結末へと転換する」というやり方で悲観と向き合う姿は、前作【Hopeland】のラストシーンにも通ずるものがあり、これがはるきコミュの作風なのかもしれません。
大変素晴らしいシナリオ。かなりオススメです。
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【桜花拾】(限定P-SSR)・・・・・・本作で示された過去/現在という構図や「時間」というテーマが、続く限定P-SSR【桜花拾】では「永遠」というキーワードになって引き継がれていきます。セットで読むとより感動が大きくなると思います。
郁田はるき「ファン感謝祭」編(OP/ED)・・・・・・はるきが持っている悲観的な考え方が明言的に示されるコミュです。本編(ユニット共通パート)もはるきが活躍するので、チェックしてみてください。
郁田はるき「GRAD」編・・・・・・はるきのGRAD編では、本作に通ずる「幼少の記憶と現在のはるき」という図式が用いられていました。ドラマチックで人気のあるコミュなのでぜひ。
SSR【桜花拾】(限定)
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まさかの【連綿と、桜】から間をあけずして実装された限定P-SSR【桜花拾】は、「永遠」という深遠なテーマに切り込んだ問題作です。前作が桜を見上げるはるきであったのに対し、本作では桜の枝に寂しげな視線を送っているのが意味ありげですね。
はるきの元に、家具メーカーからプロモーションムービーの出演依頼が舞い込みます。それもただの出演依頼ではなく、はるきのクリエイティブ気質に目を付けてムービーの内容も手がけてもらえないか、という依頼。
クライアントから提示されたテーマ「永遠」を表現する映像演出を考える中で、はるきは「永遠」について向き合うことになります。
「永遠に存在するものはない」とはるきは考えます。「なら、どうやって"永遠"を表現するのか」そんな難題を前にする試行錯誤の中で、物語は郁田はるきが考える無常観と「永遠」をあぶり出します。
それは、すごく寂しいんだけれども美しくて、目が離せません。寂しいからこそ胸を打つ何かが、確かにそこにあるんですよね。
もしかしたらあなたの胸を打つかもしれない問題作を、機会があれば読んでほしいなと思っています。
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【連綿と、桜】(トワコレ)・・・・・・先述の通り「桜」や「時間」といったモチーフ、テーマを一としつつ、「過去⇒現在を貫く救済」が鮮やかだった【連綿と、桜】に対して、現在から未来にかけて発散していく可能性の切なさが描出されていくのが【桜花拾】で、なかなか壮大な話だったように思います。
【遠き明滅】(恒常S-SSR)・・・・・・本作の次に実装されたのが【遠き明滅】です。はるき単独のコミュでは寂しさ、悲しさが際立つお話を実装しつつ、それがコメティックに合流していくことの嬉しさが描かれている気がします。
SR 【漂泊花火】(恒常)
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恒常P-SSR【漂泊花火】は、SRカードで全3話と短いながら、これまで描かれてきたはるきコミュのエッセンスと、そして彼女の成長がぎゅっと詰まった素敵なシナリオに仕上がっています。
イラストからも分かるとおり、本作は「絵を描く」ことにフォーカスしたお話となっています。
WING編からはじまって、ソロからのコメティック結成、そしてGRAD編までの様々な出来事を経たはるきが、改めて自分なりの「絵を描くこと」の本質を語る場面には感慨がこみ上げると思います。
物語が大きく動くというよりも、ここまでのはるきシナリオを一旦締め括るようなお話。SRながら、必見の内容になっていると思います。
[併せて読みたい]
【連綿と、桜】(トワコレ)・・・・・・本作の1コミュ目「アンフォルメル」のやり取りは、【連綿と、桜】を意識したやり取りと思われます。予め読んでおけばすんなり理解できるかも。
郁田はるき「GRAD」編・・・・・・本作の直前に実装されているのがGRAD編です。自分を追い詰めてしまい、「描くこと」や表現への欲求を見失うはるきが再起する姿が描かれています。そうしたはるきの成長があったからこそ、本作に繋がっています。
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というわけで、コミュ付き「プロデュースカード」全377枚(※2024年12月19日時点)のうち、厳選して179枚をご紹介しました。
アンケート結果も参考にしつつできる限りたくさんの視点を盛り込もうと努力したつもりですが、私の所持状況や好み、あとは紹介文が思いつかなかったなどの極めて情けない理由によって、アイドル毎の紹介枚数も文章の濃淡もバラバラになってしまいました。申し訳ない限りです。
執筆方針が固まっていなかった序盤はかなり淡泊な文章だったのですが、後半にかけて文章量がインフレしてしまったので、序盤を改稿してなんとか全体のバランスを整えようと試みましたが・・・それでもやっぱり、アンバランスな感じは残ってしまったかもしれません。
また、アンケート結果の集計や誤字脱字のチェックなどにご協力いただきました玉露さんのご助力がなければ、確実に書き切ることを挫折していたと思うので、改めて感謝を述べさせてください。
本記事でご紹介した179枚も、全体で見れば半分以下。シャニマスにはまだまだ、掘り起こしがいのある名作コミュがたくさん残っています。えっ、半分以下?まじで?
本記事に紹介していないカードにも大好きなコミュはまだまだあるのですが、さすがに全てのコミュをご紹介するのはちょっと現実的ではありませんでしたね。これも申し訳ないです。
なので本記事が目指すのは、コミュを読み始めたばかりの人に向けて「シャニマス」の簡易マップを示す、(ある程度は)網羅的なイントロダクションという、非常にニッチなニーズを満たす記事になりそうです。
最初のうちはある種の"補助輪"として繰り返し参照していただきながら、いつかはこの補助輪からも解放されて、「シャニマス」というユニバースをあなただけの捉え方で切り取って欲しいと切に願っています。
例えば、「このnoteではこんな風に表現してるけど、自分はこう思ったぞ」とか「もっとこの辺の話を深掘りして語った方が良いんじゃないか」と感じたなら、あなたは既に感想文を書き終わっているも同然です。私は、あなたの新鮮な感想が聞いてみたいです。
もし「あのカードも紹介すべきだろ常考」と感じたなら、あなたはすでに本記事のアップグレード版を書く準備を終えているも同然だと思います。あなたが語りたいと思うコミュや、読んでほしいと思うカードのことも教えてくださいね。
「紹介」や「要約」という記事の形式は、原作ゲームに書かれてあることを右から左に書き写すことだけが本質です。誰にだってできるからこそ、十人十色、様々な角度の記事が生まれうる楽しい場所でもあると思っています。本noteだって、長さはともかくとして内容はそう大したことも書いてないんですよ。
だから、へたに構えず気楽に捉えて、フリースタイルに「シャニマス面白い!!」を叫んでみましょう。あなたの記事や語りも楽しみにしています。
「シャイニーカラーズ」の世界を楽しみましょう!!!