問題解決能力を高めよう/1.正しく考えよう・⑤論理的になりすぎない
さて、いままでの検討から、理由を詳しく説明するようにしてみました。
「どうして?」と聞かれたのに対して、
「天気予報を3つ調べたけど、明日の午後と夜は降水確率が全て40%を超えている。もしも雨に濡れて風邪でも引いたら、大事なプレゼン前なのに仕事に差し支えるでしょう?」
と答えました。
これは、理由を詳しく説明しただけでなく、“真の理由”についても、説明しています。こうして説得力を強化しました。
トータルで見て、論理性の高い理由付けになっていますので、基本的には相手も納得するはずです。
しかし、もしかすると、「説得力を強化する」という点では、実は十分ではないかもしれないのです。それはなぜかと言うと、ここまでの理由付けが、逆に「あまりに論理的」だからなのです。
「それはおかしいでしょう。なぜ論理的な説明が説得力を欠く、というのか?」と、もしかしたら思うかもしれません。
しかし、人間には論理的に説得されることを快く思わない、という心理がある、ということを知っておくべきだと思います。
理由を精査し、詳しく説明、説得しようとすると、それによって、却って相手が反発してしまう、ということがあるのです。
では、どうすればいいのでしょうか。
それは、ここで「相手が決断しやすいように、相手の背中を押すような理由を付け加える」ということが大事なのです。
次に続きます。
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