"上手な"躱し方が失敗した話
※注意※
フェイクも交えています。
本当にただの吐きだしです。
相談でもなければ、何かを唱えたいわけでもないです。
「絶対〇〇は打たないでね」
SNSでよく見るあの文章を身内から貰うとは思っていなかった。
人がこの論争に対してどう思おうと勝手だが、
押し付けとはこれ如何に、と俯瞰したのを覚えている。
面と向かって拒否をすれば、彼女がどうでるか想像に容易く、
電話口からの様々な情報を曖昧に受け流しては断言もせず終わる。
これが私の"上手な"躱し方だった。
彼女は様々な情報をくれる。
「宝くじで1等の数字を知っている人がいる。」
「次に上がる株が分かる人がいる。」
「世界特許レベルの〇〇を作った人がいる。」
「私の守護霊が神様だと言ってくれた人がいる。」
etc…
当時の彼女は本気で言っていたし、彼女の周りも賛同していた。
私は何も言わず、また上記のような"上手な"躱し方を重ねた。
つまるところ"上手な"躱し方とは、関わらないことだった。
反論しない。同意をしない。聞かれたら、わからないと答える。
曖昧に、曖昧に。
うまくやってきたつもりだった。
ある時、"上手な"躱し方が失敗した。
ほぼ毎日のように繰り返される中、
いつになく彼女からの情報が過激になり、
友だちの知り合いの娘が打ってから死んだ…とか、〇〇さんも言ってたよ、なんていう言葉に私は嫌気が差し
「そういう情報はもう要らないよ」
と一言口にした。
そこからは私の想像を上回る、怒涛の展開へ。
「もしかしてあんた、もう打ったの?」
「死にたいの?」
「これだけ情報を伝えてるのに伝わらないの?」
「打ったら縁切るから」
この一言が、そこまで曲解して伝わることがあるのだろうか。
彼女は終始「悲しい」と言っていたが、こちらのセリフでもあった。
電話を切ると、次は彼女の姉妹から電話がかかってきた。
「彼女は毎日泣いてる」
「どうしてあんなこといったの?」
「彼女の愛情なんだよ」
「あんたのためを思って」
「私の子らは全員打ってないよ」
もうどうしたらいいのか、私も泣いた。
姉妹には誤解であると告げると同時に、私の配偶者にも
彼女から「〇〇を打つとどうなるか」と毎日のように連絡が入ってるので
配偶者が対応に困っている、とも告げ、電話を切った。
その後、再度彼女に連絡すると、次は
「姉妹から聞いた」
「あんたの配偶者が私の悪口を言ってるらしいね」
「もういいです。悲しみに暮れました」
「どうぞご勝手にしてください」
流石に私もこれには怒った。
私の配偶者が悪く言われることが一番嫌だった。
困っている=悪口であるなら、相談事なんて全て悪口になる。
どうしてここまで捻じれてしまうのか不思議でたまらず、
丁寧に、(時に怒りが収まらず)、誤解を解いていった。
結論から言うと、そのあと上辺だけは綺麗に収まった。
この件に関して、
・情報の押しつけをしないでほしいこと。
・情報は自分で取捨選択をする。
・私の配偶者にも上記同等の対応にしてほしい。
と伝え、了承を得た。
それからというもの、いつもと変わらない普遍的な日常を取り戻した私は、
今でも彼女に時々連絡を取る。
なんてことないただの雑談や、最近起こったこと。
最近の悩みや笑い話がちょっとした息抜きになり、楽しいと感じる。
そんな中でまた彼女は続ける。
「とってもいい浄水器を勧めてくれた人がいてね、」
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