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ツーオンアイス、完結おつかれさまでした。
ジャンプ本誌勢を名乗っている私ですが、これまでnoteでは特にジャンプについて記事を書くことがありませんでした。
細かい内容まで網羅できないという理由もありますが、各作品に特化している記事に比べるとあんまりパンチがないかなと思ってずっと敬遠していたんですよね。
ジャンプは読者数も多いし、それこそワンピースなんて感想記事から考察記事まで読み切れないほどありますから。
よっぽど優秀なまとめ記事でもないと埋もれてしまうだろうし、そこまでの熱量にも自信がありません。
ただ、今回の件には触れておきたい!
2024年4月15日発売号で完結した『ツーオンアイス』という漫画があります。
作者は逸茂エルク先生。
ジャンルはスポーツ漫画。
題材はペアのフィギュアスケートで、ジャンプでは珍しい漫画でした。
ちゃんと調べたわけではありませんが、スケート自体があまりないかと思います。
少女漫画だといくつかありそうなのですが、少年誌としては挑戦的な作品でした。
『ツーオンアイス』、わたしはとても好きでした。
単行本1巻のあらすじはこちら。
フィギュアスケート大会で1人の少女に目を奪われ、独学で練習を続けてきた隼馬(はゆま)。しかし、憧れの少女は突然表舞台から姿を消してしまう。道標を失った隼馬だったが、数年後アイスリンクで少女と偶然再会し…!?
主人公・隼馬がフィギュアスケート選手の女の子・綺更にあこがれてスケートを独学で始める、氷上の熱血ストーリーです。
連載当初からあまり順位は芳しくなかったのか掲載順も徐々に後ろ寄りになってしまいました。
おそらくですが、題材であるスケートがあまり読者層に刺さらなかったのかなと想像します。
それでなくてもジャンプでスポーツ漫画は難しいと言われています。
ジャンプは漫画の入れ替わりが激しく、さらに上位層がとても分厚いので、展開がゆっくりになりがちなスポーツ漫画はどうしても生き残りにくいです。
特にチームスポーツは人数を揃えたり、チームメンバーの全員紹介を挟んでいるとその間に読者が離れてしまいます。
なかには地区大会1回戦の前半戦で打ち切りになってしまったサッカー漫画なんかもありました。
そういう点ではペアのフィギュアスケートは試合や練習で主人公のキャラクターを早めに提示できますし、漫画の展開としては良い題材だったのかなと思います。
個人的なツボはやはり終盤の空天雪周りですね。
空天雪(通称・たっくん)はヒロインの綺更とかつてペアを組んでいたイケメンスケート選手なのですが、終盤にえげつない展開をもってきます。
この衝撃はぜひ読んでほしいのでここでは詳細は伏せますが、ジャンプでやるかね?ってくらい邪悪で、私はいろいろなところがギュッとなってすごく好きでした。
惜しむらくは、ネット上でたびたび指摘されている画力ですかね。
たしかにすごく綺麗な絵ではないので、ちょっと気になるって人も多いかったのかもしれません。
見開きの見せゴマなどは画面を広く使って迫力もあったので、割と好きだったんですけどね。
ジャンプだけじゃないとは思いますが、やっぱり絵の良さって漫画においてはアドバンテージなんですよね。
絵で読まれなくなっちゃうとその後のアンケートでも読者を掴み直すのは難しい…
私はアンケートでは『ツーオンアイス』に入れるようにしていたので、ここで最終回となったのはくやしいですが
逸茂エルク先生の作品をまたジャンプで見られる日を楽しみにしています。
打ち切りレースについても少し。
魔々勇々、カグラバチ、ツーオンアイスの同時期に始まった新連載3人組はカグラバチだけ残りました。
今の打ち切りレースは次週に累々戦記が入ってくるかといったところですね。
おなじスポーツジャンルの漫画にグリーングリーングリーンズがありますが、こちらも面白くなってきているのでぜひ伸びてほしいところです。